ワンマン化・駅無人化撤回を
水戸線岩瀬駅
ホーム段差で車イス転倒の重大事故
今年3月のダイ改で5両編成のワンマン運転となったJR水戸線・岩瀬駅(茨城県桜川市)で7月23日、車イスの乗客が転倒してケガをする重大事故が起きました。
偶然乗り合わせた運転士が看護
岩瀬駅はJR東ステーションサービス(JESS)に業務委託されています。駅員がいる時聞は午前7時35分から午後4時35分で、事故当時には駅員がいませんでした。
車イスの乗客は自分で車イスを押し上げて乗車の際、バランスを崩して転倒しました。激痛で身体が動かずドア付近で倒れたままでした。
たまたまその列車に乗り合わせた別の運転士が駅員のいる友部駅まで付き添いました。
ワンマン・無人駅では対応できない
会社は事故があっても「運転士1人で十分対応できる」としています。しかし、今回はたまたま別の運転士が乗り合わせていたから対処できたに過ぎません。運転士1人では対応できないことは明らかです。
以前から岩瀬駅については「ホームに段差があり車イスでは乗車できない」「駅員がいないので対応できない」という声が運転士や車掌から上がっていました。
水戸線のワンマン化に対しては、沿線住民からも「監視カメラだけの安全確認では安心して乗車できない」「SUICAが買えない」「駅無人化でトイレまでなくすなんて…、駅に来た人はみんな困っている」といった不安や抗議の声があがっています。
融合化・要員削減に反対の声を
JR東日本は、ワンマン化や駅要員の合理化・無人化、乗務員と駅の融合化など、極端な合理化を進めています。
しかし、鉄道は公共交通機関です。要員削減を目的に鉄道・乗客の安全を犠牲にするなど許されません。日々、安全を守る運転士や車掌、駅員の仕事、専門性を軽視することも許せません。
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