労働者の賃下げ分を返せ!
JR東日本
5779億円の赤字で377億円の株配当
左の表は、『会社四季報』の記事〈「赤字でも配当金を支払う会社」の配当金支払い総額TOP20〉からの引用です。「赤字でも配当を出していいの?」と驚く方も多いと思いますが、実は十数年前に会社法が改定され、最終利益が赤字となっても株主に配当金を支払うことが可能となっているのです。
赤字でも配当した企業として3位となったJR東日本は、今年度前半期に5779億円もの巨額の赤字を出したにもかかわらず377億円もの配当金を支払っています。ランキング企業の中でも赤字額は突出しています。
他方、JR東日本は、4~9月期にグループ全体で人件費など595億円を削減しました。JR東日本の社員は定期昇給カットが強行され、夏季手当もコロナ禍前から3割以上も削減されています。グループ会社でも要員削減や賃下げが強行されています。
株の配当をやめて賃上げしろ
単純計算で、人件費の削減額の大半(63%)が株主配当金に回ったことになります。
新型コロナ感染症拡大の影響で現場の負担は増え、要員が足りないにも関わらず、JR東日本は、現場に無理を強い、要員削減を強行しています。そんな中での株の配当金、こんな理不尽な話があってよいのでしょうか?
赤字であっても株主に莫大な配当をする余裕があるのであれば、労働者の賃金も大幅に上げることが可能なはずです。
かつては国有鉄道で、民営化されたとはいえ公益の鉄道事業で日本有数の赤字を出しながらも株主に巨額配当! 絶対に許せない。今すぐ株主から金を取り返して労働者の賃金に回せ!
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