2015年5月16日土曜日

日刊動労千葉 第7907号

安全が最深部から崩壊
山手線電化柱倒壊事故は
何を示しているのか

http://www.doro-chiba.org/nikkan_dc/n2015_01_06/n7907.htm

(一)電化柱倒壊事故に関する調査結果

▼表面的な原因の指摘に終始


 重大事故が頻発している。JRの安全が最も深いところから崩れ落ちようとしている。
 JR東日本は8日、先月12日に起きた山手線電化柱倒壊事故についての調査結果を発表した。▼「架線の設備工事に伴う強度計算を誤った」▼「何度も傾きを確認していながらそれを放置した社員の判断も問題だった」(事故の二日前から支柱の傾きに気が付いていただけでなく、わずか1時間前にも大きく傾いているのを現場で確認していながら『すぐ列車の運行を止める必要はない』と判断していた)▼「ワイヤを外してからはりを撤去するという車内の標準手順も踏まれていなかった」▼「ワイヤを土台のすぐ上ではなく、地面から高さ2メートルの位置に結びつけていたことも強度を弱めた」▼「支柱の傾きに応じて電車の運行を止める基準がなかったため、迅速な判断ができなかった」等の問題点が指摘され、基準を作ったことが明らかにされたという。だが言われていることは、事故の本質とは全くかけ離れた表面的な「原因」でしかない。

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