2018年3月31日土曜日

2018 CTS 春闘速報 No.2

http://www.doro-chiba.org/ga/2018cts2.pdf


生きていける賃金を出せ!  希望者全員を正社員に!

< CTS団交報告② >
会社 「出向分担金が増えるから
労働条件改善は見送る」
CTS 回答は格差解消に逆行

【動労千葉の賃金・労働条件改善の要求(要旨)】

契約・パート社員の約半数が無期雇用に。65歳まで働くことになることから、無期転換にあたって賃金労働条件の抜本的改善が不可欠だ。
①契約・パートを月給制に戻す
②契約・パートに定期昇給を実施
③ 60 歳以降の賃金引き下げのとりやめ
④ボーナスを社員と同じ基準で支給
⑤契約・パートに扶養手当を支給
⑥全社員に住宅手当を支給
⑦深夜早朝手当の事業所間格差を解消。
 一律1500円を支給
 (※現在、最大で6倍(!)の格差がある)
契約・パートの半数(約200人)が無期雇用に転換し、一時的・臨時的な働き方ではなくなる。世帯主や一人暮らしの仲間も多いことから、3月14日の団交では4月以降の賃金・労働条件の抜本的な改善を求めて交渉を行った。
 右表のとおり、どれも最低限で死活的な要求だ。

■許しがたい! 「エルダーの出向分担金が増えるから実施見送り」とゼロ回答

 これに対してCTSは、基本的にゼロ回答に終始した。その理由は本当に許しがたいものだ。

(団交でのやりとり)
組合:具体的に突っ込んで検討したのはどの項目か。
会社:深夜早朝手当と扶養手当については具体的に検討を行ったが、両方とも4月1日の実施は見送った。
組合:理由は。
会社:原資の問題。エルダー出向者の賃金改善にともない出向分担金が増えるため。
組合:それはあまりにおかしい。エルダーの賃金改善はJR東日本の施策だ。増額分はJR東が負担すべきもの。それでCTSプロパーの賃金、手当などが圧迫されるなど、あってはならないことだ。

■グループ会社に矛盾をシワ寄せするな

 JR東日本は4月以降、エルダー賃金を現役時代の約5割から6割へと改定する。現役時代に比べ、エルダー賃金があまりに安いことへの怒りが高まり、エルダーのJR本体雇用も始まるため、改定せざるをえなかったものだ。これでもまだ安いぐらいだ。
 しかし、それを理由にCTSでの賃金・労働条件を抑制するなど絶対にあってはならないことだ。「格差解消」に逆行する、とんでもない回答だ。
 CTSの収入のほとんどは、JRからの委託費だ。毎年毎年、空前の黒字を更新しているJR東に金がないわけがない。
 JRからの天下り幹部ばかりが高給をむさぼり、矛盾をグループ会社にしわ寄せし、CTSプロパーには食うや食わずの超低賃金を強制するJR−CTS幹部は絶対に許せない!

■深夜早朝手当の格差(最大6倍!)解消は待ったなしだ!


 とりわけ、深夜早朝手当は、最高額で1,500円、最低額が250円と6倍もの開きがあり、一年以上にわたって交渉を繰り返してきた懸案だ。
 「同じ深夜帯の仕事をしながらなぜこれほど格差があるのか」という追及に対して、会社はまったく答えることができず、制度の不備を認めざるをえなかった。地域間格差の解消は、待ったなしだ。
 扶養手当の支給も同じだ(社員には支給。契約・パートには不支給)。不合理な差別、格差は、ただちに是正されなければならない。

■職場からの怒りの声こそ労働条件を変える力

 多くの会社で、正規・非正規の格差解消にむけ、裁判も含めた闘いが粘り強く闘われている。多くの勝利判決も出ている。職場からの怒りと闘いこそ、賃金・労働条件を変えさせる力だ。全国の仲間とともに、今春闘で賃金格差の抜本的改善をかちとろう。

ニュースへのリンク