2021年9月22日水曜日

闘いなくして安全なし No.322


9/15 JR東本社
「乗務員の業務等の見直し」提案
乗務員の労働時間を削り取るな!

 9月15日、JR東本社は乗務員の業務見直しを提案しました。

仕事は変わらず労働時間減

 仕事の実態は何も変わらないのに、形式上の労働時間だけ「3分」「5分」と削られています。一行路の労働時間を削減し、長大行路・ロングラン行路を強制して要員を削減する攻撃です。
 起床時の労働時間削減で「睡眠時間が確保できる」など真っ赤なウソです。宿泊場所から点呼場所までの移動も、点呼後に必要な仕事も変わりません。どちらも業務上必要な時間であり本来なら労働時間です。それを「労働時間ではない」というのは泥棒と同じです。
 この間、コロナ感染症対策で乗務員には宿泊時のシーツ交換が「サービス残業」として強制されています。さらに労働時間を削り取るなど絶対に許せません。

合理化攻撃に反撃しよう

 発車看視、入区点検削減等は合理化と労働強化が目的です。運転士による始発列車のドア扱いは、ワンマン運転化と、すべての負担を運転士に押し付ける攻撃です。
 「コロナ禍」「赤字」を口実にした安全軽視と、さらなる乗務員への負担増は許せません。


提案概要(一部要旨)

○早目出場の見直し
(現 行)列車到着時刻の3分前までに乗継箇所に出場する
(変更後)列車到着前までに乗継箇所に出場する

○乗継後の発車看視を廃止
(現 行)乗継ぎ後、列車が乗継箇所を通過後にその場を離れることができる
(変更後)乗継ぎ後、その場を離れることができる

○入区点検の見直し(在姿状態確認廃止)
 現行の入区点検(1.機器及びスイッチ類の整備、2.在姿状態確認、3.転動防止、4.乗務員室の鎖錠)から在姿状態確認を廃止

○点呼箇所と休養室間の移動時間の取扱い
 これまで労働時間としてきた点呼箇所と休養室間の移動時間を、原則として労働時間と扱わない

○起床点呼後における付加時間の一部見直し
 起床点呼後の付加時間5分を削除し、労働時間として計上しない

○帰着点呼の廃止
 自区所に帰着後、乗務内容の報告を行う帰着点呼を廃止し、乗務内容報告は終了点呼時に行う

○運転士による始発列車のドア扱い等を全支社に拡大
 乗客の利便性向上、車掌の出場を遅らせることができる、ワンマン運転等の拡大を見据えること等が目的

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