市東さんの農地を守ろう!
空港機能強化粉砕!
10・3三里塚全国集会へ
市東さんの農地をめぐる請求異議裁判で、最高裁は、6月8日付で上告を棄却し、成田空港会社による農地取り上げ強制執行にお墨付きを与えた。反対同盟は、「何があろうとこの地で畑を耕し続ける」という市東さんの決意を共有し、「来るなら来い!」と「農地死守」の強制執行実力阻止態勢をとっている。
他方、判決から3カ月あまりが過ぎてなお、市東さんの農地に何ら手を出すことができない。緊急性も必要性もないからだ。コロナ感染拡大で破綻の危機に瀕する成田空港会社に農地を奪う理由などどこにもない。
空港の破綻的状況にもかかわらず、千葉県は空港周辺9市町を対象に国家戦略特区に向けた提案を行った。空港機能強化のためとして農地を奪い、物流基地を造り巨大な交通網を造ろうというのだ。
三里塚の闘いは、「命より金」の今の社会のあり方を根本から変える闘いだ。医療崩壊の現実に明らかなように新自由主義は社会を壊滅的に破壊している。成田の機能強化によって北総台地の大部分が騒音下とされ、芝山町では約7割が居住にふさわしくない地域となるという。
市東さんは、「敵の理不尽な攻撃には絶対に負けない、全国の闘う人たちとの絆を守り切りたい」と訴えている。反対同盟との労農連帯の闘いは動労千葉の原点をなす闘いだ。10・3三里塚全国集会に、多くの結集を訴える!
「日米軍事一体化とオスプレイ」
9・5講演学習会を開催
9月5日DC会館で、「日米軍事一体化とオスプレイ」をテーマに「オスプレイはいらない習志野・八千代・船橋ネットワーク」の共同代表の吉沢広志さんを講師に学習講演会を行った。
ウソで塗り固めた欠陥機
吉沢さんの講演内容の重要なポイントをいくつか紹介する。
一つ目が、オスプレイが「空飛ぶ欠陥機」だということ。他の輸送ヘリに比べると「機体重量に比してローターが小さすぎ、回転数を増やさざるを得ずエンジンに過剰な負荷を掛け続け、エンジントラブルが発生しやすい」「オスプレイ1機100億円で17機で1700億円のはずが2倍の3680億円で購入。機体の他にエンジン40基も購入、つまり『すぐ壊れますよ』ということ」と説明した。さらにヘリコプターはエンジントラブルがつきものだが、他のヘリはオートローテーションで着陸できるが、オスプレイはその機能はない。しかし防衛省は、「片方のエンジンで回せるから大丈夫」というウソで「安全」をアピールしているという。
さらに「オスプレイは垂直離着陸ができるとあるが、なぜ1500mの滑走路が必要なのか。重装備で兵士24人乗ったら絶対に垂直離着陸できないからだ」と、オスプレイを正体を説明した。
木更津が日米軍事一体化の象徴に
次に、講演で驚くべき事実を明らかにした。現在、ヘリコプター搭載護衛艦(ヘリ空母)『いずも』と『かが』が最新戦闘機F35Bとオスプレイを運用するライトニング空母化に向けた改修工事が行われ、今年11月には米海兵隊のF35Bで発着試験を行う。24年から自衛隊に配備されるF35Bは「いずも」「かが」に搭載され、事実上の空母が出現することになる。
吉沢さんは、講演の最後に、「F35Bのエンジン輸送を自衛隊オスプレイ、海兵隊オスプレイが行い、その共通の整備基地として木更津基地が存在する。さらには23年から米海軍オスプレイの整備も行う。技術も軍事使用も共有するーこれは日米軍事一体化の何物でもない。木更津はその象徴であり要となってしまう」と警鐘を鳴らし、オスプレイ反対闘争の強化を訴えた。
陸上自衛隊は9月15日、中国との戦争を想定した10万人を動員した大規模軍事演習を開始した。8月26日からオスプレイの本格的飛行訓練も始めた。
改憲・戦争阻止大行進千葉は、「陸自軍事演習反対!オスプレオ出動を許すな!」を掲げ、10月に木更津行動を予定している。