コロナ便乗の業務融合、分社化・転籍
グループ会社再編に反対の声を!
〝コロナ禍を奇貨に改革を〟
8月23日付の日経新聞に「鉄道・コロナで土俵際改革/上下分離や値上げ浮上」とした記事が報じられました。記事の結論は「コロナ禍を奇貨として改革に踏み出すときだ」となっています。
「JR東日本が日本ワーストの赤字会社になった」「JR北海道は限界企業」「これが果たして持続可能な事業体か」「新人を採るそばから若手が辞めていく会社は存続そのものが危うい」――記事では、JRが陥っている深刻な危機がこれでもかと語られています。
そして「このままでは安全の崩壊や代替手段なき廃線になる」「必要なのはタブーなき改革」として、ローカル線切り捨てや運賃値上げなどを行うべきだというのです。
JR東日本は、まさに「コロナ」に乗じて業務融合化や分社化・転籍―グループ会社再編の攻撃を進めようとしています。
民営化・外注化が鉄道を破壊
そもそもJR北海道で若手の退職が相次ぐのは、「財政破綻した夕張市より低い」という賃金水準と将来展望のなさです。安全崩壊も、利益とコスト削減を優先したことと同時に、技術継承が崩壊して専門的な知識や経験を持った労働者がいなくなっているためです。
JR東でも外注化の結果、必要な要員を確保できなくなっています。CTSでプロパー社員の3分の1が退職し、何十日もの休日勤務なしには業務が回らなくなりました。民営化や外注化による「利益優先」は安全を破壊し、鉄道の存続さえ危機に追いやっています。
しかし、JR東はさらに極端な合理化を狙っています。鉄道は公共交通機関です。安全と労働者を犠牲に利益だけを追求するなど許されません。
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