2012年9月16日日曜日

田中委員長の発言 9・14外注化阻止!強制趣向粉砕動労千葉総決起集会

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 当局は、12日から強制出向の事前通知を出し始めています。 今日は、私は頭に血が上っています。体が震えるような怒りでここに立っています。 事前通知を出されている仲間たちは91名、44名が動労千葉の組合員です。
事前通知を止めることができなかったことは、動労千葉の本部委員長として、組合員に申し訳ないと思っています。事前通知だけが強行されても、なにひとつ外注化は進んでいません。
 たちえば幕張車両センターでは、センターの半分を外注化するにもかかわらず、庁舎から工具から、どこが外注会社で直営なのか、業務の詳細がどうなるか、どの工具が外注化に行くのか何もかも明らかにしないまま、強制出向の事前通知が出されたんですよ。
幕張は今管理者だらけです。これを強行するために6名の管理者が幕張に配置されました。この6名の管理者まるごと外注会社に持って行って、外注会社で仕事をするなど嘘っぱちです。管理体制から働く人間までそっくり下請けに移行させるだけであって、こんなのは根本的に偽装請負以前の話です。 ただひたすら労働者を下請けに突き落として非正規化するための外注化です。労働者にとって何の利益もない、ただひたすら団結を破壊し、労働者を突き落と攻撃です。絶対に許すことはできない。体が震えるほどの怒りを感じます。
先日、幕張支部の職場集会に行きました。感動しました。 組合員から出た意見は、「俺らはいい。若い組合員だけは守れないのか」。「もしこれで10月1日強行するなら、すべては偽装請負なのだから徹底的に闘って、電車なんかガタガタに止めるから、どう闘うのか意思統一して欲しい」という意見でした。現場は何一つ屈服していませんし、外注化を1ミリたりとも認めていません。
 僕は現場組合員が熱い気持ちを持っていることに、心から感謝しますし、誇りに思います。僕らはこの外注化と12年間闘ってきて、今、今日、この場でも一つも負けていない。
今日ハッキリしたいことは、外注化との闘いは、事前通知が強行されようが、何一つ終わらないと言うことです。仮に当局が10月1日強行しようが、何一つ終わりません。
今回の外注化で、何が起きるのですか?! 現場の組合員91名が出向です。だけどJRの管理者は、新たな管理者が16名を強制出向させる。管理者を2倍に増やすのです。この連中の人件費は、2億円です。
外注化はこれで終わらない。来年には(構内運転)計画業務が外注化される。 その次は機動班業務、資材倉庫業務が外注化され、最終的には新系列の新保全が外注化され、JRには一切の業務はのこらないところまで進める。
JRと汚い結託体制を結んでいる東労組はで公然と言っています。戻る職場がないのに、「業務は半分残るから3年後に戻れます」と、嘘とペテンでごまかして組合員を出向に駆り立てている。しかし外注化攻撃は、終わりのない攻撃です。いったん許したら、とことん行き着くまで終わらない攻撃です。NTTの現実、大手の企業で行われている現実を見ればハッキリしている。
 もう一つハッキリしていることは、外注化攻撃だけは絶対に許してはならないことです。 民営化、外注化、労働者を非正規職におとしめる攻撃だけは、どんなことがあろうと、絶対に許してはいけない、認めてはいけない、闘い続けていかねばならない、と私は決意しています。
 なぜなら、今労働者の置かれている現実を見てください。 特に若い仲間たちが、非正規職に突き落とされて、結婚もできずに、未来を奪われ、貧困に突き落とされ、涙を流しているのか。
僕らは、この闘いは、労働者は誇り高い存在で、こんな涙を飲むために存在していないことを証明したいからです。だから外注化攻撃だけは、どんなことがあろうが認めてはいけない、だから闘い続けます。外注化攻撃は、強制出向だけでは終わらない。転籍して非正規化する。
 当局は、外注化を始めるまで12年間かかりました。 もう敵の攻撃は半分破綻しているのです。 次々に外注化を拡大して非正規職にまで突き落とすまで、あと何年かかるのですか。この社会は、あと何年もつのですか。 僕らの団結した力が勝たなければならない。 この間、何回も訴えたとおり、僕らがこの闘いにかけてきたこと、もっと腹の底から変えていきたいと思ったことは何か? これは労働者の味方であるべき労働組合の問題です。労働者の団結をつくるべき労働組合の問題です。東労組を見てください。今回の外注化は、東労組が裏切り妥結したから動き出した問題です。千葉支社との団体交渉を見て欲しい。2回の団体交渉で終わりですよ。組合員は何も知らされていない。12日から事前通知を強行するために、7日に早々と団体交渉を終わってしまう。これが東労組の現実です。
こうやって労働者が、突き落とされていく。会社の手先になっている労働組合が、世の中満ちている。
 私たちは8月28日に、動労水戸、高崎連帯の仲間を含めて、外注化と出向差し止めの
仮処分の申し立てを行って、初めて気がつかされました。こういう集団的な労働組合として、外注化とか強制出向に真っ正面から反対した裁判は、これが初めてだそうです。
 こんな外注化や強制出向が20数年間、あらゆる企業でやられてきた。裁判一つ起こさなかった労働組合ばかりだったと言うことです。こんな現時をこれ以上、放ってはいけない。労働組合は、労働者のためのものではなかったのか!!労働組合が、何で労働者の首を絞めて殺すんだ!こんなことを許したら、間違いなく労働者の未来は失ってしまう。
 その意味で、12年間の外注化との闘いは、何一つ間違っていなかったことを確信を持っています。確信だけではありません。こんな大変な闘いを、12年間も闘いの気持ちを忘れることなくがんばってきてくれた現場組合員の力を尊敬し誇りに思います。
 それだけではありません。動労千葉はわずか300名の小さな組合です。JRは巨大な大企業です。わずか300名だって、その労働者が本気になって団結して職場から徹底抗戦したら、こういう敵の攻撃を打ち破ることは、不可能ではないのです!何で不可能でないことを、はじめから飲んでしまうのか。何でこんな組合ばかりなのか。
僕らの闘いの問題提起は、もうここまで来たんだから、労働者の未来を自分の手でつかみ取るために、闘う労働組合を職場からよみがえらそう!そうしたら時代は動き始める。なぜなら、世の中怒りの声が満ちあふれているからです。
 以上の問題提起が、我々の外注化阻止闘争でした。我々は途中でこの旗を降ろさない。どういう状況になろうと、組合員とともに闘いを貫いて、世の中から非正規職というものがなくなるまで闘い続ける。今日の集会は、このことを決意する集会です
 これから始まるだろう外注化と強制出向のための様々な準備作業、教育とか訓練に対しては、指名ストライキを通告しました。
 出向先での労働条件が提示された紙には、社員の個人情報は下請け会社に報告します、とあります。ふざけるんではない!「俺の個人情報を絶対に渡すな」という申し入れも行いました。これは違法行為です。さらには、構内業務を外注化するにもかかわらず、千葉鉄道サービスが行う業務の中に、運転作業という業務は書かれていません。これはいったい何だ! このことに徹底抗議したり、いろんなことを考えています。
 19日には、申し立てた強制出向差し止め訴訟の審尋があります。ここの当事者の組合員が乗り込んでいって、裁判長を徹底的に締め上げて、「こんな露骨な偽装請負をそのまま許すのか! これを許したら裁判所の自殺行為になる」とガンガン弾劾していきたい。
9月24,25日は定期大会です。ここではっ徹底的に議論して、12年間の闘いを総括し、これからどう闘うのか、その方針を出したいと思います。
 僕らは絶対にあきらめず、10月1日強行を阻止するために全力で闘う決意です。今日は先のことは言いません。当面この2週間を12年間の闘いのすべてを尽くして闘い抜くことを組合員に訴えたい。引き続きのご支援も訴えたい.
国鉄分割民営化で職場を追われた20万人の仲間、自殺に追い込まれた僕らの仲間200人、国鉄分割民営化によって非正規職に突き落とされ首を切られた1500万人のあらゆる産業の労働者の怒り憤り。毎年3万人以上の自殺も10年間続いて、10年間で50万人が自ら命を捨てたこの悔しさ、この全部を僕らの肩に載せて闘いたい。
 なぜなら労働者には、どんな産業の企業の壁も、そして国の壁もないからです。労働組合は本来はそういう存在ではないのか! 外注化阻止闘争に、これからも僕らは賭けていきたい。
1047名解雇撤回闘争では、動労千葉の12名の組合員が採用名簿にあったのに、不法行為によって外され、その不法行為がなければJR東日本に採用さていたはずである、という判決が出ました。外注化阻止闘争、1047名解雇撤回闘争で、国鉄分割民営化以来の25年間に決着をつける、新たな闘いに入るのです。そのために団結して戦い抜きましょう。
 以上を訴えて、本部を代表としての挨拶にしたいと思います。

房州鉄道研究会サイトから転載