2021年2月4日木曜日

外注化阻止ニュース 第515号


乗務員を駅に出して管理者が乗務?
JRはすべての合理化を中止せよ

現業機関の丸ごと外注化狙う会社

 ジョブローテーションにより運転士や車掌の駅への配転が続出しています。千葉支社での乗務員の2月異動のほとんどが駅への異動です。基本的に「片道切符」の異動です。
 会社は、3月ダイ改でワンマン運転拡大を行おうとしています。そうなれば車掌の要員はさらに削減されます。運転士や車掌が本人の希望と関係なく次々に駅に放り出される。職場ではいつ、どこに配転されてしまうのか不安や怒りでいっぱいです。
 他方、会社は管理者などの一般行路乗務を提案しています。運転士や車掌を駅に放り出して、その分を管 理者に乗務させるというのです。あまりに転倒した話です。
 会社は、鉄道の現業部門はJR本体に残さず、すべて別会社化する構想を出しています。次の段階では「出向・転籍」にエスカレー トします。その先に、乗務員を「輸送サービススタッフ」として単なる「保安要員」にすることを狙っているのです。

京葉車両センターで4人削減提案


 これは乗務員だけの問題ではありません。検修部門では、3月ダイ改で京葉車両センターの要員4人の削減が提案されています。
 2019年には「ミライの車両サービス&エンジニアリング構創」として、「人手をかけないメンテナンス」「現場に直結した業務はグルー プ会社に」が打ち出されました。その狙いは結局、労働者の権利を奪い、要員削減と労働強化を進めることです。
 乗務・検修・保線・土木・電力・信号通信……あらゆる現業機関と業務をバラバラにしてすべて外注化することを会社は考えているのです。


 そもそも、コロナ感染対策より利益追求とコスト削減を優先して、労働者の権利と鉄道の安全を破壊するなど許せません。攻撃を打ち破る最大の力は、職場から団結して声をあげることです。闘う労働組合を職場に取り戻すことです。JRはただちにすべての合理化を中止すべきです。

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