2021年4月29日木曜日

日刊動労千葉 第8943号

検修・構内業務外注化を今すぐ撤回しろ!
CTS団体交渉


相次ぐCTSプロパー社員退職、休勤多発、要員減少に対し「将来展望」示せず!
第1回(3/25)第2回(4/15)CTS団体交渉

動労千葉は検修・構内業務外注化の破たんについて、3月25日と4月15日に申23号、26号に基づくCTSとの団体交渉を行った。

3月25日の第1回団交でCTSは、「10年でプロパー中心の外注化体制の構築」ができないことを認めざるを得なかった。だが、何の対策も将来展望も示すことが出来ず、何の責任を取ることもなく、ただ「今のまま続けていくしかない」という回答に終始した。

団交で追及を繰り返し、検修・構内業務の将来展望の問題、プロパー社員の採用・養成やエルダー退職、出向者の復帰などの要員問題、転削の養成など技術継承の問題、65歳以降の雇用の問題について、「3月中に具体策を検討して団交で回答する」と回答させた。

4月15日は、その回答を受ける団交として設定された。

養成数より退職者が多い―外注化破たんは明らかだ

組合 3月中に具体策を検討して回答するということだったが、回答がなかった。今回の団交で検討結果を回答してほしい。

会社 運転車両の将来展望については、これから数年で多くのエルダー社員が退職となることを踏まえた採用計画を立てている。新卒採用、社会人採用、清掃からの社内登用を含めて、年間10名程度を採用していく計画だ。できれば10名より多く採りたい。

組合 この間、CTSプロパー社員が退職していること、それに伴う要員のひっ迫への対応ということか。

会社 そうだ。これまでは5~6名の採用だった。前年度は新卒7名、社会人採用3名で10名の採用、今年の新卒7名のうち1名は清掃からの社内登用だ。中途採用はこれから募集する。

組合 だが、前回団交で会社は年間に養成できる人数は前期5名、後期5名の最大10名だと回答した。

会社 現在のところはそうだ。

組合 エルダー社員の退職者数(上記、表参照)を考えれば、採用と養成が最大限うまく言っても毎年要員はマイナスだ。若年出向者をJRに返す必要もある。これで業務が回るのか。

会社 業務を回すことが大事だ。新たなエルダーの人も来る。

組合 新たなエルダーは何人でもない。結局、今までと変わらないということだ。できない業務はJRに返すと言うならわかる。

会社 JRとの人事交流も行う考えだ。

組合 若年出向でハンドルを持っている運転士を構内に入れるということか。

会社 それも含めて考えている。

組合 人事交流ということは、何人取って何年で返す計画なのか。

会社 今の段階で具体的な数はない。人数などはJRとの調整が必要だが大量に取ることは考えていない。

相次ぐプロパー社員退職に対する将来展望を示せ!

組合 将来展望と言う場合、採用計画もあるが、8年半で19名のCTSプロパー社員が退職している。将来展望が見いだせないと言っている。その点はどうか。

会社 本人の希望にもよるが、いろんな業務にチャレンジしてやりがいが感じられるようにしたい。幕張、京葉、津田沼の3事業所の異動を経験して、副所長、所長を目指してもらうことを考えている。

組合 それも今まで通りだ。所長や副所長と言っても、「名ばかり」だ。JRから出向してきた副所長と名前は同じでも、CTS側は1号俸で1千円くらいしか上がらない。プロパー社員は4号俸上がっても2200円だ。JRから出向で来た管理者は2号俸でも3千円、4千円と上がる。それで「所長、副所長になれる」などごまかしだ。

会社 ごまかしではない。

組合 そういう自分たちは1号俸でいくら上がるんだ。そもそも所長まで上がる人なんて何人もいない。そこまで行ってもこんなレベルだ。その上、扶養手当はなくすし、子ども手当はボーナスの対象から外される。福利厚生もJRとまったく違う。「多く採用するのが対策だ」といっても、これでは同じことだ。

会社 いろんな業務を経験してもらいたい。

組合 それも今までと変わらない。「いろんな」と言っても、いくつもない。どこを選ぶのか。それでみんな辞めている。今までと同じではダメだから検討する時間を取った。それで同じことを言ってどうするのか。ちゃんとした回答を出せ。

会社 ちゃんとした回答をしている。本人たちの意見を踏まえた上での考えだ。本社の体験ということも進めている。

組合 いつから、何人が行けるのか。

会社 将来の話だ。人数はわからない。

組合 「将来」になる前に辞めている。だから、計画を出せといっている。希望すれば副所長になれるのか? JRからの天下りばかりでプロパーは上がれないって分かっている。上がれるって言うなら、あんたらが辞めてそこに入れてくれ。

会社 来年に副所長にするというのは無理だ。本社に上げることも確約できない。計画もしていることは事実だ。

組合 誰が行けるのか? それで現場から持っていけば、また人数が足らなくなる。「対策」として本社を持ち出すのはごまかしだ。

会社 将来的にはプロパーの人に担ってもらいたい。

組合 なぜ現状と変わらないことを言うのか。前回も聞いたが、なぜこんなに辞めると思うのか。採用者の3分の1が辞めている。JR北海道のような状況だ。

会社 面談中では通勤の問題など家庭の事情が多かった。

組合 「通勤が遠い」というのは住宅手当の問題だ。近くに部屋を借りたくてもそれだけの手当も賃金もない。だから辞めてしまう。

会社 それはほんの一部の人の話だ。通勤手当は付けている。

組合 住宅手当の問題だ。住宅手当については、組合からはずっと要求してきた。今はごく限られた範囲にしか出ていない。

会社 労働条件は示した上で応募してきたということだ。

「10年で完成」できないなら今すぐ外注化を撤回しろ!

組合 10年でプロパー社員中心の体制を完成させると言っていた。プロパーの数は増えても、若年出向が必要になる。間に合わないということだ。

会社 プロパー主体の体制は計画よりも遅くなる。進めていくしかない。

組合 「10年」という計画はできない。その責任はどう取るのか。今も継続して出向させられている。JRとの人事交流というが、望んで来る人がいるのか。無理やり出向させて継続するのか。毎年要員は減っていく。同じことを繰り返している。

会社 計画通り採用していけば大丈夫だ。

組合 どこが大丈夫なのか? 会社の回答した数をどう見ても足らない。JRもCTSも外注化当初だけじゃなく、これまでずっと「10年目にはほぼプロパー社員だ」と言い続けてきた。それが全く出来ていない。

会社 当初と社会環境も変わっている。

組合 「10年で完成」と言って出来ないで、よくそんなことが言えるものだ。外注化当初は若年出向、エルダー社員、プロパー社員の数をグラフで示していた。実際に8年半たって会社もそういう計画を持っているはずだ。具体的にこういう人数になると改めて示してくれ。

会社 採用計画は示すものではない。

組合 外注化当初、JRが出していたものだ。その計画に沿ってやる必要があるはずだ。

会社 業務が回せる体制は作っていく。

組合 すでに結果は出ている。今は休勤で回している。休勤前提の業務など本来あってはならない。

会社 業務としてはしっかり回しているという認識だ。

組合 現場に矛盾が押し付けられている。外注化の崩壊だ。会社の回答ではどうやっても数が足らないから計画を出せと言っている。それも出せないなら、責任をとってただちにJRに戻せということだ。

「業務効率化で要員埋める」と回答も「内容は検討中」

会社 足らない部分は、今後業務の見直しを考えていく。

組合 それで要員を解決するなら、合理化するかJRに仕事を返すか、どちらかしかない。

会社 効率化していくということだ。JRに業務を返すことは考えていない。

組合 何人の見直しになる計画なのか。

会社 まだ検討中だ。

組合 回答になっていない。プロパーの人たちの将来展望はどうなるのか。業務効率化ということは、何らかの形で人を減らして仕事をきつくするということだ。低賃金でさらに仕事がきつくなる。もっと辞めてしまうということだ。

会社 中身はこれから検討する。計画的な採用と業務の見直し、効率化を図り、業務執行ができる体制を整えていくということが会社の回答だ。

会社回答でも要員は足らない―まともな回答を示せ!

組合 年間10人が養成の限度だと言ったのは会社だ。エルダー社員の退職者数にも追いつかない。数が足らなければ仕事をやっている現場が苦労する。これでは説明になっていない。福利厚生などのプロパー社員の将来展望、要員問題の解決などの計画をちゃんと出してくれ。

会社 すでに回答したとおりだ。

組合 数がどうやっても足りない。ちゃんと計画を出せと言っても、答えにならないことばかり言っている。10年で出来ない。責任も取らない。それで「将来だ」なんてプロパーの人に言えるのか。

組合 「いろんな経験」というが、CTSでプロパーに何ができるのか。JRに人も業務も返して、プロパーもJRで色んな経験をさせればいいだけだ。「JRでは助役、CTSでは副所長」みたいな管理者だけが増えて、ぐるぐる回している。だから、「名ばかり副所長」という話になる。この外注化が何だったのか、答えが出ている。外注化を撤回してプロパーも出向者もJRでやれば「展望」も生まれる。

組合 ベテランがいない中で転削業務も始まる。計画が出せないなら、もう一回団交だ。期限は切らないが、ちゃんと検討して出してくれ。

会社 安全についてはしっかり議論していきたい。福利厚生面なども申し入れてもらえれば交渉する。

組合 せめて数が足りるように計画を出してくれ。人事交流についてはJRにも改めて申し入れるが、ジョブローテーションでは問答無用で駅に異動させられている。それがCTSとの間で起こるようになる。数だけ揃えばいいということではない。改めて続行とし、必要な中身があれば別途申し入れる。

会社 了解した。

以上

 

外注化阻止ニュース 第527号


乗客骨折でも事故防止より
ワンマン優先のJR東日本

 動労千葉は4月8日にJR千葉支社と団体交渉を行い、3月16日に外房線・太東駅でワンマン列車から降車しようとした男性が骨折した事故について追及しました。

乗客骨折よりワンマン優先なのか?

 乗客が転倒したのは2両編成の後方車両、一番後ろのドアです。車掌が乗務していれば見えた位置です。ワンマン運転でなければ起きなかった事故なのです。しかし会社は「(運転士は規定通り対応しているから)全く問題ない」「乗客が悪いわけでもない」と回答しました。
 ワンマン運転を強行したことで事故を引き起こした会社に責任があることは明らかです。しかし、「安全は確保されている」と居直るだけでなく、「今回のような事故はまた起こりうる」とまで言っているのです。
 事故よりワンマン化を優先というのでしょうか? 絶対に許されません!
 また、報道発表しないことについて「社内の状況を加味した」「内容は言えない」と回答しました。運転士のミスは些細なことでも公表するのに、ワンマン化推進のために都合が悪いことは隠ぺいする。卑劣です。

ただちにワンマン運転の中止を

 会社が回答した対策は「運転士に車内放送でドアが閉まる案内をさせる」です。またもや運転士だけに負担と責任を押しつけています。
 ワンマン列車も通常列車と運転時分は変わりません。運転士の取り扱い業務が増え、半自動ドアのために乗降がスムーズに行かず、何もなくても遅れが続く状態となっています。
 今回の事故は、委託駅とはいえ駅員がいました。無人駅で同様の事故が起き、夜間などで運転士が気づかなければ、乗客が放置されることにもなりかねません。このような重大事故を起こした以上、会社はただちにワンマン運転を中止すべきです。


3/16太東駅での転倒・骨折事故の経過

◎事故は13時32分ころ外房線太東駅で発生
◎列車は131系2両編成、上総一ノ宮行

▷列車は所定時刻より6分遅れて駅に到着。
▷停車時分を経過した後、運転士が乗降終了を確認してドアを閉めた。
▷ドアが閉まるタイミングで降車しようとした乗客の荷物にドアが引っかかり転倒した。
▷運転士がモニターを確認したところ、倒れた乗客を見つけた。再度ワンマンスイッチでドアが開けられる状態にして救護に向かった。
▷救護中に駅員(JESS社員)が来たので、その後は駅員が対応した。
▷列車は所定時刻より9分遅れて駅を出発。
▷倒れた乗客は救急車で病院に運ばれた。

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2021年4月27日火曜日

闘いなくして安全なし No.304


乗客骨折でも事故防止
より「ワンマン優先」?!

 動労千葉は4月8日にJR千葉支社との団交を行い、3月16日に外房線・太東駅でワンマン列車から降車しようとした男性が骨折した事故について追及しました。

乗客骨折よりワンマン優先するな!

 乗客が転倒したのは2両編成の後方車両、一番後ろのドアです。車掌が乗務していれば見えたはずの位置です。ワンマン運転でなければ起きなかった事故なのです。会社は団交で、運転士は規定通り対応しており、「全く問題ない」「乗客が悪いわけでもない」と回答しました。
 ワンマン運転強行で事故を引き起こした会社に、すべての責任があることは明らかです。しかし、「ワンマン運転で安全は確保されている」と居直っています。その一方で、「今回のような事故はまた起こりうる」と認めています。
 乗客の骨折させてでもワンマン化を優先するなど絶対に許されません!
 また、プレス発表しないことについて、「社内の状況を加味した」「内容は言えない」と回答しました。運転士のミスは些細なことでも公表するのに、ワンマン化推進のために都合が悪いことは隠ぺいする。あまりにも卑劣です。

ただちにワンマン運転の中止を

 会社が回答した対策は、「運転士に車内放送でドアが閉まる案内をさせる」ことです。また運転士だけに負担と責任を押しつけています。
 ワンマン列車も通常列車と運転時分は変わりません。すでに運転士の取り扱いが増え、半自動ドアのために乗降がスムーズに行かないことで、何もなくても遅れが続く状態です。
 今回は委託駅とはいえ駅員がいました。無人駅で同じ事故が起こり、夜間などで運転士が気づかなければ、乗客がずっと放置されることにもなりかねません。ワンマン運転によって乗客が骨折するという重大事故を起こした以上、会社はただちにワンマン運転を中止すべきです。

3/16太東駅での転倒・骨折事故の経過

◎事故は13時32分ころ外房線太東駅で発生
◎列車は131系2両編成、上総一ノ宮行

▷列車は所定時刻より6分遅れて駅に到着。
▷停車時分を経過した後、運転士が乗降終了を確認してドアを閉めた。
▷ドアが閉まるタイミングで降車しようとした乗客の荷物にドアが引っかかり転倒した。
▷運転士がモニターを確認したところ、倒れた乗客を見つけた。再度ワンマンスイッチでドアが開けられる状態にして救護に向かった。
▷救護中に駅員(JESS社員)が来たので、その後は駅員が対応した。
▷列車は所定時刻より9分遅れて駅を出発。
▷倒れた乗客は救急車で病院に運ばれた。


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2021年4月24日土曜日

日刊動労千葉 第8942号

乗客が骨折しても事故防止より
「ワンマン優先」なのか!
千葉支社団交

4/8JR千葉支社団交

ワンマン運転による転倒・骨折事故について徹底追及

3月16日、外房線・太東駅で男性がワンマン列車から降車しようとしていた際にドアが閉まり、ホーム上に転倒して大腿部骨折の重症を負うという重大事故が発生した。この問題について4月8日、申第31号に基づくJR千葉支社との団体交渉を行った。

乗客が骨折する重大事故を起こしながら、あくまでワンマン運転を強行するJRを許すことはできない! ワンマン運転撤回まで断固闘おう。

3/16 太東駅での転倒・骨折事故の経過

◎事故は13時32分ころ外房線の太東駅で発生
◎列車は131系2両編成、上総一ノ宮行

▷列車は所定時刻より6分遅れて太東駅に到着。
▷停車時分を経過した後、運転士が乗降終了を確認してドアを閉めた。
▷ドアが閉まるタイミングで降車しようとした乗客の荷物にドアが引っかかり転倒した。
▷運転士がモニターを確認したところ、倒れた乗客を見つけた。再度ワンマンスイッチでドアが開けられる状態にして、救護に向かった。
▷救護中に駅員(JESS社員)が来たので、その後は駅員が対応した。
▷列車は所定時刻より9分遅れて太東駅を出発。
▷倒れた乗客は救急車で病院に運ばれた。

「運転士に責任なし」を確認
ワンマン運転が事故原因だ!

組合 会社として「事故」なのか「事象」なのか。

会社 乗客が怪我をしているので、「事故」だと考えている。重い事象だ。

組合 運転士の対応に問題ないか。

会社 まったく問題ない。モニターで乗降をしっかり確認してドアを閉めを行っている。乗客が悪いということでもない。降車する乗客が車内の人を避ける中で、ドアに着くまで時間がかかった。開けて降りようとするタイミングと、運転士がドアを閉めるタイミングがちょうど重なったということ。

組合 当該列車に対策要員は乗っていたのか。

会社 当日は乗っていなかった。

組合 ダイ改以降、ワンマン運転に慣れていない人がいるから、適度な期間で案内を含めて対策要員を乗せると言っていた。

会社 全列車には乗っていない。

組合 事故時に乗車する人はいたか。

会社 そのドアからはいなかった。

組合 転倒したのは2両編成のどの車両・ドアか。

会社 後方車両の一番後ろのドアだ。

組合 一番後方なら車掌がいれば通常見える場所だ。原因はどこにあると考えているのか。

会社 タイミングが重なってしまったことだ。

組合 車掌がいれば起こらなかった事故だ。会社が運転士だけに責任を負わせるワンマンを導入したことが問題だ。

会社 ワンマン導入にあたっては、必要な安全設備を備えて、乗務員の訓練・教育も行っている。ワンマン運転が原因で事故が発生したとは考えていない。

組合 1度ハンドル訓練をやって、あとはタブレットを見てくれというだけだ。みんな「ワンマンは疲れる」と言っている。現場の乗務員が「これで大丈夫」とならないなら、十分な教育訓練とは言えない。事故があってもワンマン運転をやる考えなのか。

会社 安全を確保した上で起きてしまった。運転士に責任はないが、改めて余裕を持ったドア扱いをしてほしい。

組合 運転士はホームは見えても車内は見えない。会社は定時運行しろと言うし、停車時分も決まっている。安全を確認して時間が来れば閉めなければならない。

運転士の負担だけを増やすな!

組合 いくら確認しても車内は見えない。今後もあり得る事故ではないのか。

会社 それはあり得る。

組合 われわれは危険だからワンマン運転を中止すべきだと一貫して言っている。会社側はそれでもやると強行して今回の事故になった。対応は考えているのか。

会社 閉扉時にドアのランプが点灯して音が鳴る。それに加えて、今後全駅で運転士に「ドアが閉まります」という車内放送をしてもらう。ボタンを押すと放送が流れるようになっている。乗降の多い駅で扱うという指導だったが全区所で扱いを統一する。

組合 ドアスイッチとは連動しているのか。

会社 連動していない。別に押す必要がある。

組合 毎駅ごとにやるのは、また運転士の負担になる。人は減らすが、労働者にやらせる事柄だけは増やすということか。

会社 作業がひとつ増えるのは確かだ。

組合 一つ増えて、二つ増えてといくつも増えれば、何かが抜けることが起きる。運転士も遅らせたいわけではない。だが、すでに遅れが出ている。何もなくても列車が3分、5分と遅れているのは把握しているか。

会社 それは承知している。

組合 運転士の取り扱いが増えていることと、乗降がスムーズに行かないからだ。ワンマン運転でも時分の設定は変わらない。当然遅れる。木更津~上総一ノ宮を通し運転だと、遅れを持ち越してしまう。停車時分を延ばすことも考えないのか。車掌がいたときと同じ時間でやれば大きなミスが起きかねない。

会社 停車時分を延ばしてくれという意見もある。検討材料の一つだ。

組合 圧倒的に運転士は「ワンマンになって神経は使うし嫌だ」という意見だ。今度は車内放送をかけなかったとなれば「運転士の責任だ」と言われかねなくなる。ワンマンで負担がかかっているのに、これ以上負担をかけるのか。少なくともワンマンを一度中止するか、当分の間は車掌を乗せることが必要だ。

事故の隠ぺいは絶対に許されない

組合 事故について公表していない。なぜか。

会社 プレスに関しては、社内の様々な状況を加味して行っていない。列車の遅れにそこまで影響がなかったことなど、さまざまな社内の状況から行わない判断をした。

組合 乗客が転倒して骨折している。それでも発表しないのか。乗客に知らせて注意喚起もしないのか。怪我しても関係ないというのはどうなのか。

会社 プレスは乗客への周知のためだけではない。この件についてはプレスしない。

組合 社内状況の何を加味したのか。

会社 色々なことだ。この場で言うことはない。

組合 責任の所在の問題か。事故の責任は会社にあるはずだ。

会社 そういうことではない。

組合 乗務員のミスはちょっとした些細なことでも公表する。運転士が行き過ぎたり、停目誤りでも公表する。雲泥の差だ。都合が悪いことがあるのか。

会社 そういうことではない…。

無人駅で同じ事故が起こったら?

組合 今回は委託駅とはいえ、駅員がいて対応できた。今回のようなことが無人駅で起こって、運転士が気づかずに発車してしまったら、乗客はずっと放置されることになる。夜は昼よりずっとモニターが見にくくなる。

会社 モニターの視認性はある。夜間帯もしっかり見えるという認識だ。

組合 転倒して横ばいになった状態でも見えるのか。段差がある駅もある。実際に一人で運転している運転士の意見には十分対応してもらわないといけない。

会社 本当に見ずらい駅があるなら何らかの対応は必要だ。

組合 無人駅だったら、少なくとも管理駅からの応援が来るとか、救急車で運んでもらうまで、運転士がずっといなければいけない。

会社 そうなる可能性はある。

組合 他の駅からいつでも行ける人がいるという状況にはなっていない。

会社 窓口を閉めて行くことはできる。緊急時は閉めてでも駆けつけることになっている。

組合 それでもかなり時間がかかる。出血時の応急手当などを訓練されているわけでもない。車掌がいても対処が難しいことが山ほどある。ワンマン運転を始める前から、こういうことは絶対にあるから止めるべきだと話してきた。

ただちにワンマン運転を中止しろ

組合 乗客の乗り降りも問題がある。いまだにホームでドアが開くのを待っている人がいる。ランプが付くまでの時間のズレも有る。今までなら車掌がドアを開けていた。降りるときもスムーズに降りれない人もいる。乗客にも乗務員にも負担がかかる。

会社 着後にランプがなかなか付かないことはある。高齢の乗客でドアボタンを押して開くことがわからない方もいる。支社としてもボタンがありますという声かけはしている。

組合 乗客同士のトラブルのもとだ。接続の問題も大きい。明らかに不便になっている。

会社 利便性や接続などは、来年のダイ改以降の問題だ。

組合 ワンマン化で上総一ノ宮発から数駅でも遅れている。乗客が何だこれはと思うのは当然だ。2両編成だと平日も土日もいっぱいになる。いずれ乗れないということが起きかねない。会社もそう思うから臨時列車を走らせてるんだろう。コロナ禍で混雑率が高くなるようなことをしていることも逆行している。

組合 一度起こったことは、また起きうる。無人駅、段差が大きい駅、照明が暗い駅などはいっぱいある。事故防止や乗降をスムーズにすることからも、車掌を乗せるしかない。車掌がいれば、今回の事故だって防げたかもしれない。対策も運転士に放送させるだけで事故のことも公表しない。ワンマン運転は中止して車掌を乗務させるべきだ。

会社 意見としては伺った。

組合 久留里線のワンマン化の時に問題を指摘したホームの段差は何一つ改善されていない。ミラーも雨の日は見えないと言っているが、これも変わらない。現場は事故を起こさないために神経を使っている。ただちに対応すること。

会社 ワンマン運転を中止する考えはない。

以上

 

 

 

会報・国鉄闘争全国運動 第131号


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2021年4月23日金曜日

日刊動労千葉 第8941号

 

4/16 国鉄1047名解雇撤回!
JR復帰!
団交開催!
第3回行政訴訟

中労委は「JRの番犬」やめろ!

解雇撤回・JR復帰署名を集めよう

4月16日、国鉄1047名解雇撤回に向けた行政訴訟の第3回裁判が東京地裁で行われた。動労千葉争議団、総連合1047協議会の仲間を先頭に、各支部組合員、支援の仲間とともに裁判闘争を闘いぬいた。

JRを裁判に参加させろ!

この裁判の一つの焦点は、JRを当事者として裁判の場に引きずり出すことだ。

われわれが闘いの中で暴き出した真実は、国鉄1047名解雇が国家的不当労働行為であり、その責任がJR自身にあることを誰の目にも明らかにした。その真実をもって労働委員会闘争を開始した。しかし、千葉県労委、中労委は一切の審理を拒否し、政府とJRを擁護する不当な命令をだしてきた。裁判は中労委命令をめぐって争われ、直接の裁判の相手は国・中労委だ。

この場合、通常は中労委がJRに訴訟を告知して参加の機会を与える。それがなければ仮に裁判で組合が勝利しても、JRは「そんな裁判は知らなかった」ともう一度初めから裁判を行うことが出来てしまうからだ。

ところが、中労委はこの告知をまったく行おうとしない。そのため組合側から「訴訟参加申し立て」手続きを行いJRを裁判に参加させるよう訴えていた。

JRの訴訟参加について、中労委は「反対」の意見書を4月9日付で裁判所だけに提出し、組合側には伝えもしなかった。これだけでも信じがたいが、弁護団が中労委に直接連絡を取っても中労委はなんと送付を拒否した!

裁判での主張書面を相手方に渡さないなど、前代未聞の衝撃的な事態だ。弁護団は裁判所に連絡を取り、裁判所が「組合側にも送るべきだ」と伝えたことで、裁判前日になってようやく中労委の意見書が組合側にも伝えられることになった。

このJRを当事者にしないために書面の内容さえ明らかにしない中労委の姿! これでは「労働者の団結権を擁護する」どころかJR・政府を守るための〝番犬〟ではないか!

このことはJRを裁判に引きずり出すことがいかに大きな意義を持っているかを物語っている。真実に触れれば国家的不当労働行為の責任がJRにあると認めざるを得ない。だから、JRを「当事者」にしないことに政府も中労委も必死なのだ。

裁判所はJRを当事者にすることについて「検討する」と判断をにごした。裁判所を徹底追及し、JRを当事者として引きずりだそう。

「解雇撤回・JR復帰」以外ない

今回の裁判で組合側から提出した準備書面では、中労委が出す救済命令について「広い裁量」が認められていることを口実に、裁判所が解雇撤回・JR復帰についての判断から逃げることを許さないための主張が展開された。

たしかに労働委員会には救済命令の出し方について広い裁量が認められている。だが、それはあくまで労働者の団結権を保護するためのものだ。

会社側からの不当労働行為には様々な形がある。不当労働行為からの救済には、個人の問題だけでなく、労働組合の活動への侵害に対する救済も含まれている。だから、救済命令も様々な形にならざるを得ない。それを逆手に取って、JR・政府を擁護するために「裁量権」を持ち出すなど、断じて許されない!

弁護団は、不当労働行為からの救済の原則が「原状回復」であり、組合側が解雇撤回・原職復帰を求めている以上、中労委が出すべき救済命令は解雇撤回・原職復帰以外にないことを明らかにした。

不当労働行為の真実から逃げるな

この裁判の最大の核心は、中労委が隠蔽しようとした国家的不当労働行為の真実を徹底的に明らかにすることだ。中労委は、斎藤英四郎JR設立委員長が不採用基準の策定を指示した事実について、「国鉄改革法に名簿作成は国鉄が行うと書かれているから、JRに責任はない。事実がどうだったかは関係ない」といって真実から逃げようとしている。組合側からは再三にわたって、この過程の事実について見解を出すよう追及してきた。

だが、裁判所は今回の裁判で「その点の認否が必要かは今後検討する」と、真実から目を背けようとしている。絶対に許すことは出来ない!

裁判所が行うべきは、審理を拒否した労働委員会への徹底した断罪であり、真実を明らかにするために審理を尽くすことだ。不当労働行為を実際に行ったJR東海名誉会長・葛西敬之、JR東日本社長・深澤祐二の証人尋問は絶対に必要だ。「解雇撤回・JR復帰」東京地裁署名運動を全国で展開し、裁判所に徹底した審理を行わせよう。

次回裁判:7月2日(金)11時~
東京地裁527号法廷
 

動労千葉を支援する会ニュース 356号

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2021年4月22日木曜日

闘いなくして安全なし No.303


検修構内業務 外注化は完全に破たん
「ジョブで穴埋め」許されない

 検修・構内業務の外注化は完全に破たんしました。検修・構内業務のために採用したCTSプロパー社員58名中19名が次々に退職しているのです。昨年秋以降でみても5名の退職者が出ています。

何十日もの休勤が毎月発生

 その結果、幕張事業所では毎月、勤務指定時に何十日と休日勤務が発生しています。休勤は12月が36日、1月が55日、2月が54日、3月が29日という現状です。
 それだけではありません。技術継承に関しても、例えば転削業務の担当は、ほとんどが採用から1~2年の労働者です。これでは安全を守るための技術も継承されなくなってしまいます。
 現状の要員はCTSプロパー社員50名に対して、JRからの若年出向者・エルダー出向者が100名という割合です。
 今後エルダー出向者が65歳を迎えて退職が始まります。そうすれば、要員の確保はますます困難になります。このままでは業務を回すことができなくなります。

ただちにジョブ・外注化の撤回を


 外注化はそこまで鉄道業務を破壊してしまっているのです。現状では、定年延長と希望者の70歳までの継続雇用は現実的な対応策です。改正高年齢者雇用安定法は、70歳までの雇用確保を努力義務にしています。
 団体交渉において会社は、CTSプロパー社員の養成が間に合わないことを認めざるを得ませんでした。しかし、動労千葉が希望者の雇用延長を要求したことには応じずに、JRからCTSに出向させることで要員の穴埋めをしようと狙っています。
 千葉支社の2月のジョブローテーションでは、異動になったほとんどの乗務員が駅に強制配転されました。「ジョブで検修・構内業務外注化の矛盾の穴埋めをする」という攻撃のエスカレートを許すわけにはいきません。
 会社の攻撃を止めるのは現場からの反対の声と闘いの力です。会社も破たんに追い立てられていて、何か展望を持って攻撃しているわけではありません。職場からジョブローテーション、業務外注化反対の声をあげよう。

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沖縄と連帯する横田集会&デモ


すべての基地を撤去しろ!
沖縄と連帯する横田集会&デモ

5月16日(日)午後2時集会開始(開場は1時半)
福生市民会館 
第4・第5会議室
(福生市福生2−455 JR「牛浜駅から徒歩5分)

 ※資料代:500円
 ※集会後、横田基地へデモ

【2021.5.9改訂】

5月16日(日)に予定している横田集会&デモは、緊急事態宣言の延長により福生市民会館が使用できなくなるため、屋内集会は行いません。

午後2時に福生公園に集合
 2時半、デモ出発

【2021.5.9改訂】


呼びかけ:改憲・戦争阻止!大行進 三多摩実行委員会

コロナ対策のため、マスク着用でご参加ください。



沖縄戦没者の遺骨で辺野古基地を造るな

 沖縄県民の反対を無視して基地の建設が進められる辺野古。埋め立て予定海域にマヨネーズ状の軟弱地盤が見つかり、完成の見通しも立たないのに、政府は工事を続けています。しかも、昨年4月に工事計画を変更。あろうことか、沖縄戦の戦没者の遺骨が眠る本島南部の土砂を埋め立てに使うことにしたのです。
 これに対し、遺骨収集に取り組む団体「ガマフヤー」の具志堅代表が、「遺骨の混じる土を基地建設のために使うことは戦没者への冒涜だ」と、土砂採取中止を求めるハンガーストライキに立ちあがりました。この声は、世代をこえて瞬く間に広がっています。都内でも沖縄県出身者が官邸前でのハンストに立ちあがりました。
 沖縄とともに「遺骨で基地を造るな」「辺野古新基地建設やめろ」の声をあげよう。

危険極まる超低空飛行訓練を今すぐやめろ

 米軍用機による地表スレスレの危険極まる超低空飛行訓練が沖縄の各地で目撃され、住民を恐怖に陥れています。
 3月24日には横田基地所属のオスプレイが嘉手納基地内で初となる兵士の降下訓練を行いました。ホバリングによる騒音や民家の真上での旋回に、住民は「ずっとうるさくて頭が変になりそう」「機体の墜落の危険性も含めて恐怖を感じている」「直ちに訓練は中止して」と怒りの声をあげています。
 米バイデン政権と菅政権は「中国の脅威」をあおり、沖縄を犠牲に中国との戦争準備を進めています。米軍は中国を標的にした中距離ミサイルの沖縄への配備を計画、自衛隊もミサイル部隊の離島への配備を進めています。辺野古新基地に自衛隊を常駐させる密約も発覚しました。「負担軽減」「危険性除去」など大ウソです。沖縄からも横田からも、戦争のための基地はすべて撤去しよう。

軍政打倒へ闘うミャンマーの民衆と連帯しよう

 国軍によるクーデター以降、ミャンマーでは抗議する民衆が治安部隊に日々殺されています。国軍は市民に容赦なく発砲し、頭を撃ち抜く、火に投げ入れる、空から爆撃するなど、残虐行為をエスカレートさせています。絶対に許せません。
 菅政権こそ虐殺を支えています。ミャンマーには440社の日本企業が進出し、国軍系企業と結びついています。日本政府は「国軍とのパイプ」を売りに曖昧な態度をとり、政府開発援助(ODA)を続けています。利権のために虐殺に加担しているのです。
 在日ミャンマー人は「日本政府は国軍と国民どちらにつくのか。88年の軍事政権を世界で最初に認めたのは日本政府だ。今回も国民の声を無視して軍事政権を認めるのではないか」と弾劾しています。
 軍政打倒へ命がけで立ち上がるミャンマーの民衆と連帯し、国軍を支える菅政権を倒そう!

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2021年4月21日水曜日

外注化阻止ニュース 第526号


検修・構内業務外注化は破たん
「出向・ジョブで穴埋め」許されない

 検修・構内業務の外注化は完全に破綻しています。検修・構内業務のために採用したCTS(JR千葉鉄道サービス)が採用したプロパー社員58人のうち19人が次々に退職し、昨年秋からでも5人の退職者が出ています。

何十日もの休勤が毎月発生

 その結果、幕張事業所では毎月、勤務指定時に何十日と休日勤務が発生しています。休勤は12月が36日、1月が55日、2月が54日、3月が29日という現状です。
 それだけではありません。技術継承に関しても、例えば転削業務の担当はほとんどが採用から1~2年の労働者です。これでは安全を守るための技術も継承されなくなってしまいます。
 現状の要員はCTSプロパー社員50人に対して、JRからの若年出向者・エルダー出向者が100人という割合です。
 今後、エルダー出向者が65歳を迎えて次々に退職が始まります。そうすれば、要員確保はますます困難になります。このままでは業務を回すことができなくなります。
 外注化はそこまで鉄道業務を破壊してしまっているのです。現状では、定年延長と希望者の70歳までの継続雇用が現実的な対応策です。改正高年齢者雇用安定法は、70歳までの雇用確保を努力義務にしています。

ただちにジョブ・外注化の撤回を

 団体交渉において会社は、プロパー社員の養成が間に合わないことを認めざるを得ませんでした。しかし、動労千葉が希望者の雇用延長を要求したことには応じずに、JRからCTSに出向させることで要員の穴埋めをしようと狙っています。
 千葉支社の2月のジョブローテーションでは、異動になったほとんどの乗務員が駅に強制配転されました。「ジョブで検修・構内業務外注化の矛盾の穴埋めをする」という攻撃のエスカレーションを許すわけにはいきません。


 会社の攻撃を止めるのは現場からの反対の声と闘いです。会社も破たんに追い立てられ、何か展望を持って推進しているわけではありません。職場からジョブローテーション、業務外注化反対の声をあげよう。

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2021年4月20日火曜日

日刊動労千葉 第8940号

「支援する会木更津」と「大行進千葉」の
呼びかけで オスプレイはいらない!
4・10木更津行動


 

4月10日、動労千葉を支援する会・木更津と改憲・戦争阻止!大行進千葉の呼びかけで、木更津現地で「オスプレイはいらない!4・10木更津行動」が130名の結集で行われた。動労千葉は木更津支部を先頭に参加した。

駅前でリレートーク

木更津駅前でのリレートークの司会進行を支援する会木更津の仲間がおこない、呼びかけ団体を代表して「大行進千葉」の仲間があいさつした。「陸自オスプレイは昨年7月に1機目が配備されて以来、現在5機が配備されている。年内にも17機が配備される予定だ。さらに沖縄の米海兵隊、横田基地の空軍のオスプレイ整備基地として強化されようとしている。このままいったら木更津は『軍都復活』の街になってしまう。風雲急を告げる中で、今日の行動を呼びかけた」とアピールした。

多くの人がアピール

続いて護憲・原水禁君津木更津地区実の代表、地元でオスプレイ配備反対を訴えてきた市民が発言し、「南西諸島防衛のために陸自オスプレイと国が言うが、水陸機動団という軍隊を輸送するということは中国と戦争すると言うことだ。絶対に反対しなければならない」と訴えた。

 

 続いて2人の木更津市議、柏市議、習志野で反基地運動を行っている市民団体、動労千葉や三里塚反対同盟池田反軍裁判を闘う仲間、止めよう戦争の道!百万署名運動千葉や大行進神奈川の仲間など多くの人がマイクを握りリレートークを行った。

また集会には、チラシを見た地元住民や、たまたま通りかかった市民の方も「がんばって」と声をかけ、飛び入り参加もあった。

駐屯地へデモ

木更津駅前から陸上自衛隊木更津駐屯地に向かってデモ出発。のぼり旗、組合・団体旗、横断幕を林立させながら、「木更津の街にオスプレイはいらない」「オスプレイは、佐賀にも、沖縄にも、どこにもいらない」「侵略戦争の為のオスプレイの配備をするな」「住民と自衛官の命を危険にさらすオスプレイ反対」などコールしながら、駐屯地正門前まで貫徹した。そして陸上自衛隊に対してオスプレイ配備の中止を求める要請行動を行った。

「地方の反乱」は不可避

菅政権はコロナ禍で生活が疲弊し困窮している中で、改憲・戦争に向かって敵基地攻撃能力の形成や日米軍事一体化を進めている。木更津など内房地域では、列車削減やワンマン運転導入、学校統廃合など、住民が生きていく基盤が破壊される一方で、産業廃棄物処分場拡張工事やオスプレイの木更津配備などが進められているのだ。地方切り捨てによる生活基盤の破壊、その一方で戦争に突き進むことへの怒りは、必ず「地方の反乱」となって爆発していくことは間違いない。

「支援する会・木更津」の奮闘で大成功

支援する会木更津の仲間は、「今回の行動は、仲間内の集会から脱皮して、オスプレイに反対している住民、市民団体、議員の方が、それぞれ1人、5人、10人と人を増やして参加してくれ大成功だ。計画・準備、当日のスタッフも地元が先頭に担った。後日、参加者からメールで『充実した集会、行動だった』の感想をいただき、木更津行動は大成功だった」と総括している。

 

2021年4月17日土曜日

日刊動労千葉 第8939号

外注化施策そのものの破たんを追及! 3/15JR東本社団交

「10年で完成」できない以上、責任をとってただちに外注化を撤回しろ!

3月15日、「検修構内業務の外注化に関する緊急申し入れ」に基づきJR本社との団体交渉を行った。JR本社は「破たんしているという認識はない」「要員も安全もグループ会社がやることだ」「休勤が何十日発生しても関係ない」という無責任で卑劣な回答を繰り返した。これが外注化がもたらした無責任体制だ!

だが、現場の実態を突きつけて回答できないところに追い込み、「今回の議論の内容をきちんと千葉支社・CTSに伝える」と回答させた。その後、JR千葉支社・CTSと同様の申し入れに基づき団交を開催した。

外注化の破たんはすでに明らかだ。JRは責任をとってただちに外注化を撤回しろ! すべての業務と出向者をJRに戻し、CTSプロパー社員をJRに雇え! 外注化粉砕へ全力で闘いにたちあがろう。

以下、JR本社団交の交渉概要を報告します。

外注化施策そのものの破たんだ!

組合 千葉における検修・構内業務の外注化から8年半がたっている。10年で外注化体制を完成させるという議論をしてきたが、その考えは変わらないか。

会社 同じ認識だ。安定して推進している。

組合 CTSでは58名プロパー社員を採用して19名が退職している。毎月、勤務指定時に何十日と休日勤務が発生している。12月が36日、1月が55日、2月が54日、3月が29日だ。そういう現状は把握しているか。

会社 要員体制は基本的にグループ会社内で決定していくものだ。本社が把握するという認識はない。

組合 外注化は本社施策だ。責任がある。

会社 きちんと業務が行われているかは確認する。基本的に委託した業務はグループ会社で決定し、運営している。

組合 あまりに将来展望が見えない中で退職が相次いでいる。JRが外注化したために低賃金で働かされる。それが業務が回らない状況を招いている。外注化施策そのものの破たんだ。

会社 破たんしているという考えはない。賃金はグループ会社で決定していくものだ。

組合 雇ったプロパー社員の3割以上が辞めている。現場は、おおよそプロパー社員50名に対してエルダー・若年出向者100名という割合だ。あと1年半で100名のプロパー養成など出来ないはずだ。外注化がうまくいっていないということだ。

会社 そういう認識はない。業務はきちんと運営されている。

組合 これで定着したと考えているのか。

会社 将来的にはプロパー社員が業務をしていく。変革2027にある通り、機械化・システム化で効率化も図っていく。

休勤何十日でも「関係ない」?!

組合 毎月何十日もの休勤は正常な業務運営ではない。

会社 休勤ひとつを見てどうという話ではない。委託した業務がきちんと運営されているかどうかだ。

組合 「休勤がでようが本社は関係ない」などという回答があるのか! グループ会社でどんな働き方をさせても関係ないというのか! そんな外注化施策は即刻やめるべきだ!

会社 グループ会社内で経営していく問題だ。本社としては安全については指導などを行う。要員はグループ会社内で整理していくものだ。

組合 外注化を進めたのはJR本社だ。JRからの出向者もいる。出向先の会社がどういう状況でもいいというのか! グループ会社でうまくいっていないから交渉に来ているのだ。

会社 うまくいっていない認識はない。

組合 安全確保のために要員を配置しているはずだが、確保できていない。休勤の多発は安全上の問題だ。

会社 基本的には必要な要員は確保していく考えだ。安全、要員の問題はグループ会社の中で整理されていくものだ。本社からどうということは考えていない。

組合 4ヶ月続いている。こんな外注化体制を維持することは間違っている。

会社 外注化で特段問題が発生しているという認識はない。休勤は様々な事柄から発生している。

組合 突発ではなく常態的に発生している。業務上の必要な要員が確保されていないということだ。

会社 CTSともやり取りしているが、業務運営が出来ない等の相談はない。

組合 安全問題なら車輪転削作業はどうか。幕張では1番古い人で2年目の人たちで、ほとんどは1年目の人がやっている。誰が次の人を養成するのか? それが安全上いい状態なのか。

会社 安全に関してもグループ会社の中できちんと行われていると考えている。指導できるようなことがあれば指導していく。

組合 千葉支社に言っても、本社施策だから回答できないという。本社が責任を持って回答するべきだ。

会社 作業についてはグループ会社で行っている。この場での回答はない。

組合 例えば転削作業の安全問題はどこで交渉しろということか?

会社 委託作業については採用も含めてグループ会社で責任を持って行うべきだ。

外注化で将来展望が見えないのは本社の責任だ!

組合 外注化は本社の施策だ。将来展望が見えずに辞めていくことは本社の責任だ。

会社 サポートはするがグループ会社内で行われていくものだ。

組合 危険なことをやっていても業務が回っていればいいということか。

会社 グループ会社から相談や要望があれば協議の上で変えていくこともある。グループ会社が現状で委託業務を受けられるというならグループ会社内で行われるものだ。

組合 CTSと同じように、他グループ会社も退職が多いのか。

会社 特段の話は聞いていない。

組合 退職が止まらないなど本社に言うわけがない。CTSでの退職者について直接聞いているのか。

会社 申し入れを受け取った際に千葉支社に話を聞いた。

組合 問題の原因を調べないのか。

会社 本社は施策全体として把握している。

管理者ばかりが増えている!

組合 10年でプロパー社員の体制ができなかったらどうするのか。

会社 出来なかったらではなく、業務効率化を含めてできるように進めていく。結果的にグループ会社とJR本体の業務がいずれ融合して、より効率的な業務ができるように検討していかなければならない。

組合 本社も支社も「10年で絶対やります」といった。休勤したくなくても出ないと回らない。仲間に迷惑がかかるから仕方なく出ている。それを悪用して仕事を回している。少なくともこの現実を解消すべきだ。

会社 要員について主張は受けとめる。委託業務はグループ会社の責任で行うものだ。

組合 それが出来てないから交渉している。外注化で管理者だけは倍になった。CTS本社にも数年前に新しいポストが出来た。現場はどんどん少なくなっている。

会社 外注化で助役・作業責任者が増えている現実はある。ポストはグループ会社の中で必要な配置をしている。あくまでCTSの中の話だ。

組合 管理者の人件費もJRからの委託費だ。管理者はみんなJRからの出向者だ。

会社 人件費と委託費の関わりはある。委託している業務の中で効率を考えてグループ会社でやることもあるし、本体でやることも今後はある。

希望者を70歳まで雇用しろ!

組合 人が足りない中で高年齢者雇用安定法が改正されて70歳までの雇用が努力義務になった。どう考えているのか。

会社 高齢者が働き続けられる環境を整えていく上で必要な対応は検討していく。現時点でいつまでにとは答えられない。

組合 現場の実態を本社としても受け止め、10年でできないのなら元に戻すことも会社としての責任だ。現場に休勤でしわ寄せをすべきではない。70歳までの雇用はその人の人生がかかった問題だ。業務的にも65歳以上の雇用を早急に考えなければパンクする。具体的内容が出てきたら組合にも提示すること。

会社 お話は伺った。CTS、千葉支社にこの交渉の議論の中身をきちんと伝える。

(以上)

 

 

2021年4月16日金曜日

日刊動労千葉 第8938号

放射能汚染水の海洋放出は
絶対に許せない!


菅政権は、4月13日に福島原発事故でたまり続けるトリチウムなど放射性物質を含む汚染水の海洋放出を、「関係者の理解なしには行わない」という福島県漁連との約束を一方的に反故にして決定した。

「トリチウムは安全」のウソ

政府は「風評対策」だけが問題であるとして、最後は「賠償」で解決しようとしている。ふざけるな!
玄海原発はじめ国内でも海外でもトリチウム由来とみられる白血病などの発生が、原発周辺では他の地域よりも多いことは知られている。
「因果関係はわからない」として、原発を推進する国と電力会社によって闇に葬られてきただけだ。

タンク内に事故前の放出量の400年分

「原発の通常運転でトリチウムは放出されているから安全」というが、その量は2010年実績で2~3兆ベクレル。一方、タンクにたまっているトリチウム量は856兆ベクレル。つまり400年分だ。世界からも激しい抗議の声が起きている。

3・11の原点に返り、「汚染水放出絶対反対」「原発も再稼働も絶対反対」の声を、あげ続けていこう!

 

3.11反原発福島行動21

 

福島第一原発事故から10年となる3月11日、郡山市で3・11反原発福島行動21が実行委員会の主催で開催され全国から600人が駆けつけた。 地元・福島で活動する人たちによる「10年目の福島・被曝の現実は変わらない」というというテーマのトークセッション、ミニコンサート、連帯のアピールなど盛りだくさんの企画で、集会は大成功した。「集会宣言」を読み上げ、郡山駅前までのデモ行進に出発した。

 

空港機能強化反対!
芝山現地闘争に決起



3月28日、相川芝山町長による芝山文化センターの貸し出し拒否を弾劾し、成田空港の機能強化に反対する芝山現地闘争が闘いぬかれた。反対同盟の呼びかけに応えて全国から280人が集まり、悪天候を突いて芝山町縦断デモを貫徹した。
動労千葉は関委員長先頭に、「市東さんの『農地は命』を私たちも共有して、農地を守る闘いをともにやり切りたい」と決意を語った。また関西地区生コン支部の西山執行委員も駆けつけた。

 

 反対同盟の萩原さんは「今、成田空港は閑古鳥が鳴いている。芝山町の住民は、静かな空、静かな夜が欲しい、と声を上げている。今日の芝山デモを突破口に未来に向け共に闘いましょう」と訴えた。 市東さんは、「3月31日に土地明け渡しの強制執行停止決定が切れます。だからといって、負けているわけではないんです。私一人じゃない。今日も集まって下さった皆さんがいる。それで自分もがんばれるし、皆さんも一緒に闘って頂きたい」と訴えた。

参加者は芝山町の中心に移動して約2㌔のデモを貫徹した。

2021年4月15日木曜日

外注化阻止ニュース 第525号


〝生活できる賃金を!〟
ベアゼロ弾劾しCTS本社抗議行動

2年連続でベアゼロ回答

 CTS(JR千葉鉄道サービス)は4月9日、今年度の新賃金について、社員はベースアップゼロ、定期昇給(4号俸)のみ実施、契約・パート社員はまったくのゼロ回答を強行しました。
 CTSの20年度決算は営業利益が2700万円、前年比160%で大幅な増益の見込みにもかかわらず、昨年に続くベアゼロ回答です。コロナ禍の中で緊張と相次ぐ業務量の増加を強いられてきたことを振り返れば、こんな回答は絶対に認められません。
 動労千葉は回答前日の4月8日、CTS本社に抗議行動を行いました(写真)。
 まず川崎書記長が

①「10年で外注化を完成させる」との計画が破たんした以上、すべての外注化を撤回し仕事も仲間もJRに戻すべき。
②改正高年齢者雇用安定法の施行にもかかわらず65歳以降の就労を希望した労働者の再雇用拒否は許されない。
③CTSの就業規則改悪は「同一労働同一賃金」を悪用して格差を固定化するもので撤回を求める。

――の3点を提起しました。

社員と同じ賃金を出せ

 新賃金と就業規則改定をめぐる団体交渉の報告をCTSで働く執行委員が行い、「3回の団体交渉を行った。『契約・パートは責任ある仕事をしていない』という会社の主張は大ウソだ。社員と同じだけの基本給、ボーナス、退職金を出せ」と訴えました。
 同じくCTSで働く組合員は「自分は社員で10年以上働いているが生活は大変。契約・パートの人はもっと大変だ。『せめて手取り20万円は欲しい』がみんなの声だ」と発言しました。


 最後に、関委員長は「就業規則改悪には正当性がない。明らかな不利益変更だ。時給10円加算でごまかそうとしているが通用しない。幕張事業所での65歳を迎えた組合員2人の雇い止めは、組合差別であり不当労働行為だ。各事業所での職場代表選に勝利し、動労千葉と共に闘うことを訴えよう」と呼びかけました。

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2021年4月14日水曜日

闘いなくして安全なし No.302


 

地域の声ふみにじった
ワンマンで骨折の大事故
JRはただちにワンマン撤回を

  3月16日、外房線・太東駅で男性がワンマン列車から降車しようとしていた際にドアが閉まり、転倒・骨折した事故は、まさにワンマン運転が引き起こした事故です。
 当該運転士に事故の責任はありません。これまでなら車掌が安全を確認した上でドア扱いが行われました。小さなモニターを付けただけで「車掌がいなくても安全」とした会社のウソが暴かれたのです。

地域と現場労働者に謝罪すべき


 ワンマン運転の危険性は地域住民から何度も声が上がり、千葉支社に対する申し入れや署名運動も行われてきました。館山市議会は昨年12月、「安全性が確保されるまでワンマン運転を導入しないことを求める」意見書を全会一致で採択しています。
 しかし、千葉支社は地域から説明会を求められても「ワンマン運転で問題は起きていないから説明は必要ない」という態度で拒否しました。
 そして、ワンマン強行直後に乗客が骨折する重大事故を引き起こしたのです。
 会社はまずそのことを地域と現場労働者に謝罪し、ただちにワンマン運転を中止すべきです。そして、事故の詳細を明らかにして地域への十分な説明を行うのが当然です。


内房線と地域を守る会 第2回ワンマン運転問題
を考える勉強会(2020年11月22日)
事務局提起の8つの問題点・疑問点

①カメラだけで乗降の安全確認が確実に行えるのか。
②障害を持った方への配慮をどう考えているのか。
③運転士や乗客の急病、車内トラブル等への対応は?
④内房線特有の問題として、

1)無人駅が増えている中で、列車遅延時、災害時等に迅速かつ適切に対応できるのか。
2)多発している動物との衝突時に安全確認が本当に適切にできるのか。

⑤運転士の負担が高まることは確実であり、その結果、列車の安全走行に支障をきたすことはないのか。
⑥乗換などに対する車内案内はどう行われるのか。
⑦乗り越しなどの運賃精算はどう行われるのか。
⑧国交省通達には「ワンマン運転の実施に際して、利用客に対して相当な期間にわたって周知徹底を図ること」とある。館山市での説明会の要望に対して「プレス発表以外は決まっていないから説明しない」という態度ではなく、周知徹底を行うべきだ。

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2021年4月13日火曜日

日刊動労千葉 第8937号

生活できる賃金を!
CTSベアゼロ弾劾!
4・8CTS抗議行動に決起!


CTS、2年連続ベアゼロ回答!

4月9日、CTSは今年度新賃金について、社員はベースアップゼロ、定期昇給(4号俸)のみ実施、契約・パート社員についてはまったくのゼロ回答を強行した。
CTSの2020年度決算は営業利益2700万円、前年比160%と大幅な増益の見込みであるにもかかわらず、昨年に続くベアゼロ回答を強行したのだ。コロナ禍の中、緊張と相次ぐ業務量の増加を強いられてきたことを振り返れば、こんな回答は絶対に認められるものではない!

動労千葉は回答前日の4月8日、春闘第3波の闘いとしてCTS(千葉鉄道サービス)本社に対する抗議行動に立ち上がった。
午後6時、仕事を終えた組合員が続々とCTS本社前に集まった。繁澤副委員長の司会で行動が始まった。

検修・構内外注化は破たんした!

まず川崎書記長が、①「10年で外注化を完成させる」としてきた計画が破たんしたことを会社も完全に認めた。だったらすべての外注化を撤回し仕事も仲間もJRに戻すべきだ。②改正高年齢者雇用安定法が施行されたにもかかわらず、団交すら行わずに65歳以降の就労を希望した組合員の再雇用を拒否したことは絶対に許さない。③CTSの就業規則改悪は「同一労働同一賃金」どころか法を悪用して格差を固定化するものであり撤回しかない、と3点にわたって闘いの基調を提起した。

70歳までの雇用に責任を取れ!

続いて発言に立った車両技術分科の半田会長も「CTSが採用したプロパーの3割がすでに退職した。今後、エルダーも次々と65歳を迎える。このままでは業務は破たんする。しかも、この責任を誰も取ろうとしない。本当に許せない」と怒りをぶつけ、「すべての業務と出向者をJRに戻せ。CTSプロパー社員をJRで雇え。70歳まで働ける労働条件確立にむけて全力で闘う」と発言した。

格差固定化の就業規則は許さない!

新賃金と就業規則改定をめぐる団交報告を北村執行委員が行い「3回の団交をしたが、法を悪用して格差を固定化する就業規則改悪は絶対に認められない。『契約・パートは責任ある仕事をしていない』など大ウソだ。社員と同じだけの基本給、ボーナス、退職金を出せ」と訴えた。CTSで働く組合員からは「自分は社員で10年以上働いているが生活していくのは大変。契約・パートの人はもっと大変だと思う。『せめて手取り20万円はほしい』というのがみんなの声だ」と発言した。

ユニオン習志野の菊地委員長、葛飾労組連の福田事務局長、動労千葉を支援する会の山本事務局長から熱い連帯のあいさつを受け、さらに参加した木更津、千葉機関区、佐倉、津田沼の各支部から決意表明が行われた。

職場代表選の勝利から組織拡大へ

まとめの発言に立った関委員長は「就業規則改悪の4月1日実施は粉砕しました。この就業規則改悪には正当性がないからだ。明らかな不利益変更を時給10円加算でごまかそうとしているが、こんなものが通用するわけがない。幕張事業所での65歳を迎えた組合員2名の雇い止めは、組合差別であり不当労働行為だ。各事業所での職場代表選で勝利し、組織拡大にむけて闘おう」と呼びかけ団結ガンバローで行動を締め括った。

 

 

2021年4月12日月曜日

日刊動労千葉 第8936号

国鉄1047名解雇撤回!
JR復帰!団交開催!
第3回行政訴訟


東京地裁は国家的不当労働行為の真実から逃げるな!
4・16東京地裁に結集しよう!

4月16日(金)11時~ 東京地裁527号法廷
(10時15分東京地裁前集合)

4月16日、1047名解雇撤回・JR復帰と団交開催を求める東京地裁行政訴訟の第3回裁判が開催される。今こそ国鉄1047名解雇撤回をかちとるために、解雇撤回・JR復帰、団交開催判決を求める東京地裁署名を集めよう。傍聴闘争に結集しよう。

不当解雇の真実は暴かれた!

われわれは、国鉄1047名解雇撤回の国家的不当労働行為の真実をすべて暴き出した。国鉄1047名解雇の責任がJRにあることは誰の目にも明らかだ。この突き止めた真実をもって、われわれは解雇撤回・原職復帰と団交開催を求める救済申立を労働委員会に行った。

しかし、千葉県労委・中労委は真実から逃げて審理を拒否し、国家とJRを擁護する反動命令を出した。こんなことを許すわけにはいかない!

この決意のもと開始した裁判闘争によって中労委を「JR設立委員会が名簿不記載基準の策定、採用候補者名簿の作成に関与した事実を否認する」と言わざるを得ないところに追い込んだ。これまで国家的不当労働行為の真実に一切触れようとしてこなかったが、ついに主戦場に引きずり出したということだ。

そうである以上、徹底した事実調べを行うことが当然だ。だが、中労委は斎藤英四郎JR設立委員長が具体的にどのように不採用基準の策定を指示したのかという事実については、「名簿作成は国鉄が行うと国鉄改革法に書かれているから、事実がどうだったかは関係ない」と主張して、また逃げをうとうとしている。ふざけるのもいい加減にしろ!

裁判所は事実調べを行え!

前回の裁判で弁護団は、中労委に対して、①「本州の全員採用」の方針に鉄道労連(JR総連)が反対したこと、②葛西敬之、井手正敬が斎藤英四郎設立委員会委員長と会い、不採用基準を策定するよう説得したこと、③斉藤英四郎設立委員会委員長が葛西敬之に対して不採用基準の策定を命じたこと、④1987年2月12日の第3回設立委員会で斎藤英四郎委員長の下で不採用基準が正式に決議されたこと、⑤不採用基準に基き、葛西敬之の指示により国鉄職員課補佐だった伊藤嘉道、深澤祐二らが該当者を採用候補名簿から削除させたことなどについての見解を示すように要求した。この中労委が隠ぺいしようとした真実を明らかにすることこそ、この裁判の最大の核心だ。それ抜きに不当労働行為かどうかを判断できるはずがないのだ。

しかし、裁判所はこの要求に目を向けようともせずに形式論に終始した。われわれは国鉄分割・民営化による不当解雇から30年を超えて闘い続けているのだ。「法律上の整理」などという形式論に切り縮めるなど絶対に許されない!

東京地裁は、徹底して事実調べを行え! 真実を隠ぺいしてJR・国を救済するな! 4・16裁判闘争に結集しよう。解雇撤回・JR復帰をかちとるまで闘いぬこう。

 

2021年4月10日土曜日

日刊動労千葉 第8935号

 

水戸線5両ワンマンで
多くの車掌が自宅待機・出勤予備に

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3月13日のダイ改で水戸線の全列車(常磐線直通は常磐線区間を含む小山~勝田間)で5両ワンマン運転開始が強行された。車掌の要員が大幅に削減され、水戸運輸区の標準数(乗務)は32減だ。

いきなり自宅待機に

この要員削減で連日、20人ほどの車掌が自宅待機、10人ほどが出勤予備とされている。
これまで車掌の要員に余裕がある場合は特別改札につくことが通常だった。しかし、今度は「合理化で、すぐに自宅待機」「出勤しても乗務させない」という扱いを行っている。
これは、労働組合との協約に基づいて「一時帰休」を行ったJR東海、西日本などの対応とは似て非なるものだ。
JR東日本が行っているのは会社の合理化で要員を意図的に余らせて、一方的に「自宅待機」扱いにすることだ。その先には昨年の就業規則改悪でつくった「休業指定」を狙っていることは明らかだ。
また、この間のジョブローテーションで乗務員の駅への配転が相次いでいる。ワンマン運転拡大を、乗務員を無理矢理異動させることで団結を破壊する攻撃に利用しようとしているのだ。

直ちにワンマン運転を中止しろ!

ワンマン運転は鉄道の安全を犠牲にし、すべての負担と責任を運転士に押し付けるものだ。そして、車掌業務を削減することで、要員を削減して労働者の労働条件と団結を破壊する攻撃なのだ。
ワンマン運転に対しては地域から何度も反対の声があがっている。千葉支社には3871筆の署名が提出され、館山市議会は昨年12月、「安全性が確保されるまでワンマン運転を導入しないことを求める」という意見書を全会一致で採択した。
その中で、ワンマン運転で乗客が骨折するという事故も起きている。
JR東日本はワンマン運転のさらなる拡大を明らかにしている。総武本線や成田線にも導入を狙っている。一方でワンマン運転による安全問題、年配者や障害者の交通権の問題など、様々な問題がますます表面化し、沿線住民の怒りの声はさらに大きくなるだろう。ワンマン運転拡大反対の運動はこれから本格的に拡大する。
会社のさらなる攻撃を阻止し、地域の怒りとともに現場からワンマン運転反対の闘いを強化しよう。

 

ワンマン列車に乗車して
外房線沿線在住のOBより

・勝浦駅11時30分発上り列車に乗ろうとした若い男性客が午前11時07分発下り列車が先に到着してしまい、間違えて乗ってしまった。間違いに気づいて乗り換えようとしたがドアが閉まっていたため、ドアを開けるボタンを押すことを知らずに立ちすくんでいたところ上り列車が発車してしまった。車掌がいれば気づいて乗れたはずではないか。
・鵜原駅で降りようとした若い男性客がボタンを押してドアを開けることを知らず、しばらくドア前に立っていた。やっと気づいてドアを開けたが、気づくのが遅れていたら降りられずに発車してしまうことになったと思う。
・鴨川駅で特急から乗り継ぎ待ちで停車していた。遅れて到着した特急から客が乗車しようとしたが、ドアが閉まっていたため戸惑ってウロウロしてたところ発車してしまった。
・車内の案内放送は自動で流れるが、遅延などの場合は、今まで車掌が情報を伝えていた。しかし、ワンマン運転は運転士が行うしかなく、鴨川発車後、走行中に遅れの時間や、強風による徐行運転の情報を放送した。運転士は特に走行中は運転に集中する必要があるのに、マイクで放送していたら注意力が削がれ、緊急停車中等の事態に即座に対応できるのか不安を感じた。

 

2021年4月8日木曜日

2021年4月7日水曜日

外注化阻止ニュース第524号


CTS就業規則改悪は許されない
団体交渉は継続中 4.1実施を阻む

 動労千葉は3月25日、29日に就業規則改悪案について団体交渉を行いました。CTSの回答は現場の実情とはかけ離れ、多くの項目で交渉は継続中です。CTSは4月1日の就業規則施行はできず、職場説明会もできない状況です。
 今回の就業規則の改悪には、多くの不利益変更があり、職場代表や労働組合との十分な話し合いを行わず、職場への周知もなしに一方的に実施を強行することは不当労働行為であり、労働契約法にも反する違法行為です。

「班長試験受験資格」を一方的に剥奪

組合 これは明らかな不利益変更だ。
会社 不利益ではない。現に契約・パート社員から班長になっている人はいないから不利益を受ける人がいない。
組合 当たり前だ。無期転換から5年経たないと受験資格が発生しない。一度の試験もやらずに権利を奪うのは不利益以外のなにものでもない。
会社 次の項の10円加算と合わせてみてもらえば。班長試験は全員が受かるわけではないけど、10円加算は全員ですから。
組合 なぜ契約・パート社員が、班長・主任になっちゃいけないのか。
会社 法にもとづき社員と契約・パートの「職務内容を明確にする」ため。

契約社員も作業責任者をやっている

組合 契約社員だけで夜勤班を構成し、作業の開始、作業指示、作業終了とJRへの報告までやっている事業所も多い。車両センターでは便抜き、外板清掃など2人組みの責任者が契約社員の場合もある。いろいろな判断、指示もする。駅の清掃だってそう。社員と同じように賃金を支払うよう改正するのがスジ。責任ある仕事をしている人は、すべて社員にするとか。
会社 それは、現実的に無理。そんなことをしたら会社はお手上げ。体力がない。
組合 体力なんか関係ない。法律に従ってやると言っているなら、そうするしかない。必要なら金をJRが出すべき。6割から7割が契約社員、パート社員で、そういうメンバーに頼って会社を運営してきたくせに何を言っているのか。同じような仕事をさせているなら同じだけの賃金を出してください。

4月実施をやめ白紙撤回を

組合 こんな不利益変更を含む就業規則を4月1日から施行することは許されない。組合との議論も終わってない。4月1日実施を中止し、いったん撤回してください。

ニュースへのリンク

2021年4月6日火曜日

日刊動労千葉 第8934号

団交はいまだ継続中!
強行実施は絶対に許されない
「格差固定化」の就業規則改悪に
さらに怒りの声を

4月1日実施を阻止したぞ!

動労千葉は3月25日、29日の2度にわたって就業規則改悪案について団体交渉を行った。CTSの回答は現場の実情とはかけ離れたものであり、団交を通してウソにまみれた就業規則改悪案の正体がより明らかになりつつある。しかも、多くの項目で討論が着手されておらず討論は継続中だ。CTSは4月1日の就業規則施行ができず、職場説明会等もできていない状態だ。

労組無視の不当労働行為!労働契約法違反!

これほど多くの不利益変更を、職場代表や労働組合との十分な話し合いを行わず、職場への周知もなしに一方的に強行実施することは、労働組合無視の不当労働行為であり、労働契約法にも反する違法行為だ。
CTSは社員と契約・パート社員の格差を固定化する就業規則改悪案を撤回せよ。正社員と契約・パート社員の格差是正を行え!
CTSで働く仲間は、4・8CTS本社行動に集まろう!

以下、主要な論点についての会社とのやりとりを紹介します。

「班長試験受験資格」を一方的に剥奪

(組合)これは明らかな不利益変更だ。
(会社)不利益ではない。現に契約・パート社員から班長になっている人はいないから不利益を受ける人がいない。
(組合)当たり前だ。無期転換から5年経たないと受験資格が発生しない。一度の試験もやらずに権利を奪うのは不利益以外のなにものでもない。
(組合)班長に仮に受かれば、時給20円加算、班長手当5000円も付いたはず。その可能性が奪われる。
(会社)可能性はあります。
(組合)入社した時、みんな「社員登用試験がある」と説明されて入社した。その社員登用試験が就業規則が急に変わって受けられなくなったら理不尽でしょ。だましだ。
(組合)現場で働くものの意欲を奪うことにならないか。
(会社)次の項の10円加算とあわせてみてもらえば。班長試験は全員が受かるわけではないけど、10円加算は全員ですから。
(組合)たった10円。年に2円だよ!
(組合)「働き方改革」の趣旨は、有期雇用者の生活を少しでも安定させ格差を無くそうということ。法の趣旨に逆行するどころかCTSがやっていることは法の悪用。契約・パート社員から権限を奪って、悪い方で固定化するために法律を使っている。
(組合)なぜ契約・パート社員が、班長・主任になっちゃいけないのか。
(会社)法にもとづき社員と契約・パートの「職務内容を明確にする」ため。

現実には契約社員も作業責任者をやっている

(組合)契約社員だけで作業班を構成する場合もある。うち一人を責任者に指名する。それは何なのか。
(会社)作業班のリーダー、ですか。
(組合)作業責任者でしょ。
(会社)作業責任者と言ってもいい。
(組合)契約社員だけで夜勤班を構成し、作業の開始、作業指示、作業終了とJRへの報告までやっている事業所も多い。
(組合)車両センターでは便抜き、外板清掃など2人組みの責任者が契約社員の場合もある。いろいろな判断、指示もする。

(組合)駅の清掃だってそう。一人が一駅を担当するなら社員と契約・パートの職務内容に違いがあるはずがない。
(会社)駅の清掃はやることは同じ。事業所に帰ってから社員には色々ある。
(組合)運行が乱れて、ゼッケン変更、運休とか臨入・特発なんかもある。どの作業を先にやるかなどの判断も含まれる。これはどうなるのか。いちいち夜中に所長か副所長をたたき起こして電話で指示を受けるのか。
(会社)それは現実的ではない。これまでもやってきたこと。就業規則を変えても、やることは同じ。
(組合)そういう問題ではない。今回の提案で、わざわざ「職務内容が違う」こと規定して「安い賃金でも我慢しろ」と言っているんでしょ。
(組合)要するに、今回の就業規則案は職場の現実とまったく合っていないということだ。実際に責任ある仕事をしているなら、社員と同じように賃金を支払うよう改正するのがスジ。責任ある仕事をしている人は、すべて社員にするとか。
(会社)それは、現実的に無理。そんなことをしたら会社はお手上げ。体力がない。
(組合)体力なんか関係ない。法律に従ってやると言っているなら、そうするしかない。必要なら金をJRが出すべき。6割から7割が契約社員、パート社員で、そういうメンバーに頼って会社を運営してきたくせに何を言っているのか。同じような仕事をさせているなら同じだけの賃金を出してください。

知識や技能向上なしに仕事なんかできない

(組合)「自己啓発(業務に関する知識の習得や技能向上)、業務改善」の義務が削除された。研修も提案もやらなくていいんだね。
(会社)そういうわけではない。
(組合)これも現実とまったく合ってない。知識や技能を習得しないで業務が遂行できるのか。車両センターの日報ひとつだって、あんなもの読めないでしょ。最初は一人で車両センターなんか歩けない。
(会社)私も読めません。
(組合)社員のやる気を無くさせる提案だ。それはひいては、会社の発展のためにもならないのではないか。

扶養手当の廃止、子ども手当の新設について

(組合)実際の中身は今ある扶養手当の廃止。扶養手当を、そのまま契約・パートに適用拡大すればいいのではないか。
(会社)女性活躍、子育て支援に逆行するの。
(組合)妻を扶養に入れている人に対して「妻も働け」と言われているような気がするが。
(会社)社員にとっても「第1子が1万円。上限なし」なので利益になると思う。
(組合)それだけ見れば、ケースバイケースかもしれないが、次項の「扶養手当を基準内賃金から外す」ことを合わせれば不利益変更なのは明らか。
(会社)意見としては受け止める。
(組合)大学生は、なぜ子ども手当支給の対象にしないのか。一番、お金がかかる時期。
(会社)会社の体力から。
(組合)在学中の子について、わざわざ「学校教育法に定める学校」と限定を入れるのは差別につながる。また、60歳までの支給としたのも問題だ。60歳をすぎても子どもが学校に通っている人も現にいる。
(会社)おっしゃることは分かるが、いったん決めた基準なので。
(組合)新設される子ども手当を基準内賃金から外した理由は?
(会社)福利厚生的な部分は、基準内賃金から外した。
(組合)時間単価の計算式には入っていた。割増賃金の計算に影響してくるので大きい。不利益変更だ。
(会社)今までも、法的には入れなくていいものが基準内賃金に入っていた。それを整理した。

4月実施をやめ撤回を

(組合)こんな不利益変更を含む就業規則を4月1日から施行することなど許されない。組合との議論も終わっていない。4月1日実施を中止し、いったん撤回してください。テレワーク規定だって、今日になって出してきたんだから。検討して改めて申し入れを行う。

組合は、申32号(3月30日付)により、就業規則改悪の撤回を求めて申し入れを行った。撤回を求めて闘おう! 4・8CTS本社抗議行動へ集まろう!

闘いなくして安全なし No.301


水戸線5両ワンマンで多くの
車掌が自宅待機・出勤予備に

 3月13日のダイ改で水戸線の全列車(常磐線直通は常磐線区間を含む小山~勝田間)で5両ワンマン運転開始が強行されました。とりわけ車掌の要員が大幅に削減され、水戸運輸区の標準数(乗務)は32減です。

合理化でいきなり自宅待機に

 この要員削減で連日、20人ほどの車掌が自宅待機、10人ほどが出勤予備とされています。
 これまで車掌の要員に余裕がある場合は特別改札につくことが通常でした。しかし、今度は「合理化ですぐに自宅待機」「出勤しても乗務させない」という扱いを行っています。
 これは、労働組合との協約に基づいて「一時帰休」を行ったJR東海、西日本などの対応とは似て非なるものです。
 JR東日本が行っているのは会社の合理化で要員を意図的に余らせて、一方的に「自宅待機」扱いにすることです。その先に昨年の就業規則改悪で作った「休業指定」を狙っていることは明らかです。
 また、この間のジョブローテーションで乗務員の駅への配転が相次いでいます。ワンマン運転拡大を、乗務員を無理矢理異動させることで団結を破壊する攻撃に利用しようとしていることも間違いありません。

ワンマン運転反対の声あげよう

 ワンマン運転は鉄道の安全を犠せいにする
ものです。すべての負担と責任を運転士に押し付けるものです。そして、車掌業務を削減することで、要員を削減して労働者の労働条件と団結を破壊する攻撃です。
 ワンマン運転に対しては地域から何度も反対の声があがっています。千葉支社には3871筆の署名が提出され、館山市議会は昨年12月、「安全性が確保されるまでワンマン運転を導入しないことを求める」という意見書を全会一致で採択しました。その中で、ワンマン運転で乗客が骨折するという事故も起きています。
 会社のさらなる攻撃を阻止し、ワンマン運転を撤回させる力は、現場からの反対の声と闘いです。地域の怒りとともに、ワンマン運転反対の声をあげよう。

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2021年4月5日月曜日

日刊動労千葉 第8933号

「10年で外注化完成できない」と回答
今すぐ外注化撤回しろ!

4・8CTS抗議行動に総結集を!

業務外注化粉砕!70歳まで働ける労働条件確立!
CTS春闘勝利!4・8千葉鉄道サービス抗議行動
4月8日(木)18時~ 千葉鉄道サービス本社前

JR・CTSは団交で「10年でCTSプロパーを中心とする外注化完成は出来ない」と回答した。検修・構内業務外注化の破たんを認めざるを得なかったということだ。会社が約束した「10年」さえ守れない? それならただちに外注化を撤回して、すべての業務と出向者をJRに戻せ! CTSプロパー社員をJRで雇え!

外注化破たんの責任を取れ!

JRは外注化強行当時、「10年で外注化を完成させる」と回答してきた。だが、運転関係で採用したCTSプロパー社員58名中19名が次々に退職している。職場では毎月のように何十日もの休日勤務が発生し、要員の養成もまともにできない状態だ。われわれはJR東日本本社、千葉支社、CTS本社に対して緊急申し入れを行い団体交渉を行ってきた。

3月15日のJR東本社団交では、職場の具体的な問題の追及に回答できないところまで追い込んだ。そして、詳細については各支社・グループ会社と交渉することを確認した。

3月23日の千葉支社団交では、「10年で完成できない場合には将来的に業務をJRに戻すこともある」と回答した。さらに3月25日のCTS団交では、現行の体制がエルダー・若年出向者約100名、CTSプロパー社員約50名という状況であり、「外注化10年までにプロパーの養成は間に合わない」「プロパーを中心とした外注化体制はできない」と回答するにいたった。

外注化が完全に破たんしていることは会社自身も認めざるを得なくなった。だが、CTSは何の反省も対策も示さず、ただ「今のまま続けていく」と回答した。CTSプロパー社員の退職が相次ぐのは、何より将来の展望が見えないからだ。それなのに今後の展望を示すことも出来ない。こんなことが許されるのか! さらに将来展望を示せと追及し「3月31日までに具体策を示す」と回答させた。 12年10月の外注化強行で現場は「今まで通りの要員と体制で、今まで通り仕事をしてくれ」「10年で完成させて出向も解除する」と無理矢理出向を強制された。だが、会社の計画は完全に失敗したのだ。会社はその責任をとれ! すべての外注化を今すぐ撤回しろ!

70歳までの雇用延長を行え!

4月から改正高齢者雇用安定法が施行され、企業に70歳までの就労機会確保の義務が課せられる。それにも関わらずCTSは65歳以降の再雇用を希望した組合員に対して「再雇用拒否」を通告した。しかも、組合からの申し入れに対して団交も行わずにだ。組合差別・無視を許すことは絶対にできない!

しかも、これからエルダー社員が65歳を迎えていく。CTSプロパー社員の退職も止まらない。構内業務の要員確保はさらに困難になり、このままでは業務を回すこと自体ができなくなる。エルダー出向社員の雇用延長をしなければ、業務は完全に破たんすることは誰が見ても明らかだ。CTSは定年延長と希望者の70歳までの継続雇用を行え!

破たんした外注化粉砕、70歳まで働ける労働条件確立に向けて4・8CTS抗議行動に総結集しよう!

2021年4月1日木曜日

外注化阻止ニュース第523号


非正規格差を居直り固定化
CTSが就業規則の大改悪を提案!

 CTSが就業規則を改悪しようとしています。今年から適用となる働き方改革関連法に対応するためのものですが、格差是正どころか、賃金その他の大きな格差を居直り、それを固定化するとんでもない内容です。

◉班長・主任受験資格をはく奪!

 16年に契約・パート社員の無期転換制度ができ、契約・パート社員にも班長・主任試験の受験資格が発生しました。しかし改悪案では受験資格を削除しました。

◉65歳再雇用で役職・手当をはく奪

 正社員が65歳以降の再雇用の場合、これまでは班長・主任等の役職はそのままでした。改悪案では削除されています。
 格差是正ではなく、労働条件を下に合わせて法的な矛盾を解決しようとしているのです。

◉「自己啓発、業務改善はしなくていい」

 これまでの就業規則で契約・パート社員は「職務に対する知識習得、技能向上などの自己啓発、意見具申などの業務改善」の義務を負うとされていましたが、これも削除。〝自己啓発も意見具申もしなくていい、だから契約・パートの格差はあって当然とCTSは言っているのです。
 冗談ではありません。実際にはみんな必要な知識や技能を習得し、作業上の努力や業務改善しながら仕事しています。就業規則で職務内容が違うと書いても、同じ仕事をしている者には、同じ賃金が当然です。

◉扶養手当も廃止

 さらに扶養手当の廃止(10年の経過措置)、子ども手当の新設を提案。子ども手当支給の該当者は少なく、経過措置期間が終了すれば会社支出は大幅減になります。職場から白紙撤回の声をあげよう。

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