2019年6月30日日曜日

日刊動労千葉 第8647号

6・21千葉県労委審理拒否事件 第3回裁判
千葉県労委却下決定強行は違法だ!

決定撤回し事実調べを行え!
https://doro-chiba.org/nikkan_tag/8647/

 6月21日、動労総連合1047名解雇撤回・千葉県労委審理拒否事件の第3回裁判が千葉地裁で行われた。動労千葉争議団、動労総連合1047協議会を先頭に、各支部組合員、支援の仲間が結集し、千葉県労委前での抗議行動と裁判闘争を闘った。

千労委「法的な主張ではない」?!

 裁判では千葉県労委が5月14日付で却下決定を強行したことへの弾劾が激しく行われた。われわれは、審理拒否裁判の判決が出るまで労働委員会が命令を出さないよう求める「仮の義務づけ訴訟」(民事訴訟における仮処分)を同時に提起している。審理拒否をめぐって争っている間に、審理拒否した本人である村上公益委員の下で結論が出てしまっては、本末転倒になってしまうからだ。だが、千労委は「仮の義務付け訴訟」の結論が出る前に却下決定を強行するという暴挙に出たのだ。
 「なぜ仮の義務付けの審理を無視して決定を出したのか!」「裁判所をも愚弄する行為だ!」「急がなければならない特段の理由があったのか? 釈明を求める!」
 弁護団から激しく追及された千労委は、驚くべきことに「特段の事情はない」「決定を止める法的理由はないので問題ない」と回答した。
 当初、裁判長は仮の義務付けの審理が終わっているから、千労委が「決定を出しても問題ない」と主張しているものと考えた。だが、別の裁判官から審理が終わっていないことを告げられ「そうなのか…」と頭を抱えた。
 「信義誠実の原則に違反している!」「違法な決定を出している。理由を説明しろ!」「裁判の期日が入っていながらなぜ決定を出したのか!」。さらに続く追及に、千労委は「違法行為はないと認識している」と答えることしかできなかった。
 千労委は決定を出したことをもって裁判を打ち切るよう求める書面を出していた。しかし、決定を出した事実は述べられているが、どういう法的主張なのかはまったく書かれていない。裁判長からも「どういった法的主張なのか」と問いただされたが、なんと千労委は「法的主張ではない」「事実を述べただけ」と回答した。
 裁判で弁護士が「法的でない主張」をするなど考えられない。一体何をしに来ているのか?
 これには裁判長もどういう法的主張かを何度か聞き直したが、千労委はあくまで「事実を述べただけ」と繰り返しただけだった。
 裁判所さえ愚弄するあまりの主張に、裁判長は「法的主張ではないと記録しておきます」「仮の義務付け訴訟の審理中に決定を出した理由を書面で提出するように」と言い渡した。

労働委は真実から逃げるな!

 千労委の却下決定強行は、意図的に裁判を継続する条件をなくし、裁判を受ける権利まで奪おうという暴挙だ。決定の中身も、われわれが30年かけて突き詰めた真実を一顧だにしないというものだ。労働者をなめるな!
 国鉄1047名解雇撤回・団交開催まで断固として闘おう。労働委員会は自らの役割を果たせ! 却下決定を撤回し事実調べを行え! 千労委審理拒否裁判、中労委闘争を闘いぬこう。

<これまでの経過>
18年 9月10日 村上公益委員の審理拒否に対して忌避を申立て
9月27日 千葉県労委が忌避申立を却下
10月22日 ①審理拒否に関する行政訴訟を千葉地裁に提訴
②あわせて、行政訴訟の結論が出るまで千労委が命令・決定を出さないことを求める「仮の義務付け訴訟」を千葉地裁に提起
19年 5月14日 千葉県労委が却下決定を強行!
(4/25公益委員会議で決定。5/23送達)

しかし…
仮の義務付けの結論が出ていないのに決定を出すこと自体が裁判妨害!
→千労委の却下決定強行は違法!

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2019年6月29日土曜日

日刊動労千葉 第8646号

乗務員勤務制度改悪阻止!
闘争本部アピール

https://doro-chiba.org/nikkan_tag/8646/

(1) われわれは本日、「乗務員勤務制度改悪阻止!闘争本部」を立ち上げた。JRに働くすべての仲間たちに訴えます。鉄道で働く労働者の権利・未来・運転保安のために声をあげよう。ともに闘おう。
 われわれは「新たなジョブローテーション」=運転士・車掌廃止攻撃を絶対に許さない。JR東日本は、「無人運転が可能な時代に、運転士・車掌という特別な職名や待遇など過去の遺物だ」と言う。だが、無人運転、ドライバレス運転など、莫大な投資ができるごく一部の限られた線区以外絶対に不可能なことだ。提案の前提自体、事実がねじ曲げられ、すり替えられている。運転士・車掌の職名には、乗客の命と鉄道の安全を守ってきた歴史と誇りが込められている。最後の場面で安全を守ってきたのは「人」だ。過去の遺物だなどということを絶対に許さない。

(2) 横浜シーサイドライン事故は、JR東日本が進めている無人化施策が、鉄道の安全をいかに破壊する無謀な攻撃なのかを示している。延長わずか11㎞しかなく他から隔離された線区でさえ自動運転などできないのだ。しかし、深澤社長は事故直後、未だ原因すら不明のまま「ドライバレス運転推進」「将来的には完全な無人化を検討する」と宣言した。眼中にあるのは人件費削減だけなのだ。

(3) JR東日本は、運転士試験や車掌試験も廃止し「乗務係」への異動は「任用の基準」で行うという。すべては会社の匙加減ひとつになる。
 また、「同一担務の従事期間は最長でも10年」とし、その間に「運転士から先のキャリア」を描けない者、つまり管理者になれない者はお払い箱にするというのだ。子会社に丸投げされた駅などに転籍させていくことが想定されていることは明らかだ。車掌などは「消滅する職種」と位置づけられている。
 乗務旅費も廃止する。言うまでもなくその次にくるのは乗務手当(特勤)の廃止だ。「AI化」を理由に、現場で働く労働者の権利を打ち砕き、最底辺に突き落とそうというのだ。
 3月ダイ改で乗務員勤務制度の改悪が強行されたが、運転士・車掌にはそれに伴って人間の限界をこえるような労働強化がのしかかっている。朝夕のラッシュ時間帯に「運転士」として動員される管理者は過労死に駆り立てられようとしている。すでに限界だ。こんな状態では安全が崩壊する。

(4) それと一体で、「社員の採用方針の転換」が打ち出されている。来年度以降の採用は「総合職」「エリア職」とし、いずれも大卒採用だけにすることを狙っている。しかも、募集要項から「現場第一線で活躍して頂く」の文言は消え、「エリア全体のマネジメントに携わって頂く」だけになった。つまり、JR本体にはマネジメント業務しか残さないと考えているのだ。

(5) 「変革2027」は、「鉄道の技術・知見」はすべて「外部化」すること、JR本体には新幹線以外の現業機関はいっさい置かない将来像が描かれている。
 秋葉原駅までが丸ごと外注化された。「びゅう」もJRから切り離される。駅、車両検修、施設関係等で「戦略企業」と称する子会社が作られている。グリーンアテンダント(車掌業務)をやる「戦略会社」まで設立された。現場労働者を子会社に転籍させていく外堀が埋められようとしている。JR東日本が行っている攻撃は労働者の総非正規職化に行き着くものだ。

(6) JRは、安倍政権の「働き方改革」の尻馬に乗って、歯止めが外れたように暴走している。しかしその攻撃は必ず破たんする。
第1に、安全の崩壊、過労死と重大事故が激発する事態を生み出す。
第2に、技術継承の崩壊、恐るべき無責任体制の蔓延という形をとって破たん・崩壊する。鉄道業務を何百もの会社にバラバラに外注化したときに起こることは鉄道の運行や安全に責任をとる者が誰もいなくなる恐るべき事態だ。
第3に、職場からの怒りの声の爆発となって破たんする。労働者が存在する以上「労働組合の存在しない社会」を作ることなど絶対に不可能だ。人心は完全に離反する。怒りの爆発は不可避だ。
第4に、労働力を確保することができなくなるという形をとって破たんする。今でもCTS等で検修構内要員として採用されたプロパー社員は、あまりの労働条件の悪さ故に、次々に退職してしまっているのが現実だ。
第5に、地方の大反乱となって崩壊する。地域には、問答無用で切り捨て政策に走るJRに対し、憎しみにも近い怒りの声が渦巻いている。
そして第6に、AI神話の崩壊という形をとって破たんする。過酷な条件の中で安全を守り、人を運ぶのが鉄道であることを無視して机上の空論だけで突き進んでいるのが現在のJRだ。

(7) われわれは、闘争本部設置を期して、乗務員勤務制度改悪阻止、ジョブローテーション提案粉砕に向けて全力で反撃に立ち上がる決意である。これは鉄道の安全とJRで働く全労働者の権利を守る闘いだ。JRで働くすべての労働者に心より訴える。ともに闘いに立ち上がろう。

2019年6月19日

国鉄千葉動力車労働組合 
国鉄水戸動力車労働組合
国鉄動力車労働組合総連合



 6月19日に開催された第41回乗務員分科会定期委員会のなかで、JR東日本の「新たなジョブローテーション」攻撃に対し、「乗務員勤務制度改悪阻止! 闘争本部」が鉄道で働く労働者の未来をかけて立ち上げられ、上記アピールが発せられた。
また、闘争本部の役員体制は次の通り。

本部長  田中康宏(千葉)
副本部長 北嶋琢磨(千葉)  高野安雄(水戸)  會澤憲一(水戸)
事務長  鈴木貴雅 (千葉)

2019年6月28日金曜日

日刊動労千葉 第8645号

6/23第48回臨時大会
「運転士・車掌廃止」攻撃粉砕!
第3の分割・民営化攻撃― 全面外注化・転籍強制阻止!
改憲阻止に向けた 闘いの方針を確立

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  動労千葉は6月23日、DC会館において第48回臨時大会を開催し、「運転士・車掌廃止」攻撃粉砕、第3の分割・民営化攻撃―全面外注化・転籍強制阻止、改憲阻止に向けた闘いの方針を確立しました。
 大会は、幕張支部の小守君、千葉機関区支部の石川君を議長に選出し議事が進められた。スローガン提起の後、田中委員長があいさつを行い(別掲)、動労千葉を支援する会の山本事務局長から来賓のあいさつを受けました。
 その後、執行部から経過報告、(1)「運転士・車掌廃止」攻撃粉砕―反合・運転保安闘争の強化に向けた取り組みについて、(2)組合が関与する営利事業の運営について提起し、活発な質疑応答が行われた。
 大会では、エルダー協議会の越川議長から「これからエルダーが増える中で、会社との力関係を維持していくためにみんなの意見を反映して闘い、65歳まで安心して働ける職場づくりへ、協議会への積極的参加を」と訴えました。
 6月19日に新乗務員分科会長となった北嶋副委員長が「乗務員勤務制度改悪・ジョブローテーションを許さず、平成採労働者の組織拡大をかちとり、全力で反撃に起ち上がる」と、決意表明を行いました。
 総括答弁の後、大会宣言が発表され、組合歌合唱、団結ガンバロー三唱で大会は成功裡のうちに終了した。夏から秋の闘いへ、全組合員の知恵と力を結集し組織拡大闘争へ総決起しよう!

出された主な意見

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▽CTS幕張事業所では昨年職場代表選に勝利し、この1年安全衛生委員会などを通して地道に職場要求をかちとり、職場全体の支持をかちとってきた。今年は昨年より40票近く票を伸ばして勝利した。組織拡大に向けて全力で闘う。

▽木更津は職場代表選で善戦したが勝利までは届かなかった。幕張の勝利に学んで今度は勝利したい。若い人たちは悩んでいる。社友会まで行ってしまったらとんでもないことになると考えている者は沢山いる。組織拡大を実現して後継者を残したい。内房線と地域を守る会を大事にしてワンマン化を阻止したい。

▽郡山で来年3月にも5両のワンマン運転化が実施されるという話しがあるが、千葉の動きは? 検修職場でのエルダー社員本体雇用の実現を。

▽乗務員分科会は、北嶋君を新会長に選出し、また千葉と水戸で乗務員勤務制度改悪阻止!闘争本部を発足した。運転士・車掌廃止攻撃粉砕に向けて新たな気持ちで全体で闘っていきたい。

▽検修部門では、工場入場の周期を60万㎞毎から80万㎞毎に延伸する提案が行なわれている。検修業務全体の再編、別会社化攻撃が始まっていると見なければならない。シーサイドラインの事故は、コスト削減のためにフェイルセイフが完全に無視されていた。これが無人運転の実態。このままでは重大事故が起きる。

▽貨物では、新人事賃金制度が強行され、評価のための面接が始まろうとしている。ほとんどの組合員がシニアになっていくなかで、基本給の地域間格差、住宅補助の打切りなどが問題。また、隅田から乗り入れてくる線見が始まろうとしている。

▽エルダーで組合員の職場がバラバラになってく状況の中で、組合費の徴収等が大変になっている。組織や動員の在り方について検討を。

▽津田沼では、中野4往復等の行路ができてから若い人でも疲れがとれないという声があがっている。2人が支社に異動し、支社課員の短時間行路への乗務も始まろうとしている。さらに、三鷹構内の線見訓練も始まろうとしており、もっと酷い労働強化が進められている。CTS津田沼事業所の職場代表選は、29対29で、これから再選挙。幕張の「安衛だより」を見て、職場代表選の重要性がよく分かった。絶対かちたい。

▽「ジョブローテーション」提案は良いという者は誰もいない。とくに東京の乗務員が行路がきつくなったと悲鳴をあげている。

▽運転台へのカメラ導入はいつからか? 常時監視されている状態は耐えられない。「ジョブ提案」が出てから若い人の中では「マイプロ」走ってゴマを摺るような者が増えている。みんな不安に思っている。

▽エルダー再雇用について、東京では退職直前まで何も示されず、その職場が嫌ならそれで終わりという対応が行われている。千葉の検修職場にもエルダーが東京から来ているが、外注化の今後の動向は。

 また、組合が関与する営利事業の処分に対しては、提案を支持する意見、エルダー組合費の緩和を求める意見、解雇者への対応を求める意見が出されて承認されました。具体的な対処については、9月定期大会に向けて、引き続き組織・財政検討委員会で検討していくことになります。

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2019年6月27日木曜日

日刊動労千葉 第8644号

「運転士・車掌廃止」攻撃に、
乗務員勤務制度改悪阻止闘争本部を
立ち上げ!

第41回乗務員分科会定期委員会を開催(6/19)
北嶋新会長体制を確立!
ジョブローテーション提案粉砕へ闘おう
「運転士・車掌廃止」攻撃に、乗務員勤務制度改悪阻止闘争本部を立ち上げ!

ジョブローテーション攻撃粉砕に向け、北嶋新会長体制を確立した第41回乗務員分科定期委員会(6/19)

 6月19日、13時から、DC会館において、第41回動労千葉乗務員分科会定期委員会が開催され、「ジョブローテーションー運転士・車掌廃止」攻撃粉砕に向けて闘いぬく方針を決定するとともに、新会長に北嶋琢磨本部副委員長を選出し、乗務員分科会の次代を担う新たな体制を確立した。

英知を結集し、運転士・車掌廃止攻撃に立ち向かおう!

 委員会は、川崎事務長(千葉転)の開会あいさつではじまり、議長に岩井君(千葉機)を選出して進められた。
 冒頭、あいさつに立った鈴木会長(銚子)は、「3月ダイ改での短時間行路設定により一般行路でのロングランが強制され、乗務員の負担が大きくなっている。一方、ジョブローテーション提案は、運転士、車掌を否定するものであり、最終的には乗務員手当を廃止しようとしている。運転士への登用を任用の基準で行うというが、任用の基準はわれわれが差別・処分されてきたものだ。乗務員への事故責任の転嫁を許さず、全員の英知を結集してジョブローテーション提案粉砕へ闘いぬこう」と力強く訴えた。
 続いて、来賓として田中委員長があいさつを行い、その後、執行部から、経過報告、会計報告、共済関係報告、会計監査報告、2019年度運動方針(案)、2019年度予算(案)の提案が行われ、質疑討論が行われた。

■質疑で出された主な意見

◎ジョブローテーションについては、われわれが闘わなければ平成採の将来がなくなってしまう。
◎E531系を使ったワンマン運転の試験走行が行われており、20年度から導入しようとしている。
◎被曝労働を強制する常磐線全線開通反対で闘う(水戸)
◎3月ダイ改でW泊が導入された。また、新規採用もなく、高齢者職場になっている。将来展望は。(千葉機)
◎女性運転士が支社に上がり、兼務発令となった。朝の短時間行路をやって支社勤務など絶対無理だ。(津田沼)
◎短時間行路ができたためロングランが多くなった。行き先地の時間もトイレを含めると足りない。(佐倉)
◎ジョブローテーションの問題は、平成採の中にも問題意識が広がっており、組合が必要だとの意見が圧倒的だ。この攻撃を止めるには、平成採を含めてわれわれ自身が行動に起ち上がる以外にない。(水戸)

 方針を一括で採択後、新役員が発表され、新会長に北嶋君(千葉転)が選出され、乗務員分科会の新たな体制が確立された。
 そして、ジョブローテーション攻撃粉砕に向け「乗務員勤務制度改悪阻止闘争本部」の設立が確認され、「闘争本部アピール」が高らかに読み上げられ、今後、全国のJR職場で反対の声をあげるために闘うことが訴えられた。
(アピールは、今後、掲載予定)
 最後に、北嶋新会長の音頭で団結ガンバロー三唱を行い、第41回乗務員分科会定期委員会は成功裡に終了した。

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闘いなくして安全なし No.217

http://www.doro-chiba.org/ga/tn217.pdf


5両ワンマン実施反対!
E531系ワンマン訓練実施―2020年3月導入狙う

 今年5月、常磐線や東北本線などで使われるE531系列車で5両のワンマン運転訓練が実施されました。すでに2020年3月からの導入が打ち出されています。ワンマン拡大―車掌削減を許すことはできません。

車掌削減は鉄道の安全放棄

 何より車掌削減は鉄道の安全の放棄です。緊急時の安全確保や乗客誘導などをすべて運転士一人でできるはずがありません。列車出発後にホームや線路に異常がないことを確認する「後方確認」も行えません。列車の安全な運行は運転士と車掌とで守っているのです。
 3月15日には水郡線常陸太田駅15時14分発の列車が運転士の勘違いで14時14分に発車するということが起きました。
 しかし、常陸太田駅には信号機がなく、駅の責任者も外注化でいません。そして、ワンマン化で車掌もいなかったのです。
 特急の車掌一人乗務が強行された常磐線では5月21日、柏駅でホームを2㌔行き過ぎるということも起こっています。運転車掌が後部運転台に常にいれば、2㌔ものオーバーランは防げたはずです。責任はコスト削減を優先してワンマン化・車掌削減や駅外注化を進めた会社にあります。しかし、実際には責任のすべてが乗務員に押し付けられています。
 また、ワンマン化は地域切り捨てそのものです。千葉でも君津、上総一ノ宮以南を切り離してワンマン化することが計画されています。地域の生活より、鉄道の安全より利益を優先し、責任だけは乗務員に転嫁するなど許せません!

労働強化・乗務手当廃止と一体

 人員削減は労働強化と一体です。とりわけ水戸支社では特急車掌一人乗務化と3月ダイ改によって昨年10月から運輸関係だけで
53名の要員が削減されました。そして、運転士でも拘束23時間超の行路が大量に設定される凄まじい労働強化が強制されています。
 5両ワンマン運転は大幅な車掌削減に向けた攻撃です。運転士を含めた際限ない労働強化に繋がります。そして、明らかにジョブローテーション―「運転士・車掌廃止」提案と一体です。運転士・車掌というあり方を否定し、乗務手当(特勤手当)廃止を狙うものです。5両ワンマン運転実施は絶対に認められません!

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2019年6月26日水曜日

星野文昭追悼絵画展

https://drive.google.com/file/d/1DmwWGODrg5sxj_NhG-Ansfm8dj4-VsXR/view?usp=sharing


沖縄闘争を闘い無実で獄中44年

星野文昭追悼絵画展

八王子中央図書館・地下展示室 入場無料
(八王子市千人町3丁目3−6 JR西八王子駅北口より徒歩3分)
7月23日(火)~29日(月)

23日(火) 12時~午後6時
24日(水) 10時~午後6時
25日(木) 10時~午後6時
26日(金) 10時~午後4時
27日(土) 10時~午後6時
28日(日) 10時~午後6時
29日(月) 10時~午後3時

詩の朗読会
●7月24日(水)
午後2時~
●7月27日(土)
午後2時~

主催 三多摩星野文昭絵画展実行委員会



星野文昭さんの闘い引き継ごう

沖縄基地撤去を求めた星野さん


 星野文昭さんは1971年、基地を固定化する沖縄返還協定反対のデモにリーダーの1人として参加。デモ隊との衝突で機動隊員1人が死亡した事件の「実行犯」にデッチあげられました。最高裁で無期懲役刑が確定し、44年間、投獄されました。星野さんは一貫して無実を訴え、獄中結婚した暁子さんや家族とともに、再審を求めて闘ってきました。

獄死は国家権力による殺人だ

 星野さんは今年4月、肝臓がん手術のため、徳島刑務所から昭島市にある東日本成人矯正医療センターに移監されました。しかし手術後に容体が悪化、5月30日夜、帰らぬ人となりました。仮釈放を求める大きな声が上がり始めた矢先でした。
 星野さんは昨年8月、右腹に経験したことのない痛みを覚えて倒れました。星野さんと家族は検査と医療を要求しましたが、徳島刑務所は放置しました。今年3月、ようやく行ったエコー検査の結果も隠し、仮釈放を不許可にしました。がんが肥大化し振動による破裂の恐れがあるなか、車で10時間も拘束して移監しました。医療センターはセカンドオピニオンを拒み、手術でも十分な態勢を取りませんでした。すべてが国家権力による殺人です。

国の責任追及し、再審無罪かちとろう

 容体が悪化した後も2日間、星野さんは最後まで生きるために闘いました。暁子さんは文昭さんが危篤になって初めて手を握り合いました。
 無実を訴える星野さんを44年も拘禁し、獄死させた国家権力を絶対に許せません。おつれあいの暁子さんとともに再審無罪・国賠訴訟をかちとりましょう。ぜひ一緒に声をあげてください。


文昭さんの絵と暁子さんの詩

 絵画展の絵は、差し入れの写真集などをヒントに文昭さんが水彩画を描き、おつれあいの暁子さん(写真下)の面会のたびに渡してきたものです。暁子さんはその絵に詩をつけてきました。絵画展では、その絵と詩をあわせて展示しています。

ビラへのリンク

日刊動労千葉 第8643号

「老後資金2000万不足」
年金制度破壊を許さない!

大うその国家的詐欺だ!
https://doro-chiba.org/nikkan/%e3%80%8c%e8%80%81%e5%be%8c%e8%b3%87%e9%87%912000%e4%b8%87%e4%b8%8d%e8%b6%b3%e3%80%8d-%e5%b9%b4%e9%87%91%e5%88%b6%e5%ba%a6%e7%a0%b4%e5%a3%8a%e3%82%92%e8%a8%b1%e3%81%95%e3%81%aa%e3%81%84/

  「将来、年金をもらえないかもしれない。75歳まで働くかもしれない。そんな不安しかない日本で暮らすなんて、うんざりする。老後のために貯金しろというが、貯金をする前に税金をごっそり取られるではないか。矛盾している(6月14日『東京新聞』若者の声から)」。
老後は「年金以外に二千万円不足する」「月に五万円の赤字」と試算した金融庁の報告書は大問題です。さらに、「要介護になれば最大一千万円追加」。「百年安心年金」が、大うそのとんでもない国家的詐欺であったことが明らかになりました。
 麻生副総理兼金融担当相は、金融庁の報告書にある「月に五万円の赤字」との記述について「著しい誤解や世間への不安を与える。政府のスタンスと違う」と否定しました。しかし、不足額は貯蓄を取り崩して穴埋めする前提で「赤字」には当たらないというだけのことです。
 ある生命保険会社のアンケートでは、「還暦の貯蓄額、二千万円にはとても届かず。四人に一人は百万円未満」。担当者は「四人に一人が百万円未満というのは衝撃的な結果。一方で平均額は増えており、格差が広がっている」と述べています。

公的年金15兆円の損失!

https://doro-chiba.org/nikkan/%e3%80%8c%e8%80%81%e5%be%8c%e8%b3%87%e9%87%912000%e4%b8%87%e4%b8%8d%e8%b6%b3%e3%80%8d-%e5%b9%b4%e9%87%91%e5%88%b6%e5%ba%a6%e7%a0%b4%e5%a3%8a%e3%82%92%e8%a8%b1%e3%81%95%e3%81%aa%e3%81%84/ 

 https://doro-chiba.org/nikkan/%e3%80%8c%e8%80%81%e5%be%8c%e8%b3%87%e9%87%912000%e4%b8%87%e4%b8%8d%e8%b6%b3%e3%80%8d-%e5%b9%b4%e9%87%91%e5%88%b6%e5%ba%a6%e7%a0%b4%e5%a3%8a%e3%82%92%e8%a8%b1%e3%81%95%e3%81%aa%e3%81%84/

 公的年金を運用する「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」が公表した、2018年10~12月期の運用実績は、なんと、14兆8039億円の赤字でした。利回りはマイナス9・06%。7兆8899億円の赤字を出して大問題になった15年7~9月期を大きく上回る過去最大の損失額です。GPIFが抱える150兆円資産の約1割が、わずか3ヶ月で消えてしまったのです。18年10~12月期の赤字は国内株と外国株の巨額損失によるもので、国内債だけは4242億円の黒字。安倍首相の号令で株式の比率を上げなければ、15兆円もの損失は出ていなかったということです。
 労働者が汗水垂らして働き、その収入の中からやっとの思いで払い積み立ててきた年金を紙くずのように扱うことなど許せない!

「一億総活躍」 =死ぬまで働け!

 安倍政権は、「生涯現役社会の実現」を掲げ、70歳までの雇用確保を企業の努力義務としました(未来投資会議)。それどころか、「年金支給75歳」を打ち出しています。年金を奪い、働かなければ生きていけない状況をつくろうとしているのです。「国際競争力」「生産性の向上」、資本家の国家と企業のために、「死ぬまで働け」というのが「一億総活躍」の正体です。徴兵制の思想と同じです。
もっとも深刻な問題は、非正規労働者で国民年金や健康保険に加入していない膨大な層がこれから50代・60代を迎えるということです。いまは、わずかばかりの親の年金にすがってなんとか生活できても、親の世代が亡くなったらどうなるのか。
 新自由主義政策の下での30年。医療・介護、保育・教育、年金など社会保障制度が破壊され続けてきました。労働者にとっては、人間らしく生きていくうえで命に関わる問題なのです。

怒りの声の先頭に起とう!

 生きていけない現実に対する怒りの闘いが世界中でまきおこっています。日本における国鉄闘争は、分割・民営化攻撃によって後退を余儀なくされきた労働運動の復権・再生をかけた闘いです。新自由主義によって非正規職に突き落とされ、格差・貧困を強制されている膨大な労働者の権利回復の闘いです。
 すべての労働者の生活と権利のために、子や孫の未来のために、第3の分割・民営化攻撃を打ち砕こう!国鉄闘争が怒りの声の先頭に起とう! 
 11月集会へ、進撃を開始しよう!

ニュースへのリンク


外注化阻止ニュース 第431号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka431.pdf


分社化・転籍と闘おう
保守・運行の責任を投げ捨てる外注化

 昨年7月に発表されたJR東日本グループ経営ビジョン「変革2027」以降、これまでとは次元を画する合理化が開始されています。
 その特徴は、「鉄道のインフラや技術・知見」はすべて外注化することを前提としていることです。会社の描く将来像からは、新幹線関係区所以外は、駅・運輸・保線・土木・建築・機械・電力・信通・車両・建設工事などの現業機関は、すべて消えています。

加速する分社化・転籍の動き

 実際、JR東日本の分社化・転籍の具体的な動きが加速しています。秋葉原駅の丸ごと外注化に続き、上野駅でも改札口の外注化が強行され、駅の別会社化が進んでいます。「びゅうプラザ」もJR東日本から完全に切り離されます。
 JESS(JR東日本ステーションサービス)は、自ら「駅戦略企業」を名乗り、2020年を目標に駅運営会社として完成形態をつくろうとしています。
 施設関係では、すでに「設備管理に対する最終的判断」以外はすべて外注化するという計画のもとにすべてが動いています。
 検修・構内業務では、JR東日本テクノロジー(JRTM)が検修業務外注化の戦略企業に位置づけられ、東大宮に建設予定の最新鋭の総合車両センター以外はすべて外注化することが狙われています。

別会社化と一体で進む保守軽視

 提案されている装置保全などの検査周期の延伸は、こうした動きの一部です。JRTMの常務取締役は、「JR東日本関係では水平分業がさらに進み、実質的に車両検修業務を(当社が)担っていくことになる」と公言しています。検修業務の別会社化の重大な動きです。
 外注化と一体で「モニタリング保全体系への移行」が進められています。CBM(コンディション・ベースド・メンテナンス)とは、車両
故障を未然に防ぐという考え方そのものを根本から否定するものなのです。
 こうした中で重大事故が後を絶たない状況になっています。その最大の原因は外注化の際限ない拡大にあります。外注化の結果、保守や運行に責任を取る者がいなくなり、技術継承を困難にしているのです。

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ブログ更新再開のお知らせ(2回目)



ブログ更新を再開します(2回目)。

ご迷惑をおかけしました。

2019年6月20日木曜日

ブログ更新休止のお知らせ(2回目)




ブログ担当がしばらく不在となるため

更新をお休みさせていただきます(2回目)。

更新再開は6月26日以降となる予定です。

ご迷惑をおかけします。


日刊動労千葉 第8642号

無人運転は破綻した!
「運転士・車掌廃止」提案を撤回しろ!
横浜シーサイドライン―逆走で14名重軽症

https://doro-chiba.org/nikkan_tag/8642/


 6月1日、横浜シーサイドラインの無人運転列車が新杉田駅での折り返し時に約24㍍逆走し、車止めに衝突する事故が発生した。乗客約50人のうち重傷6人など14人が負傷している。
 直接の原因はケーブル断線だと考えられている。モーター制御装置に指令を伝える2本のケーブル(F線・R線)のうち、「前進」を指示するケーブル(F線)の断線が確認された。
 他事業者の自動運転列車では「前進」「後進」のどちらの指示もない場合、力行しない設定になっている。だが、シーサイドラインでは直前の状態を維持する設定で、「前進」の指令がないためモーター制御は「後進」のままだった。
 駅ATO車上装置には地上装置からエンド交換の指示が伝わった。断線している以上、何があっても車両異常の信号が上がるべきだが異常は認識されず、車両は地上側に「前進」への進行方向切換を報告した。地上側は車両から異常の情報があがらないため出発指令を送信した。
 ATCは後退検知を搭載していたが、進行方向の検知にF線・R線を利用している。事故時はどちらの線からも指令がなかったため進行方向が判別できず「後退」を検知できなかった。そして、車止めに向かって力行最大ノッチで加速しながら衝突するという衝撃的な事故が引き起こされた。

ジョブローテーションの前提は完全なウソだった

 ケーブルが断線していながらATOが「正常」と認識し、車止めに向かって力行する。モーター制御とATOが統一されてさえいない。まともに安全を維持できるシステムではなかったとしか言いようがない。だが、JR東・深澤社長はシーサイドライン事故を受けた定例記者会見で「ドライバレス運転は引き続き進める」と宣言した。事故原因が判明もしていないうちからだ。
 事故の対策として、断線検知やモーター制御装置の変更などが挙げられている。だが、この事故は自動運転でなければ絶対に発生しなかった事故だ。運転士なら仮に逆走してもただちに非常停止をかけたはずだ。約7秒間も力行し続けるなど考えられない。「自動運転推進」について根本から考え直すことこそが必要なのだ。
 われわれは多くの乗客の命を預かっている。そうである以上、「自動運転は欠陥を起こす」「保安装置が作動しない場合もある」という前提に立つ以外にない。その時、安全を守れるのは運転士であり車掌だけなのだ。
 だが、なぜこんな不完全な状態で運行され続けたのか? シーサイドラインが採用する「新交通システム」は導入コストが安いことが特徴だ。合理化は資本の論理で行われる以上、自動運転には削減できる人件費以上にコストはかけられないのだ。その矛盾はケーブル断線にも直接かかわっている。断線部分は外部から見えない箇所であり、目視による確認は4年に1度。運行会社は「多数の配線すべてを確認することは困難」だとしている。より徹底した検査とそのための人員が必要だったということだ。
 JR東が自動運転試験を行った山手線でも、現在の自動運転路線よりはるかに複雑だ。さらに、1日当たり百万人単位という膨大な乗客がいる。同様の事故が起きれば大惨事は免れない。運行停止や間引き運転だけでも大混乱に陥ることは明らかだ。ローカル線にいたっては、コスト上も路線条件からいっても完全に不可能だ。
 ジョブローテーション提案は、「自動運転もできるのだから運転士・車掌という特別な職名や手当は必要ない」という前提に立っている。だが、その前提は完全にウソだった。JRは「運転士・車掌廃止」提案を今すぐ撤回しろ!

安全より金儲けを優先するな!

 JR東は7月1日から車両の検査周期延伸を提案している。ドライバレス運転推進の理由は、「人口減少」「人材確保が困難」「利益が圧迫されるリスク」などだ。結局、「利益追求が何より優先」「そのためなら、乗務員の権利を破壊し、人員を削減し、安全をも犠牲にする」という宣言に他ならない。そして、それを通してJRで働く全労働者の権利を奪おうとしているのだ。
 日々、多くの乗客の命を預かり乗務しているのは現場の乗務員だ。どんなシステムを導入しようと、最後に安全を守れるのは現場労働者だけだ。「自動運転」を口実に乗務員の誇りを踏みにじるな! 鉄道の安全より、労働者の権利破壊と人員削減、利益追求を優先するなど言語道断だ。すべての仲間に訴える。ともに職場から「運転士・車掌廃止絶対反対」の声をあげよう。

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闘いなくして安全なし No.216

https://www.doro-chiba.org/ga/tn216.pdf


「運転士・車掌廃止」提案を撤回しろ!
シーサイドライン事故で
自動運転の破綻は明らかだ

 ジョブロー テーション提案は、「自動運転もできるのだから運転士・車掌という特別な職名や手当は必要ない」という前提にたっています。しかし、その前提は完全にウソだとはっきりしました。

ジョブロー テーション提案の前提はウソだった

 シーサイドライン事故の直接の原因はケーブル断線だと考えられています。モーター制御装置に指令を伝える2本のケーブルのうち、「前進」を指示する線の断線が確認されました。モーター制御は、「前進」「後進」のどちらの信号もない場合、直前の状態を維持する設定でした。ATOは「前進」側に進行方向を切り換えましたが、モーター制御は「後進」のままでした。
 ATCは後退検知を搭載していましたが、進行方向の検知に断線したケーブルを利用していました。断線で進行方向が判別できず、「後退」を検知できませんでした。そして、車止めに加速しながら衝突するという衝撃的な事故が起きました。
 まともに安全を守れるシステムではなかったとしか言いようがありません。なぜこんな不完全な状態で運行され続けたのでしょうか? シーサイドラインの「新交通システム」は導入コストが安いことが特徴です。合理化は資本の論理で行われる以上、自動運転には削減できる人件費以上にコストはかけられません。その矛盾はケーブル断線にも直接関わっています。目視確認は4年に1度で、運行会社は「多数の配線すべてを確認することは困難」だといいます。より徹底した検査とそのための人員が必要だったということです。

安全より金儲けを優先するな!

 この事故は自動運転でなければ絶対に起きませんでした。運転士なら仮に逆走してもただちに非常停止をかけたはずです。どんなシステムを導入しようと、最後に安全を守れるのは現場労働者だけなのです。山手線でも、現在の自動運転路線よりはるかに複雑です。膨大な乗客がいる中、同様の事故が起きれば大惨事です。運行停止や間引き運転でも大混乱は避けられません。ローカル線にいたっては、コスト上も路線条件からいっても完全に不可能です。
 「自動運転もできるのだから運転士・車掌という特別な職名や手当は必要ない」という前提は完全にウソでした。鉄道の安全より、労働者の権利破壊と人員削減、利益追求を優先するなど言語道断です。JRは「運転士・車掌廃止」提案を今すぐ撤回しろ!

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2019年6月19日水曜日

外注化阻止ニュース 第430号

https://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka430.pdf


安全守れるのは運転士・車掌だ!
JR東日本深澤社長
逆走事故でも「自動運転進める」?

 JR東日本の深澤社長は6月4日、定例記者会見で、シーサイドラインでの逆走事故について、「ドライバレス運転は引き続き進める」と述べました。報道も「将来的には完全な無人化を検討」と報じました。しかし、無人運転の破綻はもはや明らかです。

「自動運転は欠陥を起こす」が前提

 シーサイドライン事故は、車両側の電気系統の断線で、方向転換の指示が各車両に伝わらなかったことが原因とみられています。断線部分は外部から見えない箇所にありました。目視による確認は4年に1度でした。
 シーサイドラインは運転士による運転で運行を再開しましたが、有資格者はわずか67人。1日あたり30人が乗務しても運行本数は通常時の65%ほどです。
 今回の事故を受けて「断線を検知する仕組みが必要」「逆走を想定したATCにすべき」との声があがっています。
 もちろん安全対策の向上は必要です。しかし、多くの乗客の命を預かる以上、根本的に「自動運転は欠陥を起こす」「安全装置が作動しない場合もある」という前提に立つ必要があります。その時、安全を守れるのは運転士であり車掌だけです。

利益優先の「自動運転推進」

 仮に自動運転が実現しても、トラブルがあれば乗務員が運行を担う以外にありません。とりわけ、山手線には1日当たり百万人単位の膨大な乗客がいます。同様の事故が起これば大惨事になります。大混乱は避けられません。
 にも関わらず、JR東日本は「人口減少」「人材確保が困難」「急激に利益が圧迫されるリスク」を理由に、ドライバレス運転推進を掲げています。結局、鉄道の安全よりも人員削減と利益追求が大事なのです。


 「運転士・車掌廃止」提案は、「自動運転」を口実に、乗務員の誇りを踏みにじるものです。それを通してJRで働くすべての労働者の権利を奪う攻撃です。
 動労千葉と共に職場から「運転士・車掌廃止絶対反対」の声をあげよう。

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7・5法務省包囲デモへ

7・5法務省包囲デモへ
日時 7月5日(金)
正午日比谷公園霞門集合

正午集合 午後1時30分デモ出発


7・6全国再審連絡会議総会
7月6日(土)午前10時~午後4時
場所 すみだ生涯学習センター
墨田区東向島2-38-7 電話03-5247-2001
東武線 曳舟駅or東向島駅 徒歩5分

主催 星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議

日刊動労千葉 第8641号

6・9集会主な発言
1047名解雇撤回!
運転士・車掌廃止ー分社化粉砕!
改憲に向けた労組つぶしの攻撃と対決し、
労働運動の再生を!

https://doro-chiba.org/nikkan_tag/8641/

https://doro-chiba.org/nikkan_tag/8641/動労千葉を知る前までは
鉄道労組ソウル地方本部長 ファンサンギル氏


 1980年代中曽根政権の新自由主義攻撃で日本の国鉄が分割され、外注化で非正規職が量産され、労組破壊工作によって国鉄労組が瓦解するという苦難の歴史があった。JR東労組と国鉄労組が、政府と会社側の不当な弾圧に屈服し、現実と妥協する路線を選択した。動労千葉を知る前までは、このような残念な歴史が全てだと思っていた。
 「国鉄分割・民営化に屈せず人生をかけて解雇撤回まで闘うことを決意した1047名は、戦後日本労働運動の真骨頂」という中野前委員長の言葉に共感する。
 韓国・民主労総は、ろうそく革命の先頭でパククネ政府を引きずり下ろした。しかし現政府は、下落する政権支持率回復の手段として労働法改悪を試みている。真の労働者民衆政府を樹立する前までは絶えず闘い、警戒しなければならない。
 人生をなげうって闘う1047名解雇労働者、困難な条件でも正しい労働運動を思い悩み、実践してきた動労千葉同志たちに敬意を表します。国鉄闘争全国運動の同志たち、ありがとうございます。

関生弾圧粉砕へ 支援の大カンパを
関西生コン支部書記次長 武谷新吾氏


 経営者が約束をしたことを守らせるためのストを「威力業務妨害」、建設現場における安全性を確保するためのコンプライアンス活動を「恐喝未遂」で弾圧している。今週2人保釈が認められた。あと委員長を含めて6人だ。弾圧に便乗して解雇をした企業もある。現場の行動に入り、原理原則の運動にして闘う。
 これまでに延べ58人逮捕され、起訴されたのは40数人。保釈金だけでも莫大。ぜひ支援のカンパを。

全国運動の前進で展望は開かれる
全国運動呼びかけ人 鎌倉孝夫氏


 新自由主義が展開されて約40年。労働者の生活は破壊され、人間労働が破壊されている。資本の金もうけの権利が、労働者の生きて働く権利を破壊している。労働者の組織的団結と闘いによって資本と国家の支配を転換させることによってしか、われわれは人間として生きられない。国鉄闘争全国運動の前進で展望は開かれると確信する。

闘う姿を見せストに立つ
津田沼支部・相馬支部長


 運転士は毎日、何千、何万の命を目的地まで運ぶ重要な仕事を担っている。それを踏みにじる運転士・車掌廃止のジョブローテーションを絶対に許せない。これは分割・民営化以上の攻撃だ。3月のダイヤ改で私はストに立った。動労千葉の闘う姿を見せるチャンスだと思った。このままでは運転しながら死ぬ人、体を壊す人が絶対出る。今止めなければとストに立った。組織拡大を実現しジョブローテーション粉砕へ闘う。

9・22水戸集会へ
動労水戸 石井委員長


 JR東は2020年に常磐線を全線開通させると言っている。5月27日の本社団交で、線路と駅は除染し年間放射線量は20㍉シーベルト以下で列車は走れると言う。しかし、線路や駅の外に一歩出れば50㍉シーベルト。そこに列車を走らせるなど、絶対に許せない。列車には放射性物質は付着しないから調査もしないと。9月22日、常磐線全線開通阻止・東海第二原発再稼働阻止の集会とデモを水戸でやる。JR水戸支社内の他労組も含め、全ての労働者に呼びかけて大成功させたい。

新組合員を迎えて
動労連帯高崎 漆原委員長


 2月に鈴木副委員長の雇い止めを撤回させ、無期転換をかちとった。5月にJR本体の仲間が動労連帯高崎に加入した。彼は、動労連帯高崎に入ってパワハラ・退職強要と闘うことを選択した。新たな闘いが始まった。

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2019年6月17日月曜日

日刊動労千葉 第8640号

JR貨物
夏季手当「1.75箇月」の超低額回答弾劾!

JR貨物と夏季手当交渉

 6月13日、動労総連合は、JR貨物と以下の要求を掲げて夏季手当の交渉を行った。
1.2019年6月1日現在における基準内賃金に家族手当を加えた3・7箇月分を支払うこと。
2.55歳以降の社員に対する支払については、55歳到達時の等級・号俸(2018年度・2019年度ベースアップ実施後の基本給)の100%を算定基礎額とすること。
この要求に対し、JR貨物は6月13日、次の通り回答を行った。
1.基準額は、基準内賃金の1・60箇月分とする。
 なお、昨年度の災害対応に伴うこれまでの社員の皆さんの労苦に報いるとともに、新人事制度の定着化とこれを活かした今後の皆さんの成長とチャレンジに期待して、0・15ヶ月分を併せて支給する。

2.支給日は、7月5日(金)
日貨労は、「①昨年の夏季手当(1・73)を上回った。②家族手当減額相当分の上積みをかち取った。③昨年度の災害対応に伴う労苦に報いるための上積みをかち取った」―として、裏切り妥結した。

期末手当は、「生活給」

 19春闘における、新賃金要求づくりにおいて、「家計は1ケ月の賃金で間に合いましたか」の問いに対し、89・8%の組合員が不足したと答え、その補填に「期末手当をあてる」が41・7%を占めた。期末手当は、「ローン返済」「医療費」「食生活」など、「生活給」そのものである。特に許しがたいことは、家族手当を基準外賃金としたことだ。
これから、新人事制度の評価をめぐる闘いが始まる。生活の維持・向上という当たり前のことに、怒りも新たに闘いを継続しよう!

シニア(嘱託)の労働条件に関して申入れを行う
1.基本給(基本賃金)・調整手当は全国同一とし、退職時の賃金を確保すること。
2.嘱託社員の基本賃金、シニア社員の基本給設定の経過、該当地域別による格差が生じることについての根拠を明らかにすること。
3.シニア(嘱託)社員に対して、住宅補助金規程を適用すること。
4.働き方改革関連法の成立により2020年4月1日から「同一労働同一賃金」制度が施行されるが、会社としてシニア・嘱託社員制度における格差是正に向けてどのように対応しようと考えているのか、具体的に明らかにすること。
これから、ダイ改後の問題点、本線運転士の高齢者対策など団交を強化します。どんどん、意見をお寄せ下さい。
 65歳まで安心して働ける労働条件の確立へ、団結してガンバロー!

第48回臨時大会の成功をかちとろう!
6月23日(日)13時 DC会館


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2019年6月15日土曜日

改憲阻止! 基地撤去! 横田デモ

https://drive.google.com/file/d/1WMhoSHOTFUhPEm6Yw40ZMlk9MW1-Ri53/view?usp=sharing


オスプレイ訓練やめろ!
改憲阻止! 基地撤去!
横田デモ

7月20日(土)
14時 福生公園に集合
14時半、横田基地へデモ出発
●アピール
福本道夫 さん (横田・基地被害をなくす会副代表)

洞口朋子 さん (杉並区議会議員)
呼びかけ: 改憲・戦争阻止!大行進 三多摩実行委員会


横田基地はいらない 静かな夜を返せ


 横田基地に配備されたCV22オスプレイが、超低空、夜間の飛行訓練をくり返しています。
 近隣住民は「夜9時すぎまで家の2階ほどの低高度で何度も続く。工事現場のドリルのようで体にビリビリが残る」「これまでの米軍機では感じなかった、吐き気を催すような騒音と振動」と被害を訴えています(1/28東京新聞)。
 オスプレイが夜間に住宅地をサーチライトで照らしたり、後方のドアを開いて機関銃がむき出しのまま飛んでいる姿も目撃されています。戦争の際、暗やみに乗じて敵地に潜入し、偵察・破壊・暗殺・空爆誘導など特殊作戦を担うオスプレイは、市街地を敵地に、住民を標的に見立てて訓練しているのです。
 周辺住民は、何十年も昔から騒音被害に悩まされ、「静かな夜を返せ」と訴えて、米軍機と自衛隊機の夜間・早朝の飛行差し止めや損害賠償を求める裁判(横田基地公害訴訟)を闘っています。ところがこの間、騒音被害の違法状態と賠償の一部を認める一方、騒音被害の原因である飛行の差し止めは却下するというデタラメな判決が相次いでいます。これこそ、憲法を破壊し、戦争へと突き進む安倍政権の姿です。

辺野古とともに、横田から怒りのデモへ

 安倍政権は自衛隊にもオスプレイを導入し、木更津駐屯地に来年3月にも暫定配備しようとしています。トランプから大量の戦闘機を購入し、空母や長距離ミサイルを導入するなど自衛隊は“侵略軍隊”へと変貌しつつあります。その上、安倍政権は戦争を禁じた憲法9条の改悪を狙っています。絶対に許してはなりません。
 しかし、戦争放火者=トランプ・安倍の前に立ちはだかっているのが沖縄です。辺野古新基地建設阻止の闘いは、民意を無視した埋め立てにも負けず、不屈に闘われています。今こそ沖縄とともに横田から声をあげるときです。戦争の元凶=日米安保を粉砕し、基地撤去、改憲阻止へ闘いましょう。二度と戦争を許さない闘いの先頭に労働組合が立ちましょう。


沖縄基地撤去を闘った星野文昭さんとともに

 星野さんは1971年、基地を固定化する沖縄返還協定反対のデモにリーダーの1人として参加。デモ隊との衝突で機動隊員1人が死亡した事件の「実行犯」にデッチあげられ、無期懲役刑に。獄中44年となった今年4月、肝臓がんの手術のため、昭島にある東日本成人矯正医療センターに移監されてきました。ところが、手術後に容体が悪化、5月30日夜、帰らぬ人となりました。
 無実を訴える星野さんを44年も拘禁し、獄死させた国家権力を絶対に許せません。おつれあいの暁子さんとともに再審無罪・国賠訴訟をかちとりましょう。

ビラへのリンク

2019年6月14日金曜日

日刊動労千葉 第8639号

ジョブローテーション
「運転士・車掌廃止」絶対反対!
第41回乗務員分科会定期委員会に
結集しよう!


第41回乗務員分科会定期委員会
6月19日(水)13時~ 千葉市・DC会館2階会議室


 6月19日、第41回乗務員分科会定期委員会を開催する。本委員会は、JR東日本において新たなジョブローテーション―「運転士・車掌廃止」という許しがたい提案が行われる中で開催される。分割・民営化以来の巨大な決戦だ。ジョブローテーション提案粉砕に向けて、全支部から傍聴に結集しよう。

鉄道の安全とJRで働く全労働者の権利を守る闘い

 会社は、「ジョブローテーション」と称して、運転士・車掌の職名と試験を廃止するとしている。運転士・車掌という職名には、乗客の命と鉄道の安全を守ってきた歴史と誇りが込められている。それを踏みにじって、「乗務係」に統一するというのだ。しかも、「同一担務は最大10年」だという。乗務員は経験がものをいう仕事だ。これで安全が守れるか!
提案は、「自動運転もできる技術があるのに乗務員に特別な職名や手当は必要ない」という考えのもとに作られている。深澤社長は、先日のシーサイドライン事故を受けてなお、「ドライバレス運転推進」を宣言した。「将来的には完全な無人化を検討」とまで言われている。
 だが、われわれは多くの乗客の命を預かっている。そうである以上、「自動運転は欠陥を起こす」「安全装置が作動しない場合もある」という前提に立つ以外にない。その時、乗客の命を守れるのは、運転士であり車掌だけだ。「自動運転」を口実に、乗務員の誇りを踏みにじろうとするなど絶対に許すことはできない!
 この攻撃は、単に乗務員の問題にとどまらない。乗務員は鉄道業務の最も中心に位置する職種だ。その乗務員を否定することを通して、鉄道業務そのものを否定する意味を持っている。

ジョブローテーション粉砕へ委員会成功と決戦本部確立を

 実際、「変革2027」ではJR本体から鉄道業務すべてをなくす構想が出されている。すべての鉄道業務を外注化・別会社化していくということだ。そして、乗務員の労働条件を解体することを通して、JRで働く全労働者の労働条件を根本から解体しようという攻撃だ。
われわれは、乗務員分科会定期委員会の成功をかちとり、乗務員勤務制度改悪・ジョブローテーション提案粉砕、運転士・車掌廃止阻止に向けた闘争本部をたちあげ、全国の仲間に共に闘いにたちあがることを訴える決意だ。
 全支部の結集で乗務員分科会定期委員会の成功をかちとろう。ジョブローテーション―「運転士・車掌廃止」攻撃粉砕の闘いに全力でたちあがろう。

6・23第48回臨時大会に大結集を!

日時:6月23日(日)13時~ 場所:千葉市・DC会館 2階会議室
https://doro-chiba.org/nikkan_tag/8639/


2019年6月13日木曜日

日刊動労千葉 第8638号

JR東日本 夏季手当を回答!
2期連続で営業収益を更新
人口減少・高齢者を理由にして手当を抑制

「ジョブローテーション」-運転士・車掌廃止提案を粉砕しよう!

JR東日本 2019年度 夏季手当に関する回答(6/11)


1.基準額  基準額は、基準内賃金の2・91ヶ月分とする。
2.支払日  2019年6月28日以降、 準備でき次第とする。

2期連続で営業収益を更新ー人口減少・高齢者を理由にして手当を抑制

 6月11日、JR東日本は、2019年度の夏季手当に関する回答を行ってきた。
 回答は、基準内賃金の2・91ヶ月分の支払いとし、支払日は、6月28日以降準備でき次第というものだ。
 年末手当の支払いにあたって動労総連合は、組合要求として3・7ヶ月分の支払を求めて申し入れを行い、団体交渉での追及を行ってきた。 
 JR東日本は、2期連続で過去最高の営業収益を更新している。しかし会社側は、米中貿易問題による経済の不安定が続いていること、さらに、人口減少や高齢化による将来の鉄道利用の減少などを理由にして夏季手当の支払額を抑制する回答を行ってきた。
 一方でJR東日本は、「ジョブローテーション」提案において、運転士・車掌を廃止し、「同一担務で最長でも10年」と称して、10年で管理者になれない者は会社が好き勝手に異動や担務変更を行おうとしている。しかも、乗務員手当の改悪も目論んでいる。
 しかし、職場の中には不満や怒りが充満している。職場から「間違ってる」の声をあげよう。
 職場に闘う労働組合を!

当面するスケジュール

◎第41回乗務員分科会定期委員会

 日 時 2019年6月19日(水)13時~
 場 所 千葉市・DC会館 2階会議室
*ジョブローテーション提案粉砕に向けて、 全支部から傍聴に結集しよう!

◎第48回動労千葉臨時大会

 日 時 2019年6月23日(日)13時~
 場 所 千葉市・DC会館 2階会議室

◎2019年度動労千葉を支援する会総会

 日 時 2019年7月21日(日)
 場 所 千葉市・DC会館

◎8・6ヒロシマ大行動

 日 時 2019年8月5日(月)~ 6日(火)
 場  所 広島市内

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闘いなくして安全なし No.215

http://www.doro-chiba.org/ga/tn215.pdf


JR東 深澤社長
逆走事故でも「自動運転進める」?
安全守れるのは運転士・車掌だ!

 6月4日、JR東日本の深澤社長は定例記者会見で、シーサイドラインでの逆走事故について、「ドライバレス運転は引き続き進める」と述べました。報道でも「将来的には完全な無人化を検討」と報じられています。しかし、無人運転の破綻はもはや明らかです。

「自動運転は欠陥を起こす」が前提

 シーサイドライン事故の原因は、車両側の電気系統の断線によって、方向転換の指示が各車両に伝わらなかったことだとみられています。断線部分は外部から見えない箇所にありました。目視による確認は4年に1度で、運行会社は「多数の配線すべてを確認することは困難」としています。
 シーサイドラインは運転士による運転で運行を再開しました。しかし、有資格者は67人と少なく、1日あたり30人が乗務しても運行本数は通常時の65%ほどです。
 事故をうけて、「断線を検知する仕組みが必要」「逆走を想定したATCにすべき」といった声があがっています。安全対策の向上は必要です。しかし、多くの乗客の命を預かる以上、根本的に「自動運転は欠陥を起こす」「安全装置が作動しない場合もある」という前提に立つ必要があります。その時、安全を守れるのは運転士であり車掌だけです。

利益優先の「自動運転推進」反対!

 仮に自動運転が実現しても、トラブルがあれば乗務員が運行を担う以外にありません。とりわけ、山手線には1日当たり百万人単位の膨大な乗客がいます。今回と同じ事故が起これば大惨事になります。運行停止や間引き運転だけでも大混乱は避けられません。
 それにも関わらず、JR東は「人口減少」「人材確保が困難」「急激に利益が圧迫されるリスク」を理由に、ドライバレス運転推進を掲げています。結局、鉄道の安全より人員削減と利益追求が大事だといっているのです。
 運転士・車掌廃止」提案は、「自動運転」を口実に、乗務員の誇りを踏みにじるものです。それを通してJRで働く全労働者の権利を奪おうという攻撃です。本当に許せません! 動労千葉とともに、職場から「運転士・車掌廃止絶対反対」の声をあげよう。

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2019年6月12日水曜日

日刊動労千葉 第8637号

6・5千葉県労委抗議・再審査申立行動
怒りも新たに
国鉄1047名解雇撤回に向けて闘いぬこう!

 6月5日、われわれは千葉県労働委員会に対して反動決定に対する徹底した抗議をたたきつけ、中労委での再審査を申し立てた。

千葉県労委の反動決定に抗議し、再審査申立てを行う (6月5日千葉県労働委員会)

これが労働委員会の姿か!

 まず、行動にあたって抗議文を読み上げ、参加者から怒りの声をたたきつけた。
決定は、組合主張について何一つまともに検討していない。設立委員会による不当労働行為についても「不当労働行為を行ったと疑わせるような証拠はない」の一言だ。
 われわれは、不採用基準そのものが不当労働行為であったと最高裁で認めさせた。その基準の策定を指示したのが斎藤英四郎JR設立委員長であり、第3回設立委員会で正式に決定されていたことも突き止めた。それがなぜ、何の事実調べもなく「不当労働行為はない」と断言できるのか? 労働委員会はこのことについて、審理中も決定書の中でも何一つ見解を明らかにしてさえいない。村上公益委員の審理拒否の姿勢そのままの怒りに堪えない決定書だ。
 しかも、決定は村上公益委員の審理拒否を争う行政訴訟のさなかに行われている。労働委員会規則も無視した村上公益委員の審理打ち切りの不当性は完全に暴かれている。その裁判所の判断を待つことさえせず、決定を出して裁判打ち切りを狙ったのだ。
 なぜ、事実調べさえ行わずに審理を打ち切る必要があったのか? 裁判所の判断を待たず、慌てて決定を出さなければいけない理由は何なのか? 労働者の裁判を受ける権利も、労働委員会を受ける権利も否定するに等しい行為だ。どこまで労働者を愚弄すれば気が済むのか! これが「労働者救済機関」であるはずの労働委員会の姿か!
 怒りの爆発に、労働委員会事務局は「いただいた意見は公益委員に伝える」「決定書を読んでくれとしか言えない」「再審査で争ってくれ」と言うことしかできなかった。

怒りをもって新たな闘いへ!

 6月21日の行政訴訟をめぐっては、「裁判で不当性を争うのは最終的な決定が出てから」という形での打ち切りが狙われている。だが、村上公益委員は審理開始当初から「最高裁に反する命令は出せない」と言い放ち、審理をまともに行おうともしなかった。「審査が開始された以上、事実調べを行う」という労働委員会としての当然の原則さえ踏み破って打ち切りを宣言した。
 こんなことが許されるなら、われわれの労働委員会で公正な審理を受ける権利はどこへ行ってしまうのか。審理全体が不公正なまま、決定に至るなど許されていいはずがない。
 不当労働行為の責任はJRにあり! 真実を押し隠す千葉県労委徹底弾劾! 労働委員会の審理拒否ゆるすな!
 6・21裁判闘争に結集し、不当決定を徹底弾劾しよう。怒りをもって新たな闘いにうってでて、今こそ国鉄1047名解雇撤回をかちとろう。

千葉県労委の反動決定弾劾!村上公益委員の審理拒否許すな!
6・21千葉県労委審理拒否事件 第3回裁判に結集を!
6月21日(金)11時~ 千葉地裁601号法廷にて
(10時15分 千葉県労働委員会前集合)

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外注化阻止ニュース 第429号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka429.pdf


リムジンバス
〝運転中の書類記入は危険〟

6月6日~無期限の記入拒否のストに突入

 羽田・成田空港と各地を結ぶリムジンバスを運行する東京空港交通のバス運転手や事務員でつくる「リムジンバス労働組合」が6月6日から無期限で、輸送人員明細表の記載を拒否するストライキを実施しています。1週間後の現在もストは継続しています。

信号待ちで書類記入の危険

 オレンジ色の車体でおなじみのリムジンバスでは、バス運転手に、乗客数を記録する「輸送人員明細表」を運転中に記入させているのです。停留所ごとの乗客数などを運転手がカウントし、その都度、運転中に記入するのです。
 記載内容は路線によって異なりますが、例えば「羽田~新宿池 袋線深夜便」と書かれた明細表には、「大人」「小人」「うち外国人」という欄があり、それぞれの停留所ごとに人数を書くことになっています。
 この乗客数の記入が運転手の大きな負担になっているのです。
 運転手はバスの運転だけでなく、停車時には乗客の手荷物の積み下ろし作業もしなければなりません。
 そうした作業をしながら停留所ごとに乗客数を正確にカウントし、書類に記録するのはきわめて困難です。このため信号待ちをしている間に大急ぎで書き込むのです。

会社の不誠実な対応に怒りのスト

 労働組合は、信号待ちの別作業で安全確認が十分にできず、事故につながるおそれを指摘してきました。こうした経緯から、労働組合は 2014年11月、会社に対して明細表の廃止を要求しました。しかし会社側は不誠実な対応に終始し、いまだに多くの路線で運転中の記入が強いられているのです。
 このため会社が明細表の廃止などを履行するまで、無期限で明細表の記入を拒否するストライキに至ったのです。
 リムジンバス労働組合は「過密ダイヤに追い立てられながら、こうした書類をバス運行中に書くのは危険だ。安全運転に関わらない仕事は一つでも省きたい」と話しています。
 やはり「闘いなくして安全なし」です。鉄道の安全を守るために共に声をあげよう。

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2019年6月11日火曜日

コンビニ関連ユニオン結成大会開かれる!

http://gungoroso.s401.xrea.com/konbiniworkers.com/?p=77



日刊動労千葉 第8636号

1047名解雇撤回!
運転士・車掌廃止ー分社化攻撃粉砕!
改憲阻止大行進の発展を!
国鉄闘争全国運動6・9全国集会を開催


関生支部弾圧粉砕を闘いぬき11・3労働者集会へ

https://doro-chiba.org/nikkan_tag/8636/

 6月9日、東京・上野公園野外ステージで全国から1450名が結集し、国鉄闘争全国運動の集会がかちとられた。

https://doro-chiba.org/nikkan_tag/8636/

 国鉄・JR労働運動と関西生コン支部の解体を通して日本の労働者に屈服を迫る激しい攻撃が吹き荒れている。これと真っ向から対決し、戦争と改憲の道を許さず、闘う労働組合を甦らす集会として勝ち取られた。
 集会は、全国運動の呼びかけ人の鎌倉孝夫さんの主催者あいさつで始まった。連帯の挨拶に内房線と地域を守る会の松苗代表、外房線と地域を守る会の元吉いすみ市議、三里塚反対同盟の伊藤信晴さんが登壇した。
 動労千葉の田中委員長は「改憲絶対阻止、非正規職だけの社会にさせない! 11・3労働者集会に向けてこの半年間が力を出し切ろう」と訴えた。関西生コン支部の武谷書記次長、港合同の木下執行委員が、間生弾圧と断固闘う決意表明に続いて、韓国鉄道労組ソウル地方本部のファサンギュル長ら3名が登壇し、闘いの報告を行った。
 1047名解雇撤回に向けて、葉山弁護士ら労働委員会闘争弁護団、動労千葉争議団、動労総連1047名協議会が登壇し、中村仁君が、「決まったから仕方がないという立場を絶対に取らない。解雇撤回まで闘う」と決意を語った。
 続いて、運転士・車掌廃止、・分社化攻撃粉砕にむけ、関副委員長、出向裁判弁護団、相馬・津田沼支部長、動労水戸の石井委員長、動労連帯高崎の漆原委員長、動労総連合北海道の長尾委員長が決意を述べた。
 カンパアピール、休憩をはさんで、改憲阻止大行進の発展に向けて、広島教職員100人声明の教育労働者が8・6ヒロシマの結集を訴え、星野さんをとり戻そう全国連絡会議の戸村代表が特別報告。セブンイレブンで闘う仲間がコンビニ関連ユニオンの結成を報告。自治体労働者、洞口杉並区議、学生が改憲阻止の先頭に立つと決意を語った。
 最後に、呼びかけ人の山本弘行さんが集会アピール、花輪不二男さんが閉会のあいさつと団結ガンバロウを行い、最後にインターナショナルを合唱し集会は大成功をかちとった。

https://doro-chiba.org/nikkan_tag/8636/





6・20 世界難民デー

https://drive.google.com/file/d/1t4UAD2PfKV7BA58xkrIUT3N314kTpQEv/view?usp=sharing


6・20 世界難民デー
東京入管包囲デモへ
外国人労働者を収容するな!
強制送還を許さないぞ!

6月20日(木)品川区東八ツ山公園
 午後6時30分集合
 → 45分 デモ出発

 改憲・戦争をねらう安倍政権は、「現代の奴隷制度」と悪名をはせる外国人技能実習制度を見直しもせず、資本家の金もうけのために新たな奴隷制度=特定技能を導入した。過酷な技能実習現場から生きるために失踪した外国人労働者は昨年9000人を超えた。東京入管はじめ全国の入管収容施設では約1300人もの外国人が、期限のない長期収容に苦しみ、劣悪な医療のもとで命の危険にさらされている。闘う労働者の大隊列で東京入管を包囲し、抗議しよう! 被収容者に激励の声を届けよう!

主催 合同・一般労働組合全国協議会
  東京労働組合交流センター
  外登法・入管法と民族差別を撃つ全国実行委員会


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2019年6月8日土曜日

日刊動労千葉 第8635号

5/16JR東日本本社
「新たなジョブローテーション」解明交渉
安全と労働者の権利を奪う
「運転士・車掌廃止」絶対反対!

 5月16日、動労総連合申3号の組合要求に基づき「新たなジョブローテーション」に関する解明の団体交渉をJR東日本本社と行った。会社が〝厳しい経営環境〟〝持続的な成長〟を掲げて労働者に犠牲を強いるものであることがますますはっきりした。「運転士・車掌廃止」粉砕へ全力で闘おう。

◎「同一担務10年」で安全が守れるか

組合 技術は労働者一人ひとりに蓄積される。10年以上の経験が詰めないとなると、技術レベルが浅くなるのではないか。
会社 個の技術ではなく、職場として技術継承を行う。ベテランがいなくなったら途絶える技術ではなく、職場に技術を残す。個人がいなくなっても引き継げる体制を作る。
組合 運転士を20年やっても経験しないこともある。10年で十分だと思っているなら間違いだ。
会社 今、運転士でいる人がずっと運転士なら、今後入社してくる人は運転士になれない。同じ世代に運転士が固まることを防ぎたい。
組合 運転士になるまでには、駅、車掌とすでにいろんな経験をしている。
会社 より多様な経験を積んでもらう。将来的なワンマン運転、ドライバレス運転を掲げている。トータルに業務をしていく時代が来る。それに合わせた制度だ。

◎「10年で異動」も犠牲を強いる施策

組合 ずっと運転士や車掌でいたいという人も多くいる。異動でも現場労働者には生活がある。どこへ行かされるのかという不安がある。地方は特に50㌔、100㌔という異動もある。生活形態が全く変わってしまう。労働者にとっては犠牲を強いるものとしか見えない。
会社 3年目に将来についての面談を行う。概ね10年で見て、2、3年で異動する人もいる。
組合 2、3年で異動というのは本人からの希望でか? 会社都合での異動もあるのか?
会社 どちらの場合もありうる。
組合 ライフサイクル制度では駅に行って3年で元の区に戻った。今度は運転士から駅に行った場合の赴任期間はどうなるのか。
会社 あくまでも同一担務10年のしばりになる。
組合 運転士に戻れる保証はないということか。
会社 そうだ。他区で運転士をする人もいるし、違う経験をしてもらう人もいる。
組合 それをすべて「任用の基準」でやるというのか。今までよりずっと暴力的だ。

◎ 試験廃止の理由は何か?

組合 乗務員への登用も、一般の異動のように突然辞令がでるのか。
会社 何度か本人とのやり取りはある。10日や14日前に伝えてということは現実的に難しい。
組合 研修に入る前に、その後の配属先がわからなくては困る。
会社 今は車掌の場合、その区所にいってから研修になる。運転士は学科講習に合格してから発令になるため、車掌のまま研修に行く。今後については研修の時期も含めて検討中だ。
組合 試験廃止による会社のメリットは何か。
会社 今まで一律的だった運用が柔軟になる。駅から運転士に直接行けるようになる。
組合 希望に関係なく柔軟に運用するのか。
会社 全員は希望通りいかない。面談などで希望を聞く。今は運転士になるのが20代後半。女性が出産と重なると運転士試験に受かっても研修所に入れない人もいる。駅から直接ならば入社3年目ぐらいで研修を受けられる。
組合 試験があったらできないのか。これから管理者や支社の判断だけになるのではないか。
会社 試験廃止で柔軟に登用できる。管理者がしっかり社員を見るということが非常に重要になる。希望していない職になった人は与えられた業務を頑張ってもらうしかない。
組合 希望に反して違う職種につかされることは、仕事への誇りや情熱を否定することだ。
会社 誇りや情熱を否定するつもりはない。様々な経験で安全やサービスレベルが向上する。
組合 国交省から警告文を出されている。
会社 社員として与えられた職務をやってもらう。教育訓練で安全レベルの向上を図る。
組合 乗務係で運転担当も出てくるのか。
会社 現時点で運転士で指導職でない人はいないので、それが下がることはない。新たに運転士になる場合、指導職試験に合格しないと乗務指導係にはならない。

◎「出世」の強制をやめろ!

会社 なりたい職種があれば面談で伝えてもらう。与えられた仕事だけダラダラやっているのではダメ。指令や管理者を目指すなら、必要なことを考えなければいけない。
組合 車掌や運転士のままでいることはダメだといいたいのか。
会社 多様な経験を積んでもらいたい。中には車掌や運転士の仕事を続ける人もいる。
組合 出世を目指すことを強制するのか。
会社 これまで社員は、会社の敷いたレールの上に乗っかっていて受動的だった。これからは自分でキャリアプランを考えられる。
組合 動労千葉や動労水戸には、「任用の基準」で免許がありながら運転士を希望しても登用されなかった組合員が何人もいる。「挑戦意欲」を否定してきたのが会社ではないか。「任用の基準」でまた差別するつもりなのか。
会社 挑戦意欲を削いできたということはない。
組合 客観的な数字が基準になる試験が廃止されれば、会社の恣意的な運用につながる。
会社 ケースとしてないとは言えない。会社としては必要なところに必要な社員を配置する。

◎ 競争と蹴落とし合いの職場にするな

組合 現場の管理者に気に入られなければ乗務員になれないのか。
会社 支社も入れて判断する。愚直に業務に取り組んでいくことが一番大事だ。
組合 運転士や車掌の仕事を無事故でやっていても。全員がそうなら仕事以外にマイプロを「自分の意志」でやる人が優先されないのか。
会社 マイプロも業務としてやっている。運転だけしていればいいというわけではない。
組合 無事故で乗務することが仕事だ。そうでなければマイプロは全員に強制なのか。自分の意志でやっているのではないのか。
会社 業務としてやっている。
組合 そういうことをやらなければ、運転士や車掌になれなくなるのではないか。
会社 それは社員がどう考えるかだ。
組合 職場では特に若い人が不安に思っている。早めに出勤して、仕事が終わっても残っている。試験廃止は管理者に気に入られないといけないという思いにさせる。マイプロで乗務時間に引っかかった人も出ている。
会社 その人はマイプロがなければ絶対に時間に遅れないのか。
組合 事実、乗務時間に遅れて騒ぎになった。評価を得るためにやって問題が起こっている。
会社 その人は評価を得るためにやったと言っているのか。全員がそうだというのか。
組合 不利益な扱いをされないためにはマイプロをやらなければならないという意識は間違いなくある。この提案が出た後に精を出す人が急に出てきたという話もある。蹴落としあいになるような職場を望んでいるのか。
会社 マイプロをやっているかどうかで良い、悪いと仕切るつもりはない。
組合 目指す社員像では、「作業ダイヤに指定された業務+仕事や価値を創りだす」とある。
会社 無人化や自動化が進む。人間にしかできない仕事をやってもらいたいということだ。

◎「厳しい経営環境」とは何か?


会社 基本的には今後の人口減少、生産年齢人口が減少するという環境の変化だ。
組合 採用の考え方を変えたのか?
会社 「総合職」「エリア職」は社会一般的な言葉に言い換えただけだ。コースも「事務系」「技術系」と分かりやすくした。採用数は毎年発表段階で考える。将来的には、もっと業務を効率化し、大量退職に備えることになる。
組合 採用が厳しいなら高卒枠を増やせばいい。
会社 エリア採用で約8割程度が大卒だ。高校を訪問しているが進学が増えている。
組合 「これまでのライフサイクルは硬直的」とあるが、どの部分が硬直的なのか。
会社 駅から車掌、運転士と固定されていた。今後の変化に対応するために柔軟な制度を導入する。会社として生き残っていけない。
組合 そのためには労働者は柔軟に使うということか。労働者を犠牲にするということだ。

◎ 車掌を経ずに運転士にする理由は?

会社 車掌業務の変化への対応、入社年齢の上昇、育児・介護などへの対応ということだ。
組合 車掌を経験することで運転乗務としての知識や列車防護などの安全対策が身につくといわれてきた。車掌で経験すべき安全の知識や経験が失われることに問題はないのか。
会社 運転士研修に列車防護の時間はある。シミュレーター等の研修システムもあり、十分に補える。安全が脅かされることはない。
組合 「多様な業務経験」と矛盾していないか。
会社 運転士でもワンマンなどで車掌業務も経験できる。運転士になったあと車掌を経験することも出てくる。
組合 ワンマン化や自動運転で車掌を大幅に減らすからということではないのか。
会社 今後の車掌業務はもちろん変化が起きる。
組合 中途採用者の乗務員への異動を可能とする目的や理由は何か。
会社 さまざまな業務変化等に対応するためだ。

◎ 運転士・車掌の込み運用

組合 運転士・車掌の込み運用を考えているのか。
会社 提案資料で運転士の丸の中に車掌が含まれているのはそういうことだ。運転士の仕事ができる人は車掌もできる。効率的な方法を検討していく。
組合 将来の乗務係は運転士資格が前提なのか。
会社 車掌の仕事がなくなればそうなっていく。
組合 乗務係になると標準数はどう考えるのか。
会社 行路が分かれていれば別々に考える。込み運用になれば融合も考えていく。ダイ改に合わせて各支社内で提案することになる。

◎ ワンマン運転・ドライバレス運転

組合 ワンマン運転拡大を考えているのか。
会社 ドライバレス運転もそうだが技術革新が必要だ。できしだい提案する。具体的にどの線区でいつからかは示せる段階ではない。中長編成のワンマンについては、基本的に全扉開扉のホームドアを前提に検討している。
組合 実証実験が終わって、20年度からワンマン運転拡大と報道されている。水戸支社や仙台支社は車両も作ってある。
会社 実施前には提案する。それまでに車両改造や走行試験などを行うことは必要だ。
組合 現在は地方でワンマンが多いが、今後も地方で拡大するということか。
会社 ワンマン運転やドライバレス運転は、首都圏を含めて利用状況を見ながら検討する。
組合 ドライバレス運転の対象はどの線区か。
会社 すべての線区を対象に検証していく。
組合 ドライバレス運転を導入した場合、運転士や車掌の業務をなくそうとしているのか。
会社 それは法律次第で、国とのやり取りが必要だ。会社だけで決めることはできない。
組合 運転士、車掌を10年でたらい回しする制度には反対だ。安全にかかわる。撤回を求める。
会社 20年4月1日から運用を開始する考えだ。


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2019年6月7日金曜日

日刊動労千葉 第8634号

鉄道労組ソウル地方本部長来る!
6・9国鉄集会へ総結集を!

外注化・分社化・転籍攻撃粉砕!

 5月10日、東京高裁による、動労総連合出向無効確認裁判における外注化・出向命令容認の不当判決を徹底弾劾する!
「教育」「技術継承」の相手さえいない職場の現実。地裁での結審後に会社が提案・実施したエルダー社員の本体配置で、「雇用の場の確保」という外注化の名目は完全に崩れている。これらをすべて無視し、「出向命令の目的、必要性は失われない」と事実を調べもせずに実態からかけ離れた、結論ありきの判断を行った。
 出向命令には正当な理由や権利を守る規定、出向期間などの要件がある。この判決は、会社の思うままに出向させることを認めるものだ。

1047名解雇撤回!

 千葉県労働委員会による、国鉄1047名解雇撤回・団交開催の申し立て却下(5月14日・23日送達)を徹底弾劾する。
「解雇は30年前のことだから却下」「JRは使用者ではない」と結論ありきの決定を行った。しかも、「設立委員会の不当労働行為を疑わせるような証拠はない」の一言で済ませ、JR不採用基準が不当労働行為だと最高裁で確定したことを認めないのである。設立委員会に何の責任もないというのだ。
 明らかに「1047名解雇撤回闘争を終わらせろ」という国家意思に貫かれた攻撃だ。

闘いの本番はこれからだ!

 何より、第3の分割・民営化との闘いはこれからが本番だ。JR東日本は、「運転士・車掌廃止」提案を切っ先にして、鉄道業務すべてを別会社化する攻撃をかけてきている。
 JR貨物は、4月からの「新人事・賃金制度」において、全面的な評価制度を導入した。評価されなければ基本給は19万円で頭打ちとなり、年齢別による保障基本給も45歳以上で21万円というものだ。
6、・9集会には、韓国からファンサンギル鉄道労組ソウル地方本部長ら3名が参加する。固くスクラムを組み、6・9集会を成功させ、闘う鉄道労働者の心意気を天下に示そう!
 外注化・分社化・転籍攻撃粉砕!1047名解雇撤回!組織拡大を実現し、第3の分割・民営化攻撃と全力で闘いぬこう!
 6・9国鉄闘争全国集会に総結集を!


https://doro-chiba.org/nikkan_tag/8634/

闘いなくして安全なし No.214

http://www.doro-chiba.org/ga/tn214.pdf


シーサイドライン
自動運転で逆走し衝突
JRで起きれば大事故になる

 6月1日、横浜市のシーサイドラインで無人運転の列車が逆走して車止めに衝突し、乗客約50人のうち重傷6人など14人が負傷しま
した。車両側の自動列車運転装置(ATO)の不具合が疑われていますが、詳しい原因はわかっていません。
 緊急時にブレーキをかけるATCは逆走を想定しておらず作動しませんでした。乗務員なら緊急ブレーキをかけられたはずですが、無人の列車は加速しながら衝突。運転指令所が異常を把握したのは衝突後でした。

他の無人運転路線でも事故

 93年には大阪市で無人運転の列車が駅で減速せずに60㍍暴走して車止めに衝突。乗客約210人が負傷しました。
 ブレーキ関係の機械的不具合と推定されましたが、原因は特定できま せんでした。
 運行再開は1カ月半後で、その後約6年にわたって有人運転が継続されました。06年には、東京都・ゆりかもめの車両が車輪脱落事故を起こしています。
 今回の事故は折り返し駅で起きました。途中駅よりシステム上の段取りが多く、その中でトラブルが起きたことも疑われています。
 しかし、シーサイドラインは駅数14駅、路線長10・8㌔、線状のごくシンプルな路線です。車両はゴムタイヤで最高速度60㌔と低速です。それでも逆走という安全の根幹を揺るがす事故が起きました。
 JR東が自動運転試験を行った山手線でも、これらの路線よりはるかに複雑で、列車本数も比べ物になりません。何より1日で数百万人という膨大な乗客がいます。事故原因が特定できない中、山手線で一つでも同じ事故が起きれば、大惨事になりかねません。

「運転士・車掌廃止」阻止しよう!

 毎日、乗客の命を預かって乗務しているのは現場の乗務員です。運転士・車掌という職名には、乗客の命と鉄道の安全を守ってきた歴史と誇りが込められています。「自動運転」を口実に、それを踏みにじるなど絶対に許せません。すべての仲間は職場から「運転士・車掌廃止」反対の声をあげよう。動労千葉とともに職場に闘う労働組合を甦らせよう。

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2019年6月6日木曜日

外注化阻止ニュース 第428号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka428.pdf


横浜シーサイドライン
無人運転で逆走し衝突
山手線で同様の事故が起きれば大惨事に

 横浜市のシーサイドラインで6月1日、無人運転の列車が逆走して車止めに衝突し、乗客約50人のうち重傷6人など14人が負傷しました。車両側の自動列車運転装置(ATO)の不具合が疑われていますが、詳しい原因はわかっていません。
 緊急時にブレーキをかけるATCは逆走を想定しておらず作動しませんでした。乗務員が乗っていれば緊急ブレーキをかけたはずですが、無人の列車は壁に向かって加速しながら衝突したのです。運転指令所が異常を把握したのは衝突後でした。

他の無人運転路線でも事故

 93年には大阪市で無人運転の列車が駅で減速せずに60㍍暴走して車止めに衝突。乗客約210人が負傷した時も、結局、原因は特定できず、その後約6年にわたって有人運転が継続されました。
 06年には、東京都・ゆりかもめの車両が車輪脱落事故を起こして立ち往生し、乗務員がいないため車内放送だけで乗客は長時間放置されました。昨冬には都内18㌢の積雪で坂道を上れず立ち往生したこともありました。
 今回の事故は折り返し駅で起きました。途中駅よりシステム上の段取りも多く、その中でトラブルが起きたことも疑われています。
 とはいえシーサイドラインは駅数わずか14駅、路線長10・8㌔、線状のごくシンプルな路線です。車両はゴムタイヤで最高速度60㌔と低速です。それでも逆走という安全の根幹を揺るがす事故が起きたのです。
 JR東日本が年末年始に自動運転試験を行った山手線は、これらの路線と比べて桁外れに複雑で、列車本数も比較になりません。1日で数百万人という膨大な乗客が乗降するのです。
 仮に山手線で同じ事故が1つでも起きれば、
大惨事になりかねません。

運転士・車掌廃止を阻止しよう
 毎日、乗客の命を預かって乗務しているのは現場の乗務員です。運転士・車掌という職名には、乗客の命と鉄道の安全を守ってきた歴史と誇りが込められています。「自動運転」を口実に、それを踏みにじるなど絶対に許せません。
 職場から「運転士・車掌廃止」反対の声をあげよう。動労千葉とともに職場に闘う労働組合を甦らせよう。

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2019年6月5日水曜日

星野文昭さん葬儀

星野文昭さん逝去
星野さんの遺志つぎ闘う!


訃  報
夫 星 野 文 昭 儀
去る5月30日 享年73 にて死去いたしました
ここに生前のご厚誼を深く感謝し謹んでご通知申し上げます
なお 通夜並びに葬儀告別式は下記の通り執り行います
喪 主 星 野 暁 子
通   夜 6月7日(金) 午後6時~7時
葬儀告別式 6月8日(土) 午前10時30分~12時
場   所  光 明 院 観音ホール
住所 東京都杉並区上荻2-1-3
問い合わせ 有限会社清 和  電話 03-5318-2798


地  図

2019年6月4日火曜日

日刊動労千葉 第8633号

5/18~20オキナワ闘争
沖縄の闘いとともに
辺野古新基地建設を阻止しよう!

https://doro-chiba.org/nikkan_tag/8633/

 5月18日~20日、沖縄闘争に千葉運転区支部から関本部執行委員、木更津支部から花崎支部長、堀内組合員が参加しました。
 18日には、国際通りデモ、「復帰」47年沖縄集会に参加しました。米軍機部品が落下した緑が丘保育園の方々、沖縄・読谷村で生まれ育った糸数慶子参議院議員から講演がありました。講演では、「子供を守りたい」「基地はいらない」という切実な思いや、命を踏みにじり、土砂投入を強行する安倍政権への怒りがあふれていました。
 19日は、県民大会と「オキナワとヒロシマを結ぶ全国青年労働者交流集会」に参加。20日には辺野古基地建設の工事用ゲート前での座り込みを行い、全国の仲間と共に午前中の搬入を阻止しました。

https://doro-chiba.org/nikkan_tag/8633/

辺野古への搬入を阻止した
関 和幸 本部執行委員


 最終日は辺野古ゲート前の座り込みに参加しました。今は1日3回、土砂などの搬入がダンプカーで行われているそうですが、朝の搬入を阻止しました。200名を超える座り込みで機動隊も排除を諦めて、数回にわたって100台近くのダンプカーが目の前で来ては帰っていった。雨の降る中でしたが、あれだけあっさり帰っていくと気分がいいですね。
 2日目の県民集会は本当に暑い中での集会でした。しかし、みんな毅然と最後まで参加していた。基地を止めようという本当に真剣な思いが伝わってきました。その後の青年集会では、若い人たちが職場で闘うために懸命に議論していました。こうやって頑張っているんだなという姿を目の当たりにして、元気をもらいました。

https://doro-chiba.org/nikkan_tag/8633/

他人事と思えない 全土から基地なくす闘いを
花崎 薫 木更津支部長


 一番印象に残ったのは、1日目の集会での緑が丘保育園の方々の発言でした。保育園に米軍機の部品が落ちてきた。自分の子や孫がいるところだったらと思うと、他人事だとは思えない。小学校にはあんな大きな窓枠が落ちてきた。それなのに、防衛省や国の対応は本当に不誠実だ。飛行ルートを変更したというが、今も子供が遊んでいる上空をヘリや戦闘機が飛んでいる。風で仕方がないなんて嘘まで言っている。本当におかしいし、腹が立つ。未来がある子供がいる場所だ。子供たちの命はそんなに軽いのか? 重いもののはずだ。
 「基地の近くで生活する方が悪い」というがそこで生まれてそこで生活することは当たり前だ。内房線や外房線の現状とも重なって見える。田舎で生活することは悪いことなのか。国は勝手だ。
 子供の命を守る闘いをしなければいけない。改憲を阻止して、沖縄から、全土から基地をなくす闘いをしなければいけない。それを沖縄に行って肌で感じてきました。


https://doro-chiba.org/nikkan_tag/8633/





国鉄闘争 全国運動6・9全国集会へ

韓国・鉄道労組ソウル地方本部本部長らが
発言します

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2019年6月2日日曜日

日刊動労千葉 第8632号

第32回動労千葉OB会総会開催
内房線と地域を守る会第3回総会

着実な前進を基礎に新たな歩みへ

第32回動労千葉OB会総会開催

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  5月19日、第32回動労千葉OB会総会がDC会館において開催され、支部、家族会も含め40名を越える盛況な総会となった。
 座長の錦織さん(銚子支部出身)の開会あいさつで始まり、永田会長は「今の矢継ぎ早なJRの攻撃に対して、鉄道を守るためにも動労千葉が闘う必要がある。動労千葉に入って闘おうと訴えていくためにOBもぜひ協力をお願いしたい。」と挨拶で訴えた。
 本部から田中委員長が「組合結成40周年を盛大に開催し、新たな一歩を踏み出すことができた。3月ダイ改以降、朝夕は運転士でない者が運転し、また今、運転士、車掌の職名をなくすという提案がされ、これから一般採用も現場の仕事はJRは採用しないという。
 政府は今、70歳まで働かせる方針を閣議決定した。年金も出ず、働かざるを得なくなっていく。改憲攻撃も激しくなっている。労働組合が本当に闘わなければならないときだ」と訴えた。
 布施事務長より「総会、懇談会を軸に動労千葉の各集会や内・外房切り捨て反対の取り組みなどOB会も積極的にとりくみ、会費徴収も当初目標を達成するなど着実な前進をかちとってきた。動労千葉の闘いは高齢者・弱者切り捨てを許さない闘いでもある。これからも共に活動していこう」と方針案が提起された。君塚事務次長より予算案が提案され、全員の一致で一年間の方針・予算が採択された。
 役員らと参加した山田家族会会長、新役員となった山口さん(千葉転支部出身)から挨拶を受けた後、林さんの乾杯の音頭で第二部の懇親会に入り、大いに盛り上がった。

内房線と地域を守る会 第3回総会開かれる

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 「内房線と地域を守る会」は5月19日、館山市の南総文化ホールで第3回総会を開催し、会員の地域住民、組合員、OBなど70名が参加し、JR東日本に対し、運行ダイヤの増強など具体的な改善を求める活動方針を決定した。
 来賓として外房線と地域を守る会、館山商工会議所青年部、青木愛参議院議員がかけつけた。
 2018年度の活動では、館山地域を中心とした高校生アンケート、外房線と地域を守る会との共同で国交省やJR千葉支社への要望書や署名の提出を行い、さらに久留里線や内房線・外房線に実際に乗車して実態調査や交流を行うなど、地域に根ざした活動を行ってきた。
 その中で、県立安房拓心高校の生徒アンケートにふまえ、高校最寄りの南三原駅での定期券に対応した券売機の交換や駅員配置時間の変更を実現するなど、大きな成果を上げてきた。
 一方、JR東日本は2020年度からワンマン運転の拡大を表明している。総会では、2019年度活動方針として、「JRに対する要請行動を行うとともに、定期的に協議を行う場をもうけるよう働きかけを行う」「ワンマン運転導入拡大の反対」「館山から千葉の直通列車の増発要求」「会員拡大」などの具体的取り組みを決定した。

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