2021年8月28日土曜日

日刊動労千葉 第8996号

俺たちの誇りと怒り
2021 定期大会・貨物の課題 


 中央西線が分断された!  

大雨で被災の中央西線、9月3日から全線再開


 8月12日以降の西日本地区を中心とする大雨の影響により、中央西線(名古屋~塩尻)が土砂流入による設備等の損傷により寸断されている(9月3日運転再開予定)。 

 中央西線から南松本へのタンク車がストップしたため、今、救済のために千葉・横浜方面から中央東線を経て南松本駅に向かう臨時列車が運行されている。 

 国鉄からJRになっても、貨物列車は重要な「ライフライン(生活に必須な=命綱)」だ。コロナ禍の中でにわかに注目されている、「エッセンシャルワーク(日常生活を維持していくための必要不可欠な労働)」そのものだ。 

 いつまで続く差別賃金  

 それなのに、だ。夏の猛暑、全機関車への冷房の完備。規程類を詰め込んだ、10キロを超える重い乗務カバンの解消・・シニアの労働力をたよりにし、つかうのであれば、高年齢労働者に対する特別な対策の確立が必要なはずだ。 

 一番みんなが許せないのが、シニア社員の基本給差別だ。千葉県は基本給表の3番目にランクされ、東京都の基本給から3万円も低い。 

 60歳定年退職後の再雇用制度が始まった当時は、「就業場所の地域別賃金等を勘案し、実際支給される賃金としての賃金水準を設ける」とされたが、それから20年以上も経つ。地域別賃金を認めるわけではないが、千葉県のランクが低いのはあきらかにおかしい。  

 安心して働き続けるために  

梶ヶ谷支部長は、千葉機関区は30年以上も新規採用の運転士を配置しなかった為、この2年ほどの間にほとんどの運転士が定年退職を迎える深刻な事態に直面しています。 

千葉における貨物輸送はライフラインを守るという石油輸送の重要な拠点です。会社はその将来展望を明確にしていません。 

定年再雇用(シニア社員)となっても降りるところがなく、本線運転士を続けなければならないのが現実です。本線運転士の高齢者対策の確立はまったなしです。定年延長と65歳まで安心して働き続けることができる労働条件確立に向けて全力で闘います」と決意を表明しています 

 定期大会に向かう過程で、安心・安全に働ける労働条件をどうやって確立していくのか、真剣に議論し、闘う方針を確立しよう! 大会の成功をかちとろう! 

 

1.シニアの基本賃金格差の解消  

2.新規採用の運転士の配置  

3.千葉機関区の将来展望の明確化  

4.本線運転士の高齢者対策の確立 


2021年8月27日金曜日

外注化阻止ニュース 第543号


「融合化」提案の背後で進む
鉄道業務外注化攻撃の破綻

 JR東日本が進める「融合化」提案は「すべての現業職の職名廃止」「乗務員と駅業務、店舗、除草・除雪、支社業務等を融合する」という極端なものです。最大の狙いは、鉄道業務の外注化・分社化、そして大合理化です。

攻撃の核心部分が破綻している

 しかし、その背後では、こうした攻撃の核心である外注化の全面的な崩壊が進んでいます。
 JR千葉鉄道サービス(CTS)では検修・構内業務で採用したプロパー社員の3割以上が退職しています。休日勤務が毎月何十日も発生する状況が何か月も続きました。水戸のMTSでは「(茨城県北西部の)大子に異動なら辞める」と言われる状況で、いまだに大子事業所にプロパー社員は一人もいません。
 プロパー社員に「将来展望が見えない」と言われる職場状況に加えて、今後エルダー社員が続々と65歳を迎えます。これは、別会社化の一歩手前まで外注化が進む駅や保線、電力なども同じです。外注化で労働条件を解体したことで、全系統で必要な労働者を確保できなくなっているのです。
 千葉支社は駅要員を一挙に46人も削減する提案を行いました。破綻した現実をつくろうため、要員削減で数合わせをしているのです。

職場に闘う労働組合を

 「融合化」提案の先にあるのは、さらなる安全と技術継承の破綻――鉄道崩壊です。
 攻撃は矛盾だらけです。会社自身も確信を持てないまま突き進んでいるのです。それは「水平分業」を掲げながら、最終的なゴールを示すこともできないことにも表れています。
 団結した職場からの闘いがあれば、攻撃を打ち破ることができます。動労千葉とともに職場から声をあげよう。

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2021年8月26日木曜日

闘いなくして安全なし No.318


「融合化」提案の背後で
進む外注化攻撃の破綻

 JR東日本が進める「融合化」提案は「すべての現業職の職名廃止」「乗務員と駅業務、店舗、除草・除雪、支社業務等を融合する」というあまりに極端なものです。最大の狙いは、乗務員を含めた全鉄道業務の外注化・分社化です。

攻撃の核心部分が破綻している


 しかし、その背後で攻撃の核心である外注化の全面的な崩壊が進行しています。
 CTSでは検修・構内業務で採用したプロパー社員の3割以上が退職しています。休日勤務が毎月何十日も発生する状況が何ヶ月も続きました。水戸のMTSでは「大子に異動なら辞める」という状況で、いまだに大子の事業所にプロパー社員は一人もいません。
 プロパー社員に「将来展望が見えない」といわれる職場状況の上に、今後エルダー社員が続々と65歳を迎えます。業務継続そのものが完全に破綻しようとしているのです。
 これは「別会社化1歩手前」まで外注化が進む駅や保線、電力なども同じです。外注化で労働条件を解体したことで、全系統で必要な労働者を確保できなくなっているのです。
 千葉支社は駅要員を一挙に46名も削減する提案を行いました。破綻した現実をつくろうため、ただ要員削減で数を合わせています。

攻撃は打ち破れるー職場に闘う労働組合を

 「融合化」提案の先にあるのは、さらなる安全と技術継承の破綻―「鉄道崩壊」です。攻撃は矛盾だらけです。会社自身、何も確信を持てないまま突き進んでいるのです。「水平分業」を掲げながら、最終的なゴールを示すこともできないことにも表れています。
 だからこそ、団結した職場からの闘いがあれば、攻撃を打ち破ることができます。動労千葉とともに職場から声をあげよう。

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2021年8月24日火曜日

日刊動労千葉 第8995号

「融合化」提案の背後で進む
外注化攻撃の破綻

攻撃は打ち破れる!今こそ闘おう

JR東日本が進める「融合化」提案は、「すべての現業職の職名廃止」「乗務員と駅業務、店舗、除草・除雪、支社業務などを融合する」というものだ。それはかつて東日本が行った営業所(特定線区を一元管理する現業機関)施策や、JR西日本、北海道の業務融合など、ローカル線を中心としたものとは別物だ。元々業務量の多い首都圏まで含めて業務融合と職名廃止を行うという、これまでとまったく質の違う攻撃だ。

攻撃の核心は分社化・転籍

最大の狙いは、すべての鉄道現業部門をJRから切り離して外注化し、分社化・転籍へと労働者を追いやっていくことだ。

だが、そもそも会社は「水平分業」を打ち出しながら、その最終的なゴールの姿を未だに明らかにしていない。なぜ明らかにできないのか? それは、背後で外注化攻撃の全面的な崩壊が進行しているからだ。

CTSでは検修・構内業務のために採用したプロパー社員の3割以上が退職している。幕張事業所では、休日勤務が毎月何十日も発生する状況が何ヶ月も続かざるを得なかった。プロパー社員に「将来展望が見えない」といわれる職場状況は何一つ改善していない上に、今後エルダー社員が続々と65歳を迎えていく。業務継続そのものが完全に破綻しようとしている。

水戸のMTSではいまだに大子の事業所にプロパー社員が一人もいない。勝田などで養成しても、「大子に異動なら辞める」という状況だからだ。賃金も安く福利厚生もまともにない中で、アパートを新たに借りたりしてまで異動しようという人はいないということだ。

外注化が「別会社化一歩手前」まで進む駅や保線、電力などでも状況は同じだ。「要員対策で駅の改札窓口を閉めてしまう」ということまで行われている。

JR北海道は新卒採用約270人に対して20年度の中途退職者が過去最高の183人だ。しかも、退職者の9割が10~30代の若手という崩壊的状況だ。

だが、これは北海道だけの問題ではない。JR東日本も外注化で労働条件を解体した結果、全系統で必要要員が確保できなくなっている。このまま突き進めば技術継承の破綻と安全崩壊―「鉄道崩壊」まで行き着くことは間違いない。

さらなる破綻へ突き進むJR

会社はこの外注化の破綻の中で、「融合化」提案とさらなる合理化へと突き進んでいる。

駅業務については、「車いす案内の削減」「出改札、輸送業務等の縮小」「常に改札窓口に立っている状態を減らす」「駅社員がホームにいない仕組みを構築」と公然と打ち出している。千葉支社は7月9日、駅要員を一挙に46名も削減する大合理化提案を行っている。

今月には、仕業検査の周期を6日から9日に延伸すると打ち出されている。来年3月ダイ改に合わせて派出廃止や検修部門の大合理化も狙っているということだ。

だが、外注化の破綻した現実をつくろうために、ただ要員削減で数を合わせるような施策に先はない。さらに全面的な崩壊を招くだけだ。

今こそ職場から闘いにたとう!

攻撃は矛盾だらけだ。会社自身、何も確信を持てないまま突き進んでいる。だからこそ、団結した職場からの闘いがあれば、攻撃を打ち破ることは必ずできる。

すべてのJR・CTSの仲間に訴える。今こそ職場に闘う労働組合を! 動労千葉に結集し、ともに闘いにたちあがろう。

 

実行委員会ニュース 2021年08月23日(第1号)


11・7組織化に全力でのりだそう
8/20組織化に向け会議開催


11月集会運動スタート ー 関生支援・改憲阻止
これまでの枠こえた組織化に挑戦を

 7月31日の第1回実行委員会で2021年11・7集会運動がスタートしました。呼びかけ文、賛同用紙、第1次チラシが完成しました。特設ページからダウンロードできます。職場や地域での活用をお願いいたします。

***

 8月20日、交流センターを中心にした有志で組織化に向けた会議を開催しました。「社民党分裂」という労働者・改憲阻止運動の危機は、これに抗して闘おうという機運も生み出しています。「関生弾圧を許すな」「改憲を阻止しよう」の訴えは広い共感と新たなつながりをうんでいます。
 また、オリパラ観戦への学校動員には、自治体労働者や教育労働者の多くが危機感をもっています。東京で「観戦中止」が決まった地区では、「あなたたちが動いてくれたおかげだ」という声も寄せられています。
 「東京入院1割満たず」と報じられる医療現場の現実。〝土曜休配〟〝感染者が続出しながら検査さえしない〟という郵政職場の破綻。新自由主義の矛盾が職場・地域で激しくあらわになっています。私たちの構えと構想次第で闘いを広げられる情勢です。

***

 とくに東京・首都圏について、各労組や様々な運動団体の運営委員会、執行委員会等で議論できる時間をぜひ作ってください。動労千葉(doro-chiba@doro-chiba.org)まで集中していただければ、事務局や動労千葉から直接訴えに行きたいと考えています。
 11・7への広範な結集と闘う労働運動再生を実現する可能性が生まれています。これまでの枠を超えて関生支援ー「棘2」上映会や改憲阻止などを訴え、11・7の大結集を実現しよう。


◯特設ページ https://doro-chiba@doro-chiba.org/page-19246/
◯twitter https://twitter.com/NovWorkersRally/

ニュースへのリンク(仮)

 

2021年8月22日日曜日

2021年8月21日土曜日

日刊動労千葉 第8994号

戦後76年、反戦・反核の誓い新たに
8・6ヒロシマ大行動
8・15労働者市民のつどい

8・6ヒロシマ

 

「核と戦争を二度と繰り返させない! この決意で私たちはここに集まりました。かつてない改憲と核戦争の危機のなか、これと真っ向から闘う8月6日となりました。『過ちは繰り返しませぬから』ーこのヒロシマの誓いを今こそ私たちが体現するべき時です。『改憲・戦争絶対反対、菅打倒』の行動をたたかい抜きましょう!」(被爆76周年 ヒロシマアピール)。
「私たち99%の未来をつくる反戦・反核・反被ばくー8・6ヒロシマ大行動」に、中村仁書記次長を団長に、動労千葉は4名の派遣団で参加してきました。
広島の仲間たちは、「厳粛な平和記念式典」を条例化したデモや集会の禁圧に対し、「菅政権をここヒロシマの怒りで打倒しよう」と、右翼の集会破壊に対しても創意工夫あふれる闘いで、これを見事に打ち砕きました。被爆者の闘いを継承し、新たな反戦・反核闘争を、ともに闘います!

 

8・15労働者市民のつどい

「たおせ! 資本主義 踏み出そう 次へ!」8・15労働者市民のつどい2021が赤羽会館において開催されました。
オープニングはカンカラ演歌師(庶民の生活の苦しさ、うわついた世相への反発、勝手をする政治への怒りを、カンカラで作った三線・沖縄の三弦楽器で歌う)の岡大介さん、主催者挨拶を動労千葉顧問弁護団長の葉山岳夫先生、資本主義の限界を説き30万部を終えるベストセラーとなった『人新世の「資本論」』の著者の斎藤幸平さんによる「資本主義の終焉と私たちの未来」と題したオンライン講演が行われました。
実行委員会から森川文人弁護士が「今日は8月15日、特別な日です・・自分たちの力を自覚して、力関係を変えていきましょう。『みんなで力をあせてやる』ということですが、『皆でやる』ということは当然、『自分もやる』ということです。諦めないということは、すごく大変なことです。けれど、私たちは一人ではない。皆で、乗り越えましょう!」と明るくアピール。
松本ヒロさんの「テレビでは会えない!?」という菅政権批判コントがおおいに会場を沸かし、闘いの現場から、動労千葉・関委員長、自治体労働者、改憲・戦争阻止!大行進・神奈川、学生などが11月集会へ向けた熱い決意を表明しました。また牛久入管収容所問題を考える会の田中喜美子さんが入管によるウィシュマさん虐殺を弾劾しました。
熱い夏8月は、反戦・反核の誓いをあらたにします。

斎藤幸平さん (コロナ禍でオンライン講演となった)


動労千葉を支援する会ニュース 360号


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2021年8月19日木曜日

外注化阻止ニュース 第542号


CTS木更津事業所3人が陽性・JR渋谷駅員12人感染発表
いまだに検温も検査もしない!?
感染拡大はJR・CTSの責任だ!

 CTS木更津事業所で3人が相次いでコロナ陽性となっています。他職場でも濃厚接触者が出ています。8月13日にはJR渋谷駅員12人が感染したと発表されました。

会社が感染拡大させたも同然

 JR・CTSは一貫して出勤時の検温さえ行わない驚くべき対応を続けています。PCR検査も、保健所が濃厚接触者としなければ、会社の責任で受けさせようとはしません。
 他の企業では、「毎月、全職員にPCR検査」「陽性者が出た職場全員のPCR検査」などの対応も行われています。しかし、JRはひたすら感染を隠そうとして、いまだに検温さえ「自己申告」です。
 JRはグループ内に病院も持っています。対策する気になれば体調管理も検査も行うことができます。つまり、陽性者が見つかると仕事に穴が開くから、あえて検温も検査もしないのです。どこまで現場で働く労働者の命を軽んじるのか!
 動労千葉は何度も検査や検温の徹底と十分な要員確保を訴えてきました。しかし、感染対策より要員とコストの削減を優先したのです。会社が感染拡大させたも同然です。
 職場で感染が拡大している以上、労災にあたるのは明らかです。治療費や欠勤時の賃金補償は当然です。

真剣な感染対策の徹底を

 五輪強行で感染が爆発的に増加しています。また、新たな変異株「ラムダ株」は7月23日に国内感染が確認されながら発表まで2週間以上かかりました。「五輪後に発表する計画だった」と報じられています。8月13日には感染者が五輪関係者であることも明らかになりました。
 「命より五輪」「感染対策より要員削減」という会社の姿勢を許すことはできません。JR・CTSはこれ以上、感染拡大させないためにも検査・検温を徹底すべきです。



CTS木更津3人が相次ぎコロナ陽性に

①8月2日の日勤退勤後、体調不良に。翌3日に病院に行ったところ、陽性と判明。
②8月冒頭から体調不良が続き、欠勤もあった。7日に病院に行き、10日に陽性と判明。
③8月7日の夜勤に出勤後、勤務中に体調不良で動けなくなった。同日に勤務だった別の組合員が発見し、体温を測ると38度を超える高熱だった。管理者に連絡して早退させた。9日に陽性と判明。

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2021年8月18日水曜日

日刊動労千葉 第8993号

始まった新自由主義の大崩壊
時代は動き出した!
今こそ新自由主義を終わらせる
労働運動の再生を!


11月労働者集会へ全力で闘おう!

新自由主義の大崩壊が始まっている。われわれの努力次第で労働運動を甦らせることができる時代が到来した。今こそ新自由主義を終わらせる労働運動の再生を!

始まりは第二次臨時行政調査会

日本における新自由主義攻撃は国鉄分割・民営化によって本格的に開始された。この国鉄分割・民営化も、現在の医療崩壊に至る攻撃も、始まりは1981年、中曽根が行政庁長官の時代に設置された、第二次臨時行政調査会だ。「3K(国鉄、健康保険、米)が国を滅ぼす」という掛け声の下に攻撃は進められた。中曽根はこれを「静かなる革命だ」と言い、分割・民営化で20万人以上の国鉄労働者が職場を追われた。

そうした過程を経て、新自由主義は社会全体を飲み込んでいった。労働者を痛めつけ、社会を破壊して暴れまわった。国家・地方公務員は半減し、2100万人が非正規に突き落とされた。しかし、新自由主義は自ら矛盾を生み出し、完全に行き詰っている。

新自由主義の破綻が明らかに

そこにコロナ禍が襲い、新自由主義の破綻を誰の目にも明らかにした。

何より医療の崩壊だ。全国に9700床確保されていた感染症病床は1700まで激減し、825箇所あった保健所は472箇所に削減されてきた。医療従事者はコロナ以前から徹底した要員削減、過労死ライン以上の労働時間などの中におかれてきた。政府は全国424の公立・公的病院の統廃合を掲げ、民営化を推し進めた。その結果、コロナ禍で「入院率1割」という状況にまで陥ったのだ。

だが医療崩壊をもたらした構造を改めるどころか、さらなる民営化と病院統廃合、医療従事者の〝戦時徴用〟を進めようとしている。

郵政は今年10月から土曜配達を休止すると発表した。それに伴い深夜勤が廃止される。夜中一睡もさせずに働かせる深夜勤は、郵政合理化の決定打だった。その結果増えた非正規労働者は、深夜勤があってはじめて生活できる状態に置かれた。それを廃止するということは、郵政の6割を占める非正規労働者の生活が成り立たなくなるということだ。

09年に始まった教員の免許更新制度は廃止されようとしている。これは教育労働者を支配する武器だった。しかし、こうしたことを通して現場を徹底して攻撃した結果、あまりの過重労働の中で教員のなり手がいなくなる事態を生み出した。廃止せざるを得なくなったが、廃止したからといって教員のなり手が集まるわけではない。

新自由主義の核心として行われた攻撃が次々に破綻している。すべてが崩れ落ち、新しいものを作るほかないところに来ている。

そして、こうした危機は国家主義と大軍拡、戦争の危機を深めている。それは日米首脳会談を契機に、「台湾有事」での安保戦争法発動のシナリオを描くなど、決定的にエスカレートしている。

分割・民営化体制の崩壊

JRで起きていることも、30数年に及ぶ分割・民営化体制の全面的な崩壊だ。北海道では、赤羽国交大臣が視察に行って、「本州とは全く状況が違う」「JR北海道の支援はローカルルールを考えなければいけない」と発言している。本来なら東京で記者会見を開いて発表すべき内容だが、あえて「視察」という形にしたのは政治問題にしないためだ。

すべてを切り捨てていきながら、地域の怒りを前に潰すに潰せない。民営化体制の破綻を認めるわけにもいかない。分割・民営化体制が、それほどの危機を迎えているということだ。JR東日本の「融合化」提案も、この破綻をもたらした新自由主義を、さらにエスカレートさせて突き進もうというものだ。

労働運動再生の新たな出発点

だが、われわれの足元でこの破綻・崩壊が進んでいるということは、われわれの闘いが時代を動かす可能性を持つ情勢になったということだ。11・7労働者総決起集会を労働運動再生の新たな出発点としてかちとろう。集会の成功に向けて全力で闘おう。

11・7全国労働者総決起集会ー改憲・戦争阻止!1万人大行進
2021年11月7日(日) 正午
東京・日比谷野外音楽堂
 

闘いなくして安全なし No.317


CTS木更津事業所3名が陽性・JR渋谷駅員12人感染発表
いまだに検温も検査もしない?
感染拡大はJR・CTSの責任だ!

 CTS木更津事業所で3名が相次いでコロナ陽性となっています。他にも職場で濃厚接触者がでています。また、8月13日にはJR渋谷駅員12人が感染したと発表されました。

会社が感染拡大させたも同然

 JR・CTSは一貫して出勤時の検温さえ行わない驚くべき対応を続けています。PCR検査も、保健所が濃厚接触者としなければ、会社の責任で受けさせようとはしません。
 他の企業では、「毎月、全職員にPCR検査」「陽性者が出た職場全員のPCR検査」などの対応も行われています。しかし、JRはひたすら感染を隠そうとして、いまだに検温さえ「自己申告」です。
 JRはグループ内に病院も持っています。対策する気になれば体調管理も検査も行うことができます。つまり、〝陽性者が見つかると仕事に穴が開くから、あえて検温も検査もしない〟のです。どこまで現場で働く労働者の命を軽んじるのか!
 動労千葉は何度も検査や検温の徹底と、十分な要員確保を訴えてきました。しかし、感染対策より、要員とコストの削減を優先したのです。会社が感染拡大させたも同然です。
 職場で感染が拡大している以上、労災にあたるのは明らかです。治療費や欠勤時の賃金補償が行われるのは当然です。

真剣な感染対策の徹底を

 オリンピック強行で予想された通りに感染が爆発的に増加しています。また、新たな変異株「ラムダ株」は7月23日に国内感染が確認されながら、発表まで2週間以上かかりました。「五輪後に発表する計画だった」と報じられています。8月13日には感染者が五輪関係者であることも明らかになりました。
 「命より五輪」「感染対策より要員削減」というあり方を許すことはできません。JR・CTSはこれ以上、感染拡大させないためにも検査・検温を徹底すべきです。


CTS木更津3人が相次ぎコロナ陽性に

①8月2日の日勤退勤後、体調不良に。翌3日に病院に行ったところ、陽性と判明。
②8月冒頭から体調不良が続き、欠勤もあった。7日に病院に行き、10日に陽性と判明。
③8月7日の夜勤に出勤後、勤務中に体調不良で動けなくなった。同日に勤務だった別の組合員が発見し、体温を測ると38度を超える高熱だった。管理者に連絡して早退させた。9日に陽性と判明。

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2021年8月15日日曜日

11・7全国労働者集会
改憲阻止!1万人大行進


闘う労働組合の全国ネットワークをつくろう!

11・7全国労働者集会
改憲阻止!1万人大行進


2021年11月7日(日)正午~3時からデモ行進
東京・日比谷野外音楽堂

新自由主義を終わらせる労働運動の再生を!
国鉄分割・民営化型大攻撃―関西生コン支部弾圧粉砕!
改憲・戦争阻止!
菅政権を倒そう!

 「闘う労働組合の全国ネットワークをつくろう」と呼びかけて始まった11月労働者集会は今年で24回目を迎えます。
 コロナ禍は、40年余りにわたって吹き荒れた新自由主義攻撃の〝闇〟を明るみに引き出しました。医療崩壊、社会的格差の拡大、激増した非正規職労働者、貧困の連鎖、倒産と失業、自死に追い込まれていく女性の現実……。国家主義と戦争の足音が不気味に高まっています。他方で誰もが「こんなことはもう沢山だ!」と感じ、その怒りを行動に移そうとしています。世界中で闘いの炎が燃え上がり、歴史は動こうとしています。時代が動くときがきました。私たちは新自由主義を終わらせる労働運動の再生をめざして11・7労働者集会を呼びかけます。
 今ほど闘う労働組合が求められているときはありません。力を合わせて労働運動を甦らせよう。新自由主義を終わらせよう。11・7日比谷野外音楽堂へ、ぜひとも多くの仲間たちの結集を訴えます。

(呼びかけ)
◉全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部
◉全国金属機械労働組合港合同
◉国鉄千葉動力車労働組合
◉国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回闘争を支援する全国運動
◉改憲・戦争阻止!大行進

ビラへのリンク

11・7全国労働者総決起集会
改憲阻止!1万人大行進への賛同と参加のお願い

闘う労働組合の全国ネットワークをつくろう!
新自由主義を終わらせる労働運動の再生を!
国鉄分割・民営化型大攻撃―関西生コン支部弾圧粉砕!
改憲・戦争阻止! 菅政権を倒そう!

11・7全国労働者総決起集会
改憲阻止!1万人大行進への
賛同と参加のお願い

全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部
全国金属機械労働組合港合同
国鉄千葉動力車労働組合
国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回闘争を支援する全国運動
改憲・戦争阻止!大行進

 「闘う労働組合の全国ネットワークをつくろう」と呼びかけて始まった11月労働者集会は今年で24回目を迎えます。
 コロナ禍は、新自由主義のグローバリズムによって全世界を覆いつくし、人類を生存の危機においつめています。医療崩壊、
社会的格差の拡大、激増した非正規職労働者、貧困の連鎖、倒産と失業、自死に追い込まれていく女性の現実など、労働者・市民が人間として生きるためには新自由主義を打ち倒さなければならない時が来ました。国家主義と戦争の足音が不気味に高まっています。菅政権は、新型コロナ感染症が急拡大する中、国威発揚と巨額の利権のためだけに東京オリンピックを強行しました。まさに命より金の五輪です。
 1987年、新自由主義者・中曽根首相による国鉄分割・民営化を突破口にして、日本に導入された新自由主義攻撃は、労働組合を破壊し、あらゆる公共サービス部門を民営化し、2千百万人の非正規労働者を生み出して社会を飲み込んでいきました。しかしそれは、自らが生み出した矛盾によって崩壊しようとしています。菅政権は〝より極端化された新自由主義〟に突き進むことしかできません。誰もが「こんなことはもう沢山だ!」と感じ、その怒りを行動に移そうとしています。世界中で闘いの炎が燃え上がり、歴史は動こうとしています。全世界の労働者が立ち上がる時がきました。私たちは労働運動を再生させ新自由主義を終わらせる闘いのために11・7労働者集会を呼びかけます。

 本集会は、1998年、国鉄1047名解雇撤回闘争に下された反動判決を契機に、連帯労組関西地区生コン支部・全国金属機械労組港合同・動労千葉の3労組の呼びかけで始まりました。判決は「JRに解雇の法的責任なし」と断じたのです。「こんなことがまかり通ったら労働者の権利は地に落ちてしまう」という危機感が3つの労組を結びつけました。それから20余年、私たちは再び歴史の岐路に立っています。関西地区生コン支部に対しては、ストライキや団体交渉など正当な労働組合活動を刑事弾圧の対象とし、89人もの組合員らを不当逮捕する大弾圧が加えられています。労働組合が禁止されていた時代に逆戻りしたかのような戦後最大の労組弾圧です。しかし関生支部は、武委員長にかけられた「求刑8年」という実刑を狙った驚くべき攻撃を粉砕し(一部無罪、懲役3年・執行猶予5年の反動判決)、反転攻勢に立ち上がっています。すべての労働者の権利と未来をかけてこの闘いに勝利しなければなりません。
 一方、JRの職場では、首相官邸が主導して「労組なき社会」のモデルをつくろうとする激しい労組破壊攻撃が吹き荒れています。コロナ禍は民営化された鉄道経営を全面的に破たんさせました。JRはその危機をのりきるために現業機関すべてを外注化して労働者を転籍に駆り立て、大規模な廃線化を進めようとしています。動労千葉は、この攻撃に立ち向かい外注先企業の組織化にのり出しています。
 「働き方改革」と称して、全産業で労働者の総非正規職化・解雇自由化・団結権破壊攻撃が進められています。新自由主義攻撃下の倒産攻撃に立ち向かって勝利し、企業の塀をこえて地域をひとつの労働組合に組織してきた港合同の経験と蓄積がいよいよそのその真価を発揮しようとしています。

 先の国会では国民投票法改悪が強行され改憲への外堀が埋められようとしています。「台湾有事」を振りかざした日米共同声明に基づいて大軍拡が進められ、沖縄をはじめ全土で日米共同の大軍事演習が展開されようとしています。感染爆発下で、すべてを犠牲にし、嘘言で塗りかためてオリンピックを強行する菅政権の姿に多くの人びとが「日の丸」のもとでの戦意高揚、国家主義を感じて怒りの声をあげています。
 新自由主義がもたらした貧困、雇用破壊、差別と抑圧、国家暴力に対し、全世界の労働者が燎原を焼き尽くす炎となって闘いに立ち上がっています。特に軍部のクーデターに立ち向かうミャンマー人民の命がけの闘い、100万組織を実現して前進する韓国・民主労総との連帯した闘いが求められています。
11・7労働者集会はコロナ下の困難な状況の中にあっても、今年も東京―ソウル国際共同行動として開催する予定です。
 あらためて訴えます。今ほど闘う労働組合が求められているときはありません。連帯と団結の力で労働運動を甦らせよう。新自由主義を終わらせよう。11・7日比谷野外音楽堂へ、ぜひとも多くの仲間たちの結集を訴えます。

◉名称 11・7労働者集会―改憲・戦争阻止!1万人大行進
◉日時 2021年11月7日(日)正午~
 15時~銀座・東京駅方面にデモ行進
◉場所 東京・日比谷野外音楽堂
◉賛同金 個人1口500円/団体1口1000円(1口以上でお願いいたします)
◉振込先 郵便振替00140―5―605635
/振込先加入者名 国鉄千葉動力車労働組合
◉事務局 千葉市中央区要町2―8DC会館
TEL 043(222)7207
FAX 043(224)7197

呼びかけ文へのリンク

 

11・7全国労働者総決起集会 改憲阻止!
1万人大行進 賛同用紙

 


賛同用紙へのリンク

2021年8月14日土曜日

日刊動労千葉 第8992号

CTS木更津事業所で3名が
相次いでコロナ陽性


いまだに検温も検査もしない?
感染拡大はJR・CTSの責任だ!

CTS木更津事業所で3名の組合員が相次いでコロナ陽性となった。他にも職場で濃厚接触者がでている。すべての責任はまともに感染対策を行わないJR・CTSにある。仲間を感染させた責任をとれ!

3人が相次ぎコロナ陽性に

①8月2日の日勤退勤後、体調不良に。翌3日に病院に行ったところ、陽性と判明。

②8月冒頭から体調不良が続き、欠勤もあった。7日に病院に行き、10日に陽性と判明。

③8月7日の夜勤に出勤後、勤務中に体調不良で動けなくなった。同日に勤務だった別の組合員が発見し、体温を測ったところ38度を超える高熱だった。管理者に連絡して早退させた。9日に陽性と判明。

会社が感染させたも同然だ!

JR・CTSは一貫して出勤時の検温さえ行わない(!)という驚くべき対応をいまだに続けている。PCR検査も、保健所から濃厚接触者とされなければ受けさせない。

他の企業では、「毎月、全職員にPCR検査」「陽性者が出た職場全員のPCR検査」などの対応も取られている。だが、JRはひたすら感染を隠蔽しようとするだけで、この期に及んでも検温さえ「自己申告」といっている。

JRはグループ内に病院も持っている。対策する気になれば体調管理も検査もいくらでも行うことができる。つまり、〝陽性者が見つかると仕事に穴が開くから、あえて検温も検査もしない〟のだ。どこまで現場で働く労働者の命を軽んじるのか!

そもそも、われわれは何度も検査や検温の徹底と、十分な要員確保を訴えてきた。だが、会社は要員とコストの削減を優先したのだ。会社が組合員を感染させたも同然だ! 絶対に許すことはできない!

管理者が職場に出ても来ない!

8月7日の勤務はそもそも1名欠員の状態だった。だが、夜勤で出勤した組合員は体調不良のため帰宅(上記③参照)。本来は4名体制となる夜間も2名体制で作業することになった。

所長・副所長は指示も要員手配もせず、自宅にいるだけ!

  • 本来は徹夜3名、夜勤1名体制だが、8月7日はコロナによる欠勤もある中で、朝から2人しかいない体制だった。
  • 夜勤で出勤した1名は出勤後まもなくして体調不良で帰宅した。(上記③参照)
  • 日勤退勤後だった副所長に連絡したが要員確保や作業変更の指示は行われなかった。
  • 所長・副所長は職場に来ることもなく、本来4名体制の作業を2人でやることになった。通常は夜勤者が君津でも作業をするが、それもできない状態になった。

この日は台風の影響で夜は土砂降りだった。現場は本当に大変な状況だった。しかしその時、所長・副所長は出てきて作業を手伝うこともなく、作業変更や要員手配も一切行わず、ただ家にいるだけだった。こういう時に働くのが管理者の仕事ではないのか! 矛盾をすべて現場に押し付けるな!

きちんと労災として補償しろ!

コロナ感染は労災だ!

厚生労働省は「感染経路が不明でも、感染リスクが高い業務(複数の感染者が確認された労働環境下での業務など)に従事した人は労災の対象」としている。
⇨明らかに労災そのものだ!

今回、職場で感染が拡大している以上、厚労省の基準でいっても、労災にあたるのは明らかだ。治療費や欠勤時の賃金補償が行われるのは当然だ。

JR・CTSは労災として補償を行え! これ以上、感染を拡大させるな! 検査・検温を徹底しろ!

 

2021年8月13日金曜日

日刊動労千葉 第8991号

動労千葉と支援する会は「車の両輪」
2021年動労千葉を支援する会
定期全国総会に集まろう


動労千葉を支援する会は8月28日、2021年度定期全国総会を開催する。

支援する会は、国鉄分割・民営化が強行された年の1987年4月11日に結成され、今日まで解雇者への支援基金運動や物販を中心に、動労千葉への惜しみない支援と連帯の闘いを取り組んでいる。支援する会総会に結集しよう。

共に外注化阻止闘争を闘う

2013年3月動労千葉春闘スト支援行動 (新宿駅)

この間、支援する会の仲間たちは外注化阻止闘争を共に闘っている。毎週、各車両センター門前などで配布されている「外注化阻止ニュース」は540号を数える。「闘いなくして安全なし」も316号を発行している。千葉支社管内のみならず、首都圏中心に全国で配布されている。東京の支援する会の仲間は配布行動の報告書を毎回本部に送ってくる。配布対象のJR関連労働者だけでなく、通行中の労働者にもオルグし、物販の注文を取っている。

CTS職場代表選挙の時も出退勤時に動労千葉への投票の働きかけを組合員とともに行い、春闘ストライキや総決起集会には必ず駆けつけて共闘の決意を発している。

地域運動の先頭に

木更津支援する会の仲間は内房線と地域を守る会の活動を担いワンマン運転拡大反対の署名を集めることと一体で、オスプレイ反対運動や学校統廃合反対、産廃反対運動など地域の運動の先頭に立っている。
全国の支援する会の仲間も闘う労働組合の再生や大行進運動の一翼を担って奮闘している。

コロナ禍で物販オルグ

2014年4月千葉市内で最高裁署名行動


2014年3月名古屋駅前最高裁署名行動


何よりも解雇者と固く連帯して1047名解雇撤回闘争を全力で闘いぬいている。JRへの不採用基準が不当労働行為であると確定させた最高裁決定は、10万筆以上を集めた「解雇撤回・JR復帰を求める最高裁署名」が大きな力になっているが、この署名は支援する会の仲間たちが街頭に立ち、全国の職場を回って働きかけたことで寄せられたものが多い。
30年をこえて解雇者を守る支援基金運動や物販にとりくみ、とりわけ昨年来のコロナ禍で組合の全国物販オルグが困難な中、支援する会の仲間が独自に職場を回ったり働きかけを行う中で、例年並みの取り組みを維持できている。
支援する会との絆をさらに深め、闘う労働運動の復権にむけ共に進撃しよう。

2021年度動労千葉を支援する会定期全国総会
8月28日(土)13時~
DC会館
 

2021年8月12日木曜日

日刊動労千葉 第8990号

第51回定期大会の成功かちとろう!

 


すべての組合員のみなさん! 動労千葉は、来る9月26日、一年間の闘いの節目となる定期大会を開催する。本大会は、関委員長体制発足2周年、そして、2年に一度の人事大会だ。

DC会館 9月26日(日)13時から
27日(月)12時まで


絶対に許さない!

開始された国鉄分割・民営化型の大攻撃。5月26日に明らかにされた「柔軟な働き方」提案に衝撃が走っている。運転士・車掌の職名廃止ー「融合化」・職名全廃提案、全鉄道業務の分社化・転籍攻撃、グループ会社の大再編を打ち出している。
鉄道を動かすためには多種多様な専門分野の技術力が必要だ。その人材をいかに育て、継承していくのかが、どの時代にも鉄道の根幹をなす問題だった。全職名廃止は、「そんなカネと時間のかかることは放棄する」「専門性や経験、労働への誇りなどは〝何の価値もないんだ〟」ということだ。絶対に許してはならない。攻撃の本質を真正面から見据えて、全力で対決しよう。

展望は必ず切り開かれる

われわれは職名廃止やワンマン運転、運転士の駅への大量配転などに声を上げ、闘いに起ちあがってきた。そして職場の仲間に、「攻撃のエスカレートを阻止するためには、職場から声を上げ、闘いに起ち上る以外にない」ことを訴えてきた。 敵の攻撃は矛盾と破綻性に満ちている。業務外注化では、相次ぐ退職やエルダーの65歳到達により要員を確保することすらできなくなっているなど、業務外注化が完全に破たんした姿をあらわにしている。団結して闘えば、展望は必ず切り開かれる。
職場から強烈な「ノー」を叩きつけるためにも動労千葉への結集を訴えよう。

組織拡大へ全力で闘おう

「関生支部をもう一度闘う労働組合に一から作り直す」という武委員長の決意に学ぼう。その最大の闘いは、組織拡大に向けた闘いだ。
全組合員が、すべてのJR、CTSの仲間に動労千葉への加入を訴えて闘おう。70歳までの雇用延長をかちとる闘いを全力で闘おう。
第51回定期大会の大成功をかちとろう!

 

 
 
戦後76年 8・15労働者市民のつどい
 
8月15日(日) 正午開場
午後1時開会
赤羽会館・講堂(JR赤羽駅東口徒歩5分)

■講演 斎藤幸平氏
「資本主義の終焉と私たちの未来」
■コント 松元ヒロさん
「テレビでは会えない!?」
■オープニング 岡大輔(カンカラ演歌師)主催 8・15労働者市民のつどい実行委員会
(代表呼びかけ  葉山岳夫 弁護士)
 

外注化阻止ニュース 第541号


コロナ患者入院制限
「中等症以下は自宅療養」
患者を見殺しにすると決めたスガ政権

 五輪強行中、新型コロナ感染の爆発的増加が引き起こされ医療崩壊が始まっています。
 千葉県も感染者数が千人を超える日もあり、東京都では1万人超えも予想されています。入院できず「自宅待機」「自宅療養」という名の放置状態が急増しています。

『原則入院』を放棄

 そしてついに8月2日、政府は「重症化や重症化リスクの高い患者以外は自宅療養を基本とする」という新たな方針を打ち出しました。これは「コロナ感染者は原則入院」という感染症法(指定感染症に患者に対する医療に関する法律)を否定し、〝中等症以下は自宅療養〟というものです。
 中等症は「肺炎が広がり呼吸困難、酸素吸入器が必要で、多くの人にとって人生で一番苦しい状態」ですが、これでも入院できません。「重症患者」は、集中治療室に入室し、人工呼吸器、人工肺を必要とする患者です。

「病院で死ぬか自宅で死ぬか」

 「医療放棄だ。見殺しにするのか」という当然の怒りの声に対し、菅首相は「こまめに連絡を取れる体制を作り、悪化したらすぐに入院ができる」と開き直っています。
 都内では8月1日段階で、自宅療養中の患者が体調悪化で200人以上が119番通報したが半数以上が病院には搬送できず自宅に放置されたそうです。
 症状が悪化しても医者に診てもらえない、入院もできない。たとえ重症化しても「病院で死ぬか、自宅で死ぬか」が強制されているのです。
 菅首相や小池都知事は、「感染の防止」「人流の抑制」「ワクチン接種」を繰りかえすのみで、肝心の医療体制の確立については一切触れません。それでも小池知事は9月都議会に都立病院の独法化=民営化条例を提出しようとしているのです。

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2021年8月11日水曜日

2021年11・7全国労働者総決起集会
改憲阻止!1万人大行進

 

闘う労働組合の全国ネットワークをつくろう!
新自由主義を終わらせる労働運動の再生を!
国鉄分割・民営化型大攻撃―関西生コン支部弾圧粉砕!
改憲・戦争阻止! 菅政権を倒そう!

11・7全国労働者総決起集会
改憲阻止!1万人大行進への賛同と参加のお願い


全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部
全国金属機械労働組合港合同
国鉄千葉動力車労働組合
国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回闘争を支援する全国運動
改憲・戦争阻止!大行進

「闘う労働組合の全国ネットワークをつくろう」と呼びかけて始まった11月労働者集会は今年で24回目を迎えます。

コロナ禍は、新自由主義のグローバリズムによって全世界を覆いつくし、人類を生存の危機においつめています。医療崩壊、社会的格差の拡大、激増した非正規職労働者、貧困の連鎖、倒産と失業、自死に追い込まれていく女性の現実など、労働者・市民が人間として生きるためには新自由主義を打ち倒さなければならない時が来ました。国家主義と戦争の足音が不気味に高まっています。菅政権は、新型コロナ感染症が急拡大する中、国威発揚と巨額の利権のためだけに東京オリンピックを強行しました。まさに命より金の五輪です。

1987年、新自由主義者・中曽根首相による国鉄分割・民営化を突破口にして、日本に導入された新自由主義攻撃は、労働組合を破壊し、あらゆる公共サービス部門を民営化し、2千百万人の非正規労働者を生み出して社会を飲み込んでいきました。しかしそれは、自らが生み出した矛盾によって崩壊しようとしています。菅政権は〝より極端化された新自由主義〟に突き進むことしかできません。誰もが「こんなことはもう沢山だ!」と感じ、その怒りを行動に移そうとしています。世界中で闘いの炎が燃え上がり、歴史は動こうとしています。全世界の労働者が立ち上がる時がきました。私たちは労働運動を再生させ新自由主義を終わらせる闘いのために11・7労働者集会を呼びかけます。

本集会は、1998年、国鉄1047名解雇撤回闘争に下された反動判決を契機に、連帯労組関西地区生コン支部・全国金属機械労組港合同・動労千葉の3労組の呼びかけで始まりました。判決は「JRに解雇の法的責任なし」と断じたのです。「こんなことがまかり通ったら労働者の権利は地に落ちてしまう」という危機感が3つの労組を結びつけました。

それから20余年、私たちは再び歴史の岐路に立っています。関西地区生コン支部に対しては、ストライキや団体交渉など正当な労働組合活動を刑事弾圧の対象とし、89人もの組合員らを不当逮捕する大弾圧が加えられています。労働組合が禁止されていた時代に逆戻りしたかのような戦後最大の労組弾圧です。しかし関生支部は、武委員長にかけられた「求刑8年」という実刑を狙った驚くべき攻撃を粉砕し(一部無罪、懲役3年・執行猶予5年の反動判決)、反転攻勢に立ち上がっています。すべての労働者の権利と未来をかけてこの闘いに勝利しなければなりません。

一方、JRの職場では、首相官邸が主導して「労組なき社会」のモデルをつくろうとする激しい労組破壊攻撃が吹き荒れています。コロナ禍は民営化された鉄道経営を全面的に破たんさせました。JRはその危機をのりきるために現業機関すべてを外注化して労働者を転籍に駆り立て、大規模な廃線化を進めようとしています。動労千葉は、この攻撃に立ち向かい外注先企業の組織化にのり出しています。

「働き方改革」と称して、全産業で労働者の総非正規職化・解雇自由化・団結権破壊攻撃が進められています。新自由主義攻撃下の倒産攻撃に立ち向かって勝利し、企業の塀をこえて地域をひとつの労働組合に組織してきた港合同の経験と蓄積がいよいよそのその真価を発揮しようとしています。

先の国会では国民投票法改悪が強行され改憲への外堀が埋められようとしています。「台湾有事」を振りかざした日米共同声明に基づいて大軍拡が進められ、沖縄をはじめ全土で日米共同の大軍事演習が展開されようとしています。感染爆発下で、すべてを犠牲にし、嘘言で塗りかためてオリンピックを強行する菅政権の姿に多くの人びとが「日の丸」のもとでの戦意高揚、国家主義を感じて怒りの声をあげています。

新自由主義がもたらした貧困、雇用破壊、差別と抑圧、国家暴力に対し、全世界の労働者が燎原を焼き尽くす炎となって闘いに立ち上がっています。特に軍部のクーデターに立ち向かうミャンマー人民の命がけの闘い、100万組織を実現して前進する韓国・民主労総との連帯した闘いが求められています。11・7労働者集会はコロナ下の困難な状況の中にあっても、今年も東京―ソウル国際共同行動として開催する予定です。

あらためて訴えます。今ほど闘う労働組合が求められているときはありません。連帯と団結の力で労働運動を甦らせよう。新自由主義を終わらせよう。11・7日比谷野外音楽堂へ、ぜひとも多くの仲間たちの結集を訴えます。

◉名 称 11・7労働者集会―改憲・戦争阻止!1万人大行進
◉日 時 2021年11月7日(日)正午~ 15時~銀座・東京駅方面にデモ行進
◉場 所 東京・日比谷野外音楽堂
◉賛同金 個人1口500円 / 団体1口1000円(1口以上でお願いいたします)
◉振込先 郵便振替00140―5―605635 / 振込先加入者名 国鉄千葉動力車労働組合
◉事務局 千葉市中央区要町2―8DC会館 ℡043(222)7207 FAX043(224)7197
 

2021年11・7集会暫定チラシ

2021年11・7集会呼びかけ文

2021年11・7集会賛同用紙

 

2021年8月7日土曜日

日刊動労千葉 第8989号

11・7労働者集会スタート!
コロナ患者入院制限
患者を見殺しにすると決めたスガ政権

闘う労働組合の全国ネットワークをつくろう!
新自由主義を終わらせる労働運動の再生を!

11・7労働者集会スタート!

第1回実行委員会開催

11月労働者集会に向けた第1回実行委員会が7月31日、東京都内で開催された。関西生コン支部の武谷書記次長もかけつけ、田中動労千葉顧問の提起と参加者の活発な討論で、11・7労働者集会がキックオフした。

時代は動き出した

24回目を迎える今年の11月集会は、コロナ禍で新自由主義攻撃の崩壊の現実が明るみに出された中で開催される。医療崩壊、社会的格差の拡大、非正規職労働者の激増、貧困の連鎖…、そして国家主義と戦争の足音が高まっている。国威発揚と利権のためだけに強行されたオリンピックは、危惧された通り感染者の爆発的激増を招き、多くの人々が医療崩壊の中で命の危険にさらされている。
時代は、動き出した。こんなことはもうたくさんだと怒りを行動に移そうとする人々が職場で、地域で起ちあがり始めている。無数の結びつきが各地で生まれている。

11月集会の課題

今年の11月集会の課題は、闘う労働運動のネットワークをつくろうの訴えを具体的な形にしよう。新自由主義の大崩壊は、動と反動の中から新しいものを生み出せる時代。労働運動を必ず甦らせることができる。その〝崩壊〟の実態は、私たちの足下・職場・生活の場で起きている。闘い方如何で大きな可能性を帯びる。

11月集会の組織化を運動に

 11月集会を単なる集会ではなく、労働組合運動再生の新たな出発点と位置づけ、一人ひとりが組織者となって団結を組織し運動をつくろう。組織者を組織しよう。また、「棘2」の上映会運動を組織し、関生弾圧を粉砕する闘いの中から労働運動再生の展望を語ろう。オルグ団を組織し、様々な場に訴えよう。

闘う労働組合の全国ネットワークを! 新自由主義を終わらせる労働運動の再生を! 国鉄・分割民営化型大攻撃―関西生コン支部弾圧粉砕! 改憲・戦争阻止! 菅政権を倒そう!
 
11・7全国労働者総決起集会
ー改憲・戦争阻止!1万人大行進
◎ 2021年11月7日(日) 正午
◎ 東京・日比谷野外音楽堂
11・6国際連帯集会

 

コロナ患者入院制限『中等症以下は自宅療養』

患者を見殺しにすると決めたスガ政権を絶対に許さない!

五輪強行の中、新型コロナ感染爆発が引き起こされ、医療崩壊が始まった。
東京都の感染者数は5千人を超え、1万人超えも予想されている。感染しても入院できず「自宅待機」「自宅療養」という名の放置状態が急増し、都内では2万人を超え、どんどん増えている。

『原則入院』を放棄

そしてついに8月2日、政府は「重症化や重症化リスクの高い患者以外は自宅療養を基本とする」という新たな方針を打ち出した。これは「コロナ感染者は原則入院」という感染症法を否定し、『中等症以下は自宅療養』というものだ。
具体的にいうと「肺炎が広がり呼吸困難、酸素吸入器が必要で、多くの人にとって人生で一番苦しい状態」(中等症)でも入院できない。「重症患者」とは、集中治療室に入室し、人工呼吸器、人工肺(エクモ)を必要とする「危篤」の患者のことを言う。

「病院で死ぬか自宅で死ぬか」

菅は、「医療放棄だ。見殺しにするのか」という怒りの声に、「こまめに連絡を取れる体制を作り、悪化したらすぐに入院ができる」などと居直っている。
8月1日の都内で、自宅療養中の患者が体調悪化で200人以上が119番通報したが、半数以上が病院には搬送できず自宅に放置された。8月に入ってすでに8人が亡くなっている。症状が悪化しても医者に診てもらえない、入院すらできない。たとえ重症化しても「病院で死ぬか、自宅で死ぬ」が強制される。
菅や小池は、「感染の防止」「人流の抑制」「ワクチン接種」を繰りかえすのみで、肝心の医療体制の確立は一切触れない。それどころか小池は9月都議会に都立病院の独法化=民営化条例を提出しようとしている。
「菅と小池に殺される」—労働者民衆の怒りは爆発寸前だ! 破局に突き進む菅政権を打倒しよう!

 

2021年8月6日金曜日

日刊動労千葉 第8988号

千葉支社鴨川・木更津・銚子3エリアで
〝組織横断プロジェクト〟を発足


「融合化」提案に職場から反撃を!

「融合化」提案推進ゆるすな

JR千葉支社は「営業系統と運輸系統の業務を融合・連携させる」ことを掲げた組織横断プロジェクトの発足を発表した。鴨川、木更津、銚子の3エリアで両系統の社員と地区指導センターの支援者で構成され、メンバーは所属箇所と支社総務部、地区指導センターの兼務とされている。

6月2日には、高崎支社が「YOU GOプロジェクト」をたちあげている。どちらも、融合化・全職名廃止提案のためのものだ。労働組合との交渉も抜きにプロジェクトをたちあげ、事実上提案を進めようなど絶対に許すことはできない。

もたらされるのは安全崩壊だ

だが、この会社の攻撃は矛盾だらけだ。鉄道を動かす専門業務を軽視し、利益だけを優先して「新たな価値創造」を叫ぶ施策は必ず安全を破壊する。実際、かつて業務融合を進めたJR西日本や北海道は、安全や技術継承上の深刻な問題を引き起こし、再び専門性を重視せざるを得なくなった。

だが、JR東日本が進めようとしているのは、より極端化した融合化施策だ。鉄道で働く者として、こんな攻撃を許すわけには絶対にいかない!

職場に闘う労働組合を

会社の攻撃を阻止する力は、職場からの闘いだ。職場に闘う労働組合を取り戻すことだ。そうすれば、矛盾だらけの会社の攻撃を打ち破ることは必ずできる。すべての仲間に訴える。動労千葉に結集し、ともに「融合化」提案に反対の声をあげよう。

 

 

JR西日本・北海道の業務融合は縮小・消滅

業務融合化は1990年以降にJR西日本や北海道でも実施されてきた。

とくにローカル線地域において、西日本では「(地域)鉄道部」、北海道では「運輸営業所」が設立された。その中では、駅、車両、保線、建築、機械、電気等の職名が廃止・統一され、業務を融合化して徹底的に要員を削減された。

例えば西日本では、〈車掌として約4時間乗務した後に入区作業、構内入換業務で出区8本・入区6本の誘導、3時間以上の改札業務を行って終業〉という作業ダイヤが組まれていた。

こういった合理化は、「安全性がそこなわれていない範囲」で行うという建前だった。

だが、2000年代には効率化優先による安全軽視や技術継承解体が問題になった。JR西日本は05年に福知山線脱線事故(尼崎事故)を引き起こし、JR北海道は保線データの偽造など安全上の深刻な問題を引き起こした。

再び専門性を重視せざるを得なくなり、北海道の運輸営業所は消滅して業務融合化は取りやめられた。西日本の鉄道部も統廃合で3分の1まで減少し、「専門職制度」の導入や、一度廃止した駅、技術職、車掌、運転士等それぞれの「主任」職名復活も行われた。

 

 

2021年8月4日水曜日

外注化阻止ニュース 第540号


千葉支社で組織横断PJ
安全を破壊する業務融合化
西日本・北海道では事故や偽装で破綻

 JR千葉支社は「営業系統と運輸系統の業務を融合・連携させる」ことを掲げた組織横断プロジェクトの発足を発表しました。
 プロジェクトは、鴨川・木更津・銚子の3エリアで両系統の社員と地区指導センターの支援者で構成され、メンバーは所属箇所と支社総務部、地区指導センターの兼務とされています。

安全崩壊で再び専門性重視に

 業務融合化は、JR西日本や北海道でも実施されてきました。特にローカル線地域において、西日本では「(地域)鉄道部」、北海道では「運輸営業所」が設立されました。
 そこでは駅・車両・保線・建築・機械・電気等の職名がすべて廃止・統一され、業務を融合化して徹底的に要員を削減したのです。
 例えば、〈車掌として約4時間乗務した後に入区作業、構内入換業務で出区8本・入区6本の誘導、3時間以上の改札業務を行って終業〉という作業ダイヤが組まれていました。
 建前として、こうした合理化は「安全性が損なわれていない範囲」で行うとされていました。しかし、専門的知識がない者が指揮を取ったことなどが原因で保線データの偽造(北海道)や05年の福知山線脱線事故(西日本)の遠因になるなど、両社とも重大な事故を起こし、技術継承や安全上の深刻な問題を招きました。
 結果、北海道の運輸営業所は消滅、西日本の鉄道部も統廃合で3分の1まで減っています。再び専門性を重視せざるを得なくなり、西日本は一度廃止した駅、技術職、車掌、運転士等それぞれの「主任」職名も復活させました。

「融合化」提案に反対の声を


 ところがJR東日本は、より極端な「融合化」を進めようとしています。鉄道を動かす様々な専門業務を軽視し、利益だけを優先して「新たな価値創造」を叫ぶ施策は、必ず鉄道の安全を破壊します。
 会社の攻撃には大きな矛盾があります。阻止する力は職場に闘う労働組合を取り戻すことです。動労千葉と共に反対の声をあげよう。

ニュースへのリンク

 

2021年8月3日火曜日

闘いなくして安全なし No.316


JR西日本・北海道の
業務融合は縮小・消滅

 JR千葉支社は「営業系統と運輸系統の業務を融合・連携させる」ことを掲げた組織横断プロジェクトの発足を発表しました。鴨川、木更津、銚子の3エリアで両系統の社員と地区指導センターの支援者で構成され、メンバーは所属箇所と支社総務部、地区指導センターの兼務とされています。
 「業務融合・職名全廃」提案を既成事実のように進めようなど、絶対に許せません。

安全崩壊で再び専門性重視へ

 業務融合化はJR西日本や北海道でも実施されてきました。とくにローカル線地域において、西日本では「(地域)鉄道部」、北海道では「運輸営業所」が設立されました。その中では、駅、車両、保線、建築、機械、電気等の職名がすべて廃止・統一され、業務を融合化して徹底的に要員を削減したのです。
 例えば、〈車掌として約4時間乗務した後に入区作業、構内入換業務で出区8本・入区6本の誘導、3時間以上の改札業務を行って終業〉という作業ダイヤが組まれていました。
 こういった合理化は、「安全性がそこなわれていない範囲」で行うとされていました。しかし、両社とも大事故を起こし、技術継承や安全上の深刻な問題を招きました。
 北海道の運輸営業所は消滅、西日本の鉄道部も統廃合で3分の1まで減っています。再び専門性を重視せざるを得なくなり、西日本は一度廃止した駅、技術職、車掌、運転士等それぞれの「主任」職名も復活させました。

「融合化」提案に反対の声を


 JR東日本はより極端な「融合化」を進めようとしています。しかし、鉄道を動かす様々な専門業務を軽視し、利益だけを優先して「新たな価値創造」を叫ぶ施策は、鉄道の安全を破壊します。認めるわけにはいきません。
 会社の攻撃には大きな矛盾があります。阻止する力は職場に闘う労働組合を取り戻すことです。動労千葉と共に反対の声をあげよう。

ニュースへのリンク

2021年8月1日日曜日

日刊動労千葉 第8987号

動労総連合青年部 第5回大会
内房線と地域を守る会 第5回総会


動労総連合青年部 第5回大会開催
分割・民営化型の大攻撃に対決し、
青年部の発展かちとろう

7月23日、動労総連合青年部の第5回定期大会が開催された。

まず、開会挨拶を渡辺書記長(千葉)、来賓挨拶を川崎動労総連合書記長が行った。山田青年部長(西日本)は、「改憲・戦争の動きの根底にあるのは国鉄分割・民営化だ。西日本でもコロナ赤字を口実にして攻撃がかけられている。7月からグループ会社の大再編が行われ、さらに外注化を推進しようとしている。三江線に続いて芸備線の廃線が狙われている。職場をなくし、地域を破壊する攻撃に、労働組合として地元の労働者市民と団結して闘うことが必要だ。JR資本全体に対して闘う組織を作っていこう。組織拡大に向けてがんばろう。」と提起した。

その後、渡辺書記長からJR東日本における「融合化」提案―分割・民営化型の大攻撃と対決する議案提起、質疑応答・議案採択が行われ、大会は成功裏にかちとられた。

主な質疑応答

◯水戸 検修・構内業務を外注化したMTSでは、プロパー社員の運転士を作ろうとしているが、大子はできていない。水戸や勝田で養成しても、「大子に行くなら辞めます」となる。福利厚生がないから、大子でアパートを借りて生活したらやっていけないからだ。準社員は正社員と同じ仕事をしても日給制。労働条件改善に取りくんでいきたい。

◯新潟 NTSでの解雇撤回闘争では、昨年12月に中労委が棄却の反動命令を出した。解雇は不当労働行為ではないとして、親会社・JR東日本の当事者性も否定した。労働委員会闘争を通して、組合員の拡大や地域の仲間の審問や報告集会への参加、県労委の審問段階で2600筆の署名が集まるなど、闘いへの注目と支援があった。今後も、解雇撤回・非正規職撤廃を掲げて闘っていく。

◯神奈川 清掃業務では、ダイ改から泊勤務が7人から5人に減らされ、業務が非常にきつくなった。特急の清掃をしている間に次の列車が入ってくるような状況だ。10月からは手当をなくして、作業ももっときつくなるという話も出ている。労働強化反対を職場の仲間に訴えていきたい。職場代表は、職場のだれも知らないうちに決まって、気がついたら36協定が貼られるような状況だ。時廣書記長の解雇撤回に向けて、裁判闘争を闘う。

◯東京 東京駅は人がかなり多くなってきている。オリンピック関係で混んでいるのではないか。ワクチン接種が始まっているが、交通費が出るかどうかがはわからない。職場で「作業ダイヤを考えて作ってくれ」と上司にいった人が、翌日から違う仕事に回されるということも起こった。

 

内房線と地域を守る会 第5回総会を開催
ワンマン運転反対、ローカル線の切り
捨てを許さず、地域一帯となって闘おう



6月27日、館山市コミュニティーセンターにおいて、内房線と地域を守る会の第5回総会が開催された。

総会は、1年間の闘いの経過と会計報告が行われ、その後、21年度活動方針案として、①ワンマン運転反対を掲げて活動を強化すること、②JRや国交省への要請行動の継続、③高齢者・障害者等が安心して乗降できる改善要求、④千葉への直通列車の増発を求めることなどを求めていくことなどが提案された。

質疑応答では3月に内房線、外房線、鹿島線で強行されたワンマン運転の拡大について意見が集中した。

〇3月16日、ワンマン列車で乗客が骨折する事故が太東駅であったがJRは発表していない。問題だ。

〇運転士からは車内が見えない。モニターでの確認は限界がある。

〇動物との衝突が多くなり、遅れも発生する。根本的対策が必要だ。

〇みどりの窓口廃止や定期券券売機の撤去など、どんどん不便になっている。

〇駅の棒線化により折り返しができなくなるなど混乱時に問題が発生するのではないか。

幹事会からの答弁が行われた後、参加者の拍手で方針案が採択された。そして最後に、新たな幹事も含めて役員が選出・承認され、代表には新たに梅沢和子さんが選出された。

内房線と地域を守る会とともにローカル線切り捨て反対で闘おう!