2022年1月29日土曜日

日刊動労千葉 第9068号

職名廃止・融合化絶対反対!
3月ダイ改阻止へ ストライキ体制確立を

動労千葉は、3月ダイ改の労働条件改善に向け、下記のとおりJR千葉支社に対して申10号により申し入れを行った。
今回の3月ダイ改は、現業の全職名を廃止し労働者を際限のない競争と「融合化」に駆り立てる鉄道の歴史始まって以来の大転換をなす攻撃だ。
JR民営化体制と外注化体制は全面的に破綻し崩壊しようとしている。
闘う労働組合が必要だ。
3月ダイ改阻止!職名廃止、融合化粉砕、反合・運転保安確立へストライキ体制を確立しよう。


3月ダイ改の労働条件等に関する申し入れ
                     (2022年1月21日)

3月ダイ改の労働条件等に関して、下記のとおり申し入れるので、団体交渉により誠意をもって回答すること。 


1.業務外注化を直ちに中止し、業務と出向者を直ちにJRに戻すこと。
2.高齢者雇用安定法の改正により、70歳までの就業機会の確保が企業の努力義務となっていることから、定年延長を速やかに行なうこと。
3.3月ダイ改に関して、次のとおりとすること。
(1)内房線、外房線、鹿島線でのワンマン運転を直ちに中止すること。また、成田線で計画されているワンマン運転の拡大を撤回すること。
(2)仕業検査周期の延伸を見直すこと。
(3)融合化・職名廃止施策を中止すること。また、木更津統括センター設置を撤回すること。
(4)各専門職を養成する体制を抜本的に強化すること。
(5)乗務員の労働強化につながることから、「乗務員の業務等の見直し」を中止すること。また、業務量の示し方について、職種毎に明確な定数を示すこと。あわせて、休日勤務によらず遂行できる要員体制を確保すること。
(6)この間行ってきた獣害対策とその効果を検証し具体的に明らかにすること。
4.今後の検修業務のあり方及び要員の養成に関する考え方について明らかにすること。
5.ジョブローテーション制度を直ちに撤廃すること。
6.本線運転士の高齢者対策及び育児・介護のために、昼間帯に短時間行路を設定すること。なお、短時間行路を設定する際は、他行路の負担とならないよう行路数を増やし、それに合わせた要員の増配置を行なうこと。また、次のとおりにすること。
(1)高齢者が働き続けることができる労働条件の緩和、高齢者対策を講ずること。
とくに、本線運転士の高齢者対策を速やかに実施すること。また、検修・構内職場を運転士の高齢者対策としての位置づけをもった職場として再確立すること。
(2)外周(居住地に近い)地域に雇用の場を確保すること。
(3)身体を壊している者、介護等を抱えている者については、その条件に応じた雇用の場を確保すること。
7.列車の運転台や乗務員詰所、車両センター等に設置した監視カメラを直ちに撤去すること。
8.運転士に対する撮影や動画投稿が行われるなど、運転士は不安と緊張の中で乗務している状況にあることから、次のとおり対策を講ずること。
(1)背面からの撮影を禁止する旨を表示すること。
(2)運行の安全確保のため、運転席は客席から遮へいされた構造とすること。
それまでの間、カーテンは下げた状態を所定すること。
(3)インターネット上の不適切な映像等については、会社の責任で削除すること。
ー以 上-

 

CTS職場ニュース 1月26日

あらゆる物が値上げ!
賃上げなければ実質賃下げに


あらゆる物が値上げ!
賃上げなければ実質賃下げに

●「2022年は値上げの年」

ニュースを見ていると、毎日のように食品・生活必需品・ガソリンなどの値上げのニュースばかりです。
右に上げたのは、すでに発表されている2022年の主な生活必需品の値上げスケジュールです。2022年は「値上げの年」と言われるほど、原油高、原料価格、輸送費の高騰などで、あらゆるものが値上がりしています。

●22春闘で賃金引き上げを

CTSはこの2年間、コロナ禍とJR東日本の赤字決算を口実に、賃金のベースアップ(ベア)を見送ってきました。しかし、あらゆるものが値上げされる今年、賃上げをしなければ「実質賃金」は大きなマイナスになります。

●現状でさえ約8割が「生活費足りない」

動労千葉が行った職場アンケートでは、回答者の78・2%が「生活費が不足」と回答している(「時々不足」=39・7%、「いつも不足」=38・5%)。ここに、これほどの値上げが直撃したら本当に大変なことになります。
右のグラフにあるように、すでに昨年一年間で、実質賃金は大きく低下しています。22春闘では、物価上昇分だけでも数パーセントのベースアップが絶対に必要です。

●今こそ労働組合が必要だ

生活できる賃金をかちとるためにも、今こそ労働組合が必要な時代だ。
CTSは生活できる賃金を出せ! 将来展望が持てる賃金を出せ! CTSで働くすべての仲間は、動労千葉に加入し、22春闘をともに闘おう!

<昨年1年間の値上げ>
▽電気代  13.4%
▽ガス代  10.5%
▽灯油   36.0%
▽ガソリン 22.4%
▽電気・ガスは1月、2月も値上げ。
大手の一斉値上げは6カ月連続
【2022年1月】
▽パン 約4~14%値上げ
▽コーヒー(ネスレ)約10~20%
▽小麦粉 約1.5~9%
▽ポテチ(カルビー)7~10%
▽文房具(コクヨ)平均約8%
▽火災保険料:全国平均10.9%
【2月】
▽パスタ・パスタソース 約2.0~9.5%
▽冷凍食品 約2~23%
▽ちくわなど魚肉加工品 約5~13%
▽日本ハム 5~12%
▽食用油(J-オイルミルズ)1kg40円
▽ジャム(アヲハタ)3~7%
▽ポテチ(湖池屋)6~11%
▽醤油(キッコーマン)約4~10%
▽アルミホイル 15%以上
【3月】
▽マヨネーズ 約2~10%
▽伊藤ハム 4~12%
▽チルド麺(日清)6~12%
▽冷凍麺製品(日清)6~13%
▽醤油(ヤマサ)4~10%
【4月】
▽ウイスキー(サントリー)5~28%
▽照明器具(Panasonic)5~30%
▽首都高上限 1320円→1950円に
▽風呂・トイレ(LIXIL)最大40%
▽雇用保険料労働者負担0.3%→0.5%
【5~7月】
●予測 6月:カカオ豆、ピーナツ10%
●予測 6月:鶏肉 7~10%
●予測 6月:フルーツ 5%
●予測 5月:ビジネス衣類 15~20%
●予測 7月:白物家電 10%
【8~12月】
●予測 9月:魚介類 7~10%
●予測 9月:豚肉最大 5%
●予測 9月:卵 7~10%
●予測 9月:紅茶 10~20%
●予測 9月:ビール 5%
●予測 9月:米菓 7%
●予測 10月:自動車・自転車・バイク
●予測 10月:宅配送料3%値上げ
●予測 10月:バス・タクシー3~5%
値上げ議論が本格化
 

すでに昨年、物価は上がり実質的な賃金は下落

 

日本の平均賃金の停滞は諸外国と比べても際立っている

企業ばかりが肥え太る↓ この20年間、日本の平均賃金は停滞を続ける一方、企業の内部留保は凄まじい勢いで増え続けてきました。労働分配率は下がる一方であり、大企業の内部留保はウナギのぼりに積みあがってきました。

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2022年1月28日金曜日

1・29ミャンマー連帯集会~2・1連帯デモへ

 1・29ミャンマー連帯集会

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2・1ミャンマー連帯デモ


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日刊動労千葉 第9067号

春闘にむけ始動!
CTS清掃部門交流会を開催

 

 1月19~20日の2日間にわたり、DC会館でCTSの清掃部門で働く組合員が集まり交流会を開催した。新型コロナの第6波が急速に拡大する中、参加を取り止めざるをえない仲間も出たが、万全の感染対策をとりながら討論と交流を行った。

職場には怒りがあふれている
冒頭、あいさつに立った関委員長は「CTSは今年1月に2年ぶりの時給の引き上げを行いましたが、わずか10円にすぎません。いまだCTSでは最賃ぎりぎりの賃金水準が続いている。今年は多くの仲間からアンケートを集めましたが、職場には怒りがあふれています。22春闘でなんとしても大幅賃上げをかちとるために、今日は各職場の状況を聞かせていただければと思います」と述べた。

組織を拡大してこの荒波に切り込む
続いて北村執行委員が議案を提起し、①コロナ禍でのコストカット・要員削減・労働強化に対する闘い、②格差賃金を固定化する就業規則改悪との闘い、③65歳以降の組合員の雇用延長拒否に対する闘い、④大きな前進を実現した職場代表選挙の取り組みなど、1年間の闘いを振り返り「こうした闘いの中で昨年は、木更津、幕張で3人の清掃の仲間が組合に加入してくれる大きな前進をかちとった。JRの大再編が進められる中で、車両整備会社の再編・統合なども遅かれ早かれ、必ず来る。団結を強め、組織を拡大してこの荒波に切り込んでいこう。22年をさらなる飛躍の年とするために、ともに頑張りましょう」と訴えた。
各職場から参加した組合員が職場の現状、問題点、春闘にむけた課題を出し合い、和気あいあいと討論と交流を深めた。
最後に渡辺書記長が「貴重な職場からのご意見、ありがとうございました。会社との交渉や、組織拡大に生かしていきたい。22春闘では、大幅な賃上げをかちとるべく先頭に立って頑張りたいと思います」と締めくくった。

参加者からの発言
▽ 駅ではテレワーク用に設置されたブースの掃除が始まる。CTSは新規募集を今も止めているんですよね? うちの職場でもエルダーが今後、どんどん退職していく。それで『QCだ』『競技会だ』と人を出して、会社はいったい何を考えているのか。駅の清掃は一応まわっているが、特掃のような仕事を減らしてる感じだ。組織拡大はハードルが高いががんばる。
▽ 去年、5人が退職、1人が病欠で、穴が空いたままになっている。他の事業所からずっと助勤で来てくれていた人が、最終的に転勤になったが、それでも穴は埋まってない。25日の勤務発表の段階で、副所長も勤務シフトに入れないと各駅の担当が埋まらない状態だ。そのほか、パートの人(5・5時間)が2人でやっていた仕事を、フルタイムの正社員(7・5時間)1人にやらせたりして、やりくりしている。所長が、清掃作業の所要時間を計りにきて『作業を追加できないか』と言ってきたが、『絶対だめだよ』と押し返している。
▽ 機械の変更(アイモップ等)で省力化する方向を進めている。ポリッシャーの機械も簡単に扱える手軽なものになっている。職場のみんなを見ていると、やはり同じ仕事をしているのに賃金があまりにも違うところが一番の問題だよね。あと病気やケガが多い。突発休が多いね。人が休めば、幕張の場合は特掃を減らすことで対応している。
▽ 津田沼では去年8月から渡辺執行委員が職場代表になり、月一回の安全衛生委員を中心に、かなり職場の改善を進めてきた。まだまだ解決していない問題もあるが、職場の雰囲気も変わってきた。現場決済で買えるものは買ってもらって、「何か問題ないか」とみんなに聞いて回っている。機械場近くの水道が水しか出ないので、作業中にクロスやモップを洗うのが大変。電気温水器と洗濯機を要求している。アイモップの使用でかなり要員を減らそうとしている。ダイ改で入区車両の本数がどうなるか。まだはっきりしていないが注意して見ていかないといけない。
▽ ダイ改・春闘に向けては、賃金のこともそうだが、契約社員の怒りがすごい。それを組織拡大にどう結び付けられるか。ガソリン代も上がって物価が上がってる。ボーナスの時期なんか社員と契約社員の関係もギクシャクする。
▽ 月によって日勤や泊り、夜勤の回数が大きく違うと収入が変動するので困る。所長の気分で勤務が変えられたり、正社員がいても契約社員が作業責任者をやったり、契約社員だけの日もあれば正社員だけで作業の日もある。現場の実態はこんな感じ。同じだけ賃金を払って当然だ。

 

新年の決意
木更津支部 鈴木支部長

 

 明けましておめでとうございます。昨年12月の支部大会で支部長になりました鈴木です。
会社は、3月ダイ改で「現業機関における柔軟な働き方の実現について」として木更津統括センター設置を予定しています。駅と運輸区を融合し、乗務員・駅員を合理化し削減し労働者を際限の無い競争へと駆り立てる攻撃です。ゆくゆくは、水平分業から分社化・転籍へと続いて行くと思います。
職場でおかしいことは、おかしいと声をあげて、組織拡大へと繋げていきたいと思います。その先頭で闘っていきます。宜しくお願いします。

 

2022年1月27日木曜日

外注化阻止ニュース 第565号


「生活できる賃金を」「夜勤人数を戻せ」
春闘アンケート時給1500円希望が多数

 動労千葉は2022年春闘にむけて職場アンケートを実施しました。前回に続き、コメント欄に寄せられた声を紹介します。

「親に迷惑をかけず生活できる収入を」


◉時給1500円希望。収入が少ないので親の援助がなければ生活できない。親に迷惑をかけずに生活できるぐらいの収入が欲しい。
◉ただでさえ給料が安いと感じている中で、夜勤を削られ、実質、給料が下げられたと思っている。現在の物価が上がっている中で、さらに給料が下がる状況があれば、続けられる自信がない。
◉夜勤の人数を戻してほしい。夜間が大変すぎる。もっと手当をつけてほしい。例えば特発、汚物処理など(担当者に)。
◉同一労働同一賃金と言いながら契約社員と正社員の差が大きい。契約・パートで正社員以上の仕事をしている人もいます。また正社員には定期昇給があるがパート、契約社員にはないし退職金もない(功労金は別)。給与形態の抜本的見直しが急務。
◉生活できる金額を支給しろ。君津、木更津あたりの会社で最低の金額です。いやなら辞めろと言っているのと同じです。上げないなら仕事に出てこないストライキ決行です。上の連中が出てきて、仕事をやればいいんです。

「希望者は全員、社員採用を」

◉車通勤で、とても1カ月の交通費が足りません。
◉一部の人間の言うことは聞いて、それ以外の話は無視する管理者は問題。
◉電車が汚い。床面はワックスを使わないと汚く見える。
◉社員になるのに試験制度をやめてほしい。50代までには全員社員採用してほしい。
◉職場の管理者はJR出向組がほとんどなので、CTSからなかなかなれない。CTSから管理者をどんどん登用してほしい。
◉業務研究や小集団、競技会(車両、駅舎)を年一回に減らすべきでは(黒字に少しでも戻すため)。管理者の自己評価のための部下ではありません。

「行事ごとが多く迷惑」

◉正社員と契約社員との待遇改善。住宅手当の拡充。人件費削減の割には、各行事ごとが多いためしわ寄せがきて迷惑している。
◉職員人数確保。人数に合わせた仕事量の調整。
◉エルダーの仕事としては厳しい(複数)。
◉給料は社員と同じ基準で契約社員・パート社員にも支払うべき。仕事内容はほとんど社員と変わりない。不平不満が多くなり、人間関係がうまくいかない。希望者は社員にすべき。

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2022年1月26日水曜日

闘いなくして安全なし No.337


「〝ヒーロー〟にふさわしい賃金を」
労働条件改善求めストが全米席巻
昨年370件、9月以降4カ月で180件

 アメリカでストライキが相次いでいます。昨年1年で約370件、特に9月以降の4ヶ月で約180件のストが起こっています。
 ケロッグ社のコーンフレーク工場でストにたった労働者は、「(コロナ禍で)従業員たちはアメリカの朝食を支えてきた。当初ケロッグはわれわれをヒーロー扱いしたが、何かを求めた途端にゼロ扱いだ」と語っています。

様々な業種で労働条件改善


 インフレが進むアメリカでは、こうした闘いで様々な業種で大きな労働条件改善が実現されています。一方、21年11月には、自発的な離職者数が452万7千人と過去最高を記録しました。
 「デンマークではマクドナルドでも時給が20ドルを超え、年間6週間の有給休暇がある」ことと比較し、職場実態の悪さが「アメリカの大退職時代」の原因とも言われています。

必要なのは労働組合の闘い

 日本もインフレが進んでいます。昨年12月時点で1年間の物価上昇率は0・5%、携帯料金値下げの影響を除くと1・98%に達します。
 コロナ前から日本は世界でも例外的に賃金が上がっていません。「生産性の伸びは30%だが賃金は1%減少」「07~18年で正規労働者の実質賃金は1%低下」「賃金上昇率の低迷は、歴史的にも経済理論的にも説明がつかない」「衝撃的」と指摘されています。

※ ※ ※

 JRでもコロナ下で日々鉄道を運行し安全を守ってきたのは現場労働者です。しかし、会社はボーナスを大幅に減らし定昇までカットしました。「業務融合・職名廃止」など現場労働者をないがしろにしています。こんな仕打ちは許せません。状況を変える力があるのは、職場からの声と闘う労働組合の力です。


<昨年12月までの1年間の主な物価上昇率>

電気代・・・・13.4%
ガス代・・・・10.5%
灯油・・・・・36.0%
ガソリン・・・22.4%
食品:たまねぎ59.8%、りんご29.5%、牛肉(輸入品)11.1%など

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2022年1月25日火曜日

日刊動労千葉 第9066号

国鉄分割・民営化から35年
臨調・行革攻撃40年
2・13労働者集会に全力結集を!

日時:2月13日(日)14時(開場13時15分)
場所:曳舟文化センター劇場ホール
  • 「JR民営化大崩壊と労働運動の再生 関 道利(動労千葉委員長)――3月ダイ改阻止へストライキに立つ――」
  • 「1047解雇撤回闘争の正念場」中村 仁(動労千葉副委員長/争議団)、弁護団
  • 「関西生コン弾圧粉砕へ反転攻勢に立つ」武谷新吾(関西生コン支部書記次長)
  • 在日ビルマ市民労働組合からの報告  「ミャンマー軍部と中曽根人脈の闇」動労千葉国際連帯委員会
  • 11 月労働者集会25 周年に向けたアピール

87年2月、動労千葉12名を含む全国7千人の国鉄労働者に対して、「JR不採用」が行われて35年の節目を迎える。「勝利まであと一歩」まで闘いが前進してきた国鉄1047名解雇撤回闘争の勝利、労働運動再生に向けて、2・13国鉄集会への大結集をかちとろう。

正念場迎える1047名闘争

国鉄1047名解雇撤回闘争では、東京地裁にJR東日本が裁判の当事者であることを認めさせた。また、裁判において初めて、〝JR自身の不当労働行為〟が焦点となって闘いが進んでいる。

JR・中労委は「不当労働行為をめぐる事実がどうであっても裁判に関係ない」という主張を繰り返し、暴かれた真実を隠ぺいしようとしている。だが、これ以上真実から逃げることを許してはならない。

全国の人々にこの闘いを広め、解雇撤回・JR復帰まで闘いぬこう。

歴史的な3月ダイ改攻撃

JR東日本は、3月ダイ改から「職名廃止・業務融合」という形で、鉄道の歴史始まって以来の大転換をなす攻撃を開始しようとしている。

職名がすべて廃止されるなど鉄道の歴史上なかったことだ。乗務員と駅の業務を「融合」させ、「何でもやらせる」ことで徹底した合理化を進める攻撃だ。

だが、問題の本質は民営化と外注化の破たんだ。鉄道を動かす労働や各系統の専門性、そこで働く労働者を徹底して軽視するあり方の行き着く先は、「安全崩壊」「鉄道崩壊」だ。

われわれは3月ダイ改闘争にストライキを構えて、総力をもってたちあがる。

今こそ闘う労働運動の再生を

新自由主義の崩壊が誰の目にも明らかになっている。その危機は、関西地区生コン支部の仲間への大弾圧―「労組なき社会」化攻撃となり、大軍拡と戦争の危機を生み出している。カギを握っているのは労働組合だ。今こそ闘う労働運動の再生が必要だ。

2月国鉄集会は、東京・関西・北海道・九州など全国各地でも開催される。25周年を迎える11月労働者集会に向けた闘いとしても成功をかちとろう。2・13集会に全力で結集しよう。

 
○国鉄1047名解雇撤回!JR復帰!団交開催! 第8回行政訴訟
日時:2月18日(金)11時~ (10時30分東京地裁前集合)
場所:東京地裁527号法廷
 
○第85回定期委員会
2月20日(日)13時~ DC会館
 

2022年1月24日月曜日

日刊動労千葉 第9065号

改憲・戦争に突き進む岸田政権打倒!
第208回通常国会開会にあたって

中国侵略戦争阻止へ!反戦闘争の大爆発を

1月17日から通常国会が始まった。今国会会期末は6月15日。会期延長がなければ参院選は7月10日に行われる見通しだ。
岸田首相は施政方針演説で、新型コロナウイルス対策、安全保障を巡り、ミサイル攻撃を相手国領域内で阻止する「敵基地攻撃能力」の保有、改憲については国民の機運醸成に向け「積極的な議論が行われることを期待する」と言及した。
改憲・戦争に突き進む岸田政権打倒へ、「台湾有事」=中国侵略戦争阻止へ、反戦闘争の大爆発をつくりだそう。

沖縄圧殺、戦争準備を許すな!

労働組合を破壊し社会全体を呑み込んでいった新自由主義は、2100万人の非正規職、医療・社会保障制度の崩壊、社会の総崩れを生み出した。これがコロナ禍で加速され、すべてが限界に突き当たり、自らが生み出した矛盾によって大崩壊する過程が始まっている。こうした危機が戦争を生み出そうとしている。
台湾海峡を焦点とした戦争の危機が現実化している。米軍と自衛隊が「台湾有事」を想定した新たな日米共同作戦計画では、南西諸島の約200の島々のうち奄美大島、宮古島、石垣島などの有人島を含む約40カ所を軍事拠点化して中国軍とミサイルを撃ち合うことを想定し、南西諸島の戦場化が前提とされている。だが、住民の避難は一切想定されていない。「申し訳ないが、自衛隊に住民を避難させる余力はないだろう。自治体にやってもらうしかない」(自衛隊幹部)。150万人以上が暮らす南西諸島の住民を、海路・空路ともに封鎖されることが確実な有事において、一体全体どうやって避難させろというのか!沖縄戦の再来を絶対に許してはならない。

「憲法改正実現本部」

そして、岸田政権によって歴史的な大軍拡が進められている。「防衛力強化加速会議」の立ち上げ、21年度補正予算では防衛費が大幅に増額され過去最大になり、当初予算と合わせて初めて6兆円を突破した。
岸田は首相就任演説で「任期中の改憲」を宣言し、自民党は「憲法改正推進本部」を「憲法改正実現本部」に改組した。臨時国会・予算審議中に「異例の開催」となった12月16日の衆院憲法審議会では「緊急事態条項の新設を優先すべき」など改憲派が勢いを見せた。
立憲民主党憲法調査会長である中川は、「参院が予算委をやっている中で憲法審を開くことができ、参院に感謝したい」と改憲議論に賛意を示している。今後の憲法審は「毎週の定例日、原則として開催」という自民の提案に対して、公明・維新・国民が賛成を表明した。
これまで以上の改憲運動の加速に対し、改憲・戦争阻止の闘いに真剣に立ち上がることが求められている。「改憲・戦争阻止!大行進運動」の発展は本当に重要だ。今年25周年を迎える11月集会は、プロジェクトを立ち上げ、原点にかえって国内外に呼びかけ怒りの声を結集する取り組みが今から始まる。
3月ダイ改決戦ストライキ、非正規職撤廃22春闘と結合して、闘う労働組合を時代の最前線に登場させよう。

 

 

国会開会日の1月17日の11時から、「改憲・戦争阻止!大行進」が呼びかけた国会前抗議集会が行われ、動労千葉から中村副委員長が発言した。呼びかけ人の森川文人弁護士が、「岸田は新しい資本主義だと言っているが、実際には、貧困を拡大し地球を破壊し戦争に向かおうとしている。社会を変えられるのは労働者民衆だ。この立場で改憲・戦争阻止を闘おう」と訴えた。正午から「総がかり行動」に合流した。
 

2022年1月22日土曜日

日刊動労千葉 第9064号

新年の決意
津田沼支部 千葉機関区支部
車両技術分科会 エルダー協議会

 闘いの中から組織拡大へ
津田沼支部 支部長 相馬 正利

 

新年あけましておめでとうございます。
津田沼支部は昨年、職場代表を勝ち取りました。直ちに構内・清掃の職場における問題点や改善点のアンケートを行い、安全衛生委員会の中で18件以上の改善を行いました。しかし問題は山積みです。構内の仕業検査周期延伸における要員問題・清掃の要員・格差賃金(同一労働同一賃金)・エルダーの雇用延長等々…今年はこれらの要求を中心に年頭から闘いを展開し、その闘いの中から組織拡大につなげていけたらと思います。

 安心して働き続けられる職場を
千葉機関区支部  支部長 三本 健太郎

 

あけましておめでとうございます。
昨年の支部大会で支部長になりました、三本健太郎です。
千葉機関区は30年以上新採を配属しない事により現在は3分の2がシニアになっています。65歳まで本線運転士をしなければ職場が回らない状態です。このままでは近々、千葉機関区の派出化や基地再編攻撃が浮上してくる事が考えられます。
新規採用の配属を強く求めるとともに高齢者でも安心して働き続けられる職場作りをめざしていかなければなりません。千葉機関区の存続のために支部一丸となってこの難局に取り組んでいきます。大変ですが、明るく元気に闘っていきましょう。

検修からの反合・運転保安闘争で闘う
車両技術分科会 会長 半田 幸夫

 

あけましておめでとうございます。今年は会社が開始した職名廃止・融合化攻撃が具体的に動き出す年になると思います。激しい攻撃が始まる年になることを、みんな想像していることでしょう。
3月ダイ改では、一宮派出を1徹1日勤から1徹に削減し、銚子派出を廃止すると提案されています。事故やトラブルのときは初動が大事です。「何かあっても本区から人を出せばいい」といって、それをないがしろにするのは、ローカル線と安全の切り捨てです。会社は安全・安定輸送なんて本気で考えていません。
車両技術分科は、検修からの反合理化・運転保安闘争で闘います。「闘いなくして反合・運転保安確立なし」の闘いの先頭に立ちます。そして、組織拡大の実現に向けて全力で闘います。本年もよろしくお願いいたします。

再雇用拡大を全力で取り組む
エルダー協議会 会長 越川 幸夫

 

明けましておめでとうございます。昨年は、CTS幕張事業に於いて、4月に退職を迎えられたエルダー組合員2名の再雇用を、JRとCTSが拒否をするという、断じて許せない動労千葉を嫌悪した不当労働行為がありました。今もなお拒否している会社に対して、再雇用拡大に向けあらゆる手段で闘っていきます。
今年も、コロナ感染拡大も懸念される中で、3月ダイヤ改正に合わせ、ワンマン運転延長、乗務員の業務見直し融合化が、検修構内職場では、派出廃止や要員見直し、清掃職場では要員削減と、エルダー組合員がいる職場で大きな動きがあります。外注化阻止を再構築することで、職場や安全を守らなくてはいけません。エルダー協議会も組織拡大に向け全力で闘っていきます。 2月初旬に予定していたエルダー協議会懇親会は、コロナ感染症の拡大状況のため延期しますが、開催の際には、エルダー組合員とシニア組合員の参加をぜひお願い致します。

 

会報・国鉄闘争全国運動 第140号


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2022年1月20日木曜日

日刊動労千葉 第9063号

動労千葉の原点=解雇撤回
勝利まであと一歩 動労千葉争議団
新年アピール

JR不採用・解雇撤回・職場復帰を闘い続けて35年

 

JR不採用・解雇撤回・職場復帰を闘い続けて35年の動労千葉争議団です。動労千葉組合員ひとり々の現場での奮闘と全国で動労千葉と共に闘うすべての仲間の協力に大きな力を頂いています。
動労千葉の1047名解雇撤回の裁判闘争で、動労千葉争議団12名は採用名簿に載っていたにもかかわらず、1987年2月に「不採用基準」なるものが急遽作られ、名簿から外されたのです。この「不採用基準」そのものが不当労働行為であることを最高裁に決定させました。しかもこの「不採用基準」を作るように指示したのはJR設立委員長であり、それを設立委員会も正式に決定していた真実が明らかになりました。

署名の取り組みを

この最高裁決定を持ってJR東日本を相手に「団交開催・解雇撤回・JR採用」を求める闘いを続けています。しかしこれを不当労働行為の当該でないと拒否し続けるJR東日本を、東京地裁に当事者として認めさせ、ついにJRを法廷に引きずり出すことが出来ました。
「JRに法的責任なし」の虚構を労度運動の力で我々は突破したのです。勝利まであと一歩です。
国鉄分割・民営化1047名解雇の当事者として、JRに不当労働行為を認めさせ、謝罪させ、必ずや「解雇撤回・職場復帰」を実現したい。「勝利まであと一歩を進むために署名運動の取り組みを」と強く訴えます。
2月13日(日)「国鉄分割・民営化で不当解雇から35年、臨調行革攻撃40年2・13国鉄集会」と、2月18日(金)「1047名解雇撤回!団交拒否不当労働行為事件第8回行政訴訟」への結集をお願いします。

 
国鉄分割・民営化で不当解雇から35年
          臨調行革攻撃40年
2・13国鉄集会
日 時 2月13日(日)14時~(開場13時15分)
場 所 東京・曳舟文化センター劇場ホール
 
1047名回顧撤回!団交拒否不当労働行為事件
第8回行政訴訟
2月18日(金)11時~ 東京地裁 527法廷
 

外注化阻止ニュース 第564号


国交省にワンマン中止を申し入れ
内房線・外房線地域を守る会が要請行動

 昨年12月13日、内房線と地域を守る会(梅澤和子代表)と外房線と地域を守る会(藤平輝夫会長)は、ワンマン運転の問題点と安全性向上について国土交通省へ要請行動を行いました。

人員削減と安全破壊に怒りの声

 昨年3月のワンマン運転拡大のわずか3日後、外房線太東駅で乗客が転倒し、骨折の大けがを負う事故が発生しました。4月には内房線江見駅で乗客が首をドアに挟まれかける事態も起きています。
 導入前から、地域住民からワンマン運転の危険性について何度も声が上がりました。
 しかし、JR千葉支社は、「ワンマン運転で問題は起きていないから住民への説明は必要ない」と対応しました。そのワンマン運転で転倒・骨折事故まで起きたのです。
 内房線・外房線の会に対してJR千葉支社は約束された協議さえ拒否し続けています。10月に地元紙で報道されるまで事故についても公表もせず、隠し続けました。あまりに不誠実な態度に、利用者・沿線住民は大きな不安と怒りを感じています。


 要請行動では鉄道局長も対応に現れました。両会からは、人員削減と安全無視が一体で進められていることに対して強い懸念が表明されました。地域の怒りとともに、ワンマン化、人員削減と安全破壊、ローカル線―地域切り捨てに反対の声をあげよう。


~国土交通省の主な回答~

▷「JRは、ワンマンの実績があると言っていながら事故を起こしたことは真摯に受け止めなければならない。それについて説明するようJRに伝える」
▷「安全問題について、会からの要望にも応えないというのはいかがなものか。安全対策をきちんと説明すべきだと指導していきたい」
▷駅・ホームの段差解消、踏切改善の要請もJRに伝えていく
▷「(ワンマン運転・自動運転について)認めるかどうかは今の安全のレベルを確保できるかどうかだ」

ニュースへのリンク

2022年1月19日水曜日

闘いなくして安全なし No.336


内房線と地域を守る会、
外房線と地域を守る会

ワンマン運転問題で国交省に要請行動

 昨年12月13日、内房線と地域を守る会(梅澤和子代表)と外房線と地域を守る会(藤平輝夫会長)は、ワンマン運転の問題点と安全性の向上について、国交省への要請行動を行いました。

人員削減と安全破壊に怒りの声

 昨年3月のワンマン運転拡大のわずか3日後、外房線太東駅で乗客が転倒、骨折する大けがを負う事故が発生しました。4月には内房線江見駅で乗客が首をドアに挟まれかける事態も起きています。
 地域住民からワンマン運転の危険性について、導入前から何度も声が上がりました。しかし、JR千葉支社は、「ワンマン運転で問題は起きていないから住民への説明は必要ない」「問題があれば説明する」と対応しました。そのワンマン運転で転倒・骨折事故まで起きたのです。
 しかし、内房線・外房線の会に対してJR千葉支社は約束された協議さえ拒否し続けています。10月に地元紙で報道されるまで事故を公表もせず、隠し続けました。あまりに不誠実な態度に、利用者・沿線住民は大きな不安と怒りを感じています。

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 要請行動では鉄道局長も対応に現れました。会からは、人員削減と安全無視が一体で進められていることへの、強い懸念が表明されました。地域の怒りとともに、ワンマン化、人員削減と安全破壊、ローカル線―地域切り捨てに反対の声をあげよう。


~国交省の主な回答~

▷「JRは、ワンマンの実績があると言っていながら事故を起こしたことは真摯に受け止めなければならない。それについて説明するようJRに伝える」
▷「安全問題について、会からの要望にも応えないというのはいかがなものか。安全対策をきちんと説明すべきだと指導していきたい」
▷駅・ホームの段差解消、踏切改善の要請もJRに伝えていく
▷「(ワンマン運転・自動運転について)認めるかどうかは今の安全のレベルを確保できるかどうかだ」

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2022年1月18日火曜日

日刊動労千葉 第9062号

内房線と地域を守る会、
外房線と地域を守る会
ワンマン運転の問題点、安全性の向上を
求めて国交省に要請行動(12/13)

支部長年頭の決意


昨年12月13日に、内房線と地域を守る会(梅澤和子代表)と外房線と地域を守る会(藤平輝夫会長)は、国土交通省を訪れ、昨年3月ダイ改で導入されたワンマン運転の問題点と安全性の向上を求めて要請行動を行った。

 

 ワンマン運転は昨年のダイ改3日後に外房線太東駅で乗客が転倒、骨折する大けがを負う事故が発生している。4月には内房線江見駅で乗客が首をドアに挟まれかける事態も起きている。外房線の会は、直ちに緊急の申し入れをJR千葉支社に提出し、協議の場を設けるよう要請したが、JRは対応を拒否し、10月に地元新聞が報道するまで事故そのものも公表しない態度に終始した。危惧された通りの事故が起きていながら、事故の検証も安全対策も明らかにしないJRの不誠実な姿勢に利用者・沿線住民は大きな不安と怒りを感じている。

内房線の会から8名、外房線の会から5名が参加し、紹介議員の青木愛参議院議員とともに要請と交渉が行われた。鉄道局長と挨拶を交わした後、10人ほどの担当者と具体的な交渉が行われた。

「安全問題についてJRはきちんと説明すべき」―国交省

双方の会から提出されていた要請を基に国交省からは、「(JRは)ワンマンの実績があると言っていながら事故を起こしたことは真摯に受け止めなければならない。それについて説明するようJRに伝える」「安全問題について、会からの要望にも応えないというのはいかがなものか。JRから安全対策をきちんと説明すべきだと指導していきたい」、また、駅・ホームの段差解消、踏切改善の要請もJRに伝えていくなどの回答があった。
さらにJRが山手線のワンマン化、ドライバレス運転の検討を発表したことについて国交省の見解を問うと、「安全にできなければ難しい。認めるかどうかは今の安全のレベルを確保できるかどうかだ」。
また、国交省が無人券売機などの設備やワンマン運転の投資など合理化施策に対して税の優遇措置を打ち出したことに対して、会からはJRでは人員削減と安全無視は一体で進められていると、つよい懸念が表明された。
要請行動は一時間半に及び、じっくりと話はできたが、要請を実現していくのはこれからだ。JRのローカル線―地域切り捨て、交通弱者、安全無視に対する怒りは大きい。地域と一体となって闘おう。

 

年頭の決意

ワンマン運転拡大―乗務員への攻撃許すな
千葉運転区支部 支部長 髙澤 成夫

 

 明けましておめでとうございます。
昨年ダイ改阻止ストライキでは、皆様には大変お世話になりありがとうございました。しかし、今年のダイ改でも予想された様にワンマン運転拡大が提案されています。更に2025年度以降に首都圏においてもワンマン運転とまで公式プレスされました。私たちはこうした「安全軽視」「サービス低下」また「ジョブローテーション」「業務融合化」等の乗務員に対するめちゃくちゃな運用を絶対反対の立場で今年も闘っていきますので、本年もよろしくお願い致します。

 3月ダイ改の闘いに起ちあがる
佐倉支部 支部長 力根 政和

 

 あけましておめでとうございます。3月ダイ改では融合化・統括センター設置の攻撃が狙われています。運輸区と駅を融合化し、徹底した合理化、要員削減を狙うものです。成田線のワンマン運転拡大も提案されています。ワンマン運転では乗客の転倒・骨折事故などが相次いでいます。要員削減とコスト削減だけを優先して、鉄道の安全と地域住民の生活を切り捨てる攻撃です。佐倉支部は3月ダイ改に対する闘いに決起します。
運転士の高齢者対策は切実な課題です。エルダー雇用の労働条件を確立し、定年延長と70歳まで働ける職場の確立に向けて闘います。職場では、この間のジョブローテーション―乗務員の強制配転に対して、不安と怒りがあふれています。つちかった経験をもとに対話を重ね、組織拡大に向けて取り組んでいきます。本年もよろしくお願いいたします。

 

2022年1月15日土曜日

日刊動労千葉 第9061号

「乗務員の業務等の見直しについて」
JR本社団交

派出仕業検査廃止について
JR・CTSに申入れ


乗務員の労働時間を削り取るな!
12/21「乗務員の業務等の見直しについて」JR本社団交

12月21日、「乗務員の業務等の見直し」について、JR東日本本社との団体交渉を行った。交渉の概要は以下の通り。

3分前出場廃止について

○「3分前出場」を廃止する理由は何か。

回答:これまで3分前に出場しなければ業務指示違反だった。その指示はなくすが、早め出場の考え方は変わらない。

○労働時間カットではないか。

回答:徒歩時間に余裕時間を付けて労働時間として算出している。場所により増える場合も少なくなる場合もある。

⇨3分前という考え方をなくして曖昧にしている。「発車時間まででいい」ということで余裕がなくなれば、ミスが誘発される。廃止すべきではない。

発車監視・在姿確認 廃止

○発車監視を廃止する理由は何か。

回答:過去の車両は、モニターもなく車両故障も多かった。今の車両は他の確認でカバーできる。

○「エンド交換等において注意」するとしているが、「等」とは何を示すのか。

回答:駅の乗り継ぎ時、詰め所に戻るときなどに車両の状態、異音、異臭を確認してもらうということだ。

○異常を見つけられなかった場合、責任はどうなるか。

回答:状況確認はするが責任を追及することはない。ホームを歩いているときは乗客の応対もあるので、気づかないこともある。

○「車掌に対する知識習得が期待できる」とあるが、どのような教育を行うのか。

回答:機器の場所、パンタグラフの異物、異音や異臭など異常があれば報告するようにという教育内容だ。車両全般の教育は考えていない。

○労働時間の扱いはどうなるのか。

回答:徒歩時間は労働時間だ。到着からの労働時間はモデル時間として算出する。大きくは変わらない。

○労働時間カットのためだと映るがどうか?

回答:コスト削減や効率化ではなく、休憩時間や行先地の時間の確保のためだ。労働時間Aが削減されても労働時間Bがつく。全体の労働時間は変わらない。

○ローカル線では入区時に在姿確認をしなければ何をひっかけているか分からない。

回答:各現場、支社で必要と判断されれば、付加時間として付与する。基本的には在姿確認を廃止する。

⇨発車監視として労働時間が確保されていれば集中できる。単に「通過時に見る」とは違う。「気づかなくても問題ない」という姿勢は安全の軽視だ。

運転士によるドア開けについて

○運転士によるドア開けの試行中の問題は?

回答:首都圏でのワンマン化に向けて車両改造、地上設備、列車ダイヤ等に反映させるために行った。報告では大きな遅延はない。乗務員から、案内設定に時間がかかって余裕がないという声は聞いている。

○ワンマン化すれば乗務員が半分になる。駅にも人がいない。運転士1人で安全運転、乗客対応、トラブルの対応をさせるのが、「サービスの向上」なのか。

回答:地方線区のワンマン化で大きな問題はない。中編成ワンマンでも大きな声は上がっていない。

○現場の認識とは違う。ホームの段差も改善されていない。赤字だから安全を犠牲にしてはならない。

回答:安全投資は減らさずにやっていく。

出勤予備の労働時間について

○出勤予備の労働時間を、乗務員勤務の一日当たりの労働時間(7時間10分)とした理由は?

回答:一部支社で7時間10分未満の予備勤務を指定していた。夜行列車等で長い乗務行路だった時、月間の労働時間を超えてしまう可能性があったためだが、そのような行路はなくなった。

起床後の付加時間「5分」廃止

○起床点呼後の付加時間5分を削減する理由は何か。

回答:「5分」を指示しないことで、朝の準備は個々の判断で行える。睡眠にも身支度にも使える。

○やる準備や仕事が変わらないのにノーペイになる。

回答:一定の余裕時分を加えて労働時間としている。箇所ごとに必要な時間は別途労働時間として付与する。労働時間全体として削減にはならない。

○出区時間が足らないという話もある。余裕がなくなればミスの確率も上がる。

回答:時間が足らない場合は、遅延時などに書いてもらう。その声を輸送ダイヤに反映していく。

休養室からの移動時間 廃止

○宿泊場所は会社が指定している。会社の指示だ。同じ建物内とは限らない。移動時間は労働時間として扱うべきだ。

回答:休養箇所の提供だ。ほとんどの職場では労働時間として算出していない。調査した段階では東日本全体で新幹線区所などの9箇所だ。

労働時間となるところと、ならないところがある方が問題だ。全社統一で労働時間としない。点呼箇所から近い休養室の設定は行っていきたい。

⇨コスト削減ではないといいながら、労働時間でない時間が作られている。「業務見直し」の中止を求める!

 

銚子派出廃止・鴨川派出削減反対!
12/27ただちに派出仕業検査廃止についてJR・CTSに申入れ

JR東は昨年12月23日、CTS銚子派出の仕業検査と入出区、鴨川派出の仕業検査の業務発注廃止を提案した。CTSは24日に銚子派出廃止と鴨川派出の要員削減を提案した。

安全と地方切り捨ての提案を許すことはできない。われわれは12月27日、ただちにJR千葉支社・CTSへの申入れを行った。内容は下記の通り。

千葉支社(申5号)

  1. CTSに委託している業務に関わる次の点について、具体的に明らかにすること。
    1. 2022年3月ダイヤ改正後、CTS銚子派出、鴨川派出における仕業検査を見直す理由およびCTS銚子派出における入換業務、出区点検作業を見直す理由について。
    2. CTS銚子派出、鴨川派出における臨時検査対応について。
  2. 今後の検査派出体制のあり方、考え方について明らかにすること。
  3. 今後のエルダーの雇用の場の確保について明らかにすること。

CTS(申6号)

  1. 検査派出体制のあり方および、以下の点に対する会社の考え方を明らかにすること。
    1. 各事業所における運転車両業務のあり方について。
    2. 派出体制見直しにともなう、エルダー社員の雇用について。
  2. 派出体制を維持することで、輸送障害等が発生した場合に迅速な対応が可能であると考えるが、会社の考えを明らかにすること。
  3. 派出体制見直しに伴う、当該派出要員の今後について、会社の考えを明らかにすること。
     

 

CTS職場ニュース 2022年1月14日

 職場アンケート結果②

<職場アンケート結果②>
「生活できる賃金を支給しろ」「夜勤の人数を戻せ」

動労千葉は2022年春闘にむけて職場アンケートを実施しました。前回(1月6日付)に続き、コメント欄に寄せられた声を紹介します。

【職場の問題点・会社に言いたいこと(まとめ)】

●「親に迷惑をかけず生活できる収入を」

▽時給1500円希望。収入が少ないので親の援助がなければ生活できない。親に迷惑をかけずに生活できるぐらいの収入が欲しい。
▽ただでさえ給料が安いと感じている中で、夜勤を削られ、実質、給料が下げられたと思っている。現在の物価が上がっている中で、さらに給料が下がる状況があれば、続けられる自信がない。
▽夜勤の人数を戻してほしい。夜間が大変すぎる。もっと手当をつけてほしい。例えば特発、汚物処理など(担当者に)。
▽夜勤の人員、体制を元に戻してほしい。
▽時給1500円。同一労働同一賃金と言いながら契約社員と正社員の差が大きい。契約・パートで正社員以上の仕事をしている人もいます。また正社員には定期昇給があるがパート、契約社員にはないし退職金もない(功労金は別)。給与形態の抜本的見直しが急務と考える。
▽時給1500円希望。社員の待遇を改善してほしい。
▽時給1500円。あれやこれやめんどくさいことを言う前に生活できる金額を支給しろ。君津、木更津あたりの会社で最低の金額です。いやなら辞めろと言っているのと同じです。上げないなら、仕事に出てこないストライキ決行です。上の連中が出てきて、仕事をやればいいんです。
▽ムダな残業を無くしてほしい
▽時給1200円希望。①2022年度賃上げ税制の活用をお願いしたい。法人税 -4%。仮に赤字決算になったとしても、予定されている補助金などを積極的に活用してもらいたい。②2021年度は各事業所が人員削減により結果として利益貢献しました。今度は本社が目に見える形での利益貢献を示してください。(例)新しい仕事の開拓(受け身ではだめ)、本社のスリム化、身の丈にあった会社作り推進。
▽もう少し手取りがあったほうがよい。夜勤が減って今後の手取りが低くなるのは困る。

●「ガソリン代、足りない」

▽車通勤していて、とても1カ月の交通費がたりません。
▽ガソリン代が上がったので支給の基準を見直してほしい。
▽新しい担務につくときの見習いからの養成が適当すぎる。誰をどの作業に当たらせるのか?指導係をだれにするのか? どの程度、見習いをさせるのかなど、作業者に合わせてではなく、管理者の都合になっていないか?
▽当日になっての欠勤が多いように思う。管理者は「個々の責任で健康管理」としかいわないが、なぜ欠勤が多いのか考えたほうがよいと思う。偏りのある勤務指定、無理の多いシフトなど改善の余地があるのでは?
▽一部の人間の言うことは聞いて、それ以外の話は無視する管理者は問題。
▽電車が汚い。床面はワックスを使わないと汚く見える。
▽時給1250円希望。契約社員の評価は社員登用のみに生かされるのではなく、業務遂行能力、勤務態度、会社への貢献度を毎年度評価を行い、その査定額を給与に反映してもらいたい。

●「希望者は全員、社員採用をしてほしい」

▽今年度から就業規則上、契約社員には「社員・同僚との協力義務」はあるが「自己啓発義務」は無くなったのであるから、社員登用の評価として競技会やQC活動への参加状況は対象とすべきではなく、業務遂行能力、勤務態度、会社への貢献度と「社員・同僚との協力」状況を評価対象とすべきである。
▽時給2000円希望。社員になるのに試験制度をやめてほしい。50代までには全員社員採用してほしい。
▽職場の管理者はJR出向組がほとんどなので、CTSからなかなかなれない(空きがない)。CTSから管理者をどんどん登用してほしい。
▽業務研究や小集団、競技会(車両、駅舎)を年一回に減らすべきでは(黒字に少しでも戻すため)。管理者の自己評価のための部下ではありません。/自分たちのあーしたい、こーしたいといった話を「言いたいことはわかるけど…」と、管理者の理想にもっていこうとするのが見え見え。ここ最近、仕事に対する意欲が薄くなってきているのが本音。仕事しやすい環境では少なくともない。

●「行事ごとが多く迷惑」

▽正社員と契約社員との待遇改善。住宅手当の拡充。人件費削減の割には、各行事ごとが多いためしわ寄せがきて迷惑している。
▽必要なところにはお金をかけず、不必要なところにお金をかけるのはどうかと思う。
▽職員人数確保。人数に合わせた仕事量の調整。
▽エルダーの仕事としては厳しい(複数)。
▽時給1500円希望。給料については、社員と同じ基準で、契約社員・パート社員にも支払うべき。仕事内容はほとんど社員とかわりない。不平不満が多くなり、人間関係がうまくいかない。社員に登用する制度も見直すべき。希望者は社員にすべき。
▽冬季賞与は、社員と契約・パートの差が大きすぎる。仕事は同じです。差別では、と思います。
▽「突発」休が出て、電話を受けて、職場まで行く時間がかかります。事業所に着き、着替えてタイムカードを切ります。休みを返上して出ているので一日分の支給を。
▽時給1200円希望。社員が役職手当もらっても役職に見合った動きをしていない。同一労働同一賃金でなく賃金格差が広がるばかりだ。
▽社員と契約・パートの格差をなくしてほしい。同じ仕事をしているのに。時に、契約やパートのほうが仕事をしているのに。
(以上)


2022年1月13日木曜日

日刊動労千葉 第9060号

12/29千葉地裁に
JR・CTSに65歳以降の雇用求める
裁判提訴!

1月9日 三里塚旗開き

昨年12月29日、JR・CTSの65歳以降の雇用延長拒否に対して、雇用延長を求めて千葉地裁に裁判を提訴した。11月に千葉県労委に申し立てた不当労働行為事件とともに、70歳までの雇用延長と外注化粉砕に向けて闘いぬこう。

これのどこが「努力義務」か!

JRは3月ダイ改から職名廃止・融合化などの激しい攻撃を仕掛けてきている。だが、それは民営化・外注化の全面的な破たんと矛盾を塗り隠そうというものだ。

外注化によって労働者を劣悪な賃金・労働条件に突き落とした結果、全系統で鉄道を動かすのに必要な要員が確保できなくなっている。しかも、この中で国鉄採用者が大量に65歳を迎えようとしているのだ。

しかし、会社は動労千葉を排除するために雇用継続を拒否している。これまで希望者は70歳を超えても雇用を延長してきたにもかかわらず、70歳までの雇用が努力義務として法制化される中で、雇用延長を拒否しだしたのだ。

会社は「情報提供サービス」で「雇用延長の努力をしている」と称している。だが、登録者にはわずか数件の求人情報しか届いていない。千葉県は1件のみで、他は東北地方や茨城県などまともに通うこともできない場所ばかりだ。

しかも、CTSは団交で、「65歳以降のエルダーは雇わない」「エルダーはJR社員だからJRで責任を持ってくれ」と回答している。一方で、JR本社は「雇用延長はグループ会社で」としている。情報が来る来ない以前に、そもそも制度として成り立っていないのだ。これのどこが「努力義務」なのか!

雇用延長・外注化粉砕まで闘おう

この闘いは雇用継続をかちとると同時に、外注化を打ち砕くための闘いだ。

深澤社長は「これからは仕事、系統の壁だけでなく企業の壁も越えていく」と語っている。「偽装請負」などの制約をなし崩し的に解体して、鉄道業務の全面的な外注化、分社化・転籍を一気に進めようとしているのだ。それは同時に、グループ会社の大リストラ・大再編を不可避とする攻撃だ。

改めて、われわれが20年以上にわたって貫いてきた外注化阻止の闘いは大きな意義をもっている。鉄道業務の専門性を軽んじ、要員削減と合理化だけを追求した先は「安全崩壊」であり、「鉄道崩壊」だ。

断固として外注化粉砕の闘いにたちあがろう。雇用延長と、70歳まで働ける労働条件の確立をかちとろう。職場闘争と一体で、裁判・労働委員会闘争を闘いぬこう。

 

1月9日 三里塚旗開き
「農地死守・実力闘争で闘おう」

1月9日、三里塚反対同盟は旗開きを開催し、2022年の闘争宣言を発した。

宣言では、コロナ禍で空港需要が激減した中で成田空港が廃港の危機にあることを明らかにし、「農地死守・実力闘争」での闘いが訴えられた。

また、米中戦争の危機、岸田政権による沖縄・辺野古新基地建設、南西諸島ミサイル配備や大軍事演習の中、改憲・大軍拡の岸田政権打倒への闘いの決意が語られた。

旗開きには各地の闘う仲間が結集し、動労千葉の関委員長、関西生コン支部をはじめ各団体からの発言が行われた。また、旗開きに先立って市東さんの農地死守のデモ行進が闘われた。

 

 

外注化阻止ニュース 第563号


春闘で労働条件の抜本的改善を
職場の声
職場の問題点・会社に言いたいこと

 動労千葉は春闘に向けて職場アンケートを実施しました。多くの人が「生活費が不足」などと回答し、賃金・労働条件の改善を求める声が数多く上がっています(CTS職場ニュースより)。


▽住宅手当が全社員(一律2~2.5万程度)あれば…。実家が近いと住宅手当が出ないと聞いたので。制度を変えないと一人暮らしができない。
▽明日・来月の生活には困らないと思うが、数十年後を考えると不安を抱かざるをえない。会社は「具体的なプランがある」というが、それが示される機会は少ないと思う。将来を考える材料をもう少し明かしてほしい。
▽年金などで差し引きが多いので、手取りを上げてほしい。福利厚生が少ない(はっきり言って全くないのと同じ)ので手厚くしてほしい。
▽住宅手当を社員全員に支給してほしい。
▽住宅手当の原則満額給付→(近くに)引っ越してゼロの人がいる。物件を探す気も失せた。
▽休日勤務をやっても生活が苦しい。介護・子育てができる給与じゃない。住宅手当の支給範囲が狭すぎる。住宅手当は求人用の人寄せパンダではないということを分かってほしい。
▽基本給が低すぎる。ここから転勤になったら、とてもじゃないが生活できない。通勤手当を年間で数十万円も払う例があるなら住宅手当を拡充してほしい。
▽住宅補助制度の条件の明確化(自宅から勤務地までのキロ数や通勤時間等で)。

プロパーの意見を本社は聞き入れない

▽一部社員の意見ばかり通され、計画的な人事計画が守られていない。プロパー社員からの意見を本社は一切聞き入れない。建設的な話を誰も聞こうとしない。
▽本人希望をちゃんと聞いて配置を決めるべき。ただ人を増やせばいいと思っている。JRと同じものを求めるのが、そもそもおかしい。
▽もっと女性が働きやすい環境の構築をしないと将来が見通せない。

今後、会社の言いなりになってしまう?

▽検修職場の人員が少なく経験の浅いプロパーが多いのでエルダーさんや経験のあるプロパーに負担が発生している。会社に意見の言えるプロパーが少ないので、今後、会社の言いなりになってしまうのではないかと心配な部分がある。
▽同一賃金同一労働にし、定年退職して嘱託社員になっても安定した収入が得られる会社にしてほしい。

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2022年1月12日水曜日

日刊動労千葉 第9059号

3月ダイ改決戦へ、ストライキで闘おう! 2022団結旗開き開催(1/8)



 

動労千葉は1月8日、午後1時からDC会館で団結旗開きを行った。昨年に続き新型コロナ感染症の拡大の中、大幅に人数制限し万全の感染対策をとり開催した。

佐藤副委員長の開会あいさつ、繁沢特別執行委員の司会で進められた。

昨年9月13日に西森巌元副委員長、12月15日に布施宇一副委員長が亡くなられた。動労千葉の団結に生涯をかけたお二人を偲び、意志を引き継ぐ決意をもって全員で黙祷が行われた。

関委員長は年頭あいさつで、3月ダイ改に対する総力をあげた闘いに起ち上がる決意を表明した(要旨別掲)。永田OB会長の組合員への檄と乾杯の音頭を行った。

来賓挨拶に、三里塚芝山空港反対同盟の萩原富夫さんが連帯あいさつに立ち、世界に羽ばたく三里塚闘争の展望を語り、続いて、関西生コン支部の武谷書記次長が2018年から始まった大弾圧への支援・共同行動へのお礼が述べられた。さらに「動労千葉の安全闘争と関生支部のコンプライアンス活動は根本的に同じ闘い。現場に組合が無くなった途端、死亡事故が起きてしまった。3月大阪集会を成功させ、関生闘争勝利と国鉄闘争勝利へ共に闘う」と決意を語った。

続いて、顧問弁護団の葉山団長、動労千葉を支援する会から山本事務局長・織田事務局次長、家族会の山田会長のあいさつに続いて、共に闘う団体からのあいさつをいただいた。

これを受けて、動労千葉争議団から中村副委員長、幕張支部、千葉転支部、木更津支部、千葉機支部、津田沼支部、CTS組合員の代表がそれぞれに闘いの決意を語った。本部を代表して渡辺剛史書記長が、職名廃止・融合化、3月ダイ改を当面の焦点としてストライキを構え総決起することを訴えた。最後に、関和幸副委員長の閉会あいさつと関道利委員長の団結ガンバローで終了した。

 

関委員長の年頭あいさつ(要旨)

 

新年あけましておめでとうございます。

昨年、動労千葉は3役体制を一新した。新たな体制で新年を迎えるにあたって、最大のテーマは3月ダイ改に対する総力を挙げた闘いに起ち上がることです。職名がすべて廃止される、この3月ダイ改は鉄道の歴史始まって以来の大転換をなす攻撃です。

書記長も新春座談会で語っていましたが、怒りの火はどの職場でも渦巻いて、くすぶっています。それを消してしまうか、燃え上がらせるかです。それが、ダイ改との闘いでも、春闘でも問われています。

動労千葉は、労働組合として全力で闘います。勝利の道は組織拡大です。組織拡大の展望もその闘いの中にあります。3月ダイ改にストライキを構えて闘いに起ち上がることを訴えます。
新自由主義を終わらせる鍵を握っているのは労働組合です。当面、2月13日に国鉄集会を開催します。1047名解雇撤回と階級的労働運動再生に向けて全力での結集を訴えます。

2022年は改憲・戦争攻撃との闘いの正念場です。改憲だけは絶対に許さない。戦争は絶対に起こさせない。労働組合として闘いの先頭に立ちます。

 

闘いなくして安全なし No.335


職名廃止業務融合に反対します!

 2022年第1号の「闘いなくして安全なし」です。本年もよろしくお願いいたします。

※ ※ ※

 3月ダイ改では発足以来最大の列車削減が行われようとしています。さらに、これまでの鉄道の歴史の中でも重大な転換点になろうとしています。

職名廃止・業務融合は安全破壊


 すべての職名が廃止されるということ自体、初めてのことです。鉄道の安全は各系統の専門的な技術・経験によって守られています。職名廃止は「そういうプロフェッショナルは育てない」という宣言です。
 職名をなくして運転士や車掌、駅員などを「何でも屋」にしていけば、鉄道の安全は根本のところで破壊されてしまいます。
 「今日は運転、明日は駅、その次は企画」「乗務した後に企画業務をやって、また乗務。合間にコンビニの品出しや除草」といった働き方は、労働者にとっても過酷なものです。
 会社がどんなに「AI化」「自動運転」などと叫んでも、鉄道の安全を守っているのは現場労働者です。その労働者をないがしろにすれば、安全も崩壊します。
 「柔軟な働き方」「業務融合化」を認めるわけにはいきません。

ボーナス・定昇カット許せない!


 会社は「黒字化」を掲げて、昨年はボーナスを大幅に減らし、定期昇給までカットしました。現場労働者はコロナ禍で今まで以上に仕事をしてきたのに、こんな仕打ちは許せません。
 カギを握るのは職場からの闘いと労働組合の力です。声を上げれば状況は変えられます。会社に対抗できる労働組合が必要です。動労千葉に加入し、共に闘おう。

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2022年1月8日土曜日

日刊動労千葉 第9058号

反動をはね返し、勝利の年へ
動労千葉弁護団団長 弁護士 葉山岳夫

 

 二〇二二年の新年のご挨拶を申しあげます。
岸田内閣は、本年度予算を、いわゆる別腹予算を加えると五兆七千億円と計上し、成立させました。敵基地攻撃能力も選択肢と明言し、憲法九条改憲を推進することを公言しました。岸田帝国主義内閣は、米国、欧州諸国と組んで中国侵略戦争を準備しています。
これに対決して一一・七 三労組主催の全国労働者総決起集会は、コロナ禍をはね返して大成功しました。
関西生コン支部への大弾圧は、大反撃を開始しました。動労千葉を中心とする動労総連合の対中労委行政訴訟では、JR東日本の反対にもかかわらず訴訟参加をかちとりました。
反動化を強める中労委は、斎藤英四郎設立委員会委員長が直接関与した不当労働行為を隠蔽するために申立期限切れの壁で防戦しています。
この壁を突破して、勝利をかちとる年にするため二・一三国鉄集会を成功させましょう。

55年の闘いの力で農地死守・空港廃港へ!
三里塚芝山連合空港反対同盟



最高裁は昨年6月、請求異議裁判の「上告棄却」決定で市東さんの農地強奪強制執行にお墨付きを与えました。しかし、私たちは団結を固め、強制執行実力阻止態勢を築き、全国の闘う仲間との連帯の下に強制執行を阻み続けています。
成田空港を破たんの危機に追いつめているのは、コロナ禍のみならず不屈に信念を貫いた空港絶対反対55年の闘いです。空港機能強化反対に立ち上がる地域住民と連帯し、農地死守・空港廃港へと闘います。
2022年は歴史を分ける決戦の年です。JRの大合理化攻撃をうち破り、関西生コン支部への大弾圧を許さず、改憲・戦争に突き進む岸田政権を打倒するために、労農連帯をさらにうち固めて闘いましょう。
資本主義は全世界で格差と貧困、過労死を拡大し、放射能の垂れ流し、化石燃料の大量消費などで地球を破壊しながら、軍拡・戦争でさらなる延命をはかろうとしています。
私たちは成田の軍事空港化を粉砕し、三里塚闘争の真価を世界に押し広げるべく闘います。今こそ資本主義を終わらせる闘いに共に立ち上がりましょう。

布施事務長の精神引き継ぎ闘う
動労千葉OB会会長 永田雅章

 

 2022年は、34年闘い抜いた分割・民営化の闘いの「勝利まであと1歩」を実現する年にしましょう。
1047名解雇撤回闘争は、地労委・中労委で一切の審理も調査もせず却下・棄却でしたが、東京地裁で強力な動労千葉弁護団の闘いによって、ついにJRを裁判の当事者と限定し引きずり出して不当労働行為の真実を全て明らかにする闘いに入りました。
かつて最高裁に解雇撤回を求める全国からの10万筆署名の力で採用基準は不当労働行為と確定させました。この闘いが再度求められています。署名を達成して、解雇撤回・JR復帰以外にない闘いを作り上げましょう。
この闘いの盛り上がりを通して組織拡大を実現し、3月のダイヤ改正での業務融合化の狙いである業務を全面的に分社化して非正規職にし転籍させる狙いを反合・運転保安闘争を再構築して鉄道の崩壊を職場からの闘いで阻止しましょう。
また内房線を守る会や外房線を守る会の仲間とともにワンマン化・無人駅化等を撤回させる闘いを強化して闘い抜きましょう。
OB会は12月15日、動労千葉にすべての人生をかけて亡くなった布施宇一事務長の精神を受け継いでどこまでも元気で明るく楽しく闘い抜きます。

  団結力の強さを実感
動労千葉家族会会長 山田佐知子



 新年あけましておめでとうございます。
コロナ禍で思うような活動ができない一年でしたが、今年はなんとか動き出したいものです。
昨年は、11月労働者集会やOB会などに参加させていただきましたが、コロナ禍でも元気に活躍している姿を目の当たりにして、あらためて動労千葉の団結力の強さを感じました。
親組合は、関委員長に続き、渡辺書記長という若手の新体制になりました。JRがこれまでなかったような施策を次々と打ち出しているなかで、これに真正面から立ち向かう姿に微力ながら、しっかりと支えていきたいと思います。
家族会もできることを考え、じっくりやっていきたいと思います。
本年もよろしくお願いいたします。

 

CTS職場ニュース 2022年1月6日

職場アンケ ート結果①


あけましておめでとうございます
22 春闘で労働条件の抜本的な改善をかちとろう

職場アンケート結果①
動労千葉は2022 年春闘にむけて職場アンケートを実施しました。ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。多くの人が「生活費がいつも不足」「ときどき不足」と回答し、現在の賃金・労働条件の改善を求める声が数多く上がっています。コメント欄に寄せられた声を何回かにわたって紹介します。

「住宅手当を全社員に」「制度を変えないと一人暮らしができない」

【職場の問題点・会社に言いたいこと(まとめ)】
▽住宅手当が全社員(一律2~2・5万程度)あれば…。実家が近いと住宅手当が出ないという話を聞いたので。制度を変えないと一人暮らしができない。
▽明日、来月の生活には困らないと思うが、数十年後を考えると不安を抱かざるをえない。会社は「具体的なプランがある」というが、それが示される機会は少ないと思う。将来を考える材料をもう少し明かしてほしい。
▽年金などで差し引きが多いので、手取りを上げてほしい。福利厚生が少ない(はっきり言って全くないのと同じ)なので、その点を手厚くしてほしい。
▽住宅手当を社員全員に支給してほしい。
▽住宅手当の原則満額給付→(近くに)引っ越してゼロの人がいる。物件を探す気も失せた。
▽休日勤務をやっても生活が苦しい。介護・子育てができる給与じゃない。住宅手当の支給範囲が狭すぎる。住宅手当は求人用の人寄せパンダではないということを分かってほしい。
▽基本給が低すぎる。ここから転勤になったら、とてもじゃないが生活できない。通勤手当を年間で数十万円も払う例があるなら住宅手当を拡充してほしい。
▽住宅補助制度の条件の明確化(自宅から勤務地までのキロ数や通勤時間等で)。

CTS住宅手当の問題点!
①対象が正社員限定
( →清掃、契約・パートにも平等に出せ!)
②支給対象が狭すぎる!
( →「新採または異動時に賃貸契約」のみ)
③上限15000 円は少なすぎる!
<現在の支給要件>
「新規入社や異動で通勤が困難となり新規に賃貸契約をし
た場合、住宅手当を支給する」「対象は異動の義務がある
正社員を原則とする」
▽家賃が12000~23000円の場合
→「家賃月額-12000円」
▽家賃が23000円を超える場合
→「家賃の2分の1」(ただし限度額は15000円)

「ベースが低い。賞与でごまかされている気がする」

▽副業を自由にできるようにしてほしい。
▽世間一般からみたら賞与は出るほうなのかもしれない。しかしベースが低い分(昇給も低い)、賞与でごまかされていると感じる。会社や立場が異なるという側面はあるが、JRの昇給がどの程度か知っているため、CTSの昇給に関しては深い失望を感じる。
▽基本給をあげてほしい。毎日切り詰めている。
▽世間並みの給料かもしれないが、その世間の基準が低いので、優秀な社員を引き留める気があるならば、体力はあるのだから、世間以上の給料がほしい。

「プロパーの意見を本社は一切聞き入れない」

▽一部社員の意見ばかり通され、計画的な人事計画が守られていない。プロパー社員からの意見を本社は一切聞き入れない。建設的な話をだれも聞こうとしない。
▽本人希望をちゃんと聞いて配置を決めるべき。ただ人を増やせばいいと思っている。JRと同じものを求めるのが、そもそもおかしい。
▽もっと女性が働きやすい環境の構築をしないと将来が見通せない。

「今後、会社の言いなりになってしまう?」

▽検修職場の人員が少なく、かつ経験の浅いプロパーが多いので、エルダーさんや経験のあるわずかなプロパーに負担が発生している。会社に意見の言えるプロパーが少ないので、今後、会社の言いなりになってしまうのではないかと心配な部分がある。
▽同一賃金同一労働にし、定年退職して嘱託社員になっても安定した収入が得られる会社にしてほしい。
▽勤務における交番の定期的な入れ替え(毎回、同じ人とペアにならないようにして、様々な人と仕事をするため)。
▽早めに資格取得(クレーン、フォーク、溶接等)をさせてほしい。
▽機能保全がない日(いわゆる空き日)は免除または待機(自宅)など、もっと柔軟に対応してもらいたい。働き方改革を
▽CTSのみの出勤日は、出勤意義が見いだせないので休みにしてほしい。

(次号につづく)

 

2022年1月7日金曜日

外注化阻止ニュース 第562号


職名廃止・業務融合化反対!
鉄道の歴史開始以来の大転換
雇用・安全破壊に声を上げよう

 今年も「外注化阻止ニュース」を発行いたします。よろしくお願いいたします。


 JRの20年に及ぶ鉄道業務の外注化は大きな破綻に直面しています。グループ会社への外注化によって労働者を劣悪な賃金・労働条件に突き落とした結果、全系統で鉄道を動かすのに必要な要員が確保できなくなっています。特にJR北海道は〝人材流出に歯止めがきかない〟が国土交通大臣や会社、マスコミも公然と語る事実となっています。

職名廃止・融合化の重大性

 こうした危機に突き動かされて、JR東日本は、現業の職名をすべて廃止し、労働者を際限のない競争と「業務融合化」に駆り立てる前代未聞の施策を開始しています。
 鉄道は、運転士は運転士、車掌は車掌、駅は駅、施設や電力や信号通信などの専門的な技術や経験があって成り立つものです。職名を廃止して「なんでもやらせる」となれば鉄道の安全は根本から崩壊します。
 鉄道の運行と安全を支えてきた各系統のエキスパートがあたかも価値がないかのように扱い、最終的には、すべてを外注化と転籍に突き落とそうとしています。グループ会社では徹底的なコストカット(安全軽視、賃金や労働条件の破壊)が強いられます。

会社に対抗できる労働組合を


 「今日は運転、明日は駅、その次は企画」という働き方を続けたら労働者はボロボロになり、重大な事故にもつながります。この間のワンマン化(車掌廃止)で事故も増えています。
 動労千葉は、「反合理化・運転保安確立」「闘いなくして安全なし」を労働組合の基本精神として外注化と闘ってきました。声を上げれば状況は変えられます。会社に対抗できる労働組合が必要です。動労千葉に加入し、共に闘おう。

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2022年1月5日水曜日

日刊動労千葉 第9057号

新春座談会
関道利委員長 渡辺剛史新書記長に聞く


3月ダイ改―鉄道の歴史始まって以来の大転換攻撃との闘いに全力で起ち、総力で組織拡大へ!

関委員長と渡辺新書記長が新春の決意を語り合った。インタビュアーは佐藤新副委員長

――昨年の大会で新役員体制となりましたが、振り返ってどうでしたか

渡辺 書記長に就いて3か月。初めてのことだらけですが、皆さんのご協力を得ながらやってきました。

 渡辺書記長には、私が委員長になった時に執行部に入ってもらいました。2年余りでの書記長という大役ですが、単に頑張るというだけじゃなく、全体が新書記長を盛りたて、支えて、非常に機能しています。心強く思います。

――各支部にもいい影響が波及し、執行部の団結も固まったと思います

渡辺 各支部大会では書記長という立場で挨拶させていただきました。まだまだ教えてもらう面が多々ある中ですが、例えば団体交渉で支部の方も参加してくれる中での交渉は心強いものがあります。ありがたいことです。

――11月集会についてはどうでしょうか

渡辺 書記長として初めての11月集会で司会を務めました。集会には組合員も多数の参加を得て、第一段階としてはよかったと思います。

 11月集会の総括実行委員会も行いました。「成功した」という声を聞くことができています。基調では労働組合の刷新に向けて5つのことを訴えました。①労働組合を資本と闘うための武器として位置づけなおすこと。②どんな時代に生きているのかという時代認識を明確にすること。③労働者は社会の主人公であるということを闘いの土台に置くこと。④労働者には国境はないということ。⑤反戦闘争を労働組合の本質的課題とすることです。今まで動労千葉として闘ってきた中での教訓です。一つ一つを見れば当り前のようなことですが、これを貫徹して団結形態をつくり、新自由主義を終わらせることが必要だと思います。

――国際連帯もかつてなく発展しました

 海外ゲストがコロナ禍で来れない状況ですが、9か国、15労組・団体から賛同・メッセージを寄せてもらいました。在日ビルマ市民労働組合の仲間の発言をうけ、「ミャンマー連帯決議」を採択しました。私たちの側が、連帯する世界の労組を迎え入れるだけの組織的な力量、闘いをつくることが求められています。

――国鉄1047名解雇撤回闘争も大きな前進をかちとっています

 日本において、新自由主義は国鉄分割・民営化によって本格的に始まりました。2100万人の非正規職が生み出され、格差と貧困が激しく拡大していきました。だからこそ、私達は国鉄1047名解雇撤回を貫いて闘ってきました。30年以上に及ぶ闘いの中で、国家的不当労働行為の真実を暴きました。しかし、労働委員会はJRを「当事者」としないために徹底して審理を拒否してきました。まるでJRと政府の番犬のようです。しかし、昨年は17年ぶりにJRを闘いの場に引きずり出すことができました。

渡辺 「勝利まであと一歩」ですね。

 全国の仲間とともに闘ってきたことの勝利です。その「一歩」を進むために改めて署名運動をはじめとした闘いを訴えていきたいです。

――3月ダイ改闘争は重大な決戦です

動労千葉に結集して3月ダイ改・融合化を粉砕しようと訴える関委員長

 3月ダイ改に対してはストライキで闘いにたちあがりたい。この攻撃は鉄道の歴史上、最も重大な転換をなすものです。すべての職名が廃止される。鉄道というのは、運転士は運転士、車掌は車掌、駅は駅、施設や電力や信通、そういう専門的な技術・経験があって成り立ってきたわけです。それを職名をなくして「何でもやらせる」と言ったら、これまで以上に重大な事故が起こりかねない。

さらにそれは労働者の転籍につながっていくような究極の外注化攻撃です。

動労千葉は反合理化・運転保安確立、外注化阻止を掲げて闘ってきました。3月ダイ改にはあらゆる手段で、総力を挙げた反撃をしなければいけない。組織拡大の展望もそこにあると思います。JR本体、CTS両方を貫く組織拡大を実現したい。やっぱり民営化、外注化は崩壊しているということを示したいですね。

渡辺 今回の一番の争点は融合化ですよね。鉄道の専門的な職種を「何でも屋」にしてしまう。運転士に駅や企画業務だけでなく、草刈りや品出しまでやらせる。運転士には運転士のプライドがある。そんな勤務体系では「何やっているんだろう」という思いになるんじゃないかなと。

 最近では「新しい会社をつくる」というようなキャッチフレーズまで出てくる状態です。これにどう立ち向かうかが動労千葉、労働組合にとって必要です。

「AI化だ」「自動運転だ」といって、労働者には「今日は運転、明日は駅、その次は企画」「朝は運転、昼は駅、午後は企画」なんてことをやらせようとしている。そんなことを進めたら労働者がボロボロになる。労働組合として阻止する闘いをしていかなければなりません。

――職名廃止がそもそも安全の切り捨てですね

 「その道のプロフェッショナルを育てない」という宣言です。専門に特化して安全が保たれてきた。それを「融合化」して解体すれば重大な事故が起こる。

ワンマン運転もそうです。千葉でもこの間重大な事故が相次いでいます。3月ダイ改で成田線でもワンマン拡大という許しがたい攻撃がかけられています。

渡辺 ワンマン運転はプレッシャーと責任が運転士にのしかかります。本当にそれで安全が守れるのか。大きな事故が起きれば運転士も危うい状態になるかもしれない。それでもワンマン化するという。様々な事件も起きている。なおさらワンマン絶対反対で闘わなければいけない。

 京王線などで事件が起きた直後に、山手線をはじめとした首都圏のワンマン化を宣言した。許しがたいことです。

渡辺 そういう世の中にしている政治の問題でもありますね。

 やっぱり労働組合が大事だということです。絶対反対で闘っている過半数の労働組合があれば、会社と対抗できる。だから動労千葉に集まってもらいたい。動労千葉に結集してもらって、この融合化、ダイ改提案をともに粉砕したい。

渡辺新書記長は、職場に渦巻く怒りを燃え上がらせることが必要だと語った

渡辺 闘わない限りは攻撃がエスカレートするしかない。何とか止めたいですし、止めようという気概を若い乗務員たちが持てるようにすることが動労千葉としての役割かなと思います。

怒りの火はどこかでくすぶっているんです。それを消してしまうか燃え上がらせるか、ですよね。それがダイ改でも春闘でも問われています。昨年は木更津、幕張で3名の組織拡大が実現しました。怒りや不満はいろんな現場にあると思うので、これを起爆剤にしていきたいです。

 やはり何より組織拡大が勝利の道です。「闘いなくして組織拡大なし」「すべての闘いを組織拡大の観点から」。全組合員の力を結集してここを突破したい。

――反合理化・運転保安闘争は、動労千葉の基本精神です。この間の当局のやり方は、安全に対する哲学が崩壊しているんじゃないかと感じます

 車両用信号炎管廃止や乗務員の準備時間のカットなどは机上で考えたものだと思います。現場から考えればそんな発想にはならない。例えば、会社は「携帯用信号炎管でいい」というけど、それより車両用信号炎管の方が早く防護できて意味がある。コストカットだけを狙って安全を崩壊させる許しがたい施策です。

渡辺 「防護無線が整備されたから、いつ廃止しても良かった」というが、それだけじゃないと感じます。交換には手間も人も必要になる。コロナ禍を口実にしてコスト削減するための、安全軽視の廃止だと思います。安全は永遠の課題ですし、これで「終わり」とはできません。

――反合・運転保安闘争の復権、「闘いなくして安全なし」をみんなのスローガンにすることが必要ですね。
CTSでは期末手当への怒りも爆発しています。22春闘に向けてはいかがでしょうか

 ボーナスの大幅カットは許しがたい攻撃です。それだけでなくJR東は昨年、史上初めて定昇をカットしました。現場労働者はコロナ禍で今まで以上に仕事をしてきたのに、会社はそういう仕打ちを行った。まったくもってふざけた話です。

渡辺 将来に関わる問題ですからね。2号俸カットを元に戻す闘いが必要です。

 CTSについても、プロパー社員が低賃金や将来展望のなさで20名近くが辞めています。清掃部門でも「エッセンシャルワーカー」と呼びながら徹底して低賃金が強制される現実への怒りもこれまで以上に高まっています。CTSにおける春闘も全力で闘っていきたい。

――岸田政権は大軍拡を進めています

 21年度補正予算では防衛費が大幅に増額され過去最大になり、当初予算と合わせて初めて6兆円を突破しました。岸田政権は「防衛力強化加速会議」を立ち上げ、所信表明演説で「敵基地攻撃能力」まで明言しています。また、岸田は首相就任演説で「任期中の改憲」を宣言し、自民党は「憲法改正推進本部」を「憲法改正実現本部」に改組しました。

渡辺 元首相の安倍が「台湾有事は日本有事」と発言したことは、一線を越えた感じがあります。

 戦争突入がますますリアリズムを持ってきています。維新や国民民主党は「憲法審議会を開催しろ」「参院選と同日に改憲国民投票を」と発言し、事実上の改憲勢力になっています。

渡辺 これまで以上の改憲運動ですね。

 改憲・戦争阻止の闘いに真剣に立ち上がることが必要です。改憲・戦争阻止!大行進運動の発展は本当に重要です。

――今年で11月集会は25周年を迎えます

 改めて新自由主義をおわらせなければならない。岸田までもが「新自由主義からの脱却」「新しい資本主義」と言い出す状況です。その中で、やっぱり労働組合で闘おうということを訴えたい。

渡辺 コロナ禍はいろんな社会の不条理を明るみに出しました。鉄道に限らず医療、福祉、教育だとか、あらゆるところで現実があらわになった。その中で各地でストライキが起こったり、世界ではいろんな大規模なストが計画され、闘われています。「闘えば道は開ける」ということは、全世界の闘いが示してくれていると思います。

 アメリカでは労働運動が非常に盛り上がり、ストライキが全米で行われています。民主労総は昨年26万人のゼネストに突入し、ミャンマーでは命を懸けたが闘いが継続されています。世界は非常に動いている。同じ時代に私たちも生きています。日本でも必ず労働者の心は動く。

渡辺 日本も鉄道で私たちが闘う。JRでも労働条件改善を実現していきたいです。

 今までもJRが国家施策の先頭になって労働者を突き落としてきた。「労組なき社会」化攻撃もそうです。関生弾圧と軌を一にして、労働組合の存在を許さないという攻撃がかけられています。新自由主義を終わらせるカギを労働組合が握っているからです。労働者の団結した力で新自由主義を終わらせる、そういう闘いをしたい。

渡辺 今年はさらにいろんなことが明るみになる1年になろうと思います。その中で25周年の11月集会に力を結集させていきたい。今から呼びかけていくことだと思います。JRの中にも怒りは渦巻いているし、日本中どこでも同じだと思います。今までにない11月労働者集会にしたいですね。

 「今年の11月集会は今から始まっている」と強調して訴えたい。2月、7月の国鉄集会から11月集会へと闘っていきたい。

――委員長と書記長の熱い決意が伝わってきました。ありがとうございました。

 

2022年1月2日日曜日

日刊動労千葉 第9056号

2022闘春 闘う労働組合を
時代の最先頭に



関委員長ー渡辺書記長体制確立

JR民営化体制とその後の20年に及ぶ外注化攻撃が全面的に破綻し崩壊しようとしている。外注化によって労働者を劣悪な賃金・労働条件に突き落とした結果、全系統で鉄道を動かすのに必要な要員が確保できなくなっている。この危機につき動かされて、現業の全職名を廃止して労働者を際限のない競争と「融合化」に駆り立てる前代未聞の攻撃が開始されている。

われわれは、昨年9月、第51回定期大会において関道利委員長―渡辺剛史書記長を先頭に新たな世代の執行体制を確立した。あらためて外注化との闘いを最大の核心問題として位置づけ、外注化阻止闘争、反合・運転保安闘争を再構築することをもって、この大攻撃に立ち向かう闘いを開始した。

 組織拡大こそ勝利の道

鉄道の運行と安全を支えてきた各系統のエキスパートなど〝何の価値もない〟ものとし、だから全部外注化・転籍するというのだ。こんなことをしたらそこで働く人間はボロボロに破壊され鉄道は崩壊する。グループ会社の労働者、とくに非正規職の仲間たちに徹底したコストカットで犠牲が強制されている。これが〝国鉄民営化〟の行き着いた姿だったのだ。

22年3月ダイ改は、鉄道の歴史始まって以来、最も重大な転換点をなす攻撃だ。だが、敵の攻撃の激しさは破綻のあらわれだ。労働者は必ず怒りをもって起ち上がる。団結さえ崩さなければ展望は必ず生まれる。

われわれがつかんだ最大の教訓を職場に広げよう。全ての闘いを組織拡大の視点から闘おう。職場闘争なくして組織拡大なし。組織拡大こそ勝利の道だ。CTSでの挑戦を全体のものとしJR・グループ会社を貫く組織拡大、「過半数組合」を実現しよう。

 新自由主義を終わらせよう

労働組合を破壊し社会全体を呑み込んでいった新自由主義攻撃は、2100万人の非正規職、医療・社会保障制度の崩壊、社会の総崩れを生み出した。しかし、すべてが限界に突き当たり、自らが生み出した矛盾によって大崩壊する過程が始まっている。

こうした危機が戦争を生み出そうとしている。台湾海峡を焦点とした戦争の危機が現実化している。岸田政権によって」歴史的な大軍拡が進められている。2022年は改憲攻撃との闘いの正念場である。

コロナ禍でますます拡大する格差と貧困、雇用破壊・総非正規職化・解雇自由攻撃と対決し、22春闘を「組織拡大・非正規職撤廃春闘」と位置づけ闘おう。
11月労働者集会は本年25周年を迎える。プロジェクトを立ち上げ、原点にかえって国内外に呼びかけ、怒りの声を結集する取り組みが年初から始まる。
新自由主義を終わらせる鍵を握っているのは労働組合だ。ズタズタに引き裂かれた社会の全てをつくり直せるのは労働者の団結した力だけだ。
2022年、決意あらたに闘う労働組合を時代の最前線に登場させよう。

 

2022年1月1日土曜日

闘春 2022年