2021年4月22日木曜日

闘いなくして安全なし No.303


検修構内業務 外注化は完全に破たん
「ジョブで穴埋め」許されない

 検修・構内業務の外注化は完全に破たんしました。検修・構内業務のために採用したCTSプロパー社員58名中19名が次々に退職しているのです。昨年秋以降でみても5名の退職者が出ています。

何十日もの休勤が毎月発生

 その結果、幕張事業所では毎月、勤務指定時に何十日と休日勤務が発生しています。休勤は12月が36日、1月が55日、2月が54日、3月が29日という現状です。
 それだけではありません。技術継承に関しても、例えば転削業務の担当は、ほとんどが採用から1~2年の労働者です。これでは安全を守るための技術も継承されなくなってしまいます。
 現状の要員はCTSプロパー社員50名に対して、JRからの若年出向者・エルダー出向者が100名という割合です。
 今後エルダー出向者が65歳を迎えて退職が始まります。そうすれば、要員の確保はますます困難になります。このままでは業務を回すことができなくなります。

ただちにジョブ・外注化の撤回を


 外注化はそこまで鉄道業務を破壊してしまっているのです。現状では、定年延長と希望者の70歳までの継続雇用は現実的な対応策です。改正高年齢者雇用安定法は、70歳までの雇用確保を努力義務にしています。
 団体交渉において会社は、CTSプロパー社員の養成が間に合わないことを認めざるを得ませんでした。しかし、動労千葉が希望者の雇用延長を要求したことには応じずに、JRからCTSに出向させることで要員の穴埋めをしようと狙っています。
 千葉支社の2月のジョブローテーションでは、異動になったほとんどの乗務員が駅に強制配転されました。「ジョブで検修・構内業務外注化の矛盾の穴埋めをする」という攻撃のエスカレートを許すわけにはいきません。
 会社の攻撃を止めるのは現場からの反対の声と闘いの力です。会社も破たんに追い立てられていて、何か展望を持って攻撃しているわけではありません。職場からジョブローテーション、業務外注化反対の声をあげよう。

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