2010年7月27日火曜日

2010年度 動労千葉支援する会定期総会 かちとる

燃えるような! 2010年度 動労千葉支援する会定期総会 かちとる

 連日熱暑(辞書にはない言葉との事、それぐらい熱い日々)の続く7月25日、2010年度「動労千葉を支援する会」総会が開催されました。会場は参加者であふれ、参加者の面々も「動労千葉労働運動をやってきたぜ」という意欲に溢れる人々でした。間違いなく「動労千葉を支援する会」結成以来、量・質ともに最大最高の総会でした。6・13国鉄闘争全国運動が呼びかけた日本労働運動を塗り替える新たな運動が全国に脈打って広がり始めた!と実感しました。司会者の発言要請を乗り越えて続々と先を争ってなされた各地域からの熱気あふれる報告もそのことを示していました。
 総会は13時定刻に始まりました。司会はわが支援する会・三多摩の石川さんです。開会挨拶は、首都圏で一番早く「支援する会」を結成した支援する会・東京西部の伊藤登美子さんがです。DC物販と職場闘争で全国に支援する会を立ち上げようと訴えました。連帯の挨拶にはまずス労自主の中村さんから、支援する会を拡大して「房総」の動労千葉をもっともっと「暴走」させようという激烈挨拶。全学連から坂野委員長代行が。今、法大闘争から全学連大会に向かって全力挙げている、最大の報告は法政大で組織拡大を勝ち取ったことだ。三里塚反対同盟から宮本さんが、6・29支援する会・千葉の結成以来三里塚でも続々決起している。車の両輪として市東さんとともに市道封鎖反対闘争を闘い抜く。全国連からは、明日に総会を控えている全国連・東京南部支部代表の佐々木さんが。交通労働者として動労千葉の運転保安闘争は自分の職場の問題でもある。職場から安全保安闘争を闘う等々の挨拶を受けました。
 連帯の挨拶を受けて、次に動労千葉委員長・田中さんから35分間にわたって「動労千葉からの提起」をうけました。
 田中さんは、開口一番「今私たちは、何から始めるべきなのか、という事を考えていかねばならない」と切り出し、概要以下のような講演だったと思います。
 毎年何万という人が子供を高校に入れられなくなっているではないか。これは労働組合の問題だ。労働組合はいったい何をやっているのかという問題だ。労働者のこの怒りと向き合ってこの怒りを力にしていこう。
 24年間闘ってきた1047名解雇撤回闘争の結果が、前原国交大臣発言「国鉄分割・民営化は正しかった」「国民に多大な利益をもたらした」、これをもって、「国鉄改革の完遂を成し遂げる」といわせている事でいいのか。労働組合の状況は戦後最大の危機に瀕している。このままで終わってはならないはずだ。動労千葉は小さい。しかしだからといって何もやらないという事にはならない。やり抜いて6・13をかちとった。やってみなければわからないじゃないですか。60年代以降の労働運動は何でもまずあきらめるところから始められてきた。逆だ。一見難しそうでも怒りをもって決起することで相手がもろさをさらけ出すことを幾度となく見ている。生存をかけて決起する事だ。
 6.13以降の情勢は国鉄全国運動は間違っていなかったと確信している。
 菅首相はなぜ消費税10%を絶叫して回ったのか。ヨーロッパを回ってきてギリシャ情勢に恐怖してしまったのだ。増税と公務員全員首切りへとつっぱしっている。これをやる為に4・9和解攻撃があった。社会保険庁・分限免職拒否闘争1000名の闘いの中で、政府は「1000人だけが分限免職にしたんではない。あれは全員解雇だったんだ。それじゃ社会問題になるからあれこれ手を打って1000人にしたんだ」と明言している。国鉄分割・民営化型の公務員首切りはエスカーレートしている。労働組合がだめだからだ!ヨーロッパだってそうだ。何回ゼネストやっているのか。何が必要なのかは明らかではないか。国鉄全国運動は日本の労働運動を塗り替える運動だ。
 参議院選挙後、誰も全ての勢力が今の情勢に展望を語れない。示せない。労働者の感覚は鋭くなっている。たとえば菅の一声でも情勢が大きく揺れ動くという時代に入っている。共産党が100万票減らして大敗した事は、批判していればいいという時代ではなくなったという事をしめしている。国労も全労連も連合へ移行する。われわれも変わらなければならない。われわれは自分職場から反合理化闘争を始めることだ。動労千葉支援する会を職場につくり職場から地域へ広げよう。失敗を恐れず挑戦しよう。動労千葉も検修外注化決戦の第二波に入った。11月集会1万人結集に向けて頑張っていこう。

 田中さんからの提起に続いて支援する会事務局長・山本さんから40分にわたって運動方針案の提案をうけました。冒頭、山本さんは、来年からは間違いなく「動労千葉支援する会・全国総会」となるでしょう。今回はそのプレ全国総会ともいえる総会としてかちとろうとのべ議案提起に入りました。
●経過報告・・・足かけ5年のすさまじい闘病生活のすえ逝去された中野洋前委員長の遺志にこたえるためにも3000名会員獲得にむけて頑張ろうと提起したうえで、(1)検収・構内業務の全面外注化阻止、ライフサイクル制度撤廃、10春闘、反合運転保安闘争の闘い (2)1047名解雇撤回の闘い (3)国際連帯 (4)2009年度方針・支援する会を全国につくる方針の総括 (5)運営委員会の定期開催・・全国運営委員会への飛躍、全国の支援する会代表との会合も必要になってきたことが報告された。
●労働運動をめぐる情勢・・民主党大敗、世界大恐慌の本格的爆発、破滅的破産にあえぐ菅政権の労働者への攻撃、全世界で労働者の大闘争が始まった。とりわけ中国全土に広がる「労働者の大乱」・ストライキ闘争報告は衝撃的でした。
中国各地でストライキの先頭に立っているのは1989年の天安門事件以降に生まれた青年労働者だ。このストライキは中国共産党スターリン主義者によって全国で数万の革命的労働者と学生が虐殺された「天安門事件」体制(中国の新自由主義攻撃はここから始まったといわれる)の抑圧を突き破って、総工会=中国共産党スターリン主義の権力機構そのものである官製御用組合と命がけで対決して闘われているのです。1989年といえば国鉄分割・民営化攻撃で力関係が激変し、総評が解散して連合が作られた年です。日本でもいま総評など知らない、連合運動で差別され貧困に追い込まれた2000万青年労働者が動労千葉労働運動を旗印にして新たな階級的労働運動を闘い始めているのと符合している。世界大恐慌の爆発が世界の労働者の闘いを結び付けているのだと確信しました。
●2010年度運動の基調・・動労千葉の反合理化運転保安闘争に路線に学び11月労働者集会1万人結集の先頭に立って戦うこと。「国鉄闘争全国運動」を担う支援する会へ飛躍すること。全国に支援する会を作り職場・地域の労働者を会員に獲得しよう。
 以上の運動方針と会計報告をうけただちに討論に入りました。
 討論は、冒頭に述べたとおりです。東京西部、東京三多摩、東京東部、もっとも直近の7月21日に熱烈な職場報告に告ぐ報告・討論の中で結成をかちとった東京北部、つづいて新潟、静岡、広島、岡山、千葉、埼玉、教労と報告は延々と続きました。
 熱烈な報告と討論の後、新たな運営委員が選出され第二部・懇親会入りました。

 第二部も、支援する会・東京南部の後藤田さんの司会のもと、第一部に負けない戦闘的な討論の場になっていきました。80歳を超えた元総評時代の活動家からこの春東洋大に入学したばかりの若い全学連の仲間までの烈々たる報告・決意が続きました。午後6時、埼玉で支援する会9月結成を目指している高橋英行運営委員のまとめとインターナショナル合唱で幕を閉じました。参加者は180名の大結集でした。
 闘いは一歩踏み出したばかりです。11月労働者集会1万人結集を目指し職場から職場闘争を闘いぬきましょう。まずは8・6-8・9ヒロシマ・ナガサキ、8・15反戦闘争から攻め上りましょう。