2014年8月14日木曜日

外注化阻止ニュース 第133号

http://www.geocities.jp/siensurukai_santama/index.html#%E5%A4%96%E6%B3%A8%E5%8C%96%E9%98%BB%E6%AD%A2%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9


第三者委員会「調査報告書」
ブラック企業
すき家のビジネスモデルは限界

CTSは大幅賃上げ・正社員化を

 牛丼チェーン「すき家」の過重労働の実態について7月31日、第三者委員会が報告書を公表しました。過労死レベルの月100時間超の残業をする従業員が常に数百人以上いました。
 月500時間も働いたケース(休みなく毎日16時間働いて月496時間)もあり、2週間も家に帰れないこともあったとのことです。このため辞める人が続出して大量の店舗閉店につながったのです。このためすき家は41億円の黒字から13億円の赤字になる見通しです。
 すき家は極端な事例でしょうか?  最低時給ギリギリまで人件費を削られ長時間労働せざるを得ないのが非正規で働く職場の現状です。だから求人はたくさんあっても応募者が少ないのが実態なのです。
 報告書は、過重労働問題等に対する〝麻痺〟が社内で蔓延し、業界・社内の常識が社会の非常識であることの認識が全社的に欠如していたと指摘しています。
 平均的な生活を維持して、結婚や子育てなどの未来を考えることができる賃金や労働条件を要求するのは労働者としてまったく当然のことです。フルタイムで働いても手取り十数万円にしかならない低賃金の非正規で労働者をこき使う〝ビジネスモデル〟は絶対に間違っています。
 JR千葉鉄道サービス(CTS)やJR東日本もけっして無縁の問題ではありません。CTSは大幅賃上げと正社員化を直ちに実施すること、JRは外注化を中止し下請けの労働者を雇用することが社会的にも求められています。

労働組合の存在意義

 すき家には全従業員加入の労働組合があります。報告書は、これだけの過重労働にも関わらず組合が長時間労働の解消に関する具体的な申し入れを行った形跡はないと指摘しています。
 不十分であっても労働組合が職場の現実を会社に突きつけて改善要求を出せばここまでひどいことにはなりません。労働組合が36協定など労使協定を締結するためにのみ存在する人事・労務セクションの一部になっているからこんなひどいことがまかり通るのです。
 動労千葉はこの間、CTSと団体交渉を重ね、職場のさまざまな問題を指摘し、改善要求を出してきました。少しずつですが前進しています。CTSで働く労働者のみなさん、動労千葉に加入して一緒に職場を良くしよう。

ニュースへのリンク