2014年10月9日木曜日

外注化阻止ニュース 第143号

http://www.geocities.jp/siensurukai_santama/index.html#%E5%A4%96%E6%B3%A8%E5%8C%96%E9%98%BB%E6%AD%A2%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9


〝誇りもち安全に働ける職場を″
全業務JR直営化と直接雇用を
 
 この間、外注化が原因となった労災事故や事象が頻発しています。
 どんな現場にも、責任をもって安全に業務を遂行するための生々しい有益な情報がたくさんあります。しかし外注化は指示命令系統を複雑 にし、情報伝達の質と早さを低下させています。
 とりわけ「都合の悪い情報」が抑え込まれていきます。下請・外注先企業は、業務改善ではなく仕事の確保が優先となるので、職場環境や 労働条件が悪くなっても我慢する傾向が強いことは一般的にも指摘されています。
 外注化は、元請・外注先の双方の責任をあいまいにし、全体像を見えにくくし、問題が発生しても改善は進まない傾向を生み出します。
 JRにおいて構内運転は「総合的技術力の要請のために」4年程度の経験が必要とされています。
 しかしJR千葉鉄道サービス(CTS)はJRの指示と容認のもと、入社2年目の労働者に限定免許を与えて業務に就かせようしています。幕張事業所では車輪転削業務もCTSだけで行われるようになります。

マニュアルにできない経験や勘
 どんな仕事にも、言葉などでは表現が難しい経験や勘、コツやノウハウがあります。100年を超える鉄道の歴史によって蓄積された技術技能をすべてマニュアル化することはできません。また特定の業務に精通するだけでなく他の労働者の業務も含めた全体像を知ることも必要です。だから構内運転でも最低4年を必要としてきたのです。
 安全に、そして責任をもって業務を行うためには、必要な教育訓練や経験を経て到達する感覚がなければ成り立ちません。負担と重圧に苦 しむのはCTSの新人労働者です。
 コストダウンのために現場労働者の賃金を削り、十分な教育や経験もなしで仕事をさせる……JR東日本が進める外注化は、乗客の生命を預かる鉄道事業会社として無責任です。
 JRは外注化をただちに中止し、あらゆる業務を直営に戻し、働く者を直接雇用せよ!
 安心して定年まで働ける職場、事故を起こさない安全な職場、誇りをもって責任ある仕事ができる職場を作るために動労千葉に加入して共 に闘おう。

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