2020年12月31日木曜日

闘いなくして安全なし No.290

会社責任で検温を実施し
朝シーツ交換を中止せよ

動労千葉コロナ感染症緊急申入れ提出(12/17)

感染対策の責任を放棄するな!

 コロナ感染症が拡大しています。JR東日本は公共交通を担う会社です。最低でも「陽性者と接触のおそれがある人は自宅待機」「乗客と接する職種に発熱した状態で勤務させない」といった対応を行うのは社会的責任です。
 しかも、JR東はグループ内に病院も持っています。職場内の陽性者の勤務を追って、接触のおそれのある労働者全員のPCR検査を行うこともできるはずです。しかし、会社はすべてを「労働者個人の自己責任」という形で責任を放棄しています。いまだに出勤時の検温さえ行っていないのです。
 他方で「乗客に見せるためだけ」の見せかけの〝感染対策〟に現場を動員して、あたかも真剣に対策しているかのように大々的に宣伝しています。どう考えても間違っています。

朝シーツ交換は重い負担

 また、この間、感染対策として宿泊時に乗務員自身によるシーツ交換が行われています。仮眠時間が4時間程しかない泊行路もあります。その上、シーツ交換のための「サービス労働」でさらに睡眠時間を削れというのです。
 とくに朝は乗務を控えて1分でも長く寝ていたい時間です。乗務員にはさらに重い負担がのしかかっています。
 そもそも「感染対策」「衛生管理」は会社の責任で行うべきです。責任を乗務員個人に押しつけること自体、許されません。また、「シーツ交換は労働時間ではない」というのは違法行為そのものです。JRは感染対策に責任を持つべきです。



コロナ感染に関する緊急申し入れ(12/17)


1.千葉運輸区において新型コロナ感染症の陽性者が確認されたことから、次の点を明らかにすること。
(1)感染した本人の症状及び勤務の取り扱いについて。
(2)濃厚接触者となった者の検査結果及び勤務の取り扱いについて。また、会社としての濃厚接触者の定義について。
2.発熱管理等について、出勤時に、会社の責任において行うこと。
 とくに、駅員、乗務員等、乗客と接触する者については、公共交通を担う業務に従事していることに踏まえ、発熱管理等を徹底すること。
 また、休業となる場合の基準を明らかにすること。
3.乗務員等について、宿泊時にシーツ交換を行わせているが、起床から作業までの準備時間が不足することから、朝のシーツの取り扱いは中止すること。

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