2023年3月1日水曜日

日刊動労千葉 第9239号

2/15 CTS構内要員削減 解明交渉


CTSは3・18ダイ改以降、CTS津田沼事業所(構内)で1日勤、幕張事業所(構内)で1徹を削減すると提案してきた。これに関して2月15日、CTSと解明を中心に団体交渉を行った。

昨年3月の仕業検査周期の延伸で、CTSは銚子検査派出の廃止、鴨川派出の体制縮小を強行した。昨年ダイ改時には本区での要員削減には踏み込まなかったが、今回の提案でCTSは津田沼・幕張構内で具体的な要員削減に踏み込んできた。

組合 会社提案では3・18ダイ改で、津田沼事業所(構内)が「4徹1日」を「4徹」に(1日勤減)、幕張事業所(構内)が「7徹7日」を「6徹7日勤」に(1徹減)に見直すとあるが具体的中身について明らかにすること。

津田沼(構内)

会社 津田沼事業所は、現在A(計画・入出区)、B(入出区・転線、出区点検含む)、C(入出区・転線、出区点検含む)、EとF(仕業検査・誘導)の体制だが、仕業検査の本数減少によりE番の仕事にC番の仕事を融合する。

組合 今年のダイ改での仕事量の変動は?

会社 入出区の本数は変わらない。午後の入れ換えが無くなるので転線の本数が減る。

組合 昨年3月の仕業の検査周期延伸での業務量の変化は?

会社 仕業本数については以下の通り。


平日休日
昨年3月ダイ改以前5本5本
昨年3月ダイ改以降4本3本
今年3月ダイ改以降4本4本

組合 現在の津田沼の要員数は?

会社 管理者5、現場は17名(3月1日現在)。23年度のエルダー退職所定者は2名だ。

組合 今回の体制見直しで異動は発生するか。

会社 異動についてはっきり明言できないが、早々の異動の可能性は低いと考えている。

組合 ダイ改以降の作業ダイヤは?

会社 所長に示して現在、最終調整している。

組合 出来次第、組合に示してもらいたい。

幕張(構内)

組合 幕張事業所については?

会社 現在、泊りがA・B(入出区、出区点検)、C・D(仕業・転線)、G1(仕業・転線、分割・併合)、G2(仕業・誘導、分割・併合)、A1、日勤が日1(洗浄線統括)、日2・日3(仕業・転線)、F1・F2(仕業・転線)、K1・K2(仕業)の体制だが、B番の仕事の一部(夜と早朝の出区点検)が本線運転士に持ち替えとなり泊りから日勤になる。また、日1の仕事をA1に融合する。あわせて1徹減となる。

組合 今年のダイ改での仕事量の変動は?

会社 平日の入出区関係は以下の通り。


入区出区点検含む出区出区点検
現行2本2本7本
ダイ改後2本1本6本

組合 昨年3月の仕業の検査周期延伸での業務量の変化は?

会社 仕業検査の本数は以下の通り。


平日休日
昨年3月ダイ改以前27本27本
昨年3月ダイ改以降19本19本
今年3月ダイ改以降18本18本

組合 現在の幕張の要員数は?

会社 構内・信号・計画で合計56名(1月現在)。

組合 今回の体制見直しで異動は発生するか。

会社 早々の異動の可能性は低い。

首都圏本部移管にともない車両センターの業務は

組合 6月にも車両センターがJR東日本首都圏本部の所属に移管となるが、CTS(運転)の業務内容、そこで働く者はどうなるのか。

会社 構内・検修関係のCTSとの業務受託契約は、今後も継続される。それ以上、具体的なことは何もきていない。

組合 現場で働く者は、どうなるのかと不安を感じている。半年を切っているのに何一つ具体的なことが示されない。あまりにおかしい。

組合 22年度も、昨年度ほどではないが毎月のべ二桁の休日勤務が発生している。7月以降は毎月、二桁以上、12月はのべ22日も休勤が発生している。年度末にかけ、さらに増加するのは間違いない。若い世代に負担が集中している。会社はいつも「業務に必要な要員は確保」していると言うが全然足りていない。

会社 新型コロナり患で休勤が発生した部分が大きい。

組合 エルダー退職が続く中で、要員確保が間に合っていないのは明らかだ。

会社 会社としては新規採用、社内登用を増やし、来年度は高卒採用に着手する。

組合 就労を希望するエルダー退職者の雇用延長をやればすむ話ではないか。検査派出の体制について、ダイ改で変更はあるのか。

会社 今次のダイ改では変更点はない。今後の検査派出の展望についてはJRからの受託業務量しだいだ。

組合 JRは、外注化の目的について「エルダーの雇用の場の確保」と言ってきた。外周区での就労を希望する仲間もたくさんいる。安全の観点はもちろん、外周地域における雇用の場の確保の観点からも、検査派出の存続は絶対に必要だ。今後、作業ダイヤ等を見て、改めて追加申し入れを行う。

(団交でのやりとりは以上)

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3月ダイ改での構内要員削減は、車両センター本区における本格的な合理化(要員削減)の始まりであり、一人ひとりの労働者にとって労働強化そのものとなる。毎日毎日、津田沼で1人分の日勤業務、幕張で1人分の徹夜業務が奪われるのは大変な話だ。この間、頻発している車両故障や輸送混乱時の対応などでも、さらに現場の負担増になることは明らかだ。

これは同時に、昨年来すすめられてきた本線運転士の労働時間「削り取り」等で生まれた時間を使って、入出区業務等を本線運転士に持ち替えさせ、さらなる負担増を強いるものになる。

また団交において会社は、検査派出についても「今後のJRからの受託業務量しだい」として、将来展望について一貫して明言しない態度をとり続けている。春闘の最重要課題の一つとして、検修・構内の要員削減絶対反対の闘いを強めよう。