2013年11月28日木曜日

外注化阻止ニュース 第97号

外注化阻止ニュース第97号

 

強制出向者もプロパーも
すべての者をJRに戻せ

外注先の労働者を直接雇用にした阪急電鉄の例

 JR東日本の鉄道業務外注化は偽装請負であり違法です。検修・構内業務の外注化をめぐっては、CTSにプロパーとして雇われた労働者の教育をJRが行っています。互いに出向に出し合うことで偽装請負隠しを行っているのです。
 違法な外注化は撤回が当然です。そうなればCTSにプロパーとして雇われた労働者もJR職員となる権利があります。その仕事をするために雇われた以上、仕事がJRに戻ればJRに移るのは当然です。

外注化解消で直接雇用に

 阪急電鉄では、外注化の解消に伴って約840人の労働者が外注先の会社から直接雇用に切り替わりました。
 阪急電鉄は私鉄の中では先頭を切って鉄道業務の外注化を進めていました。車掌業務は下請会社からの出向で、本体の熟練労働者と下請労働者が混在し、同じ車掌なのに賃金などの労働条件に大きな格差が生じました。ついには、運転士まで外注先で採用・養成することが計画されました。
 しかし、外注化は解消されました。その理由は「安全強化」「偽装請負を疑われる」「迅速な対応ができない」「待遇の格差による士気低下」……。外注化の破産です。
 偽装請負にならないためには、運転指令、駅、乗務員の連携の際にも、本体と外注先の労働者間で直接のやり取りはできません。本体会社から指示を出すには、一つひとつ作業責任者を通さなくてはなりません。職場はバラバラにされ、作業は遅くなり、安全も崩壊していきます。幕張車両センターで10月8日に起きたポイント割出事故は、外注化前のように直接やり取りができれば百パーセント起きなかった事故です。
 外注化は本当に矛盾ばかりです。「外注化反対」の声を職場全体であげて行動すれば外注化を打ち破ることができます。すべての仕事と仲間をJRに取り戻そう。

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