2014年5月8日木曜日

外注化阻止ニュース 第119号

http://www.geocities.jp/siensurukai_santama/index.html#%E5%A4%96%E6%B3%A8%E5%8C%96%E9%98%BB%E6%AD%A2%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9


CTSプロパー仕業検査問題
北海道やセウォル号と同じ構図
半数以上が非正規で安全教育なし

 4月16日に起きた韓国セウォル号沈没事故は、262人が亡くなり40人が行方不明(5月6日時点)になっています。
 船長や航海士に殺人罪の適用が検討されています。しかし船長を含む半数以上の船員が半年から1年の契約社員、安全の核心である甲板・機関部では7割が非正規でした。非常時の安全 教育もまったく受けたことがなかったのです。
 船員は正規雇用と非正規に分断され、気持ちもバラバラでした。非正規への差別的な扱いがあり、船長自身が契約社員で指揮命令系統も崩れていました。その結果、船員が一丸となって事故に対応できなくされてしまったのです。
 日本で廃船寸前だった船に積載容量の数倍も荷物を積んでいたことが事故の直接の原因です。労働者を非正規雇用に突き落とし、利益のために安全を切り捨てた会社と規制を緩和した政府にこそ事故の責任があります。
 JR千葉鉄道サービス(CTS)は5月2日からプロパー労働者の仕業検査への本務指定を強行しています。プロパー労働者は、採用から1年、受けた教育は半年の交番検査(機能保全)見習いと仕業検査の見習5回だけです。
 事故になっても構わないというCTSとJRの態度は断じて許せません。そんな環境で働かされながら鉄道の安全に責任を持つことなどできるはずがありません。

すべての業務と労働者をJRに戻せ

 しかし、ひとたび事故が起きれば会社や管理職は責任逃れのため、プロパーの仲間を切り捨てて犠牲にするのです。セウォル号事故と同じ構図です。
 JR北海道のレール検査数値改ざんでも23歳の現場労働者が解雇されました。20数年前から行われていたことを23歳の労働者が自分の判断と責任で行ったというのでしょうか。今もって経営陣と管理職はのうのうとしています。
 仕業・構内業務が外注化されて約1年半。安全はまたたく間に切り捨てられようとしてます。動労千葉は、外注化に反対し、すべての業務と労働者をJRに戻すまで闘います。プロパーの仲間にまともな教育もせず、仕業検査の本務に指定したことも絶対に認められません。それは、鉄道の安全と労働者の雇用を守るためであり、何よりプロパーの仲間を絶対に犠牲にしないためです。
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