2014年6月22日日曜日

動労水戸 命を守る第3波ストへ!!

http://file.doromito.blog.shinobi.jp/dbaee357.pdf 


 全く無意味!
被曝強制の竜田乗入れを直ちに中止せよ!
命を守る第3波ストへ!!

 2014年6月1日は、JRが命と安全への責任を完全に投げ捨てた日となった。JRは、労働者や利用者のためではなく、帰還強制を進める安倍政権のために、放射性物質が山積みの無人の町に電車を走らせている。一体これのどこが「復興」なのか!
 JRはこれまで、住民が鉄道の再建を強く望んでいる地域(南三陸など)はバスでの復旧で済ませる一方、人が住んでいない楢葉町には鉄道を走らせ始めた。労働者が被曝しながら電車を動かしていることを「原発事故からの復興だ」と喜ぶ人が果たしてどこにいるのか?
 マスコミが大宣伝した「運行再開に住民の笑顔」…しかし私たちが5月31日、「いわき総決起集会」を通して身をもって知った避難者の思いは全く違う。家も田畑も奪われ、「復興」の名の下で原発事故などなかったかのように切り捨てられることへの深い怒り。そして労働組合がリスクを恐れず運行再開に反対していることへの圧倒的支持だ。
 労働者と乗客、地域住民の命と安全を守るため、困難な中から立ち上がることこそ、人々の生きる希望になることを、私たちは行動を通して確信した。

会社の「放射能対策」で無知と無責任があらわに
 矛盾に満ちた運行強行だからこそ、会社の「放射能対策」には「運行できれば後は知らない」という考えが貫かれている。
 乗務員の線量計は、積算線量が会社のパソコンに記録されるというが、どれだけ被曝したのかを本人には知らせない。何年も経ってから発症するような健康被害の原因を追うためには、長期にデータを蓄積することが不可欠だ。しかし、JRの態度は、放射能への無知と無自覚に貫かれている。だから、管理者は「不安があるなら添乗する」などと圧力をかけてくるのだ。放射能の脅威は、外部被曝よりも呼吸や口から入る内部被曝がより深刻だ。放射性物質は通常のマスクでは防げないという事実すら無視し、会社は「N95マスク」の配備を拒否している。こんな無責任な経営者と管理者が、不安を口にする労働者を監視しているのだ!
 また、会社は枠外訓練の中で、「広野~竜田間運転中の異常時で列車から降りる際、線量計が1マイクロシーベルト以上あった場合は、指令に連絡して車内に待機せよ」と言っている。何が安全第一だ! 放射能のある場所に鉄道を走らせること自体が不可能だということを、会社はいい加減に認めろ!

 いわき運輸区では、白血病やガンで仕事から離れている労働者がいる。しかし、病院や会社は「被曝との因果関係はない」と言うだけだ。逆に「風評被害をあおるな」「復興にとってマイナスだ」と沈黙を強いられる。被害者と加害者が逆転している。これこそ現在の福島の現実ではないのか。かつての戦争がそうだったように「死人に口無し」だ。労働者が病気になろうが、死のうが、嘘とペテンで逃げ切れると思っている。こうして原発を推進し、事故を引き起こした連中は誰も責任を取らない。

組合の団結でストに起ち運行強行を止めよう!


 今こそ労働組合が本気で問われている。いわき運輸区では何度も職場集会が開かれ、誰もが運行再開に反対している。当然の不安や怒りだ。職場の怒りに突き上げられ、東労組でさえ動労水戸の30・31日の乗務員ストの代務ができなかったのに対し、「こういう時こそ会社に恩を売るべき」とスト破りに加担した組合幹部は、とことん腐っている。労働者の命と未来を、目先の利益で売り渡している。
 ところで東労組は、国鉄採活動家の強制配転を「組織破壊」として東京地本でスト方針を確立したと宣伝している。本当にストで闘う必要があるのは、命と安全の危機に立ついわきの仲間ではないのか。現場労働者の命のためにストはやらないが、組織温存のためにはストを構える東労組幹部。彼らもまた、青年たちの深い怒りを買っている。

 動労水戸の10日・30・31日の2波のストと抗議行動、そして520名で集会とデモを貫徹した5・31闘争は、福島の人々から圧倒的に支持された。JR労働者・青年たちからもかつてないほど熱い注目を受けた。動労水戸組合員は、鉄道労働者としての信念と仲間への思いを貫いて、目先の利益を乗り越え続けてきた。「動労水戸の選択は絶対マイナス」…だとしたら照沼君や羽部君はどうして明るく、生き生きとしているのか?
 今こそ私たちと生きる道を選択し、共にストライキで竜田乗入れを直ちに止めよう!

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