2017年7月19日水曜日

闘いなくして安全なし No.128



「水平分業」に突き進むJR
「JR東日本では水平分業がさらに進む」と宣言

 JR東日本は「エルダー社員の会社における業務範囲の拡大」の提案を行いました。東労組は「定年延長に向けた一歩」などと宣伝していますが、全くのウソです。

グループ会社が「水平分業」宣言

 実際に会社は「水平分業が前提」「エルダー社員には原則出向を命ずる」といっています。乗務員を含めてあらゆる業務を外注化し、分社化・転籍へ進もうという狙いです。
 JR東日本テクノロジーという子会社の社内報では常務取締役の車両事業本部長が、「今後の車両事業については、JR東日本関係では水平分業が更に進み、実質的に車両検修業務を担っていくことになります」と語っています。
 また「近い将来JR東日本グループでの水平分業が進展し、当社としても今まで以上に自主自立した、責任をもった業務体制を確立しなければならない」とも書かれています。
 明らかに会社は、「水平分業」の名の下にこれまでとまったく違う次元で外注化・分社化を進めようとしているのです。

東労組の裏切り許すな

 今年6月、東労組は定期大会を開催しました。しかしその報告では、外注化も、業務委託も、水平分業も何一つ語られていません。
 会社がこれほどまでに外注化・分社化の攻撃を進めている時に、東労組は沈黙を守っているのです。これは、シニア制度の時とまったく同じ動きです。
 シニア制度の時には、東労組幹部は自らの現場組合員にも秘密にして、「労使は外注化を深度化し、積極的に推進する」という条項を認めました。今度は、「水平分業=分社化・転籍を積極的に推進する」ことを誓い、労働者の権利を売り渡すことで自分たち幹部だけは生き残ろうとしているのです。東労組の裏切り許さず、分社化・転籍攻撃を阻止しよう。