2020年5月26日火曜日

闘いなくして安全なし No.261



ジョブ異動やワンマン訓練中止
列車削減・乗務員の自宅待機を
動労千葉が5/12千葉支社団体交渉で追求

動労千葉は5月12日、コロナ感染予防の徹底を求めて千葉支社と団交を行いました。

ジョブローテー ションの異動をやめろ

組合 千葉支社は、新型コロナの感染が拡大している最中の4月にジョブローテーションによる配転を行った。霞ヶ関の官庁でさえ異動を中止している。異動の必要などないはずだ。
会社 人材育成上、必要な異動だ。
組合 この時期に必要な理由はなにか。
会社 後にずらすと様々な影響がある。

ワンマン訓練「できない部分ある」


組合 訓練や会議等も中止しているなかで、今後、ワンマン運転の訓練も行うとしている。感染予防のためにも中止すべきだ。
会社 乗務員の定例訓練等、必要な部分は対策を行った上で実施している。ワンマン運転の訓練は計画的に行っていきたい。
組合 訓練は「3密」の可能性が高い。とくに運転台は、密閉、密集、密着になる。2㍍離れて訓練や説明などできないはずだ。
会社 ……指摘のとおり、訓練できない部分があると考えられる。
組合 訓練できない部分があると回答したことを確認する。できない部分があるならワンマン運転の訓練自体を中止すべきだ。
会社 計画的に行っていきたい。

乗務員の感染防止に真剣な対策を


 5月14日にはJR東日本も構成員である日本民営鉄道協会鉄道連絡会が「鉄軌道事業における新型コロナウイルス感染症対策に関するガイドライン」を発表しました。そこでは「減便・運休を検討」「作業中や休憩中に2㍍目安に距離を確保」とされています。
 乗務員は今後もコロナ感染対策を行いながら乗務せざるを得ません。乗務員の感染防止対策を真剣に考えるなら、不必要な訓練を生じさせるジョブローテー ションもワンマン運転拡大も、最低でも一度中止すべきです。



日本民営鉄道協会 「鉄軌道事業における新型コロナウイルス感染症対策に関するガイドライン」より

○従業員の感染リスクを減らすため、大幅な減便により混雑を生じさせない(特に通勤・通学時の混雑への配慮)等の社会的影響等を考慮した上で、減便・運休を検討する。
○できる限り2㍍を目安に、一定の距離を保てるよう、作業空間と人員配置について最大限の見直しを行う。
○休憩・休息をとる場合には、できる限り2㍍を目安に距離を確保するよう努め、一定数以上が同時に休憩スペースに入らないなどの工夫を行う。

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