2020年5月7日木曜日

闘いなくして安全なし No.258

https://www.doro-chiba.org/ga/tn258.pdf


労働組合の力で感染防止を
CTS清掃職場
感染防止の業務中止・自宅待機かちとる

現場の怒りと労働組合の闘いの力

 4月28日、動労千葉はCTS本社との団体交渉を行いました。そこで5月1~6日まで、日常清掃以外の特別清掃等を中止して、作業担当の労働者を自宅待機とすることが確認されました(緊急事態宣言延長の場合は再度検討)。
 団体交渉の翌日から、各事業所で自宅待機を含む勤務の通知が始まりました。
 本社勤務者などでは自宅待機等の感染防止対策が取られてきました。
 しかし、感染リスクの高い清掃職場は無視されてきました。職場からは清掃職場で自宅待機扱いが行われないことへの怒りの声があがっていました。
 今回の改善は、現場の怒りを労働組合として会社に突きつけて闘ったことの成果です。

感染確認も「濃厚接触者なし」?

 乗務員は乗務中や乗客対応、待機中、仮眠室など常に感染リスクにさらされています。
 JR長野支社でも新幹線車掌の感染が発表されました。発症後も乗務していましたが「乗客、社員の濃厚接触者はいない」「消毒作業も必要ない」と通常の運行が続けられています。
 4月17日の豊田駅での感染判明時も「濃厚接触は副駅長1名」として同日勤務者にも通常の出勤が指示されています。一方、2月末の相模原駅員の感染では11名が濃厚接触者として自宅待機になり、うち1名の感染が確認されました。

労働組合の闘いこそ命を守る力

 乗務員や乗客の命と健康より、運行や利益が優先されてはなりません。JR東は一部特急の運休を発表しました。しかし、感染防止策としては十分ではありません。4月13~17日の平日朝の山手線では2月初めと比べて乗客は68%減です。夜間等の列車削減を行うべきです。
 乗務員の感染時などには、状況によって全面的な運休も必要です。そして、ジョブローテーションやワンマン運転訓練などの合理化施策は、少なくとも一旦すべて中止すべきです。
 労働組合の闘いこそ、会社に徹底した感染対策と賃金補償を行わせ、命と権利を守る力です。



香港・医管局員工陣線(公立病院関係者の労働組合)

 現場の医療スタッフの負担を減らすために香港政府に「中国(本土)からの旅客の入境禁止」や「医療スタッフの労働環境を安全なものとすること」などの五大要求を提出。
 政府が対話に応じない中、2月3日に2400人がストにたち、4日には緊急医療もスト対象になった。コロナ感染症流行の危機にも関わらず、ストライキ支持の声が広がった。

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