2021年1月17日日曜日

日刊動労千葉 第8898号

1/15 CTSに「要員確保に関する緊急申し入れ」提出

外注化は破綻! 直営に戻せ! 管理者ではなく現場を増やせ!70歳まで働ける労働条件確立を!

【幕張事業所 仕業・構内業務の休日勤務】

20年12月 勤務指定時30日、その後6日
21年1月 勤務指定時46日!
 
要員確保に関する緊急申し入れ(1/15)
1.幕張事業所の仕業・構内業務において、休日勤務が毎月発生するなど要員不足が深刻な状況になっていることから、直ちに要員を確保すること。
2.65歳以降の雇用について、本人の希望に基づき取り扱うこと。

現場の要員不足は深刻だ!

CTS幕張事業所の仕業・構内業務で、昨年から休勤が多発している。昨年12月は勤務指定時で30日、その後に6日の休勤が発生した。1月も勤務指定時に46日も発生している。あまりに異常な事態だ。現場の深刻な要員不足が明らかになっている。

直接の原因は、プロパー社員の退職やJR出向者の出向解除による要員減、コロナ禍によるプロパー社員養成の遅れがある。その中で、これまで派出で年休が入らない状況が続いてきたが、繰り延べてきた年休消化を行った途端、幕張本区で休勤が多発する事態になっている。派出で年休ではなく変番で回さなければならない状況が続くこと自体、そもそもの要員が慢性的に不足していた証拠だ。CTSはただちに幕張事業所構内業務の要員確保を行え!

現場にだけ矛盾をおしつけるな!

一方、緊急事態宣言を受けてCTSでは自宅待機が始まった。同じ職場の中で片方で自宅待機があり、もう片方で多数の休勤が必要になる。あまりに矛盾した状況だ。

この間、JR・CTSはコロナ対策の矛盾を現場に押し付けてきた。とくにCTS清掃部門では吊手消毒が要員も増やさずに強制されている。JR・CTSははじめから「人を増やさない」ことを前提に業務追加を決め、CTSは新たに委託費を受け取っても要員も手当も付けないという状況だ。

さらに夜間の吊手消毒では、対象が「日常清掃の車両」にも関わらず、津田沼事業所で簡易清掃を行っている車両まで消毒が強制されている。木更津事業所は、他事業所で「23時以降入区の車両は対象外」となっている中で、0時52分入区の10両まで消毒対象にされている。作業が終わらず起電停止時間が近づくと運転当直から「まだ終わらないのか」と催促がくるような状態にも関わらずだ。

しかも、現場の要員は増やさずに副所長など管理者ばかり増やしてきた。こんな理不尽な対応を現場に強制し続けるなど絶対に許せない!

希望に基づき65歳以降の雇用継続を

構内業務での休勤多発は結局、外注化の矛盾だ。あまりの労働条件の悪さのためにプロパー社員が次々に退職しており、CTSは外注化から8年以上が経っても検修会社としての体をなしていない。

この状況の中、現在エルダーで働く仲間を本人希望に基づき65歳以上も継続雇用することは現実的な対応策だ。4月からは高年齢者雇用安定法で70歳までの継続雇用、70歳定年制、「定年廃止」など70歳までの雇用延長が求められる。

この間、JRが「1500億コスト削減」を打ち出す中、CTSは65歳以上の雇用延長を拒否したり、新規募集を停止したりしている。だが、現場の要員不足はあまりに深刻だ。コスト削減を優先して矛盾をすべて現場に押し付けるなど断じて許されない! JR・CTSはただちに十分な要員確保を行え!