2021年10月20日水曜日

闘いなくして安全なし No.326


乗務員の強制配転やめろ
ジョブローテーション
融合化ただちに撤回を

 ジョブローテーション施策の下、乗務員の強制配転が続いています。次々に強行される配転と、「現業機関における柔軟な働き方の実現」―職名廃止・業務融合化提案の中で、職場には将来への不安が広がっています。
 さらに会社は、本社における交渉の進行中でも10月25日以降は各地方機関での提案を始めると宣言し、「時間軸を意識して交渉を進めよ」としています。提案実施を既成事実のように進めようなど許せません。

業務融合・専門軽視は安全を破壊

 「すべての現業職の職名廃止」「乗務員と駅業務、店舗、除草・除雪、支社業務などを融合する」という提案は、鉄道の安全を破壊します。
 かつてJR北海道や西日本のローカル線を中心に進められた業務融合は「安全が損なわれない範囲」で行うとされました。しかし、両社とも大事故をはじめ技術継承や安全上の深刻な問題を招きました。再び専門性を重視せざるを得なくなったのです。
 JR東日本が進めようとしているのは、より極端な融合化です。また、「そもそも標準数という概念を見直す時期」として、(営業)統括センター化で要員削減も狙っています。要員削減・合理化を優先してこんなことを進めれば、鉄道の安全は破壊されてしまいます。

組合と職場からの闘いが展望開く

 職名廃止も、日々安全を守っている乗務員の仕事を軽んじることも、さらに負担を現場に押し付けることも許せません。起こっている事の本質は攻撃の破綻です。それをさらなる攻撃で塗り隠そうとしているのです。会社も確信を持てているわけではありません。
 攻撃を打ちやぶる展望を開くのは職場からの闘いと労働組合の力です。
 実際、ライフサイクル提案当初、東労組の青年運転士たちの怒りの声を前に、会社もいったん実施を延期せざるを得なくなりました。職場から本気になって声を上げることの持つ力は決して小さくありません。攻撃を押し留め、打ち砕く力があります。
 動労千葉とともに職場から「職名廃止・融合化反対」の声を上げよう。

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