2021年11月10日水曜日

闘いなくして安全なし No.329


ワンマン化・駅無人化撤回を
水戸線ワンマン運転岩瀬駅・ホーム
との段差で車いす転倒乗客がけが

 今年3月ダイ改で5両編成のワンマン運転とされたJR水戸線・岩瀬駅で7月23日20時14分頃、車いすの乗客が転倒して怪我をする重大事故が起きました。

偶然乗り合わせた運転士が看護

 岩瀬駅はJR東日本ステーションサービスに業務委託されています。駅員がいる時聞は午前7時35分~午後4時35分で事故が起きた夜は駅員はいませんでした。
 車いすの乗客は自分で車いすを押し上げて乗車しようとしましたが、バランスを崩して倒れてしまいました。激痛のため身体が動かずドア付近で倒れたままでした。
 たまたま列車に乗り合わせた運転士がいたため看護できたものの男性は鎮痛剤を飲んでもなかなか痛みがおさまりませんでした。
 その状態まま駅員のいる友部駅まで乗り合わせの運転士が付き添いました。

ワンマン・無人駅では対応できない

 会社は事故を受けても「運転士一人で十分対応できる」としています。しかし、今回はたまたま運転士がもう一人乗り合わせていたから対処できたに過ぎません。運転士一人で対応できないことは明らかです。
 以前から職場では、「岩瀬駅はホームに段差があって車いすでは乗車できない」「駅員がいないので対応できない」という声が運転士や車掌から上がっていました。
 水戸線ワンマン化に対しては、沿線住民からも「監視カメラだけの安全確認では安心して乗車できない」「スイカが買えない」「駅無人化と言ってもトイレまでなくすなんて。駅に来た人はみんな困っている」といった不安や抗議の声があがっています。

融合化・要員削減に反対の声を


 JRはワンマン化や駅要員の合理化・無人化、乗務員と駅の融合化など、極端な合理化を進めています。しかし、鉄道は公共交通機関です。要員削減を目的に鉄道・乗客の安全を犠牲にするなど許されません。日々、安全を守る運転士や車掌、駅員の仕事、専門性を軽視することも許せません。

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