2021年11月16日火曜日

闘いなくして安全なし No.330


年末手当 過去最低「2.0ヶ月」回答
JR東株配当は377億円

 JR東日本は11月11日、2021年度の年末手当について、JR東日本発足以来最低額となる「2・0ヶ月」という回答を行いました。
 昨年より0・2ヶ月減、コロナ以前からは1・18ヶ月減となる大幅減額です。年間でも「4・0ヶ月」は過去最低額で、19年度からは2・09ヶ月、34%以上の減額です。
 回答に先立つ記者会見では4~9月期に人件費など595億円を削減し、さらに削減額を335億円分積み増すと発表しています。

「赤字でも配当金」の総額第3位


 一方、JR東は株主に377億円も配当しています。『会社四季報』〈「赤字でも配当金を支払う会社」の配当金支払い総額TOP20〉(上段左の表)では、昨年度の赤字額は突出していますが配当額は第3位です。
 会社は歴代最低の低額回答にあたり「全ての利益が大幅な赤字」「依然として楽観の許されない厳しい経営状況」と言って現場労働者に犠牲を押し付けています。業務融合化や職名廃止、「業務見直し」と称する労働時間の削り取りなどを進めています。しかし、株主には莫大な配当を続けているのです。
 鉄道は公共交通機関です。株主の金儲けのためにあるわけではありません。
 日々、鉄道の安全を守り、列車を運行している現場労働者をないがいしろにして、「株主利益」を優先するなど許せません。

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