2010年8月15日日曜日

8.6ヒロシマ大行動へのメッセージ(その2)

2010年8月 星野文昭(徳島刑務所在藍)

 私たちにとって、65年目のヒロシマは、多くの生命=人生を奪い、長い苦痛・苦闘を強いる被爆を二度と繰り返させない、そのために何よりも、世界戦争・核戦争を引き起こそうとしている、今の社会を本当に変えるために、真剣な実践を貫いているかを、一人ひとりに問いかけていると思います。
 そして私たちは、自らの飛屠をかけたこの間の職場を軸とした実践によって、国境を超えた労働者・人民の団結した力でこの社会を根本から変え、搾取・抑圧、戦争・核戦争の無い社会を実現する大きな前進をかちとっている実感をもって、この日を迎えることができています。
 労働者人民を搾取し、二度の世界戦争と被爆を始めあらゆる犠牲を強い、資本家階級の利益をむさぼって延命してきた資本主義・帝国主義の社会は、巨大な過剰資本を生み出し、それによって大恐慌を引き起し、それへの公的資金投入によって天文学的財政赤字を生み、大恐慌の深化と破局、争闘戦を進め、資本間・国家間の生き残りをかけた争闘は、労働者人民が生きていけないほどの搾取、解雇・非正規化、合理化・民営化、そして戦争によって殺し合わせることさえ強いるものになっています。
 オバマが、核独占・核軍拡によって世界支配を貫くこと、日米安保が核安保として、沖縄基地を要に、世界戦争・核戦争を強いるものであることも、誰の目にも明らかになっています。
 この現実への怒りが、自民党政権を打倒し、それに代わった民主党・連合政権が、体制内指導部によって労働者を搾取し、民営化・解雇、消費税等、労働者人民への犠牲によって資本を救済する姿をあらわにすることに対し、参議院敗北を強いたのです。それは私たちの、労働者の団結した力で、労働者を搾取することで成り立つ資本と権力を倒し、本物の人間社会を実現する闘いが強いたものであり、その闘いの貫徹だけが未来を開きます。
 生産を担い、社会を動かしている労働者こそ、資本家からすべてを奪い返して本物の人間社会を実現する力を持っていること、その誇りをもって、資本家階級の理不尽な今日の攻撃のすべてに対して、労働者人民への攻撃として、一歩も引かず解放をかけて闘うこと、そのように職場生産点で、地域・街頭で闘い、資本・権力と体制内指導部から支配権を奪い、すべてを奪い返し、社会を共同で運営する主人公となって、誰もが人間らしく生きられる社会を実現する力を獲得する道を開くこと、その道を、国鉄、沖縄、三里塚、法大、ヒロシマ・ナガサキ-国際連帯の闘いとして身をもって示し、その闘いにすべての労働者人民を獲得し、その自己解放的総決起をかちとり新社会を開くこと、それが私たちの闘いです。
 この間いを圧殺するために、無実を百も承知で星野無期を強い、35年の投獄を強いていることへの怒りを解き放って、全体の運動と一つに、再審無罪・即時釈放を全力で闘い取りましよう。
 資本家救済のために労働者人民に犠牲を強いる菅民主党・連合政権を踏みしだいて、労働者人民の団結した力で、解放の未来を全力で開いて行きましょう。