2017年10月12日木曜日

外注化阻止ニュース 第341号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka341.pdf


JRとCTSは大幅賃上げを
千葉県の最低賃金は26円引き上げ

CTSはわずか10円の賃上げ

 JR千葉鉄道サービス(CTS)は9月25日、契約・パート社員の賃金について、千葉県の最低賃金が10月1日から868円に引き上げられたことに伴い、①現在、850円の賃金を870円に引き上げる、②上記以外の時間額については10円を加算、と回答しました。

最低額868円に対応し870円

 具体的には、①60歳未満では銚子・一ノ宮・鴨川・木更津・館山の各事業所、鹿島神宮作業所での試用期間の時間額、②60歳以上の労働者の試用期間の時給額(錦糸町、販売管理本千葉事業所を除く)をいずれも870円に引き上げました。
 それ以外の職場では、わずか10円の賃金引上げにとどまり、社員の賃金については現行のまま据え置きとなりました。
 動労千葉は8月冒頭に「最賃に抵触する職場だけでなく、すべての社員、契約・パート社員の賃金引き上げを実施せよ」と申し入れ、団体交渉を行ってきました。
 千葉県の最低賃金は今回、842円から26円引き上げられました。率にして約3%の引き上げです。これに伴い、少なくとも3%を賃上げ ることは当然のことです。今回のCTSの回答が、問題にもならない低水準であることは明らかです。
 現在の慢性的な要員不足の根本原因が、あまりにも低い基本賃金にあることは自明です。時給1500円はCTSだけでなく、すべての労 働者の最低限の要求です。

500億円の株主配当をやめろ

 JR東日本の昨年度の経常利益は4123億円です。株主配当は総額500億円を超えています。毎年4~500億円の配当金が株主の不労所得となっています(上の表)。内部留保金に至っては2兆円を超える額が積み上がっています。
 労働者から搾り取って肥え太るJR東日本とCTSは、賃金の一律・大幅引き上げを直ちに実施せよ!

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