2017年10月5日木曜日

外注化阻止ニュース 第340号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka340.pdf


CTS 全員が無期転換
東大では「8千人雇い止め」の攻撃

 動労千葉は8月30日、JR千葉鉄道サービス(CTS)と団体交渉を行い、無期雇用転換に関する面接結果の開示を求め、今年度前期分(約90人)全員の無期雇用転換を確認しました。
 10月から後期分(10月~3月に入社した契約・パート社員)の手続きが始まります(10月に書類申請、11月に面談、来年1月に判定結果通知)。CTSは希望者全員を無期雇用にせよ。
 多くの会社で無期転換を逃れるために5年前に雇い止めをする動きが広がっています。
 東京大学では、約8千人の非常勤職員が来年4月以降、「無期雇用職員」の権利が発生するはずでした。しかし東大は勝手に独自ルールを設定して、大半を5年前に雇い止めにしようとしています。全国で同じことが起きています。

当初は「主任、班長になる方を」

 CTSも当初は5年で雇い止めを狙っていました。16年2月に就業規則の改悪を提案し、契約・パートに更新の上限(最長5年)をつくり、「限定社員試験」に不合格なら雇い止め、作業手当なども大幅削減するというものでした。
 会社は当初、「限定社員になる方は、将来的に班長・主任になって職場の中心になる方」と主張していました。
 動労千葉がこの事実を暴露するや、職場からは激しい怒りが炎上しました。CTSは就業規則の改悪を断念し、大幅譲歩した修正案を提示しました。しかし、その内容は、あくまで会社が面接・判定し、選別するものでした。
 動労千葉は、職場で暴露し、本社前で抗議し、団体交渉で追及しました。その結果、無期転換に際しては「65歳まで働く意思を示すだけでよい」と会社に回答させました。
 予断を許さない状況でしたが、今年前期分の仲間については全員の無期転換をかちとり、さらに会社と「今年度後期分(百数十人)についても同様の基準で判断する」と確認しました。当然の結果とはいえ、職場の怒りでかちとった大きな勝利です。

大幅賃上げ、全員を正社員に

 無期雇用に転換しても賃金などの労働条件はほとんど変わりません。大幅賃上げ、労働条件の抜本的な改善が必要です。

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