2019年5月22日水曜日

外注化阻止ニュース 第426号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka426.pdf


CTSは大幅賃上げせよ
ZOZOタウン時給1300円から見えるもの

 何かと話題のZOZOタウンが、アルバイト時給を1300円にするニュースが話題になっています。毎朝、新習志野や幕張本郷駅には、真っ黒な「ZOZOバス」が大勢の若者を乗せ、茜浜の巨大倉庫(写真)へ行き交っています。
 1300円アップのきっかけは、前澤社長の「月に行きたい」発言と、年始に「お年玉1億円プレゼント」と称して百人に百万円をばら撒いたイベントです。
 「アルバイトや派遣から搾取した金で月に行くのか!?」「まず賃金を上げろ」の怒りが殺到し、ブランドイメージが急激に劣化したのです。見る見る株価が急落。撤退するブランドも続出。
 追い詰められたZOZOは、1000円だった時給を一気に30%アップ。このニュースで応募が殺到し、わずか2日間で2000人の募集枠が埋まったのです。

「人手不足」のウソ

 今回のことはZOZOにとどまらない問題になっています。
 〈「人手不足」のウソ〉が社会的に暴かれたのです。時給を上げれば、たちまち人手不足は解消されるのです。
 千葉の湾岸地域の郵便局やJR千葉鉄道サービス(CTS)は時給1000円未満。人が来ないと嘆いていますが、巨額の内部留保金をため込んでいる郵政やJRがZOZOと同じように時給を上げられないわけがないのです。

生活できる賃金を要求しよう


 人手不足と言いながら、最低賃金の労働者に依存する日本企業――
 そもそもZOZOの「時給1300円だから優良企業」とのイメージ戦略も根本的に間違っています。費用100億円で月に行けるくらい儲かっているのだから賃上げは当然なのです。
 ZOZO時給が上がったとはいえ、8時間で月20日働いて月18万円、年収で216万円です。今回の影響でZOZOでは「派遣切り」「派遣会社ごと切られる」も予想されます。まだ目が離せません。
 この20年間の賃金統計で、主要国では日本だけがマイナスです。時給換算で平均8%も下がっています。しかし、ZOZOの賃上げは「声をあげれば動く」ことを示しました。
 人が足りないなら、賃金を上げろ! 今秋には最低賃金のアップが予定されていますが、大幅賃上げをめざして、動労千葉と共に闘おう。

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