2021年3月11日木曜日

外注化阻止ニュース 第520号


外注化はただちに撤回を
2月25日動労千葉
JR本社・千葉支社・CTSに緊急申し入れ

 検修・構内業務の外注化は2012年10月の強行から8年余りが経過しました。会社は「10年でプロパー社員を中心とした体制を完成させる」と言っていました。
 しかし、検修・構内業務のために採用したCTSプロパー社員58人中19人が退職。昨年秋からでも5人の退職が出ているのが現状です。
 動労千葉は2月25日、JR東日本本社・千葉支社・CTS本社に対して検修・構内業務の外注化に関する緊急申し入れを提出しました。

多発する休日勤務


 プロパー社員の退職が相次ぐ中、幕張車両センターでは仕業・構内業務において毎月の勤務指定時に何十日もの休日勤務を指定しなければ勤務が回らない状態に陥っています。
 「正社員」であっても一向に上がらない賃金の低さの一方で、コロナ禍でも高給取り天下り幹部だけが増やされてきました。腐った会社のあり方に対する怒りが、将来も見えない中で〝続出する退職者〟という形で現れたのです。

技術継承も破壊


 また外注化は技術継承の危機をもたらしています。現在、幕張の転削業務の担当は、ほとんどが採用から1~2年の労働者です。
 会社は、上回り作業について、4月から土日休日の1日勤を「全日」から「必要に応じて指定」に変更すると提案しています。
 上回り作業はどの作業が必要になるか分からず経験がないと対応できません。1日勤を廃止して「呼び出し」とする理由も、外注化が破たんしているからです。

エルダー退職で要員確保は困難に


 今後、エルダー出向者が65歳を迎えて退職が始まります。検修・構内業務の要員確保はさらに困難になります。CTSプロパー社員の養成が間に合わないことは明らかです。退職も止まらない。このままでは業務を回すことができず、技術の維持・継承もできなくなります。


 無責任体制や技術継承の破たんは、動労千葉が指摘してきたことです。それを無視して外注化を強行した連中は今すぐ責任を取れ! 外注化を撤回しすべての仕事と仲間をJRに戻せ!



検修構内業務の外注化に関する緊急申し入れ

①検修・構内業務の外注化が完全に破たんしていることから、業務をJRに戻すこと。その際、千葉鉄道サービスのプロパー社員はJR社員に転換すること。
②改正高年齢雇用安定法が4月1日から施行されることに伴い、定年延長と70歳まで働くことができる労働条件を確立すること。

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