2022年4月27日水曜日

闘いなくして安全なし No.348


4/18内房線・外房線と地域を守る会
ワンマン運転めぐり要請行動

 4月18日、内房線と地域を守る会と外房線と地域を守る会は、JR千葉支社への要請行動を行いました。①昨年3月の太東駅で乗客が骨折した重大事故について、②安全性に問題があるワンマン運転の中止、③守る会の調査に基づく内房線・外房線各駅の段差・隙間の解消、④館山~千葉間の直通列車の設定等についてです。

JRの安全意識に怒りの声

 とくに昨年3月16日、太東駅での骨折事故について問題になりました。
 会社は、「乗客が降りようとした際にドアが荷物に当たって倒れた」「閉めるタイミングと降りるタイミングが重なった」と事実関係を答えるだけに終始しました。
 地域住民に向かって、「乗客が利用する中ではこうした事故は発生する」とまで発言しました。JRの安全に対する認識に対して、怒りの声があがっています。

ワンマン拡大・地域切り捨て反対

 内房線・外房線の会はワンマン運転導入後、ホームと車両の段差・隙間について調査を行ってきました(表参照)。国交省の検討会が示す基準「5㌢」を大きく超えている実態について、改善が要求されました。
 しかし、会社の回答は「乗客が3千人以上の駅から国、自治体から3分の1ずつ費用を負担してもらって進めていきたい」というものでした。「3千人以上」に該当するのは、内房・外房のワンマン区間である木更津~安房鴨川間でわずか数駅です。
 会社は、外房線の会がダイ改に向けて1月に申入れを行ってから3ヶ月あまり協議を引き延ばしました。ワンマン運転による事故を受けた協議にも関わらず、「誠意ある回答が示されなかった」と報告されています。ワンマン運転拡大・地域切り捨ては許せません。



内房線ワンマン区間のホーム・車両の段差・隙間

内房線・木更津~安房鴨川間23駅中
 ○段差が10㌢以上の駅
  上り:14駅  下り:17駅
 ○段差は江見駅で最大26㌢
 ○隙間は岩井駅で最大27㌢
⇛国交省の検討会の基準「5㌢」を大幅に超えている!

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