2022年4月28日木曜日

外注化阻止ニュース 第578号


ワンマン運転の中止を求め要請
4・18「内房線・外房線と地域を守る会」

 「内房線と地域を守る会」と「外房線と地域を守る会」の2団体は4月18日、JR千葉支社に対して次のような要請を行いました。

① 昨年3月の太東駅で乗客が骨折した重大事故について
② 安全性に問題があるワンマン運転の中止
③ 守る会の調査に基づく内房線・外房線各駅の段差・隙間の解消
④ 館山~千葉間の直通列車の設定など

――の4つです。

JRの安全意識に怒りの声特

 に、昨年3月16日の太東駅での骨折事故について問題になりました。
 会社は、地域住民を前にして「乗客が利用する中ではこうした事故は発生する」とまで発言しました。JRの安全に対する認識に対して、怒りの声があがっています。

ワンマン拡大・地域切り捨て反対

 内房線・外房線の会はワンマン運転導入後、ホームと車両の段差・隙間について調査を行ってきました(表参照)。国交省の検討会が示す基準「5㌢」を大きく超えている実態について、改善を要求しました。
 しかし、会社の回答は「乗客が3千人以上の駅から国・自治体から3分の1ずつ費用を負担してもらって進めていきたい」というものでした。「3千人以上」に該当するのは、内房・外房のワンマン区間である木更津~安房鴨川間では、わずか数駅だけです。
 今回の要請行動は、1月の申入れから3か月も引き延ばしされたものです。ワンマン運転による事故を受けた協議にも関わらず、住民にとって「誠意ある回答がまったく示されなかった」というものでした。
 ワンマン運転拡大・地域切り捨ては許せません。



内房線ワンマン区間のホーム・車両の段差・隙間
(内房線・木更津~安房鴨川間23駅中)
 ◉段差が10㌢以上の駅
  (上り:14駅 下り:17駅)
 ◉段差は江見駅で最大26㌢
 ◉隙間は岩井駅で最大27㌢
 →国交省の検討会の基準「5㌢」を大幅に超えている!

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