2022年9月26日月曜日

日刊動労千葉 第9173号

水戸・勝田・土浦3運輸区の全乗務員に
兼務発令!
約550人が同時に「10/1付で兼務」
と掲示

鉄道部門4千人削減・転籍・業務融合に職場から反撃を!

融合化攻撃の本質がいよいよ明らかになろうとしている。それは、労働者の権利や労働条件をその土台から破壊するものであり、労働者の徹底した分断と果てしない競争・選別・使い捨てであり、安全の破壊だ。

「融合化」攻撃の本質

10月1日より水戸・勝田・土浦の各営業統括センターが発足する。水戸・勝田・土浦の各運輸区の管理者を含む全社員(管理職社員、検修社員、本体エルダー社員除く)約550人を、各営業統括センター発足と同時に兼務発令するという掲示が張り出されている。

○10月1日から発足される営業統括センター

  • 水戸営業統括センター
    (友部駅、水戸駅、下館駅、上菅谷駅)
  • 勝田営業統括センター
    (勝田駅、日立駅、高萩駅)
  • 土浦営業統括センター
    (龍ケ崎市駅、土浦駅、石岡駅)

労働者の権利や労働条件は、「どこで、どんな業務をして働くか」ということと切り離せない。職種や勤務地を「限定」することで、労働者の権利や労働条件が成り立ってきた。

しかし、JRは広範なエリアにわたって職種も勤務地もその輪郭を壊して、勤務指定一つで会社の好きなように労働者を使えるようにしようとしている。これが「業務融合化」―統括センター化ということだ。

千葉支社においても錦糸町、船橋、津田沼、千葉、新浦安、成田の各営業統括センターの10月1日発足が計画されている。こうした形で「融合化」をさらに進める攻撃が狙われているのだ。

木更津統括センターではすでに「希望した」乗務員の一部が、交番中に駅業務につく運用が行われている。千葉運輸区でも「希望した」運転士について交番中に車掌の業務をやらせる込み運用が開始されている。

乗務員の交番順序表という労働条件や権利の保護、安全を守るための規制も、なし崩し的に解体する攻撃だ。

団結し反対の声をあげよう

会社の目的は、融合化に協力する人間を募り、自ら手を挙げさせ、選別して競争に駆り立てていくことだ。だが、率先して協力しても「成果」が上がらなければ振り落とされる。

そうして現場労働者同士を何重にも競い合わせ、つながりを断絶させ、団結を破壊しようとしている。これまで歴史的に獲得されてきた権利をすべて奪おうとしている!

その先にあるのは「鉄道部門4千人削減―転籍」であり、激しい労働強化と労働条件の解体だ。副業は「企業の壁を超えた働き方」と位置づけられている。融合化攻撃が一歩先に進めば、副業という形で「企業の壁」も偽装請負もなきものにし、労働者の権利を守る最後の規制まで取り払おうとしている。それは同時に鉄道の切り捨てと、安全の破壊だ。

こんなことには絶対に手を貸してはならない! 必要なのは職場からの団結した闘いであり、闘う労働組合だ。職場からの反撃こそ攻撃を打ち破る力だ。すべての仲間に訴える。動労千葉に結集しともに闘おう。鉄道部門4千人削減・転籍攻撃を打ち破ろう。