2011年3月18日金曜日

4・23尼崎闘争の招請状

尼崎事故7周年弾劾!4・23全国総決起集会への参加と賛同を訴えます

すべての労働者・市民・学生のみなさん。
2011年で、あの05年4月25日の尼崎事故から7年目を迎えようとしています。7年目の尼崎闘争は、国鉄・分割民営化を徹底弾劾し、全社会に国鉄分割・民営化型の首切りを強行しようとする新自由主義攻撃と対決する闘いです。国鉄闘争全国運動で日本労働運動を甦らせていく闘いとして開催します。みなさんの参加と賛同を訴えます。
昨年の国鉄1047名闘争に対する「4・9和解」は、国鉄1047名闘争を解体して、労働運動全体を翼賛化させていく大攻撃でした。連合民主党政権は、国労と被解雇者に「国鉄分割・民営化に反対して解雇されても仕方なかった。組合差別という不当労働行為があっても解雇は当然だし、二度と闘いません」と言わせたのです。このように国鉄分割・民営化を承認させ、国鉄型の首切りを社保庁を始めJALから360万公務員へと全社会に貫徹するための労働運動解体攻撃だったのです。
私たちは、これに「国鉄闘争の火を消すな」を合い言葉に、昨年6月13日に国鉄闘争全国運動をスタートさせました。「4・9和解」に、逆に闘う労働運動を甦らせていく闘いとして、前進させてきたのです。
7年目の尼崎闘争は、1047名解雇撤回、JR外注化・民営化阻止、反合理化・運転保安闘争を発展させ、JR内にいる膨大な正規や非正規化にされた青年労働者を闘う労働組合に組織・獲得して、JR体制をその足元から揺さぶる闘いの戦闘宣言の場としたいと思います。

「闘いなくして安全なし」「JR外注化阻止」! 闘う労働組合を国鉄闘争全国運動で甦らせよう。
尼崎事故は、国鉄分割・民営化がもたらしたものであり、労働組合が解体された結果起こったものです。
JRでは営利優先・規制緩和がまかり通りました。「稼ぐ」ために安全を度外視して、前代未聞の半径300mの「魔の急カーブ」の線路をつくり、ATSを意図的に設置せず、107名を殺したのです。
労働組合こそが「闘いなくして安全なし」を掲げて、JRと対決することが問われていました。しかし、JR西日本のすべての労働組合が闘わずに屈服・協力しました。こうしたJRの労使結託体制を覆して、闘う労働運動を甦らせることこそが、尼崎事故の回答でなくてはなりません。
尼崎事故から7年、安全の崩壊は加速度的に進行しています。労働者の団結をバラバラにするための第2の分割・民営化というべき外注化が進められているからです。下請けに「安全」が丸投げされ、外注化によりJR労働者の9割が非正規職に突きおとされようとしています。JRでは外注会社の労働者が列車を動かす職場になっています。保線・電気・車両・運転という労働者が共同・連携した安全システムで、はじめて列車が走るのです。そのシステムが外注化で労働者がバラバラにされたら、安全が崩壊するのは明らかです。
昨年7月22日、山陽新幹線での保守車両同士の衝突事故が発生しました。同じトンネルで複数の外注化会社の作業が行われたことによって起きたのです。 
JR西日本は、実際にトンネル内でレール削正の粉塵を発生させた時の実験を行い、安全装置が作動しなかったことを確認しながら、外注会社の青年労働者に事故責任を押しつけています。06年伯備線触車事故、09年2月20日明石触車事故も全て青年労働者に事故責任を押しつけて、JRの会社幹部の事故責任は追及されていません。
それどころか、JRはさらに外注化を進め、既成の労働組合はこれに全面協力しています。「外注化絶対反対」「労働者に事故責任はない。事故責任はJRにあり」と、JRおよび関連会社に闘う労働運動の旗を立てることが求められています。

労働組合が団結して闘えば勝利することができる
世界大恐慌によって直撃された資本家は、大恐慌のツケを労働者におしつけるために「首切り自由」を要求し「工場法以前に戻せ」と叫んでいます。JR外注化はその最先端の攻撃です。
労働組合は団結して闘えば勝利することができます。動労千葉は、5波のストライキで昨年4月実施のJR東日本全体の車両検修外注化を阻止しました。今年4月実施を狙う外注化攻撃にも、JR本体と外注先の動労千葉組合員の団結した闘いで立ち向かい阻止しています。
全日建連帯労組関西地区生コン支部は、大手ゼネコンを向こうに回して、4ヶ月半の「産業ゼネスト」をやりぬき、大手ゼネコンの産業支配を打ち破る勝利を実現しました。
私たちは、こうした闘いを受け継いで、JR外注化への現場労働者の怒りと結びつき、JR体制を中から食い破る労働運動をつくりあげます。4・23尼崎闘争に結集して共に闘おう。

 尼崎事故7周年弾劾!4・23全国総決起集会
  4月23日(土)13時 JR尼崎駅北口広場

●尼崎事故弾劾!反合理化・運転保安確立
●車両検修全面外注化阻止!1047名解雇撤回!
●国鉄闘争全国運動で労働運動を甦らせよう!

◇主催 国鉄千葉動力車労働組合
国鉄闘争全国運動・関西準備会
◇連絡先  国鉄千葉動力車労働組合 千葉市中央区要町2ー8DC会館内
          TEL 043ー222ー7207 FAX 043ー224ー7197 
   全国金属機械労働組合・港合同  大阪市港区南市岡3ー6ー26
  TEL 06ー6583ー4858 FAX 06ー6583ー4600