2011年3月18日金曜日

島根原発をただちにとめろ!中国電力に抗議行動~in広島~

 3月14日(月)8・6ヒロシマ大行動実行委員会の仲間30名は、中国電力に抗議、座り込み行動を緊急に行いました。今現在も福島原発で、恐るべき事態が刻々と進んでいます。私たちは地震が起こってから4日経過しても、稼動中の島根原発、建設を強行している上関原発について、とめるどころか何らの見解も発表しない中国電力に対して、猛然と抗議の申し入れを行いました。
 事前に連絡した15時に、横断幕と幟を持ち正門から中へ入ろうとすると、建物を管理する部署の職員が最初から立ちはだかっています。「こんなものを持って入られたら困る」「いつも、どういう団体にもそうしてもらっている」と平然と言います。それだけでも私たちは怒りにたえません。「いつも」「通常」などとどうして言えるのでしょうか。今が非常時であることは原発を推し進めてきた中電の社員であれば、尚のことわかっているはずです。紙で作った横断幕や幟の一体全体どこが危険だというのでしょう!
 私たちの追及を受けてようやく出てきた責任者(広報・環境部門[環境・エネルギー広報担当]マネージャー)に対して、抗議文を突きつけました。8・6ヒロシマ大行動、全国被爆者青年同盟、広島連帯ユニオン、婦人民主クラブ全国協議会広島支部がそれぞれ抗議文を持参しました。
◆ただちに島根原発をとめよ!
◆上関原発の建設計画中止を今すぐ発表せよ!
◆すべての原発をとめろ!

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 その後、座り込みを行いながら、怒りのマイクアジテーションを次々に行います。途中、被爆者の下田礼子さんが座布団と、暖をとるためのお湯を入れたペットボトルを差し入れに持ってきてくれました。
 被爆者、広島の人々は本当に怒っています。そもそも住民や労働者の被曝をぬきにしては成立しない原発―日本の核武装政策を徹底弾劾します。
 広島から、被災者をはじめ、労働者民衆のために何をすればいいのか。「ヒロシマ」が問われています。たたかいを「自粛」するのではなく、菅政権そのもの、「救国内閣」「挙国一致体制」を絶対に許さない闘いと行動をさらにさらに強めていく必要があると思っています。

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 前述したように、私たち抗議団は建物の中に入ることさえ阻止されました。その上で、「あえて抗議の気持ちを押さえて率直に質問したいことがあるから話をきかせてくれ」と怒りを押さえて提起したところ、それには答えるというではありませんか。代表4名が中国電力の中に入り「商談のためのブース」のようなところで「広報担当」から話を聞き出すことができました。しかし、それがことごとく驚くべき電力会社の内実を、問わず語りに語るものとなりました。概略を報告します。
●3/11の地震以降、緊急対策本部がたちあがっている。やっていることは情報収集。政府や原子力保安院から何か正式に「お知らせ」があるわけではない。緊急対策本部が、政府や保安院の発表をテレビやインターネットをとおして収集している。中国電力―島根や上関うんぬんではなくて、とにかく福島原発がどうなのかの情報収集をしている。
●今回の大事故を受けて、これまでの政策や安全基準を検討していないのか?
 今は成り行きをみている。何が問題なのかが分らないと対応もできない。現時点で島根原発をどうするかなど、検討化すらできていない。
●実際問題、島根原発をとめるとどういう問題がおきるのか。
 それはコストだ。原発コストによって赤字になる。皆さんがいくら電気代が高くてもいいというのなら原発をとめることもできるが。
●上関原発の工事を続行するか否か検討はしたのか?
 上層部・経営陣はこの土日に検討している。だが実質工事は動いていないが、工事しないということではない。
●これまで「絶対安全」と言ってきたが、安全でないことははっきりしたと思うがどうか。「絶対安全」とは言っていない。せいぜい初期の昭和40年代の頃はそうだったが。
●これまでの「想定」を超える地震がおこった。島根原発について、地層学者など専門家に問い合わせてみたか?
 それはしていない。
●なぜ真水から海水を使う判断が遅れたのか?
 海水を入れたら原発が「おしゃか」になるからです。
●経営陣が協議してというが、技術者などの意見が反映されるということは?
 とにかく経営陣を信じている。
 私たちの抗議の翌日、中国電力は上関原発工事の「中断」の決定を発表しました。この期に及んでさえ、「中止」「もう作らない」ではなく「中断」!島根原発についてなどなんのコメントも発表していない!本当に許せません!
 広島からも、全力で3.20渋谷へ結集します!東北地方、被災者の皆さんの怒り、不安、悲しみを、私たちが怒りの声として菅政権、東京電力に叩き付けましょう!(広島県連絡会 谷口)

【とめよう戦争への道!百万人署名運動ブログから転載】