2012年11月17日土曜日

郵政非正規ユニオンNEWS14号

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日本郵政株上場─単年度黒字化の大号令
常軌をいっした営業ノルマ・経費削減で死亡事故も

 みなさんご苦労様です。
 齋藤社長は、2015年に日本郵政株を上場することを発表しました。現在約11兆円の郵政資産の内3分2、約7兆円を売却し「復興財源」にあてるというのです。株を高く売るために単年度黒字化(タンクロ)を実現するとして常軌をいっした営業ノルマと経費削減とを声高に叫んでいます。
 ある局では配達用の自転車やバイクの修理は自己負担。どんなに「配達物」が多くても残業代削減のため時間内完配を強要し、いやならヤメロと脅しています。。交通事故は全国で頻発し、10月1日山梨県北杜郵便局では現職の労働者が配達中に死亡するという痛ましい事故がおきています。
 一方で、年賀葉書のノルマを正規社員は8500枚(425、000円)、非正規社員は5500枚(275、000円)の自爆営業を強要しています。6月サークルKサンクスがゆうパックから撤退しました。残った最大手ローソンも撤退の動きの中で、本年度1千万個のゆうパックの不足が見込まれるとして「ゆうパック39 チャレンジ」と銘打ち、全社員にゆうパック拡張の全戸チラシ入れやゆうパック取扱店拡張の営業、午前中に郵便物を完配し、午後はゆうパックをバイクのファイバーに山ほど積んで配達等、無茶苦茶な業務を強要しています。株の上場「復興財源」7兆円のために職場に行ったら「殺される」。そんなことがあっていいのか。そもそも「復興財源」とは、ゼネコン等の大企業の金儲けのために、国民のお金を投入することです。現在社会的にも大問題になっている「復興財源」が、被災した人達の為ではなく、防災財源や原発輸出のためのベトナムでの原発事業化可能性調査事業に5億円が計上されているのです。これからも原発を推進するためには重要だなどと野田首相は述べています。
 こんな連中がやりたい放題やっているのは職場に団結がないからです。いま職場に闘う団結を作るときです。共に闘いましょう。


職場の仲間へ!郵政非正規ユニオン齋藤委員長のアピール

 この郵政の職場はすでに労働者は生きられないどころか、職場に行ったら殺されるという状態の中で、死亡事故で縁石の中にタイヤつるつるのバイクで過重積載で突っ込んで死んでしまうという、こんな世の中があっていいのか。労働組合がたたかわないことが、いったいどういうことになるのかといったら、労働者が殺されるということなんです。
 ぼくたちは止めなければいけない。今は非正規が生きていけない、それは非正規だけじゃなく、正社員だって同じなんですよ。給料を下げられて、ボーナスを下げられてどうやって家庭を維持していけというのか。子どもたちを食わせていけというのか。職場に行ったら殺されるなんていうことが許されていいのか。それが郵政民営化のために起こった結果なんです。これは国鉄民営化で労組を解体し、郵政民営化で労働組合にとどめをさしたと思っている資本の連中に、今たたかう人間がいるっていうことを見せるときが来ているということだと思います。
 この死刑執行を宣告されているような人間が日本の中で2500万人もいます。そのうち2000万の青年労働者に、希望や未来を与えるのは、やはりぼくたちしかいないと思っています。非正規化を推進する野田を許していいのか、その先兵となって郵政の組合を牛耳っている斎藤・鍋倉という連中を許していいのか.こんなやつは叩きのめさないといけないんですよ。すべての財産を出させて、自ら非正規労働者として使われるような身にたたきおとさなければいけないと思ってます。
 奪われるものは命と誇りしかないんです。でも僕たちは命も誇りもやつらに渡すつもりなどありません。この腹さえ守っていれぱ絶対僕らはやつらに負けることはありません。
 ぼくは最初、「団結なんか嫌いだ」とくりかえしいっていました。このぼくなんかが、今や団結の力に確信を持っています。だから絶対に勝てます。たたかう労働組合を自らの手でつくりましょう。奪われた希望を取り戻しましょう。非正規職撤廃、解雇撤回、たたかう労働組合の復権、青年の怒りですべてを実現しましょう。
 それをこの1~2年の間に、革命というかたちで起こします。革命は辞書で調べれば「世の中を変えること」と書いてあります。世の中を変えることに反対する人間は世界中誰ひとりいません。そのなかでぼくは革命をするということを明示にして活動家として生きてます。この組合の仲間たちとともに闘えることは最高です。労働組合運動に生きることこそが人の誇りとすべてを取り戻す人生の最大の道だと思っています。郵政非正規ユニオンに結集し共に闘おう。
 最後に一言。いよいよ労働委員会闘争でこれから審問が始まります。12月6日第1回私と書記長を先頭に、2月には「非正規のクズ」と言い放った大工原が登場します。
 以降、東京多摩支店の悪徳経営者が一挙に登場して労働委員会をにぎわすことになるので、ぜひ彼らを叩きのめすため、皆さん結集して下さい。

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