2012年12月9日日曜日

動労水戸 11.30JR・MTSスト&裁判闘争打ち抜く

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安全無視の外注化・非正規職化絶対反対!

 11月30日、動労水戸は10・1外注化後の第1波ストを決行した。MTSに出向した仲間の分断を許さず、JR本体の仲間とMTS出向者が共にストを打ち抜いた。当日は動労水戸不当労働行為粉砕裁判が行われ、ストに入った当該を先頭に裁判闘争を貫徹した。裁判では、運転士であったなら当然受け取るべき手当の支払いや昇進試験差別による損害賠償を請求する闘いに入っている。動労水戸に対する登用差別・不当労働行為は、労働委員会でもこれまでの裁判においてもJRの責任が明確に認定されてきたにもかかわらず、JR東日本は裁判所の命令に従うことなく謝罪すら行っていない。裁判後の総括集会では、国鉄分割・民営化からあらゆる不当配転・組合差別を打ち破ってきた動労水戸の歴史を再度確認し、現場からの闘いを軸にJRによる組合差別を打ち破っていくことを確認した。集会後、JR水戸支社前で抗議行動を行い、組合差別を居直り、労働者を強制出向に追いやるJRに対し、怒りの抗議の声を叩きつけた。

MTSによる労働条件の改悪を許すな!

 動労水戸は、他のすべての労働組合が検修外注化に屈服する中で妥結を拒否し、10月1日以降も水戸支社と団交を継続するだけでなくMTSとの団交を開始した。12月3日に行われた3回目のMTS団交では、これまでJR労働者に保障されてきた諸々の制度がすべて不利益変更となっている問題を追及した。改善の要求に対して、MTS側は「JRと協議して…」と回答するばかり。独立して業務を請け負い、なおかつ労働者の福利厚生まできちんと保障する力がないことを自ら認めているのだ。私たちが問題にし追及してきた事態が、外注化が強行されたことで次々と発生している。会社は「出向してもJRの労働条件と変わらない」と言ってきたにも関わらず、全ての条件が悪くなった。休日が減らされただけでなく、人間ドックの負担が増え、「MTSには旅費規程がない」と旅費もなくなった。何が「十分な協議」だ! 事前に何の説明もなかったではないか!各労組は、どうしてこんなでたらめな外注化と妥結できたのだろうか?

外注化を止めるのは労働者の絶対反対の闘いのみ

 私たちは、外注化で出向に出された仲間を孤立させず守るためにJR・MTSを追及するとともに、JRに残った仲間との団結を図ってきた。動労水戸は、職場の労働者を主人公として、職場の仲間の団結した力を信頼する労働組合であり、組合員みなが個性的でありなおかつ明るく生き生きと働いている。その動労水戸に対し、他労組から「過激派」だとか「危険な新興宗教団体」などとネガティブキャンペーンが行われているという。しかし、職場の仲間を守るために被曝労働や検修外注化に対して絶対反対を貫いてきた私たちが言ってきたことこそ正しかったことが日に日にはっきりしている。私たちの主張のどこが「過激」で「危険」だというのか?会社も、その利権につながろうとして間違った施策と闘えない組合幹部も、もっとも恐れているのは実は職場の労働者、特に青年が腹を固めて立ち上がることなのだ。だから彼らは「動労水戸だけはダメ」と言うのだ。

 10・1外注化強行後の10月末、JR東日本は、「グループ経営構想Ⅴ~限りなき前進~」を発表し、「国鉄改革が私たちの変わらぬ出発点」として、分割・民営化の過程で行われた労働運動を根絶する攻撃を再度強行することを宣言した。同時に、グループ経営の強化=全面外注化、海外進出と復興特区(労働者、農漁民保護規制の撤廃)によって日本の1%の富裕層の利益、資本の利益を守る先頭に立つという宣言でもある。
 実際、この経営構想発表の1ヶ月後に「駅業務の外注化」の各支社提案と「3月ダイヤ改正」提案が行われた。水戸支社では、来年4月1日からの内原・植田、7月1日からの佐和・十王の駅業務委託が提案された。ダイヤ改正では「利便性向上」の名の下に合理化や労働強化が行われる。つまり、10月1日に強行された外注化は、終わりではなく全面外注化・転籍・非正規化のスタートだということだ。外注化が進み、出向に出される労働者が増えれば増えるほど、出向から戻るところはどんどん減少していく。その狭められた枠に「自分だけは戻ろう」と労働者が競争し、あがくほど会社は外注化や転籍が進めやすくなる。なぜなら、労働者が不正や腐敗を憎み、仲間を信頼し団結して闘うことが最も脅威だからだ。
 現場の労働者の思いや怒りを抑え込み、外注化を進める会社に対して、「自分だけは何とかなる」という期待はもはや通用しない。昨日まで会社から表彰されていた人間が平気で首を切られる時代に、自分と仲間を守る力は、労働組合として団結して闘う中にしかない。職場の団結破壊を絶対に許さず、外注化を阻止するために共に立ち上がろう。出向に出された仲間を絶対に取り戻そう。動労水戸は徹底的に闘い抜く!

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