2015年11月26日木曜日

外注化阻止ニュース 第234号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka234.pdf


空港清掃員がストライキ
全米7空港時給15㌦と医療保険を要求

 日本時間11月19日から20日にかけてニューヨークのJFK国際空港などアメリカの主要7空港で空港職員によるストライキが実施されました。ストを行ったのは米国やカナダで医療・介護・福祉・ビル管理・公務員など多様な職種の労働者で組織するSEIU(サービス従業員労働組合)です。
 ストに参加したのは機内や空港内の清掃を担当する数千人の作業員。手荷物係や車いす係、警備員もストに加った空港もあります。空港作業員のストとしては最大規模となりました。
 要求は、時給15㌦(約1800円)と医療保険です。

全米で3年に及ぶ「15㌦の闘い」

 2012年11月にニューヨークで起きたストライキをきっかけに全米のマクドナルドなどのファストフード店で働く労働者が「15㌦の闘い」と名づけたデモを続けてきました。
 その結果、ロサンゼルスやサンフランシスコ、ニューヨークなどの主要都市で最低時給を段階的に15㌦に引き上げる条例が制定されつつあります。

「時給830円では家族養えない」

 時給6・75㌦(約830円)で働く労働者もおり、「フルタイムで働いても家族を養えない。独身者で部屋を借りることもできない」「収入を補うためにダブルジョブで1日18時間も働くことも」と組合は説明しています。
 ストに参加したジーン・ティマーさん(41)は機内の清掃作業員で夜勤シフトの時給は10・10㌦(約1250円)。「安全面の不安も大きい。もしけがをしたとしても、医療費は自分で負担しなければならない」と訴えています。

ニュースへのリンク