2015年11月27日金曜日

闘いなくして安全なし No.050

https://drive.google.com/file/d/0B6_MNKzi3eCFc0hkeVBtVERWd3M/view?usp=sharing


JR東日本・グループ経営構想Ⅴ「今後の重点取組み事項」を更新
「水平分業の深度化」をかかげ
乗務員の完全別会社化まで狙う

 JR東日本は10月28日、「グループ経営構想Ⅴ『今後の重点取組み事項』の更新等について」という文書を発表しました。
 その中で、4月以降に事故が続発したことが述べられ、「背後要因」として「鉄道のシステムチェンジ」「グループ会社を中心とした水平分 業の深度化」「社員の急速な世代交代」が挙げられています。
 「水平分業の深度化」が事故続発の要因とされているということは、会社自身が外注化による安全破壊を認めているということです。
 しかしその一方でJRは、大量退職をも利用して、さらなる外注化と労働強化を進めようとしています。

水平分業=鉄道業務の完全別会社化

 しかもJRの掲げる「水平分業」は、鉄道業務を乗務員、駅業務、検修業務などの業務ごとに完全な別会社にするということです。JR本体は鉄道業務を一切行わず管理業務だけの会社にしようとしているのです。
 実際、駅業務は秋葉原駅まで全面外注化が狙われ、完全別会社化が進められています。そして、それは必然的に運転士や車掌の完全別会社化に行き着くものです。駅業務がJR本体になくなれば、乗務員も下請けから養成するしかないからです。

東武鉄道では実際に行われている

 すでに東武鉄道の現場労働者の採用は「車両メンテナンス」「線路・電気設備メンテナンス」「駅スタッフ」の3つの子会社にしかありません。本体の業務は本社機能と管理者だけで、運転士養成課程すらありません。まさに全業務の完全別会社化です。
 乗務員への登用試験を受けるには、下請け会社に入社して駅業務を経験しなくてはなりません。登用試験に合格し、乗務員になってはじめて東武鉄道本体への道が開かれます。外注化はここまで行き着くのです。

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