2017年4月4日火曜日

闘いなくして安全なし No.115

https://drive.google.com/file/d/0B6_MNKzi3eCFLXgyYVdaRFo0eUE/view?usp=sharing


乗務員への監視は安全を守らない
動労千葉のカーテン闘争の歴史

初めから乗務員監視ための施策

 JR東日本は現在、カーテンを開けることは「乗客へのサービス」としています。しかし、かつてはすべての運転士がカーテンを閉めて運転するのが当たり前でした。
 しかし、国鉄が分割・民営化されJRが発足していく過程で、運転士の勤務態度を助役などが後ろから監視するためにカーテンを開けるよう圧力がかかり始めました。
 はじめから乗務員の監視のために始められたことで、「乗客サービス」などではなかったのです。
 これに真っ先に乗じたのが、動労・革マル(現在の東労組幹部)です。
 率先してカーテンを開けることで、組合として乗務員への監視・締め付けに協力したのです。

安全を守っているのは乗務員


 他労組が次々に協力に転じていく中、動労千葉はJR発足後もカーテンを閉める闘争を継続していきました。
 その中で、管理者が出勤時に一番前に乗って、カーテンが開いているかをチェックするということも行われました。
 掲示板には毎日、掲示が張り出されました。「カーテンが閉まっていて車内が暗かった」と書かれたり、動労千葉以外の組合員が開けていると、「今日の車内は明るく、お客様も明るかった」と書かれたり。
 動労千葉の組合役員が運転するときには、指導員が集中的に添乗してきました。「カーテンを開けていない」という理由で乗務停止にするという攻撃も行われました。
 しかし、動労千葉は処分もはねのけて全乗務員の力で闘いを継続しました。添乗した管理者が勝手にカーテンを開けた際には、「誰が運転してるんだ。俺は閉めて運転するのが一番安全だと思ってる。何かあったら責任取れるのか」と追及して闘い抜いてきました。
 この闘いは、動労千葉の団結の力を示し、会社の攻撃を押しとどめる力となりました。

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