2017年4月28日金曜日

闘いなくして安全なし No.118

https://drive.google.com/file/d/0B6_MNKzi3eCFamthVjZ6UldidlE/view?usp=sharing


05年尼崎事故
利益優先・乗務員締付けが
107人の命を奪った

 4月25日、05年の尼崎事故(JR福知山線脱線事故)から12年がたちました。107名の生命を奪ったJR史上最悪の事故でした。

その日、何が起こったのか

 その日、列車は伊丹駅でオーバーランしてしまい、約1分20秒遅れで出発しました。運転士は必死に遅れを取り戻そうとスピードを上げました。次の塚口駅を通過した後、カーブで列車5両分が脱線。車両はマンションに激突してひしゃげるほどの大事故でした。
 オーバーランやほんの1分ほどの遅れは、日常的に起こることです。それが何故、ここまでの大事故になってしまったのか。
 背景には乗務員への厳しい締め付けがありました。JR西日本はミスした運転士を乗務から降ろし、「日勤教育」と称して見せしめ的な懲罰を与えていたのです。
 尼崎事故の当該運転士は、過去に日勤教育を受けたことがありました。事故当日、車内電話でオーバーランした距離を短く報告してもらうように車掌にお願いしていました。
 事故調査委員会も、運転士が日勤教育を恐れながら運転していたことが事故の原因だったという最終報告を出しています。
 利益優先の過密ダイヤと、乗務員への徹底した締め付けが、JR史上最悪の事故を引き起こしたのです。

「乗務員しめつけ」に反撃を

 JR東日本はこの間、乗務員への締め付けを強めています。背面監視を行い、乗客による撮影行為やマスコミも利用し、ささいなこ とで解雇・処分・乗務外し・出向強制などを乱発してきました。トイレの問題を理由に、運転士からハンドルを奪い、CTS清掃部門への出向を命じることまで行いました。
 会社は乗務員への締め付けで、あたかも「安全対策を行っている」かのように振る舞いますが、事態はまったく逆です。人格や人権まで否定するような乗務員への締め付けは、必ず「第2の尼崎事故」を引き起こします。
 鉄道の安全を破壊するダイ改合理化・乗務員への締め付けは絶対に認められません。

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