2018年2月22日木曜日

外注化阻止ニュース 第359号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka359.pdf


「新幹線の台車に亀裂」
なのに検査体制削減!?

千葉派出4徹→2徹で6人削減を提案 千葉支社

 JR千葉支社は2月9日、「幕張車両センター千葉派出所の要員体制見直し」について提案を行いました。提案の内容は、千葉派出を4徹体制から2徹体制に変更、要員も13人から6人削減して7人体制にするものです。実施日については、4月1日より実施するとしています。
 
2人では車両故障の対応できない

 千葉支社は、事故処理件数が減っていることなどを提案理由に上げています。
 しかし、すでに千葉派出以外の木更津、鴨川、一ノ宮、銚子の各派出は2012年10月に外注化されています。
 現在、千葉支社管内でJR直営の派出所は千葉と西船橋だけです。
 そのため千葉派出から内房線の岩井や外房線の勝浦まで行かざるを得ない状況になっているのです。
 こうした対応ができるのは、4人体制だからです。2人体制になれば、もはや出動要請があっても出ることができなくなります。

必要なのは派出体制の強化

 昨年12月、東海道・山陽新幹線で台車の亀裂が発見される重大事態が発生しました。このときは車両保守要員が添乗し、停車して点検する必要があると輸送指令に連絡しています。
 しかし、指令は運行継続を指示しました。異音、異臭が確認されながら、名古屋まで約3時間740㌔も運行し続けることになりました。
 これは、JR西日本や東海だけの問題ではありません。検査派出の要員削減で車両に添乗することもできなくなれば、こういった異常を察知して停車・点検を判断するのはさらに困難になります。
 新幹線でさえ重大事態が発生している中だからこそ、派出体制の強化が必要なはずです。今回の千葉支社提案は、安全確保と逆行する提案です。

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