2018年6月14日木曜日

外注化阻止ニュース 第375号

https://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka375.pdf


過労死遺族家族の会
「高度プロ制度などもってのほか」
働き方改革法案を廃案に

 高度プロフェッショナル制度や裁量労働制の大幅拡大など過労死制度と批判される「働き方改革」関連法案をめぐる国会情勢が緊迫しています。同法案の成立を図るため6月20日までの会期を延長する動きも出ています。

過労死が自己責任になる!?

 過労死遺族でつくる「全国過労死を考える家族の会」が安倍首相に面会を申し入れましたが安倍首相は拒絶。家族の会は首相官邸前で座り込みを行いました。
 家族の会の代表の寺西さんの夫は飲食店の店長でした。夫が過労自殺した際、会社は「店長には裁量がある。勝手に働いて勝手に死んだ」と言い放ったそうです。家族の会は、裁量労働制の大幅拡大によって、過労死が増えるだけでなく、過労死が自己責任になると危機感を訴え続けています。
 多くの人びとが必死に訴える中で状況が変わり始めています。働き方改革法案を廃案にしよう!

働き方改革関連法案への反対の声
◎働き方改革と銘打って「働かせ方」を考える。/労働者のためのものと銘打って「雇用者」のための法をつくる/これがいま行われている現実です。 
◎派遣や非正規労働がどう成立し、どう拡がってきたか考えれば、まともに生活できない労働が蔓延することが本当にいいのか。一千万円以上の年収の人もいるけど、200万円以下が増え、格差が広がってる。そんなことで個人の生活が、家庭が、ひいては社会保障が、そして国も良いのか一緒に考えてほしい。

◎制度の問題点についてはすでに指摘されているけれど、何より嫌らしいのは、「高度プロ フェッショナル」という名称で分断しようと していること。あらゆる人間には1日24時間しかなく、その中で命として社会的人間とし て再生産しなくてはならない。それが基本。市場の評価じゃない。

◎8時間労働制が始まって百年くらい。それを徹底させるどころか、残業させ放題みたいな法案を来週にも強行ってちょっと待てよと思う。百年以上前に後戻りするの?

◎何より恐ろしいのは【過労死】がなくなっていくこと/数字上では!!/過労死が過労死と認められず、闇に葬られ、泣き寝入りなんて社会は絶対に嫌です!
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