2019年7月18日木曜日

外注化阻止ニュース 第434号

https://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka434.pdf


労働者の経験を軽視するな
「運転士・車掌」職名廃止提案を撤回しろ

 運転士・車掌の職名廃止などジョブローテーションに関するJR東本社との団体交渉が行われました。
組合 技術は労働者に蓄積される。経験が「最大10年」では技術レベルが浅くなる。
会社 個の技術ではなく、職場に技術を残す。個人がいなくなっても引き継げる体制を作る。
組合 運転士を20年やっても経験しないこともある。10年で十分と思うのは間違い。
会社 より多様な経験を積んでもらう。将来的にワンマン運転、ドライバレス運転を掲げている。トータルに業務をしていく時代が来る。それに合わせた制度だ。
組合 「多様な業務経験」とは具体的には?
会社 運転士であれば駅や車掌、指令や企画部門、海外事業などだ。グループ会社、パートナー会社、他企業への出向も含めて考えている。
組合 他企業に出向で運転適正は維持できない。
会社 多様な経験で安全やサービス向上を図ることができる。
会社は「職場に技術を残す」と主張しますが技術を伝えるのも結局一人ひとりの労働者です。「多様な経験」がなぜ安全向上につながるのかも示されていません。
 結局、会社は「無人化・自動化が進むから、乗務員に特別な手当・待遇は必要ない」と言っているだけなのです。

安全と技術を守るのは現場労働者

 乗務員を軽んじる会社の態度は怒りに堪えま
せん。しかも、これは真っ赤なウソです。横浜 シーサイドライン事故は、結局「人」が安全を 守る以外にないことを証明しました。
 乗務員にとって普段からの経験がいかに大切か。技術や知識・経験は、一人ひとりの乗務員が日々の乗務の中で培ってきたものです。
 時間に追われ、短時間で仮眠や食事を済ませなければならない中でも、必死に列車の安全、乗客の命を守ってきたのは現場の乗務員です。


 会社は運転士・車掌廃止を通してJRで働くすべての労働者を突き落とそうとしています。安全と現場労働者を犠牲にして、金もうけを優先しようとしています。
 ジョブローテーション=運転士・車掌廃止提案は絶対に認められません。

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