2019年8月30日金曜日

日刊動労千葉 第8671号

ワンマン拡大・車掌削減ゆるすな!

道の安全放棄とジョブローテーション攻撃との闘い

 JR東日本は、3~6両(中編成)や7両以上(長編成)のワンマン運転拡大を提案した。すでに新白河~黒磯間でE531系5両編成のワンマン運転試験が強行され、「来年3月ダイ改から導入」とまで言われている。
 だが、それは鉄道の安全放棄そのものだ。車掌要員の大幅な削減と団結破壊を狙う攻撃だ。そして、地方の切り捨てに直結する重大な問題だ。
https://doro-chiba.org/nikkan_tag/8671/

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踏切事故で列車後部に衝突

 8月17日、JR外房線の誉田~鎌取駅間の踏切で軽自動車が踏切内に入り、列車後方に衝突した。けが人は出なかったものの運行は停止し、乗客は線路を歩いて駅に向かうことになった。
 会社は、中編成はホームモニターさえつければワンマン化できると提案している。しかし、列車後方への衝突の場合、運転席からではわからなかった可能性が高い。今回は車掌が非常ブレーキを引いたが、気づかずに運行を続けてしまった場合、さらなる事故に繋がりかねない重大事態だ。鉄道の安全は、車掌が後方の安全確認を担当することで守っているのだ。
 8月6日にも総武本線の踏切内で立ち往生したトラックとの衝突事故が発生している。車両の状態を見れば、一歩間違えば運転士の命に関わっていてもおかしくない事態だ。その時、誰が救援を呼び、乗客の対応をするのか?
 また、ローカル線では会社が「復旧より代替輸送を優先する区間」として保線区廃止などを進めた。だが「代替」となるはずのバス路線は次々に撤退。復旧も代替輸送もままならず、延々と車内で過ごさなければならない事態が引き起こされている。ローカル線では獣との衝突事故も多発する。
 その中で、指令とのやり取りや乗客の案内・誘導など、事故対応をすべて運転士一人で行って安全を守り続けることはできない。ワンマン運転拡大・車掌削減は鉄道の安全放棄そのものだ。
 それだけではない。停止位置不良が起きたとき、ワンマン運転でどう対応するというのか? 団結破壊ゆるさず職場から反撃を無制限なワンマン拡大でまず起こることは、車掌の大幅削減・消滅であり、大規模な配転攻撃だ。山手線のワンマン化だけでも乗務員の「大異動」が引き起こされる。会社がそれを現場労働者の団結破壊に徹底的に利用しようとすることは明らかだ。そして、ジョブローテーション提案―運転士・車掌の職名廃止と「最大10年で異動」の次には間違いなく乗務手当廃止が準備されている。
 だが、現場から反乱が起これば、攻撃はストップせざるを得ない。ライフサイクル提案当時も、東労組の青年運転士たちの激しい怒りで、会社はいったん実施を延期せざるを得なくなった。現場が反対を貫く以上、運転士をやすやすとたらい回しになどできないのだ。それが、「当たり前」かのように通用しているのは、当時の東労組幹部が自らの保身のために率先協力したからだ。
 職場に闘う団結と労働組合がある限り攻撃は矛盾を吹き出し続ける。そして、地域からワンマン拡大への大きな不安と怒りの声があがっている。AI化や機械化は、社会全体で労働強化と労働条件改悪となって労働者を襲っている。
 現場からの真剣な闘いには、この怒りと結びつき、社会問題化する力がある。現場労働者の団結と闘う労働組合にこそ、会社の攻撃を打ち破る力があるのだ。
 この過程で行われたことは、乗務員勤務制度改悪とダイ改による凄まじい労働強化だ。そして、ジョブローテーションと無制限なワンマン拡大の提案だ。こんなことを続けて鉄道の安全が守れるはずがない! 今こそ職場から「ジョブローテーション・ワンマン拡大反対」の声をあげよう!

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