2022年11月1日火曜日

日刊動労千葉 第9189号

【三里塚】緊急!
強制執行手続き開始徹底弾劾!
市東さんの農地強奪する強制代執行を
申し立てを絶対に許すな!
農地死守の決戦へ!

成田空港会社(NAA)は10月18日付で、市東孝雄さんの天神峰の農地やそこに建つ離れや作業場、やぐら、看板などの強制代執行を千葉地裁に申し立てた。国とNAAは年内にも強行しようとしている。千葉地裁は「意見があれば書面で提出せよ」との審尋書を、市東さんと三里塚芝山連合空港反対同盟に送付してきた。絶対に許すことはできない。

市東さんの農地をめぐる闘いは、文字通りの決戦に入った。反対同盟は「農地死守」を決意し、全国に支援を訴えている。強制執行を阻止するため三里塚に駆けつけよう。市東さんの農地を絶対に守り抜こう!


 

反対同盟の訴え

本日(10月24日)、反対同盟宛と市東孝雄さん宛に千葉地裁から書類が届きました。「代執行申立事件」の審尋書なるもので、「成田空港会社から代執行の申し立てがあったから意見があれば14日以内に裁判所に提出せよ」という内容です。
これは市東さんの天神峰農地や離れ、作業場、やぐら、看板などについて強制執行で強奪するための具体的な手続きの開始です。断じて許すことはできません。
市東さんの農地をめぐる闘いは、文字通りの決戦に入ります。全力のご支援をお願いいたします。

同意なき農地買収は違法・無効だ

9月2日、東京高裁の渡部裁判長は、新やぐら裁判で控訴を棄却し、最高裁での判決を待たずに、市東さんの天神峰の畑の一角に建つ反対同盟の監視やぐら、看板について強制的に撤去してもよいという不当極まりない判決を出した。
空港公団(現NAA)は、市東さんに内緒で農地を地主から「買収」した。この事実を隠したまま、その後15年にわたって元の地主に市東さんが払う地代を受け取らせ続けた。
当時は、「買収」した農地をすぐに空港に転用する見通しはなく、そのため空港公団は農地としての使用継続を前提に市東さんに秘密裡に「買収」したのだ。
しかし、農業に携わらない者が農地を取得することや、耕作者の同意のない農地の売買は農地法によって厳しく規制・禁止されている。農地としての使用継続が前提なら、空港公団の「買収」は違法だ。市東さんの同意なく黙って「買収」することは違法・無効だ。NAAに明け渡しを求める資格はない。